Pay money To my Pain(P.T.P)とは【徹底解説まとめ】

Pay money To my Pain(P.T.P)とは日本のロックバンドである。略称はP.T.P。ヘヴィメタルやハードコアなどから派生したラウドロックが日本にまだ定着していなかった時台から活動を続けてきたバンドであり、ラウドロックシーンのの礎を築いたバンドの1つである。Kの急逝後、活動休止となってしまったが、彼らの存在は日本のラウドロック界に大きな影響を与えた。

Pay money To my Pain(P.T.P)の概要

Pay money To my PainとはK(ボーカル)、PABLO(ギター)、T$UYO$HI(ベース)、ZAX(ドラム)の4人からなる日本のロックバンドである。略称はP.T.P。
ライブでの圧倒的なパフォーマンスとボーカルKが書く繊細な詞にはファンも多く、Kの急逝により活動休止となってしまった今でも根強い人気は未だ健在である。
楽曲製作は全てメンバーによるセルフプロデュースで行われており、活動期間中の大半をKが渡米していたこともあって、カリフォルニアのスタジオにて録音が行われていた。
バンド名Pay money To my Painの和訳は“俺の痛みに金払え”である。その由来に関して、「すげぇ痛い思いをはき出した物に対して、お前らはCDを買ってるんだっていう俺なりの壁。こっから先は入ってくんなよ」とKは語っており、結成時にこういう思いでつけたバンド名である。
ボーカルKの急逝により現在は活動休止となっている。

Pay money To my Pain(P.T.P)のメンバー

K(ボーカル)

本名:後藤慶(ごとう けい)。神奈川県横浜市出身。
ほぼ全ての曲の作詞を勤めている。
身体に多くのタトゥー彫っており、タトゥーの専門雑誌『TATTOO BURST』の表紙モデルを担当したこともある。
また、ファッションブランド「ナインマイクロフォンズ」を立ち上げるなど、音楽だけでなくストリートカルチャーにおいて影響力のある人物。
2003年:GUNDOGのボーカリストとしてデビュー。
2004年:GUNDOG活動停止し、同年にPay money To my Painを結成。
2005年:渡米。
2009年:日本に帰国。
2012年:精神的な疾患のため入退院を繰り返してきたが、12月30日心不全のため急逝。31歳没

PABLO(ギター)

本名:澤村パブロ良明(さわむら パブロ よしあき)。兵庫県宝塚市出身。バンドではリーダーを務める。

日本人の父とスペイン人の母から産まれたハーフ。
ギターの演奏力が高く、リンプ・ビズキットのギタリスト・オーディションでは最終選考まで残った。
P.T.P.の他に自身がボーカルをとるPABLO BANDでも活動中。
以前はPaul Reed Smithのギターを主に使用していたが、現在はdragonflyのギターをメインで使用している。

1999年:GIRAFFEのギタリストとしてデビュー。
2002年:GIRAFFE解散後、FAKE?や中島卓偉等のサポートを務める。

Pay money To my Pain活動停止となった今でもプレイヤーとしてだけではなく、NoisyCellのサウンドプロデューサーを始め、有名アーティストのサポートギターとしても活動中である。

T$UYO$HI(ベース)

本名:石川剛(いしかわ つよし)。東京都出身。バンドではマネージメント業務を行っている。
Combat guitarsのオーダメイドの3弦ベースを主に使用。

2000年:DRUG STORE COWBOYのベーシストとしてデビュー。
2004年:DRUG STORE COWBOY活動休止後、Def TechやLIVなどの楽曲にベースで参加。

MUSIC SAVED MY LIFE (MSML)というファッションブランドのディレクションも行っている。
現在はThe BONEZにてベースを担当している。

ZAX(ドラム)

本名:勘座仁(かんざ じん)。兵庫県宝塚市出身。

2002年:KAMINARI解散後、元KAMINARIのボーカルの森大樹と共に結成したdawnhateでの活動を経て、現在に至る。
P.T.P.の他にFallonでも活動。T$UYO$HIと共にSCHONのサポートも務める。
現在はThe BONEZにてドラムを担当している。

Pay money To my Pain(P.T.P)の略歴

2004年
9月、「三鷹ハウス」と呼ばれる家の屋上を拠点に結成。

2005年
6月、K渡米。

2006年
1月、K一時帰国で東京・大阪にてライブを開催。
12月、シングル「Drop of INK」でバップよりデビュー。

2007年
9月、初のアルバム『Another day comes』を発売。

2008年
4月、ギターのJINが脱退。
7月、2枚目のシングル「Writing in the diary」を発売。
8月、初の配信限定シングル「All Because of You」を配信開始。

2009年
1月、2作目の配信限定シングル「Bury」を配信開始。
3月、2枚目のアルバム『after you wake up』を発売。

2010年
6月、3枚目のシングル「Pictures」、ライブDVD「Pictures」を同時発売。

2011年
1月、3枚目のアルバム「Remember the name」を発売。

2012年
10月、初のベストアルバム「Breakfast」を発売。
12月、Kの急病により、発表済みのツアー中止となる。

2013年
1月日、Kの急逝(2012年12月30日)を公式サイトで公表。
11月、4枚目のアルバム「gene」を発表。Kのレコーディング済みの楽曲に加え、ゲストボーカルを招いての作品。
12月、Zepp Tokyoにて「From here to somewhere」を開催。同日、正式に活動休止を発表。

Pay money To my Pain(P.T.P)のディスコグラフィー

シングル
1.Drop of INK(2006年12月6日)
2.Writing in the diary(2008年7月30日)
3.Pictures(2010年6月9日)

アルバム
1.Another day comes(2007年9月12日)
2.after you wake up(2009年3月18日)
3.Remember the name(2011年1月26日)
4.gene(2013年11月13日)

ベストアルバム
1.Breakfast(2012年10月24日)

DVD
1.Pictures(2010年6月9日)

Pay money To my Pain(P.T.P)の代表曲

pictures

2010年6月9日に発売された3rdシングル曲。
作詞:K 作曲:Pay money To my Pain

ミドルテンポながら疾走感のある曲。
今の自分に迷いが生じたときに、写真が自分の生きてきた証を思い出させてくれる。
今生きている人生は自分が生きてきた過去が下地になっているということを気付かせてくれる1曲。

SiMとcoldrainによって2013年3月28日に行われた『MONSTER ENERGY OUTBURN TOUR』ファイナルにてカバーもされている。

K:写真を見ることによって、俺らが今まで“SCARS”傷跡って言葉を使っていて、傷は自分のことを“remind”思い出させるっていう風に言っていたんだけど、まぁタトゥーもそうだしね。タトゥーを入れた時の記憶ってバアッって蘇ってくるじゃないですか。「Pictures」もそうで、写真とか見たときに記憶がバアッって蘇ってくるし、そういうところで繋げて、そういう自分も全部自分なんだよって、感覚で作りました。

出典: gekirock.com

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