アダルト・前衛的な表現を追求した『LUPIN the Third -峰不二子という女-』の魅力

本気で万華鏡女を殺そうとしている不二子にルパンは「あんたが殺したいのは自分自身だ」と言って不二子の心を見透かす。
動揺して今度は自分自身に拳銃を突きつける峰不二子。
拳銃を発射するがそれはルパンが入れ替えた水鉄砲だった。
完全に敗北した不二子は一人道路をフラフラと歩き続ける。

万華鏡女を守り切ったルパンと次元は彼女の刺青が見えないように化粧をして普通の女性として生きられることを願いつつ寺の前に届けた。

次元大介

ルパンの相棒で凄腕のガンマン。以前は殺し屋をやっていたがあることを理由に廃業。
クールな性格だが関わった者の面倒を見たりと義理堅い性格。
不二子のことは性悪女だとして敬遠している。

ルパンの相棒で凄腕のガンマン。以前は殺し屋をやっていたが廃業している。
クールな性格だが関わった者の面倒を見たりと義理堅い性格。
不二子のことは性悪女だとして敬遠している。

次元が殺し屋を廃業したのはある女性が原因だった。
以前マッケローネという男の用心棒をしていた次元はその妻チッチョリーナの護衛を頼まれる。（チッチョリーナは精神的に不安定なところがあり、自殺未遂を繰り返していたため）
二人は一緒にいる間にだんだん親密になり、それに感づいたマッケローネは次元を殺そうとする。
しかしそれを止めようとしたチッチョリーナがマッケローネを殺してしまう。
次元はチッチョリーナをかばい、事件を全て自分のせいにして対抗組織に寝返る。（そうすれば周囲も次元の犯行だと思うため）

その後マッケローネの後を継ぎ、カジノ組織のボスになるチッチョリーナは不二子にある依頼をする。
それは「ある男（次元）からマグナムを盗むこと」、そして「最後まで見届けること」
依頼通り、不二子は次元からマグナムを盗み取る。
そしてチッチョリーナは組織の部下と共に次元に銃口を向けた。

しかしチッチョリーナの本当の狙いは次元を殺すことではなく、自分自身を撃たせることだった。
彼女は昔と同じで、ずっと死ぬことを望んでおり、最後は愛する次元の手で殺されることを望んでいたのだ。
見事思惑通り、次元に自分を撃たせたチッチョリーナ。
次元は愛する女性を殺してしまったことから殺し屋を廃業することを決意する。

石川五ェ門

古の大泥棒石川五右衛門を先祖に持つ剣士。
列車に乗り合わせた不二子（家庭教師に変装していて、マリアと名乗っている）に恋をする。

「旅芸人」であるとマリアや子供たちに名乗っていた五ェ衛門だが本当は国王暗殺のために電車に乗り合わせた。
他の襲撃者のせいで、列車は暴走してしまうがマリア・五ェ衛門の力でなんとかみんな助かる。
不二子の正体を見抜いた五ェ衛門は「拙者と同様、居場所がない女子」としてマリアではなくても好意を抱き続ける。