CLANNAD(クラナド)のネタバレ解説まとめ

『CLANNAD』とはゲームブランド"Key"が制作した恋愛アドベンチャーゲーム、及びそこから派生したアニメ作品。
坂道の上にある学園に在籍する不良学生・岡崎朋也が、様々な人と人との"絆"を通して成長していく作品。
2004年4月28日に全年齢対象のPCゲームとして発売され、その後2007年10月4日より京都アニメーション制作によるテレビアニメが放送開始された。

『CLANNAD』の概要

CLANNAD(クラナド)はゲームブランド"Key"が制作した恋愛アドベンチャーゲーム、及びそこから派生したアニメ作品。
“kanon” “AIR”と、恋愛アドベンチャーゲーム史においても記録的大ヒットとなった18禁PCゲーム二作品を制作したKeyが初の全年齢対象ゲームとして発売した作品で、元々アドベンチャーゲームが好きだった人々以外の層もターゲットとして取り込むことに成功し、大ヒット作となった。

ストーリーは不良学生である主人公・岡崎朋也が、演劇部の復活を目指すヒロイン・古河渚と出会い、様々な人々と協力し演劇部の再建を目指す”学園編”、そして高校を卒業した岡崎朋也とそれに遅れて卒業した古河渚のその後の生活を描いた”AFTER STORY”の二編で構成されており、テレビアニメ版ではそのまま第一期と第二期に振り分けられている。
恋愛アドベンチャーゲームとしては定番の恋愛あり友情ありの学園生活のみに留まらず、高校卒業後の就職活動や出産、育児にまで至る感動的なストーリーが大反響を呼んだ。

テレビアニメ化の際には、原作のストーリーではパラレルワールドでの出来事扱いで時系列が繋がらない個別のエピソードを統合し、大胆な改変も加えながら1つのストーリーとして完成させていることも高く評価された。
更に、都合上本編から省かれてしまったヒロインのエピソードをパラレルワールドでの出来事として制作した”もう一つの世界”がDVDに収録されるなどのファンサービスもあり、批難されがちなアドベンチャーゲームのアニメ化でありながら原作のファンからも深く愛されている。

『CLANNAD』のあらすじ・ストーリー

世界観・あらすじ

CLANNADのストーリーは2つの異なる世界から構成されている。
1つは主人公である岡崎朋也の住む現実世界、そしてもう1つはロボットの身体を持つ”僕”(中身は朋也)と、謎の”少女”の二人だけがいる世界。こちらは作中で”幻想世界”と呼ばれている。

現実世界で朋也が人の願いを叶えると、光の玉が発生し空へ舞い上がる。すると光の玉は幻想世界に移動するので、それを一定数幻想世界に集めることにより自らの願いを叶えることが出来る。
朋也は作品のストーリーが開始される時点で既に一期・二期の全ての物語を経験した上、幻想世界へと移動しロボットの身体を持ち、そして少女から「人々の願いを叶えると発生する光の玉を集めると願いが叶う」ということを聞いているが、本人はそのことを忘れてしまっている(厳密にはアニメ開始時の「この街は嫌いだ。忘れたい思い出が染み付いた場所だから」というセリフから、薄っすらとは覚えていると考えられる)。
物語の終盤に訪れるヒロイン・古河渚の死や、娘・岡崎汐の死という運命から逃れるため、時間を遡り人々の願いを叶えて光の玉を発生させ、渚と汐を救い出すというストーリーになっている。

第一期

主人公・岡崎朋也は高校三年生。
中学時代はバスケ部の部長であり、バスケットボールの特待生として高校に入学したのだが、ある日父親との喧嘩のせいで肩が上がらなくなり選手生命を絶たれ、それ以来朋也は何に対しても無気力になってしまっていた。父親は自分の行動によって朋也の未来を潰してしまったという罪悪感からまるで他人のように朋也と接するようになる。
朋也はそれに耐えられず、出来る限り家に居る時間を減らそうと夜遅くまで友人である少年・春原陽平の家に入り浸るようになった。
春原も朋也と同じように、サッカーの特待生として高校に入学したが、先輩と大喧嘩をして退部させられ、夢を諦めることになってしまった経緯がある。

春原の家に夜遅くまで入り浸ることにより学校に遅刻することが増え、周囲からは春原と共に不良学生のレッテルを貼られ、敬遠され、朋也自身も周囲との交流を避けているため学内での友人は多くなかった。

そんな朋也はある日、学校へと続く坂道の下で「あんぱん」と謎の独り言を漏らす少女・古河渚と出会う。

渚は身体が弱く、昨年も長期に渡り高熱を出し、学校に来られず留年してしまった。それにより仲の良かった友人は卒業してしまい、独りになってしまって不安なのだと朋也に語る。
朋也はそんな渚に対して、「また新しく楽しいことを見つければいい」と励まし、二人は友人となった。
演劇部に入りたかったが病気がちで不安だと語る渚を、出来る範囲でやればいいと背中を押す朋也だったが、演劇部は既に廃部になってしまっていた。

部を再度復活させるためには部員が必要なので、朋也は図書館で出会った不思議な少女・一ノ瀬ことみや、友人であり隣のクラスの委員長である藤林杏、その妹である藤林椋、そして悪友の春原に声をかける。
三年前まで学校で教師をしていた姉・伊吹公子の結婚式を祝ってもらうためにヒトデのオブジェを校内で配る少女・伊吹風子にも声をかけるが、学校にいる風子は生霊のような存在で、風子自身の肉体は三年前に交通事故に遭ってから今も病室で眠りについていることがわかる。

朋也らは伊吹先生の結婚式を成功させるため、風子と共にヒトデのオブジェを配る。
校内の生徒たちも朋也らの行動を好意的に受け止め、伊吹先生の結婚式への出席を約束してくれるが、ある日突然病室にいる風子の容態が悪化し、「二度と目が醒めることはない」と医者からの宣告を受ける。
そしてその日から風子と関わった人々は風子に関する記憶を忘れていくようになる。姿も見えなくなってしまい、風子の存在がこの世から消えてしまおうとしていた。
そして結婚式の前日、ついに朋也・渚すら風子のことを忘れてしまい、姿も見えなくなってしまう。何かを忘れてしまったことはわかるのに、何を忘れてしまったのかがわからないと二人は首を傾げる。
学校で翌日の結婚式の準備を進めていた初老の学校教師・幸村を見て「誰が結婚するんだ」と二人が問いかけると、風子と直接の関わりが無かった幸村はその記憶を失っていなかったため「伊吹先生じゃないか」と答える。二人はそれを聞き結婚式のことを思い出すが、風子のことは思い出せない。
「何故自分たちは伊吹先生のことを祝うことになったのか」「誰かが繋げてくれたはずなのに、誰だったのか思い出せない」と二人が悩んでいると「伊吹先生の妹さんだろう」と幸村先生に指摘される。それをきっかけに二人にもう一度風子の姿が見えるようになり、朋也と渚と風子は三人で手を繋いで結婚式の日を迎えるのであった。
三人だけでも伊吹先生の結婚式を祝おうとする三人だったが、ヒトデを受け取った人々が続々と式場に押し寄せ伊吹先生の幸せを祝ってくれた。風子の存在を忘れたとしても、風子の思いは人々に届いていたのだ。
そして風子の願いが叶い、光の玉が発生し空へ舞い上がる。

そして再び演劇部を再建させるため、図書館の少女・ことみと接触する朋也。実はことみとは幼い頃に何度も会っていたのだが、朋也はそのことを忘れてしまっていた。そして両親を亡くしたトラウマから塞ぎ込んでしまい、学校に来なくなってしまったことみを救うために帆走する朋也たち。その努力が報われ、無事ことみはもう一度学校に来ることができ、ことみの願いは叶い、また光の玉が発生し空へ舞い上がる。

杏、椋、春原、ことみを部員として引き入れ、無事演劇部を再建するための部員数を無事満たした朋也と渚だったが、元々演劇部の顧問をしていた幸村先生が新しく設立する合唱部の顧問をしてくれと先に頼まれていたせいで、どちらかが部の設立を諦めなくてはいけない状況に追い込まれる。
幸村先生に合唱部と演劇部の顧問を兼任してもらうという提案により解決したように思われたが「前例が無いので認められない」という生徒会からのNGが出てしまい、またもや行き詰まってしまう。
しかし、友人である坂上智代が生徒会長になることで幸村先生の部活動兼任が許され問題は解決し、ついに演劇部は復活することになった。

文化祭での舞台発表に向けて順調に準備が進むが、文化祭前日の夜に実家で舞台のための小道具などを準備していた渚は、自分の父親の卒業アルバムを見つけ、父親がかつて演劇の夢を追っていたこと、そして同じく見つけた日記帳から、幼い自分と過ごす時間を作るためにその夢を諦めてしまったことを知る。「夢を追っていたらこんな幸せを知ることも無かった」と、渚と過ごす時間をどれほど幸せに感じているかも日記帳に書かれていたのも関わらず、渚は「二人の夢を奪った自分が夢を叶えるなんて」と塞ぎ込んでしまう。
翌日本番を迎えるが、舞台の上に立ってからも芝居を始めることができず、ついには涙を流してしまう。しかし、駆け付けた父親・秋生の「子供の夢は親の夢だ」という言葉、母親・早苗の「頑張れ」、そして朋也からの熱い応援を受け、何とか気を取り直した渚は、演劇を始める。

無事演劇を終え、成功を喜ぶ朋也たち。
そして渚と朋也のふたりはこっそりと部室へ入り、朋也は渚に「付き合ってほしい」と告白をする。渚は涙を流しながらも笑みを浮かべ頷き、二人は恋人関係となるのだった。

第二期

二学期が始まり、朋也たちは卒業後の進路に悩みながらも渚の父の提案で野球の試合に出ることになった。
渚や春原を始め、生徒会長になった智代や、風子の姉である伊吹公子、その婚約者である芳野祐介も参加し、登場人物総出で野球チームを結成し、試合開始。
最後は皆の応援で打席に出た朋也が見事にボールを打ち、チームに勝利をもたらした。

それから数日後、朋也はあることが気になっていた。それは「サッカー部を辞めてから進路も決まっていない春原が心配だから」と自分の住む田舎から出て古河家に居候している春原の妹・春原芽衣のことだった。古河家は大らかな家風で居候をすることに問題はないが、いつまでもそうしているわけにもいかない。そこで朋也は、しっかりした彼女とデートしているところを見せれば少しは安心するのではないかと考えた。偽の彼女に春原とデートをしてもらい、それを芽衣に見せるという計画を企てる。そして渚の母親である早苗に春原の偽の彼女として協力してもらいデートを決行するが、その途中で春原が幼い女の子がいじめられている状況を見て見ぬふりしてしまい、それを見た芽衣にさらに呆れられてしまう。

朋也・渚・芽衣の三人は後日春原の部屋へ。デート時の行動を芽衣に注意されると、春原は「僕を心配しているとか言って居候しているけど、ただ田舎を離れて遊びたかっただけじゃないのか」と心無い言葉で芽衣を傷付ける。
それを受け芽衣も反発してしまう。「こっちに好きな人がいるから滞在している」ととっさに思い付いた嘘をつき、その人に会う約束があるからとその場を離れるが、春原は動かない。
仕方なく朋也が芽衣を追いかけると、芽衣は「兄に叱ってほしかった」「芽衣が小さな頃いじめられていたとき、兄はすぐに駆け付けて守ってくれていた」「サッカー部を辞めてからの兄は変わってしまった」と嘆く。

もう一度サッカーをすることで兄がまた元に戻ってくれると考えた芽衣は、サッカー部に春原の部活復帰を頼みに行くことを提案。朋也・渚・芽衣の三人でサッカー部へ交渉に行くも「喧嘩をして部活を辞めさせられた奴をもう一度参加させるなんて出来ない」と断られる。それでも諦めず、後日またサッカー部を訪れ、「何か手伝えることがあるなら何でもするから春原をもう一度入部させてほしい」と頼み込むと、サッカー部部長は「ボール拾いでもしてろ」と言い、三人に部活動の手伝いをさせる。しかし、サッカー部は三人をいたぶるようにボールをわざと遠くに蹴り飛ばしたり、芽衣の腹部にわざとボールを当てたり、春原のことを口汚く罵ったりなどして、ついに芽衣を泣かせてしまう。
朋也が我慢の限界だとサッカー部に殴りかかろうとした瞬間、「芽衣を泣かせるんじゃねえ」と春原が駆けつける。
無事朋也と春原の二人はサッカー部を退け、春原は再び兄らしいところを芽衣に見せることができ、安心した芽衣は田舎に帰っていった。

後日、朋也たちは学校の資料室に入り浸る少女・宮沢有紀寧が何故か不良に慕われていることを知る。兄が不良グループのリーダーである有紀寧は、しかしその敵対グループに所属している不良にすら怪我の治療や食事の提供を率先して行い、不良全体に慕われているのだという。
しかしその兄は既に亡くなっており「この街から争いを無くすこと」が願いだったという兄の思いを果たすために有紀寧は行動していた。
それを知った街の不良達は敵対することをやめ、有紀寧の兄へと黙祷を捧ぐ。その瞬間、兄と有紀寧の願いが叶い、光の玉が発生し空へ舞い上がる。

そうしているうちに季節は秋になり、演劇部の面々もそれぞれの進路の話をするようになっていた。進学はせずに就職するつもりだと語る渚と、未だに何も決まっていない朋也。
しかし、渚はある日突然熱を出して寝込んでしまう。
元々病気がちであった渚は、昨年も同じように熱が出て寝込んでしまい留年してしまっていた。今年も全く同じように熱が下がらず、朋也も毎日甲斐甲斐しく看病するも、季節は冬になってしまった。
出席日数が足りず、渚はまたもや留年することになってしまう。
渚と一緒に学校を卒業したかったと朋也は悔しがるが、どうすることも出来ずに渚のいない卒業式を迎える。
式の後、朋也は未だに寝込んでいる渚に自分も留年すれば良かったと涙を流しながら語る。渚は自分はもう一年頑張るから朋也は先に進むべきだと宥めた。そうして朋也たちは学校を卒業し、渚は留年しもう一度三年生をやることになってしまった。

進路を決めず学校を卒業した朋也は、とりあえず渚の実家である古河パンでバイトをすることになったが、「このままではいけない」と朋也は電気工をしている芳野の元で働かせてもらうことになり、長い間居候させてもらっていた古河家からも出て、アパートを借りることになった。
厳しい仕事に心身共に疲れ果てる毎日を過ごす朋也だったが、そんな朋也を心配し毎日様子を見に来てくれる渚のお陰で何とか頑張ることができ、少しずつ仕事にも慣れていった。

そんな中、朋也に転職の話が舞い込んでくる。
親方の知り合いが現場の監督を出来る人を探していて、朋也を推薦しようと思っているとのことで、そっちへいけば給料も上がるしどうだと朋也に尋ねる。
朋也は少し悩むも、渚からの後押しもありその話を受けることにする。

しかし、高校での文化祭以来会っていなかった父親の知り合いから電話があり「朋也の父親がやばい物を取引していて逮捕された」と知らされる。その噂が広まり、結局転職の話は無かったことになってしまう。元々いた電気工事会社では引き続き働けることになったが、職場の雰囲気も何処か暗くなってしまった。

朋也は渚に連れ添われ、刑務所にいる父親に会いに行くが、父親は以前と変わらず悪びれる様子もなく、ただ他人のように笑っているだけだった。
落ち込む朋也は涙を流しながら、父への苛立ちと悲しみに耐えきれず、塀を殴りつけ自らの手を傷付けてしまう。そんな朋也を必死に止め、抱きしめる渚に朋也は「結婚しよう」とプロポーズし、渚は「はい」と即答した。状況は悪い方へと進むなか、二人は結婚を誓い合った。

古河家へと結婚の報告へ行く朋也たち。渚の父・秋生との野球勝負に勝利し、無事結婚を許してもらうことが出来た。

時間は経ち、季節はまた春になり、渚がついに学校を卒業する日が来た。しかし卒業式当日も渚は寝込んでしまい、窓から学校の方を眺めながら過ごすことになってしまった。見かねた朋也は高校時代の友人たちやお世話になった人々を集め、渚の卒業式を開催することにするのだった。
そうして渚は五年間通った高校生活がようやく終わることに。と同時に、二人は婚姻届を提出し正式に夫婦となり、同棲生活を始めることになった。

朋也は変わらず電気工事会社で働き、渚はファミレスでバイトをすることになった。
そんなある日、渚の妊娠が発覚。身体が弱いので出産をするということには一定の危険が伴うが、それでも子供を産みたいと語る渚だったが、朋也は渚が死んでしまう可能性があるのに出産を決行することに不安を感じ、首を縦に振れないでいた。

思い悩む朋也に、秋生は渚が幼い頃の話をする。
渚は生まれつき身体が弱く、五歳の頃に命が脅かされるほどの高熱を出し、生死の境を彷徨ったことがある。医者に「絶望的だ」と言われ絶望した秋生は、渚を抱き闇雲に走った。そして辿り着いた先の開けた場所で「渚を助けてくれ」と祈ると、渚が息を吹き返したという話だった。
(このときに渚は”街と繋がってしまっている”。このことについては作品内でも詳しくは言及されていないが、都市開発などで街が変化すると渚の体調が悪くなることから、「街と生命を共有している」と考えられる)
そして「ギリギリまで考えて、苦しんだやつが出した結果なら、良いことも悪いことも皆で受け止めよう」と語る秋生に、朋也は渚の出産を支えることを決心する。

しかし、娘・汐を出産したすぐ後に渚は息を引き取ってしまう。
自分と出会ったことで渚が死んでしまったと絶望する朋也は、「自分と渚は出会わなければ良かった」と嘆く。

そこからの五年間、朋也は渚を失った悲しみから抜け殻のようになり、娘の汐も渚の両親に預け、ただ惰性のような日々を過ごすようになってしまう。そんな朋也を心配した渚の母・早苗が汐と朋也を引き合わせ、二人きりで過ごすことに。しかし五年間もの間まともに汐の顔も見ていなかった朋也は、終始冷たい態度で接してしまう。

次の日、旅行へ行きたいと言う汐を連れて列車に乗り込む二人。その先で朋也の祖母・史乃と出会い、父の話を聞くことになる。
朋也の父も朋也と同じように、愛する人を亡くし絶望に暮れていたが、何とか必死に働き、朋也を無事に育て上げようとしていた。しかし次第に限界が来てしまい、酒に溺れるようになり、朋也との喧嘩を経て全てを失ってしまったのだと史乃は語る。
父の話を聞いて心の整理が出来た朋也は、汐に父として接することを決め、汐を抱きしめる。渚を失った悲しみからようやく立ち直り、二人は親子として日々を過ごすことが出来るようになった。
旅行から帰った朋也は父の元へ行き、旅行先であったことや今までの感謝の言葉を伝え、ついに和解する。

そうして日は流れ、朋也はすっかり親バカになっていた。汐は保育園へ通い始め、伊吹風子とも友だちになり、幸せな日々が訪れたかのように思えた。
しかしある日、渚と同じ謎の病で汐は倒れてしまう。渚と同じように、寝たきりのままで過ごすことになってしまった。汐に付きっきりで看病したいと考えた朋也は仕事を辞めることを決心するが、それでも日に日に病状は悪化するばかりだった。

母であった渚が街と繋がっていたのと同じように、渚の娘である汐もそれを受け継ぎ、街と繋がってしまっているから都市開発が進むほどに病状が悪くなるのだと気付く朋也。
しかしどうすることも出来ず、生活費も底をつくのが目に見えている状況のなか、汐は朋也に「旅行に行きたい」とせがむ。
どうしてもと言う汐を連れ朋也は駅へ向かい歩き出すが、その途中で汐は倒れ込みそのまま息を引き取ってしまう。
絶望の中、朋也も同じくその場に倒れ込んでしまう。ここで朋也は現実世界から幻想世界へと移動し、少女から「人の願いを叶えて光の玉を集めると願いが叶う」という話を聞き、もう一度現実世界へと戻ってくることとなる。

再び学校へと続く坂道の下で立ち尽くす渚と出会う場面に戻ってきた朋也は「ここで出会わない方が良かったんじゃないか」と思案する。
しかし、幻想世界のことを思い出した朋也は渚に声をかけ、抱きしめ、出会えて良かったと語る。そんな朋也に渚は「私と出会えたことを後悔しないでほしい」とお願いをする。

すると、今まで人々の願いを叶えるたびに発生していた光の玉が街を駆け巡り、汐が産まれたその時間にまた戻ってくる。
今度は渚が死んでしまうこともなく、汐が病気に倒れることもなく、三人は幸せな日々を過ごしていくのであった。

『CLANNAD』の登場人物・キャラクター

岡崎 朋也(おかざき ともや / CV : 中村悠一)

10月30日生まれ。身長173cm、体重61kg。血液型はA型。
遅刻常習犯の高校三年生。
父親との確執が原因で何に対しても無気力になってしまい、遅刻や授業怠業などを頻繁に行うため学校では不良扱いされ敬遠されている。
しかし根は真面目で義理堅く、本来は他者の問題には積極的に取り組む性分。反面、自分の問題は後回しにしてしまう癖を持っている。
古河渚と出会ってからは彼女の手伝いをすることにより、彼自身も少しずつ成長していくことになる。

古河 渚(ふるかわ なぎさ / CV : 中原麻衣)

12月24日生まれ。身長155cm、体重43kg。血液型はA型。
朋也と同じ高校三年生だが、物語開始時点で既に一度留年しているので年齢はひとつ上になる。
長期休学後の復学で、学校へ行くことへの不安から坂道の下で思い悩んでいたところを朋也に話しかけられる。
人見知りが激しく、自分に自信が無いせいで友人を作るのが苦手だが、朋也に背中を押され少しずつ成長していく。
「だんご大家族」というキャラクターが好きで、テーマソングである「だんご大家族」をよく口ずさんでいる。
この曲はアニメ第一期のエンディングテーマにもなっている。

春原 陽平(すのはら ようへい / CV : 阪口大助)

2月17日生まれ。身長167cm、体重55kg。血液型はAB型。
朋也と同じく遅刻常習犯の高校三年生。
サッカー部であったが先輩との喧嘩により退部させられ、それ以来怠惰な日々を送っている。
経緯が朋也とよく似ていることから仲良くなり、学校での行動を共にするようになる。
元々は黒髪であったが染髪をし金髪にしている。
見た目が目立つこともあり、朋也と二人で不良コンビとして学内では悪名が高いが、春原本人は事を荒立てることを嫌うことから周囲から「ヘタレ」と称されている。

藤林 杏(ふじばやし きょう / CV : 広橋涼)

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違いはここだ!「一番くじ」と「プライズ」の違いまとめ

アニメやゲームのキャラクターグッズといえば、「一番くじ」や「プライズ」などがあげられますよね。しかしながら実際、どれだけクオリティや種類などが異なるのか明確なのです。同じフィギュアやぬいぐるみでも、「一番くじ」には500円〜800円払ってでも手に入れたいもの、「プレイズ」には数千円を投資しようともゲットしたいものと、必見です。

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