キャンディ♥キャンディ(漫画・アニメ)のネタバレ解説まとめ

「キャンディ♥キャンディ」は原作・水木杏子、作画・いがらしゆみこによる日本の少女漫画。講談社「なかよし」にて連載され、単行本は全9巻刊行された。単行本の累計発行部数は1200万部。1977年に第1回講談社漫画賞少女部門賞を受賞している。
孤児だったキャンディが明るく前向きに、出自への偏見に負けず周囲の人々との関わりで成長する物語。

テリィが幼い頃、両親が離婚し、テリィは母と離れて暮らすことになった。テリィの母はブロードウェイで絶大な人気を誇る女優・エレノア・ベーカー。冬の日、母を訪ねてアメリカまで渡ったテリィに対し母はもう二度と来てはいけないと言い、さらに自分のことは絶対に誰にも言ってはいけないと念を押すように言う。せっかく訪ねたにも関わらず、母からの冷たい仕打ちにテリィは傷つき、母を憎むようになった。
己のした仕打ちを悔い、スコットランドの別荘まで息子・テリィを訪ねたエレノアを、テリィは拒絶した。ひどい言葉を投げかけ帰るように言うテリィにキャンディは、「やめて!テリィ…うそをつくのは。すなおになって…。あなたはほんとうはママがすきなのに、ママを愛してるのに…。あたしにはわかるの…テリィ、あなたの気持ちが…だからいらいらしてあんなに心にもないことをいって…仲なおりしてください…おねがい!」と言う。
自分は孤児だから訪ねてきてくれる母はいない、だからこそ母がいるにも関わらず仲違いをしているテリィたち親子を仲直りさせたかったキャンディは、テリィに素直になってといい、テリィの気持ちを動かした。

母からの仕打ちで凍りついてしまったテリィの心をキャンディの素直な心が溶かした名シーン。
ふたりの和解のきっかけを作った。

引用:キャンディ♥キャンディ 4巻

「おれはとうさんみたいな愛しかたはしない…そんなふうに人を愛さない…」

テリィとキャンディの仲に嫉妬したイライザの罠にはまり、キャンディは学生牢に入れられ後に退学、テリィは自室で謹慎という処分が下された。キャンディを心配したアーチーとステアがテリィの部屋に怒鳴り込んできた。
なんで馬小屋になんか呼び出した、養女を解かれたらどうすればいいんだ、とアーチーはテリィを責めながら叫ぶ。テリィが知っているキャンディは孤児院の陰りなど微塵も見せない明るい笑顔ばかり。ステアが言うように苦労をしてきたキャンディには幸せになってもらいたい。今、自分がキャンディの身代わりになれば、キャンディを守れると思ったテリィのセリフ。
「キャンディには手をださせないぞ!あいつを不幸にするやつはゆるさない。あいつをまもってやるのはおれだ!…決心しなければいけない、いま…決心しなければ…。グランチェスター公…おれはとうさんみたいな愛しかたはしない…そんなふうに人を愛さない…」

母を不幸にした父のようにはならない、そんな愛し方はしない、最後までキャンディを守ると決意したテリィの名セリフ。キャンディへの愛が伝わって来る。

引用:キャンディ♥キャンディ 4巻

「人生にはわかれはつきものさ、生きていりゃあ会えるさ、きっと…」

退学処分になった愛するキャンディを守るため、自ら退学したテリィ。自分の道を探すためアメリカに旅立っていった。
退学処分から謹慎処分に変わったことに驚いたキャンディ、テリィの様子を伺いにテリィの部屋まで行ってみるとそこにはキャンディ宛の手紙が残されているだけで、テリィは学院を去った後だった。
急いでテリィを追いかけたものの、船上のテリィに追いつく術はない。キャンディは自分がどれほどテリィが好きだったか気づき、泣きながらテリィの名を呼び続ける。

船が見えなくなるまで泣いていたキャンディに波止場にいた男性がかけた名セリフ。
「嬢ちゃん…人生にはわかれはつきものさ。生きていりゃあ会えるさ、きっと…」
生きていれば会える、この言葉を胸にキャンディも自分の道を探す決心をした。

引用:キャンディ♥キャンディ 4巻

ほんの一瞬だけど、お互いに認識できたシーン

キャンディはまだロンドンにいると思っていたテリィだったが、シカゴ公演でキャンディもアメリカに居ることがわかった。一目会いたいとキャンディが勤める病院まで行くが不在のため取り次いでもらえない。深夜まで待つが結局キャンディとは会えず、門番に手紙を残してテリィは滞在先へ戻った。
一方のキャンディもテリィの滞在先を訪ねテリィに会おうとするのだが、スザナに邪魔をされ会えずに終わった。
翌日、昼近くにテリィからの手紙を受け取ったキャンディは、テリィに一目逢いたくて病院を飛び出した。
ホームにこないキャンディをテリィはギリギリまで待つがキャンディは来ない。諦めきれずに列車のデッキに佇んでいたテリィは、遠くから走ってくるキャンディの姿を見つけた。
走る列車の中からキャンディの名を叫ぶテリィ、応えるように手を振りながらテリィの名を呼ぶキャンディ。一瞬の逢瀬ではあったが、お互いの気持ちは変わっていないことがわかった。

お互いに相手を探し、なかなか会えず、このまま会えないのかと危惧したが、一瞬でも会えた2人の名シーン。アメリカにお互いがいることを2人は喜んだ。

引用:キャンディ♥キャンディ 6巻

「はなしたくない!このまま時がとまってしまえばいい!」

お互いの所在が分かり、文通によってお互いの気持ちを確かめ合っていたテリィとキャンディ。テリィは大きな役が取れたらキャンディをニューヨークに招待し、そのまま自分のところに留めておくつもりで片道だけの切符を送った。
上手くいけば、何事もなければ、このままずっと2人でニューヨークで暮らせたはずだった。
しかし、新しい演目の稽古中、テリィの上に照明が落ちてきて、それに気づいたスザナは渾身の力でテリィを突き飛ばし右足切断という大怪我を負った。
劇団の人々はこれは事故でテリィのせいではないと言うのだが、自分のせいで女優生命を絶たれるほどの大怪我を負ってしまったスザナをテリィは見捨てることができず、足繁く病院に通いスザナを支えた。
キャンディがニューヨークに到着するが、スザナのことが気がかりで、テリィは時折暗い表情をみせている。キャンディはそれに気づき、テリィの身を心配する。
テリィの暗い表情の原因は、テリィをかばったスザナの怪我にあると知ったキャンディはスザナに会いに行った。
キャンディが病室を覗いてもそこはもぬけの殻。スザナは置き手紙を残して松葉杖を付き屋上まで登り身投げしようとしていた。自分がこのままでいたら、テリィは幸せになれない、スザナのテリィへの深い愛を知ったキャンディは身を引く決心をした。
笑顔で別れようと無理に笑顔を作るキャンディを駅まで送ろうとするテリィ。しかしキャンディはそれを拒絶、送られたらもっと悲しくなる、と言い走り去った。走り去るキャンディを捕まえ背後からキャンディを抱きしめたテリィ。別れたくない、離れたくないのに、自分のせいで片足になったスザナを見捨てられないテリィは、身を切られるような思いでキャンディから手を離した。その時のテリィの本心。愛し合っている2人の切ない別れ。

引用:キャンディ♥キャンディ 7巻

「パティ…このかぎりなく広がる夕やけをいつかきみに見せてやりたい…」

同じ世界の中で戦争をしていることが嫌で、愛するパティがいる場所の空を平和にしたくてステアは志願兵になった。
同じ基地で友人となったドミィも上官もドイツの凄腕パイロットに撃墜された。
ドミィの敵を討つため、上官に言われたとおり、ドイツの凄腕パイロットとの一騎打ちに持ち込んだステア。ドイツ機の背後にぴったりと追い、もう少しで撃墜できるところまで追い詰めたのに、相手の機銃が故障していると知り、正々堂々と戦うため、ステアは勝負を次回に持ち越そうとした。ステアが帰投しようとしたその時に他のドイツ機に撃たれ、ステアは戦死した。
空に散ったステアが最後に思った言葉「パティ…このかぎりなく広がる夕やけをいつかきみに見せてやりたい…」
愛する人を思い散っていったステアの最後の言葉。

引用:キャンディ♥キャンディ 9巻

「…どんなに深い悲しみもいつかはのりこえられるものだよ」

ステアの戦死の報がアードレー家に届いた。遺体もなく柩は空っぽのまま。アンソニーの早すぎる死に続きステアまで…。アードレー一族の悲しみは深い。キャンディが養女になってからアードレー家には悪いことばかりが起きるとエルロイ大おばさまに八つ当たりをされ、葬儀に参列できなかったキャンディの前にアンソニーの父親が現れた。アンソニーが会いしたキャンディに会いたいと思っていたという。
アンソニーの父は、早くに妻を亡くし息子も亡くしたった一人になってしまった。悲しみに打ちひしがれていながらステアの両親を気遣うキャンディにアンソニーの父は言った。「…どんなに深い悲しみもいつかはのりこえられるものだよ」妻と息子を亡くしたブラウン氏の実感のこもった一言。

引用:キャンディ♥キャンディ 9巻

キャンディとの別れに苦しみ、落ちぶれてしまったテリィを立ち直らせるシーン

自分のせいで女優生命を絶たれてしまったスザナを支えるため、キャンディとの別れを選んだテリィ。しかし、キャンディへの愛は深く、容易に忘れることはできない。キャンディを無理やり忘れようと苦しみ、忘れられず自暴自棄になり劇団を退団。テリィは旅に出たものの、未だ自暴自棄な生活を続けていた。飲んだくれても芝居を辞めることができず、場末の芝居小屋の舞台に立っている。しかしその演技はかつてのような輝きある演技ではなくなっていた。
行方不明になったアルバートを探すため、ロックスタウンを訪れたキャンディは、そこでテリィの芝居小屋を見つけ、ひどい小屋の状況に信じられない思いで中に入った。
舞台には酒を飲んだようなフラフラとした動きをし、ろれつの回らない、口先だけの演技をするテリィの姿があった。
自分と別れたことで苦しみ、こんな姿になってしまったテリィを思うとキャンディは涙しか出てこない。キャンディは悲しそうに、しかしテリィを励ますように、しっかりしろと叱るようにテリィを見つめ続けた。
そんなキャンディの姿を見つけたテリィは、不甲斐ない自分を叱るために幻となってキャンディが現れたのだと思い、キャンディと別れてからの自分を恥じ、悔いた。キャンディの瞳に励まされ、自分本来の演技を取り戻した。
スザナを幸せにできずにキャンディの幸せを祈ることはできない、としてテリィは劇団に戻り、もう一度一から役者としてやり直そうと決意した。

薄暗い客席でテリィを見つめ続けたキャンディは、テリィの演技を見て安堵し、そのままテリィに会わずに小屋を去った。
別れてもなおお互いを思い合う2人の切ない名シーン。

引用:キャンディ♥キャンディ 9巻

ウィリアム大おじ様の正体が明かされたシーン

チンピラに絡まれているところをキャンディに助けられたことで、キャンディに思いを寄せるようになったニール。デートに誘ったり気のある素振りを見せたり、キャンディに付きまとうようになった。キャンディと記憶を失ったアルバートが一緒に暮らしていることを知り、それを脅しのネタにしてキャンディをデートに誘うのだが拒絶されニールのプライドは傷つけられた。
ニールはキャンディの勤める病院にキャンディは男と同居しているとバラし、キャンディを解雇に追い込んだ。その上、テリィの失踪記事が新聞に載ると、これを利用しテリィの名を騙りキャンディを屋敷に呼び出した。激しく拒絶されてもキャンディを諦めきれないニールは、ステアの死で精神的に弱っているエルロイ大おばさまに、「キャンディと結婚できなければ志願兵になる」と心にもない事を言い、キャンディとの婚約を取り付けた。

自分の意見など全く聞いてもらえず、まるで物のように扱われることに憤りとやるせなさを感じたキャンディは、ウィリアム大おじ様の片腕と言われるジョルジュに、大おじさまも人の意見など聞かない、ニールを守るためにキャンディを差し出すような人なのかと訴えた。
するとジョルジュはキャンディに大おじさまのいる場所を教えてくれた。

レイクウッドに向かったキャンディは、サンルームにいるという大おじさまに今までの感謝とニールとの婚約破棄を訴えた。キャンディの主張をすべて聴き終えた大おじさまは立ち上がり振り返った。その人はキャンディをいつも見守ってくれていたアルバートだったのだ。
驚きと喜びで涙が止まらないキャンディ。ようやく会えたウィリアム大おじ様の正体が判明した感動の名シーン。

引用:キャンディ♥キャンディ 9巻

「おチビちゃん…わらった顔のほうがかわいいよ…」

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