キング・コング(King Kong)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

映画史に残る1933年制作の怪獣映画の古典「キング・コング」を「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督がSFXを駆使してリメイクしたのが、この2005年版「キング・コング」。映画撮影のため南海に浮かぶ海図には乗らない神秘の島・髑髏(どくろ)島に到着した撮影隊がキング・コングを初め様々な怪獣や恐竜たちと遭遇する、ラブロマンスとホラー要素もある痛快アクション・アドベンチャー。

貨物船ベンチャー号の船長。経験豊富で船員達の信頼は厚く、頼りにされている。
出航後、カールが目的地を急に変更したことに疑問を抱き、その方向には何もないはずだといぶかしむが、金を弾むと言われて従ってしまう。
髑髏島では、カール達が危ない目にあった時に限ってナイスタイミングで現れ、彼らを窮地から救う活躍を見せる。

ジミー(演:ジェイミー・ベル、日本語吹替:伊丸岡篤)

幼い頃にベンチャー号に潜り込んでいたのを見つかり、船員になった少年。一等航海士のベン・ヘイズに育てられたせいで、彼に強い憧れを持っている。
愛読書はジョセフ・コンラッドの「闇の奥」だが、その本は図書館から長期借り出ししているとジミーは言っているが、ほとんど盗んだも同然のようだ。
髑髏島では、キング・コングにさらわれたアン救出メンバーにベンの制止も聞かず加わり、ベンが目の前でキング・コングに投げ飛ばされ命を失うのを見て深い悲しみに陥る。

ベン・ヘイズ(演:エヴァン・パーク、日本語吹替:楠大典)

ベンチャー号のタフな一等航海士。イングルホーン船長の片腕で、ジミーの育ての親でもある。
ジミーのことをいつも気にかけていて、船で一生を終えるのではなく陸で普通の仕事について真っ当に暮らしたらどうだと何かにつけ彼に言うが、ジミーは全く聞く耳を持たないでいる。
キング・コングを棲み家を見つけた時、最初に様子を見に行くが全く太刀打ちできず無残に殺される。

ブルース・バクスター(演:カイル・チャンドラー、日本語吹替:木下浩之)

映画ではタフガイを演じている俳優。ベンチャー号の自室に主演した映画ポスターを数枚貼っている、見栄っ張りで気取り屋な二枚目。
髑髏島でのアン救出にカールの要求で同行するが、恐竜の群れに襲われると恐れをなして真っ先に逃げ出してしまう、映画の彼と違って臆病者である。
だが、船に逃げ戻るとイングルホーン船長等を伴って救出に戻るなど、臆病なくせに仲間を見捨ててしまうほど冷淡ではなく、ニクメナイところがある。

ランピー(演:アンディ・サーキス、日本語吹替:後藤哲夫)

ベンチャー号の気の荒いコック。船が向かっているのが髑髏島と気づき、彼が以前に聞きかじった髑髏島にまつわる話をカールにし警告する。
アン救出の捜索隊に加わるが、キング・コングによって谷底に落とされ、カルニティクスに襲われ命を落とす。

チョイ(演:ロボ・チャン、日本語吹替:佐藤晴男)

ベンチャー号の気の良い船員でランピーの親友。
アン救出に参加するが、谷にかかった大木からキング・コングによって振り落とされ命を落とす。

ハーブ(演:ジョン・サマー、日本語吹替:楠見尚己)

カールの映画の生真面目なベテラン撮影技師。
カールと共に捜索隊に加わり、彼の指示で撮影を続けるが、ベナートサウルスに襲撃された時、自分はもうダメだと覚悟してカメラをカールに託し、食い殺されてしまう。

マイク(演:クレイグ・ハル、日本語吹替:川本克彦)

カールの映画の物腰の柔らかい録音技師。彼をジャックと勘違いしたアンから尊敬してますと言われ戸惑ってしまう。
髑髏島に上陸した途端、原住民に後ろからヤリで貫かれ、早々と命を落とす。

マーニー(演:ジェームズ・ホイットモア、日本語吹替:佐々木敏)

1114yuna7
1114yuna7
@1114yuna7

Related Articles関連記事

ファンタジーの定番「ドワーフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!

ファンタジーの定番「ドワーフ」とは!?元ネタ・特徴・能力・有名キャラクターを徹底解説!

ドワーフとは、ファンタジー風の異世界を舞台とする作品にたびたび登場する、人間に近い姿をした「亜人」と呼ばれる種族の1つである。もともとは北欧神話に登場する妖精の一種で、『指輪物語』や『ロードス島物語』といった作品で取り上げられながら設定が整理されていった。 ドワーフは小柄で屈強な体を持ち、手先が器用で鉱物の加工を得意とする。酒を好み、髭が長く、偏屈なところはあるが人間に対して友好的である。ここでは、ファンタジー物の作品では定番のキャラクターであるドワーフについて解説していく。

Read Article

グランド・ブダペスト・ホテル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

グランド・ブダペスト・ホテル(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『グランド・ブダペスト・ホテル』は、ウェス・アンダーソン監督、レイフ・ファインズ主演で製作された。ズブロフカ共和国にあるグランド・ブダペスト・ホテルが物語の舞台である。コンシェルジのグスタヴと部下のムスタファを主人公に、常連客をめぐる殺人事件と遺産争いに巻き込まれた二人が、ホテルの威信のためにヨーロッパ中を駆け巡り事件解明に奔走する。本作は1930年代、1960年代、1985年、現在と4つの時間軸で展開されていく。

Read Article

ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』とは、2001年~2003年に公開された、J・R・R・トールキン作の『指輪物語』を原作とした『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作映画の第一作目。中つ国(ミドル・アース)を舞台に、主人公のフロドを含む9人の旅の仲間が、冥王サウロンを完全に滅ぼすため、全てを統べる「一つの指輪」を破壊する物語である。

Read Article

スクール・オブ・ロック(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

スクール・オブ・ロック(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『スクール・オブ・ロック』とは、リチャード・リンクレイター監督によるアメリカの映画。日本では2004年に公開。脚本は出演もしているネッド役のマイク・ホワイト手がける。バンドをクビになってしまい途方にくれていたギタリストのデューイが、一本の電話をきっかけに教師の友人ネッドになりすまして名門小学校の臨時教師となり、子どもたちと共にバンドバトルを目指すコメディである。

Read Article

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』とは、映画三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超える大人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作の完結編で、2003年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』で架空の種族や架空の地が舞台である。すべての指輪を統べる強大な力を持つ「一つの指輪」を葬る旅に出たフロドは目的地の滅びの山があるモルドールの目の前まで来ていた。アラゴルン達は人間の国ゴンドールに加勢し、サウロン軍に勝利、とうとう最終決戦を迎える。

Read Article

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』とは、映画三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超える大人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作の第二作目で、2002年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』でエルフなど架空の種族や架空の地が舞台となっている。前作ですべての指輪を統べる強大な力を持った「一つの指輪」を葬る旅に出たフロドたちは、何人もの仲間を失いながらも3手に分かれ、それぞれの戦いに挑んでいく。中つ国では闇の勢力がますます力を増大させていた。

Read Article

ホビット 思いがけない冒険(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ホビット 思いがけない冒険(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ホビット 思いがけない冒険』は、『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前の前日譚となる『ホビット』三部作の1作目で、2012年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ニュージーランドの壮大な風景に加え、最新技術を活用した今までにない映像美、臨場感溢れるアクションシーンの連続で、観客を興奮の渦に巻き込む。ホビット族のビルボが困難を乗り越えながら仲間との友情を築いていく冒険物語で、『ロード・オブ・ザ・リング』につながるシーンも多く、シリーズの理解も深まる見逃せない作品。

Read Article

ホビット 決戦のゆくえ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ホビット 決戦のゆくえ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ホビット 決戦のゆくえ』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の最終章で、2014年に公開された映画。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共にドワーフ王国の再興を目指す冒険物語で、壮大な世界観や臨場感溢れる映像、圧倒的スケールの戦闘シーンが観る者を魅了する。町を襲う竜や闇の勢力との壮絶な死闘に加え、ビルボとドワーフら旅の仲間の絆、エルフの女性とドワーフの若者の切ない恋の行方も魅力の作品。

Read Article

カンフー・パンダ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

カンフー・パンダ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『カンフー・パンダ』とは2008年に公開されたドリームワークス・アニメーションSKGのアニメ映画。ジョン・スティーブンソンとマーク・オズボーンが監督を務めた。古代の中国を舞台としてカンフーを題材にし、6億ドルを超える興行収入を叩き出した大ヒット映画である。大のカンフー好きであるポーはカンフーをやったことがないにも関わらず、「龍の戦士」に選ばれる。ポーはカンフーへの熱意と共に、カンフーの達人であるシーフー老師に弟子入りすることになる。作画にこだわった圧巻のカンフーアクションを楽しめる映画である。

Read Article

ホビット 竜に奪われた王国(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ホビット 竜に奪われた王国(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ホビット 竜に奪われた王国』とは、『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』の60年前が舞台となる『ホビット』3部作の2作目で、2013年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『ホビットの冒険』。ホビット族のビルボが仲間と共に困難を乗り越えながら、ドワーフ王国の奪還を目指す冒険物語で、大蜘蛛や火を吐く竜との戦い等、最新技術を活用した臨場感溢れる映像が観る者を圧倒する。『ロード・オブ・ザ・リング』の人気キャラクター、レゴラスの再登場や彼の想い人の初登場、冥王サウロンの復活など見所満載。

Read Article

目次 - Contents