クジラの子らは砂上に歌う(クジ砂)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「クジラの子らは砂上に歌う」とは、「梅田阿比」による漫画作品。2017年にJ.C.STAFF製作でアニメ化。砂の海に浮かぶ巨大な船「泥クジラ」には、超能力「情念動(サイミア)」を操る「印」と、操れない「無印」がいた。印である主人公「チャクロ」は泥クジラの歴史を綴る記録掛りをしていた。チャクロはある日、砂の海を漂流してきた島で謎の少女「リコス」に出会う。

CV:小松未可子

印。16歳。自警団のメンバー。
他人にあだ名をつけて呼び、自分を「姉さん」と呼ぶチャクロを「チャッキー」と呼び可愛がる。
帝国の襲撃の際や、ヌース・スキロス討伐で活躍。
明るい性格で、シリアスなシーンでも居るだけでその場が少し明るい雰囲気になる。

シュアン

CV:神谷浩史

印。26歳。自警団の団長。
長老会のラシャの息子。
高い戦闘能力を持ち、オウニと戦っても引けをとらない。
また自分に対しても他人に対しても命に対する執着が無く、戦い方も一切容赦が無い。
いつも笑顔であるがどこか不気味な雰囲気もあり、何を考えているか分からないが、与えられた職務は全うする。
スキロス攻防戦ではリョダリと戦いになり、リョダリを退けた。
妻・シエナには醜い死体を残す前に自決し死に様は美しくするように言い、シエナは実際に自決して死んでしまう。
シエナの死体を見た際には冷静を装っていたが、一人になると雑草を斬り付けて八つ当たりし、涙を流していた。
しかしシュアンは自分が悲しんでいると認識する事が出来なかった。
オウニとは一度戦ったことがあり、涙を見せないオウニと自分は近い存在であると思うのか、オウニの前に現れることが多い。
だがオウニは泣かなくても死んだ人は忘れない、シュアンと自分は違うと否定した。

ネリ

CV:加隈亜衣

無印と名乗っており、長老会の世話係りをしていた。
しかしどこか不思議な雰囲気を持ち、チャクロに心象風景や、サミなど死んだ人たちの投影を見せた。
そしてチャクロを他人の事を深く感じ取れる人と言い、皆の心を繋いで欲しいとチャクロに願った。
長老会がヌース・ファレナを破壊しようとした際には、チャクロたちを焚きつけ、自分はヌース・ファレナの元に居た。
ファレナをママと呼び、ファレナが受けた傷を癒すためにファレナの母体へ帰り、消えていった。
大人しい性格で、優しくおっとりしている。

エマ

CV:加隈亜衣

ネリが消えた後に出てきたネリそっくりの人物。
本人曰く、ネリとは血を分けた双子。
ネリと色違いの衣装を着ており、チャクロの前に現れては意味深な言葉を残していく。
ヌース・スキロスとの戦い前にはチャクロに泥クジラを守るように言い、チャクロが生き延びることができたらファレナの秘密を教えると約束した。
実際にチャクロが生き延び、コカロを持ち帰ると喜び、コカロが舵であることを教えた。
ネリよりも明るい性格で、好戦的でミステリアス。

帝国

オルカ

CV:石田彰

リコスの兄。本名不明。
アパトイアを率いる軍を指揮する長官で、ファレナ殲滅作戦の提案者。
しかし作戦に失敗して、帝国の持つ8つしかないヌースの一つスキロスを失うことになる。
帝国の魂召会(エクレシア)から死刑を宣告されるが、エクレシアを言葉巧みに言いくるめ、死刑を免れた。
オウニをデモナスと見なし、手中に収めようと狙っている。
書記官「イティア」に食べると感情が戻るといわれているヌースの肉「魂肉(サルクス)」を与え、感情を取り戻させている。
しかしサルクスを与えて良いのは貰った人間の三親等までとされているため、イティアを妻とし、「柳」という名前を与えた。
砂の海に落ちたリョダリを保護し、リョダリを自分の道化にした。

リョダリ

CV:山下大輝

泥クジラを襲撃した帝国の兵士の一人。
リコスとは幼馴染。
ヌースの元に居ながら感情が殆ど食べられず、狂気的な感情が残ったため家族から病気とされ切り捨てられた。
そのため帝国の人々を人形のようだと蔑み、感情を持っている泥クジラの人々の存在に嬉々する。
泥クジラの住人たちを愛しく思っているが、それは感情を持つ人間を自らの手で殺害したいという倒錯した愛情表現となって現れる。
チャクロがサミの死やリョダリたちの虐殺行為に涙すると、泣いている人間を始めて見たと興奮した。
しかしシュアンとの戦いで傷を負い、自分の死を怖がり逃走するが、逃走した先に居た印の子供達によって弓で攻撃され、砂の海に落ちる。
その後は砂マンボウという生き物に運ばれて生還し、もう一度ファレナに行きたいという気持ちから、オルカの支配下に下る。

スィデラシア連合王国

ロハリト・ノ・アモンロギア

CV:KENN

17歳。スィデラシア連合王国のアモンロギア公領の領主アモンロギア公爵の息子。
フルネームは「ロハリト・アナステナグモス・ネイエ=イミスキン・エマリカ・アンティパトロス・ノ・アモンロギア」。
泥クジラに上陸し、泥クジラの人々から迎え入れられる。
住人達が水浴びしている時に来てしまったため、スオウたちを裸族だと勘違いしていた。
スィデラシア連合王国は帝国と敵対する国で、泥クジラにとっての敵ではなく、ロハリトたちにとっても泥クジラは敵では無い。
泥クジラの食べ物を不味い不味いと言いながら大量に食べ、いたく気に入る。
我侭な俺様キャラであるが、辛い役をしなくてはならないスオウの立場を分かってあげたり、リコスの気苦労も理解するなどの優しさをもつ。
印が短命であることに疑問を持ち、リコスの話からファレナが命を食べていることを知る。
一人称は「余」で、チャクロを「地味〜モンキー」、リコスを「褐色女」、スオウを「オトボケザル」と呼ぶ。

その他

オリヴィニス

rushire
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@rushire

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