ヴァイオレット・エヴァーガーデン(Violet Evergarden)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは、暁佳奈によるライトノベル作品。京都アニメーションによりアニメ化された。京都アニメーションが開催している「京都アニメーション大賞」で初めて大賞を受賞した。心を持たない少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、大切な人に残された言葉を理解するため、「自動手記人形」と呼ばれる代筆屋の仕事に就く。ヴァイオレットは依頼人との出会いから少しずつ人間らしい心を育み、敬愛する上官「ギルベルト」が残した「愛してる」の意味を知る。

オスカー・ウェブスター

CV:滝知史

有名な劇作家。
妻と娘と共に暮らしていたが妻が亡くなり、娘と二人で暮らしていた。
しかし娘も遺伝性の難病を患い亡くなってしまう。
その後は酒びたりの生活になっていく。
新作を書く作業の手伝いをヴァイオレットに依頼し、ヴァイオレットと協力して新作を書き上げた。
その際にヴァイオレットに娘「オリビア」の姿を重ねていた。
ヴァイオレットが帰る際、オリビアが大事にしていた日傘をヴァイオレットにあげ、この傘は以降ヴァイオレットの必需品となった。

クラーラ・マグノリア

CV:川澄綾子

マグノリア家の当主。
娘「アン」と使用人と暮らしており、介護が必要な程の病気を患っている。
自分の命が長くない事を悟り、自分の死後一年に一通アンの誕生日に手紙が届くように合計50年分の手紙を書いた。
手紙を書いている最中にも何度も体調を崩す。
ヴァイオレットが依頼を終えた後、しばらくして死去した。
クラーラが残した手紙によりアンは元気付けられ、毎年誕生日に届く母の手紙と共に大人になり、結婚して子供を授かった。

エイダン・フィールド

CV:浅沼晋太郎

内戦をしているクトリガルのメナス基地の兵士。
故郷にいる恋人「マリア」への手紙を書くためにC.H郵便社に依頼を出すが、場所が戦地であるためホッジンズは依頼の承諾を延期していた。
エイダンたちの隊は敵に狙われ、エイダン以外は全滅してしまい、エイダンも重傷を負ってしまう。
そこへ依頼の話を聞いたヴァイオレットが駆けつけ、エイダンを助け近くにあった小屋へ匿った。
しかしエイダンは致命傷を受けており、エイダンからマリアへの手紙の内容を聞き届け、ヴァイオレットはエイダンを看取った。
ヴァイオレットは自らの手でその手紙をマリアに届け、助けられなくてごめんなさいと泣くが、マリアとエイダンの両親は手紙を届けてくれてありがとうと涙ながらにヴァイオレットにお礼を言った。

依頼主の関係者

アルベルタ

CV:小山茉美

ドロッセル王国の王室に仕える宮廷女官。
シャルロッテが生まれた時からずっと面倒を見ており、シャルロッテにとって親も同然の存在。
アベルタはシャルロッテに厳しくも優しく、立派な王妃になるように教育する。
しかしシャルロッテは自分が結婚しドロッセルを離れたらアベルタとも離れなければいけないことを嫌がり、結婚の話に前向きになれなかった。
シャルロッテは母のお腹から自分を取り出したのがアベルタで、ずっと側に居てシャルロッテを育てたのもアベルタであるのだから、アベルタは自分のもの、自分はアベルタのものだと言う。
しかしアベルタは自分が仕えているのは王室でありシャルロッテ個人では無いとし、シャルロッテが親離れ出来るよう突き放すような言い方をする。
だがアベルタもシャルロッテを我が子のように思っており、結婚式の日には優しく「幸せになりなさい」と語りかけた。
シャルロッテの事なら何でも知っており、シャルロッテの表情から考えている事や隠れた場所など全てを把握している。

リオン・ステファノティス

CV:上村祐翔

アストレア国の天文研究機関・ユースティーティア天文台シャヘルで働いている天文学者の少年。
写本課にいて、写本課一の知識を持っている。
父がシャヘル文献収集課にいたが行方不明になり、母はリオンを置いて父を探しに行ってしまったため、女性を毛嫌いしている。
ヴァイオレットとペアを組む事になり、元々は一目惚れ状態であったが、写本作業を一緒にこなしていく中でヴァイオレットに片想いをする。
ヴァイオレットには少佐(ギルベルト)という自分の命や使命よりも大事な存在が居ると知るも、ヴァイオレットと出会えた事に感謝した。
ヴァイオレットとの別れ際、彼女のように大陸中を旅したいと言い、父と同じ文献収集をするために天文台を出て自らも旅に出た。

オリビア・ウェブスター

CV:千本木彩花

オスカーの一人娘。
妻の死後、オスカーとオリビアは二人で仲良く暮らしていたが、オリビアが難病に掛かかってしまう。
元気に振舞うオリビアであったが病気と薬の副作用で弱り、オスカーに看取られて亡くなった。
オスカーがオリビアと一緒に考えた物語の1シーンをヴァイオレットが再現し、それがオリビアを亡くし気力を失っていたオスカーの心を救った。
ヴァイオレットは生前オリビアが気に入っていた日傘をオスカーから貰い、以降何処へ行く時もその日傘を差すようになった。

アン・マグノリア

CV:諸星すみれ

レッヘルント国にある洋館に、母と使用人と共に暮らしている。
病気がちな母「クラーラ」の寿命が短いことを悟り、自分と母の二人だけの時間を遮る人に強く当たる。
クラーラに依頼を受けたヴァイオレットの事を人形だと誤解し、ヴァイオレットがお茶を飲む姿を見て飲んだものはどうなるのかと尋ねる。
ヴァイオレットは「いずれ体内から排出され、大地に還ります」と答えた。
初めは意味が分からないようであったが、最後にヴァイオレットは人形ではなく人間であったと知り、もう一度同じ質問をすると同じ答えが返ってきて、意味を正しく理解し赤面した。
ヴァイオレットが母と手紙を書く間は自分は母と一緒にいれない為、ヴァイオレットや母に強く当たる。
その時は自分に対して手紙を書いているとは思わず、「これからずっと一人になるなら手紙なんて書かないで、今私と一緒にいて!」と言う。
ヴァイオレットが依頼を終え帰宅後、暫くアンとクラーラの二人の時間が続いたが、クラーラは程なくして亡くなってしまう。
しかしクラーラはアンの誕生日に毎年一通届くように50年間分の手紙をしたためており、アンは母の手紙と共に大人になり結婚し子供を授かった。

マリア

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