妖怪アパートの幽雅な日常(妖アパ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「妖怪アパートの幽雅な日常」は「香月日輪」による小説作品。2003年から原作小説が発売し、全10巻。2017年に「シンエイ動画」製作でアニメ化。「あにめのめ」枠で放送された。親を亡くし親戚の家で暮らしていた主人公「稲葉 夕士」は、縁あって格安アパート「寿荘」へ入居する。そこは人間だけではなく、妖怪や幽霊も住んでいる妖怪アパートであった。

CV:中井和哉

見た目はヤンキーであるが、画家。
登場した時点で48歳。
夕士にとって頼れる兄貴のような存在。
好戦的な性格で、喧嘩が強く、個展でパフォーマンスとして暴れたりする。
一色同様何かと理由をつけて宴会を開いて騒いでいるが、救えないものは救えないと切り捨てるリアリストな面もある。
画家としては国内より海外で人気がある。
いつも狼の血が混じった愛犬「シガー」をつれている。

龍(りゅう)

CV:森川智之

かなりの霊能力者。
世界各地で犯罪捜査などの協力を霊能力者としてしており、体には数々の修羅場を潜り抜けた証でもある傷跡が多く残っている。
別宅を持ち、あまり寿荘に長くいることはなく、たまにふらっと帰って来る。
龍が帰って来ると、強い霊能力者としての存在感から、寿荘の妖怪達は襟を正し緊張する。
普段は穏やかな性格であるが、自分で困難を乗り越えようとしない人間には手を貸さない厳しさを持つ。
幽霊は幽霊と割り切り、お風呂に全裸のまり子が入ってきても平常心。
秋音にとって憧れであり、夕士にとっても褒められたら嬉しい存在。

古本屋

CV:杉田智和

世界を歩き周り、曰く付きの本や希少本を集めている古本屋。
普段は本を入手しに世界各地に出かけているため寿荘に居ない。
寿荘へ帰って来るときはいつも小汚く疲れきった姿で帰宅し、るり子さんの和食を食べて「日本人でよかった」と絶叫する。
夕士が古本屋と初対面した時は、他の住人から「一年ぶり」と言われていた。
古本屋の入手した本の中に「小ヒエロゾイコン」が紛れており、縁あって夕士の元へと渡った。
曰く付きの本を扱うため、魔道書「七賢人の書」を持っている、夕士にとっては魔道諸使いの先輩。
しかし夕士からはあまり尊敬されていない。

骨董屋

CV:速水奨

怪しげな商品を売る骨董屋。
古本屋同様、寿荘にずっといるわけではなく、たまに帰ってきては夕士たちに怪しげな商品を売ろうとする。
何者か良くわからない従者を5人連れており、ヴァチカンの「奇跡狩り」(世界の規律を乱す奇跡や奇術を規制し罰する組織)から狙われている。
自身について多くを語らず、語った事が本当かどうかもわからず、謎が多い人物。
白人っぽい伯爵のような欧州風の見た目をしているが、本人曰く東洋生まれ東洋育ち。

寿荘の妖怪・幽霊

大家

寿荘の大家さん。黒坊主という妖怪。
「部屋代」と書かれた帳面を持ち、家賃の滞納には厳しい。
夕士が滞納した際にはドアの隙間から強引に部屋に入ってきた。
時空に穴を開けることが出来、寿荘の温泉に滝を作ったり、雪原まで道をつなげたりできる。
しかしとても体力を消耗するらしく、次元に穴を開ける作業を行った後は真っ白になって倒れ、温泉に浸かると元に戻る。

佐藤

CV:遊佐浩二

「佐藤幸司」という名前で人間世界に馴染んで生きている妖怪。
寿命が長く、一つの会社に就職して勤め上げた後、容姿を変えて別の会社に就職しなおす。
現在は有名化粧品会社で課長をしており、妻子が居るということにしている。
いつか寿命が来たら、本当に妻子を持ちたいとも思っている。
夕士が寿荘を出て寮に住んでいた時に、街中で夕士と出会い、夕士の悩みを聞いてあげ、自分の事についても語った。
夕士は寿荘が幻だったのではないかと思うほど寂しさを感じており、寿荘の住人である佐藤との偶然の出会いは救いであった。

クリとシロ

クリCV:釘宮理恵
シロCV: 田村睦心

寿荘に住む幽霊とそのペットの犬。
生前、クリの母親はクリを生んだから自分は不幸であるとし、クリの出生届も出さず、クリを虐待・育児放棄する。
ペットのシロはクリに何処からか持ってきた食べ物を与え世話をしていたが、クリは母親に虐待され殺されてしまう。
シロは母親を噛み殺した後、駆けつけてきた隣人に人間を殺した犬だとされ殺されてしまう。
クリの母親は死後もクリに執着し、シロは母からクリを守るため山の神がいる大神の聖域へ行き、霊獣「茜」の計らいで寿荘に住む事になった。
そしてクリとシロは寿荘に住む事になり、片時も離れず一緒にいる。
生前名前がなかったため、目がくりくりしているという事から、一色が「クリ」と命名した。
クリは虐待の後遺症で喋る事も笑うことも出来ない。
長谷に懐き、長谷が来ると甘え、長谷もクリを非常に可愛がる。

まり子

CV:三石琴乃

妖怪託児所「鶴亀園」で働く幽霊。
いつも薄着で羞恥心がなく、宴会やお酒が大好きという、中身はほとんどおじさん。
生前は成金の家で甘やかされて育ち、我侭で遊びたい放題で、沢山の男と付き合い堕胎を繰り返してきた。
本当に好きになった人との間に子供を望むが、堕胎をしてきた影響で母子諸共死亡してしまい、母親と言うものに憧れを持っている。
死後は、そういった過去を感じさせない陽気な性格で、祭り事や宴会が好きなムードメーカー。

8ycws
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@8ycws

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