ヴァイオレット・エヴァーガーデン(Violet Evergarden)のネタバレ解説まとめ

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは、暁佳奈によるライトノベル作品。京都アニメーションによりアニメ化された。京都アニメーションが開催している「京都アニメーション大賞」で初めて大賞を受賞した。心を持たない少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、大切な人に残された言葉を理解するため、「自動手記人形」と呼ばれる代筆屋の仕事に就く。ヴァイオレットは依頼人との出会いから少しずつ人間らしい心を育み、敬愛する上官「ギルベルト」が残した「愛してる」の意味を知る。

CV:咲野俊介

クトリガル国の郵便社「ヴァンダル郵便社」の社長。
親方と呼ばれている。
道路が封鎖されていて依頼人の元へ行けないヴァイオレットのために、複葉機でヴァイオレットを現地上空まで送り届けた。
依頼人のいる地域が戦闘中で上陸できなかったため、ヴァイオレットは上空から地上へダイブし依頼人の元へ向かった。
その後ヴァイオレットをライデンまで送り届けようとするが、途中でヴァイオレットが鉄道の違和感に気づき、駅の近くでヴァイオレットを降ろした。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の用語

自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)

人間の肉声を文字に書き起こす機械人形。通称ドール。
機械人形の権威「オーランド博士」が盲目で小説家の妻「モリー」のために作ったのが始まり。
そこから転じ、人形の様に代筆作業を行う人間を「自動手記人形」と呼ぶようになり、戦後は女性の人気職業になっていく。
仕事の内容は依頼人から言葉を聞きタイプライターで手紙を書いたり、資料をタイプライターで書き写すなどの代筆作業。
社会に出てバリバリ働いて活躍する女性の象徴のような存在でもあり、現在は自動手記人形育成学校がある。
正式名称は「オート・メモリーズ・ドール」であるが、アニメでは漢字をそのまま「じどうしゅきにんぎょう」と読む名称がメインで使われた。

C.H郵便社(クラウディア・ホッジンズゆうびんしゃ / シーエイチゆうびんしゃ)

ライデンシャフトリヒ国の首都・ライデンにある私営郵便社。
戦争終了後に軍を辞めたホッジンズが社長となり創立された。
創設メンバーはヴァイオレット・ベネディクト・カトレアなど。
通常の郵便業務の他、文字が書けない人や上手く手紙が書けない人のために自動手記人形サービスを始めた。
また、社屋まで来られない人のために自動手記人形の出張サービスも行う。
依頼人の取り留めの無い言葉から本質を見抜いてロマンティックな手紙を書くカトレアが人気。

大戦

ヴァイオレットとギルベルトが最後に闘ったインテンス跡地。

原作版

「大陸戦争」と呼ばれ、本編開始四年前に大陸全土で勃発。
大陸の北側が不当貿易をし、南側が南下侵略行動を開始。
それと同時に宗教問題で揉めていた西側と東側の宗教戦争も勃発。
北と東が結託したため、対抗して西と南も同盟を組む。
インテンス最終決戦によって南西側の勝利となり、東南側は損害賠償を求められた。
インテンス最終決戦にはヴァイオレットとギルベルトも参加し、ヴァイオレットは腕を失くし、ギルベルトは未帰還兵となった。

アニメ版

「北方戦役」と「西部戦争」の総称。

「北方戦役」では、ライデンシャフトリヒ北東部の資源を巡り、北の大国・ガルダリク帝国が越境をはじめ、大戦の発端となった。
周辺諸国が同盟を組んで参戦し、南北二派に分かれて4年間続いた。

「西部戦争」は大戦末期に起こった戦争で、ライデンシャフトリヒ西部の街・ヘルネが戦火に遭った。
ヘルネを訪れていたルクリアの両親はここで死亡した。

大戦はライデンシャフトリヒを含めた南部側の勝利に終わる。
しかし和平を認めない遺恨を残した。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

映像美

本作は非常に画面構成が美しく、1シーン1シーンが劇場アニメのようなクオリティになっている。
キャラクターの表情や瞳の輝きや、風景、服装、水の表現など、眺めているだけでも楽しめる。
京都アニメーションは「涼宮ハルヒの憂鬱」「氷菓」など高クオリティの作画で有名な制作会社であるが、その中でも特に本作は作画が美しく、京都アニメーションの本気っぷりが伺えると話題になった。

ヴァイオレットとギルベルトの出会い

ヴァイオレットに初めて優しくしてくれたのがギルベルトであった。

ヴァイオレットは元々ディートフリートの元に居たが、ディートフリートは野生児のようなヴァイオレットを持て余し、ヴァイオレットをギルベルトに預けた。
ヴァイオレットの名前はギルベルトがつけたもので、「道具ではなく花の名前が似合う人間になるように」と願いつけた名前であった。
この頃のヴァイオレットは髪の毛もボサボサで、言葉も話せず、人に噛み付いたり暴れたり、まるで野良猫のようであった。
しかしギルベルトはヴァイオレットに愛想を尽かさず愛情を与え、ヴァイオレットにとって初めて優しく接してくれたのがギルベルトであった。
ヴァイオレットは人間らしい感情や感覚が乏しく、命の尊さや愛などが分からないでいた。
だがそれは本当に分からないのではなく、ヴァイオレットの中にはちゃんと心が存在していたが、本人がそれを自覚したり言葉に表現したりすることが出来ないだけであった。
それはつまり、ヴァイオレットは人間らしい心を育むような人生を送ってこられなかったという意味であり、そんなヴァイオレットを見てギルベルトは心を痛める。
街中でギルベルトはヴァイオレットに何か欲しいものは無いかと尋ねると、ヴァイオレットはギルベルトの瞳の色と同じ色をしたブローチを気に入っているようであった。
ヴァイオレットは美しいという言葉を知らなかったため、これまで一度も言ったとはないが、そのブローチの色が「美しい」ものであると感じると言う。
この時のヴァイオレット本人は気づいていないが、それはギルベルトの瞳と同じ色だからであり、美しいと感じるのはギルベルトへの好意の表れでもあった。
ギルベルトは軍人としてヴァイオレットが必要であり、ギルベルト個人としてもヴァイオレットを側に置いておきたいと考えているが、本当にヴァイオレットを思うのなら戦いとは関係ない所に行かせるべきだと感じ悩んでいた。
そしてギルベルトとヴァイオレットにとって最後になる戦で、ギルベルトは敵に撃たれて重傷を負ってしまう。
ヴァイオレットは逆上し周りに居る敵へ抵抗を続けたが、銃を受けて両腕を失ってしまう。
ギルベルトは自分の死期を察し、ヴァイオレットにこれからは自由に生きるように言い、「愛してる」と告げ、ヴァイオレットを爆発から庇って未帰還兵となった。
ヴァイオレットは病院のベッドで目を覚まし、そのままギルベルトが死んでしまったことを知らないまま、ギルベルトの告げた「愛してる」の意味を探すために自動手記人形になる道を選ぶのであった。

ギルベルトからプレゼントされたペンダント。ヴァイオレットの宝物となった。

ヴァイオレットが自動手記人形になるまで

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