宝石の国(第12話『新しい仕事』)のあらすじと感想・考察まとめ

『宝石の国』とは市川春子による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。
フォスは自分の中に生まれた疑問を隠すことはできず、先生と月人の関係を暴くことを決心する。そして、そのためにシンシャを求めるのであった。そして今回は「宝石の国」第12話『新しい仕事』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「宝石の国」第12話『新しい仕事』のあらすじ・ストーリー

「おやおや、今回は随分派手だなぁ。」パパラチアは自身の体を見てそう言いながら笑った。
「どのぐらい経った?」というパパラチアの問いにルチルが「231年11ヶ月1日です。施術は30万30回」と答えた。驚くパパラチアにルチルは自身の力の無さを悔いた。それを聞いたパパラチアは「俺の運が無いからさ。」と笑った。
そばにいたフォスを見てパパラチアは「新入り?…いつも先生にひっついてる一番下のチビか!…雰囲気変わったなぁ。」と驚いた。フォスの腕を取り「この腕、合金か?俺みたいだ…可哀想に…。苦労したな。」とフォスの頭を撫でた。
フォスは「パパラチア…聞きたいことが…。」とパパラチアに頼んだ。パパラチアがルチルに外に出てもいいかと聞くが、ルチルは疲れていたのか、倒れるように寝ていた。

外を歩くパパラチアは体を伸ばし、「いい季節だ!」と気持ち良さそうに言った。
「ちゃんと寝てるか?」「先生の言うこと聞いてるか?」と聞くパパラチアにフォスは「あまり…」と返した。「悪い子だな。」と言う問いに「多分。」とフォスが返すと、パパラチアは笑った。
「月人と話してみたい。そして自分で本当のことを見極めたいと思ってる。それもやっぱり悪いことかな?」とフォスはパパラチアに聞いた。パパラチアは驚いたような顔をしながら、その問いに答えた。「例えば…俺はルチルに、俺のパズルを諦めて欲しいと思っている。楽させてやりたいんだ…。でも、あいつはどう受け取るだろうな?清く正しい本当が、辺り一面を傷つけ、全く予想外に変貌させるかもしれない…。だから冷静に…慎重にな…。」
パパラチアはそう言い終わると倒れ込んで再び眠りについてしまった。
「聞きたいことは聞けましたか?」と、いつの間にか側にいたルチルの問いに、フォスは「天気の話しかできなかった。」と答えた。

その日も月人に会うことができなかったフォスが学校の階段に腰を下ろすと、隣には気落ちしたジルコンがいた。
ジルコンはペアがイエローダイヤモンドからボルツに変わり(フォスが先生に、一度ボルツをみんなと組ませた方が良い、と進言したため)ボルツが一言も話してくれなかったことにショックを受けていた。
「多分、前のパートナーの君が優秀すぎて、僕では力不足なんです。君のこと、年は一番近いけど、ずっと幼い年下の子供と思っていたのに、あっという間に追い越されてしまいました。僕は何をしていたのでしょう。」とジルコンは相当自信をなくしているようだった。
「なので…なので僕も腕か足をなくしてみようかな、と…」とまで言い出すジルコンをフォスは笑い「ボルツは無駄が嫌いで超合理的だから、気に入らないことがあれば必ず言うよ。自信持ちなよ。」と勇気付けた。
「君は昔から、自信だけはあったみたいですが、いつかこうなるという予感はあったのですか?」というジルコンに「まさか!根拠なく、明るい予感に甘えられた頃が不思議で…うらやましいよ。」とフォスは言った。

翌日、ジルコンはボルツから「お前の弱点はイエローダイヤモンドだ。」と指摘された。イエローダイヤモンドを失うことを恐れるあまり、いつも緊張していて、守りのことしか考えていない、というのだ。「僕にその心配も、思い入れも不要だ。まず、思うままにやってみろ。話はそれからだ。」とボルツはジルコンに話した。

ジルコンとペアを解消したイエローダイヤモンドは、学校からボルツに指導を受けるジルコンを微笑ましく見ていた。
夕暮れ時、イエローダイヤモンドは眠りについたパパラチアに「ボルツとジルコンが組むよう、先生に押してみる。ボルツなら安心だろ?俺みたくヘマして、相手を失うこともない。悪くない選択だと言ってくれよ。長いこと考えすぎて疲れてんだ。」と話しかけていた。

フォスはアレキに月人についてできるだけ詳しく教えて貰うように頼んだ。アレキは持っていた教科書の原本を放り出し、「何から知りたい?ねえ、何から?」と嬉しそうに答えた。散り散りになった教科書の原本を集めるフォスだったが、原本に書いてあることを全く覚えていなかった。そこに書いてあることは一度は先生から授業を受けていたはずなのに。覚えているのは、小さいフォスが授業を受けている時に、他の宝石がこちらの様子を伺っていたこと、「先生、その子は戦うんですか?」という問いに「まだ分からないが…優しい子だ。」と先生が答えたことだった。

学校へ帰ったフォスはアレキと月人について夜遅くまで問題を出し合った。
「アレキ先生は、月人と会話することは可能だと思う?」とフォスが聞くと「月人の言語については解明されていないわ。なんせ、接触時間が極端に少なくて情報がないの。」という答えが返ってきた。「アレキは…月人が好きなの…?」とフォスはさらに質問する。「いいえ…研究は体質克服のためと、もう一つ。フォスが生まれる少し前、私からクリソベリルを奪った。だから月人のことを毎日考えて…新鮮な憎しみを毎日忘れないためよ。」とアレキは言った。

夕暮れ、フォスが岬に向かうとそこには月人の姿があった。

フォスは月人の元へ駆け出して行ったが、剣を忘れてしまっていた。フォスは合金で月人の元へ駆け上がり、月人の一人を合金の膜の中へ引きずり込んだ。
首を絞め上げながら「僕の…僕の言っていることがわかるか!」と聞くと、月人の目に黒目が現れ、「ふ…」と話した。
その時、大きな衝撃が走り、フォスの合金は地上へ落とされてしまった。衝撃はシンシャが起こしたものだった。シンシャは月人を毒で溶かしてしまうと、フォスが捕まえている月人へと狙いを写した。フォスが静止するがシンシャは有無を言わせず月人を溶かしてしまった。
「またお前か。剣も持たずに。」というシンシャにフォスは「ありがとう。助かったよ。」と礼を言った。
立ち去る新車を見ていたフォスは「あ…新しい仕事…。」と呟いた。

夜になり、シンシャは仕事をしに崖の洞窟から外へ出ると、そこにはフォスの姿があった。
フォスの姿を見るなり、シンシャは全速力で逃げ出した。「なんで逃げる?」というフォスに「果てしなく嫌な予感がするからだ!」とシンシャは答えた。
岬まで逃げたシンシャにフォスは「見つけたんだ!見つけたんだ。君の仕事…。正確には君としかできない仕事だ。手伝って欲しいんだ。」と告げた。「楽しいは?」と言うシンシャにフォスは驚いた。「『楽しい』はどうした?楽しいが抜けてる!『夜の見回りより、ずっと楽しくて、君にしかできない仕事、僕が必ず見つけてみせるから。』お前、そう言ったろ。」とシンシャは続けて言った。「『楽しい』は無理だ!全然無理だ。楽しい要素ゼロだ…。ごめん…。」とフォスは謝った。「手伝って欲しいのは、僕と一緒に先生と月人の関係を暴く仕事だ。」と言うフォスに「楽しくなさすぎる!」とシンシャは叫んだ。「でしょ?君に…「どうする?」と言われて…まず、本当のことを知ろうと探った。疑い始めれば、先生の全てが怪しく見えて…一人では正しく景色が見えているかも、もう分からないんだ。いつも側で、君の審判を聞かせて欲しい。」とフォスは自身が言った条件ではないことをわかりながらも、シンシャを求めた。「その先は?もし、先生を許せないとわかったら、お前はどうするつもりだ?そこで詰まる程度の考えしかないなら、協力はできない。」とシンシャは断った。それを聞いたフォスは「やはり…やはり、君はひどく慎重で賢い。だから絶対…僕には君が必要だ。また来る。」と告げた立ち去った。
「夜から出たい…無理だ…信じてない…ただ…」というシンシャの声にフォスは振り向く。「…組むだけなら…別に…。」とシンシャは言った。

フォスはその日も岬で月人の登場を待っていた。その時、モルガから先生がフォスを読んでいることを知らされる。
「先生、お呼びですか。」とフォスは先生の元へ出向いた。「だから冷静に…慎重にな。」とパパラチアの言葉がフォスの脳裏によぎった。

「宝石の国」第12話『新しい仕事』の感想・考察

「宝石の国」の動画放送情報

地上波・BS・CS 放送スケジュール

・AT-X 2017年10月7日(土)21:30~
・TOKYO MX 2017年10月7日(土)22:00~
・BS11 2017年10月7日(土)23:00~
・毎日放送 2017年10月7日(土)26:38~

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