3月のライオン 第28話(第2シリーズ第6話)のあらすじと感想・考察まとめ

桐山は、子どもの頃孤独だった自分がひなたの言葉によって救われたと感じ、恩を返していくことを約束する。桐山は川本家でひなたと駒落ち将棋をしながら、ひなたが話してくれる学校でのことに耳を傾けていた。
今回は「3月のライオン」第28話(第2シリーズ第6話)『Chapter.56 小さな世界 / Chapter.57 手紙』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「3月のライオン」第28話(第2シリーズ第6話)『Chapter.56 小さな世界 / Chapter.57 手紙』のあらすじ・ストーリー

桐山は、ひなたがいじめにあって学校から帰ってきた日に打ち明けた「後悔してはだめだ、間違ったことはしていない」の言葉で、子どもの頃孤独だった自分が、時を過ぎた今になって救われたと感じる。そのため、桐山ひなたの側にいて恩を返していくことを約束したのだった。

川本家では桐山のお土産であるさくらんぼを、みんなで食べながら至福のひと時を過ごしている中、桐山はひなたに将棋を指してみようと誘いかける。あかりは眠くなったモモをお風呂に入れるため、脱衣所も兼任している今から、ひなたたちに2階のひなたの部屋へ移ってもらう。部屋を移って改めてひなたと将棋を指し始めるのだが、桐山自身の駒は3つだけ。先に駒を指そうとする桐山に、ひなたが手加減してくれるのではなかったのか、なぜ先に指すのか疑問に思い尋ねる。桐山は、駒落ち将棋は、落とした側が先手という決まりがあるのだとひなたに教える。少し納得がいかないひなたであったが、どうぞと言って桐山に指すように促した。5分後、ひなたがあっけなく負け落ち込む姿を見て、桐山は我に返ったかのように、玉と金だけでいいからもう一回やろうと声をかけた。しかし、どうしても上手くひなたを勝たせてあげることができずに落ち込む。

日本将棋連盟の会長である神宮寺は、相手に楽しく花を持たせるのが上手く、桐山が初めて将棋イベントに出る際にお世話になった横溝は、傍の人間まで愉快にさせてくれて勉強になる。横溝が以前「コミュニケーションだよ、何をしたいのか、何を考えているのかを想像して相手の気持ちに寄り添うことだ。相手をよく見ていることだ、落ち着いて気楽に行こう」と言っていたことを桐山は思い出し、実行するべくひなたのことをよく見ようとする。しかし、ひなたが桐山のことを見つめながら、「分かってきたから次は大丈夫」と言う。桐山はひなたのことを励まそうとしたのに、逆に気を使われてしまい、適わない、恥ずかしいという気持ちでいっぱいになってしまう。

ひなたが笑顔で気を遣う姿を見て、今までどれだけこうして笑顔で気を使ってきたのだろうと思い、桐山はふと胸がつまった。そして、ひなたに少しずつでいいから学校のことを話してほしいと伝える。ひなたは桐山に、ゆっくり考えながらポツポツと学校で自分が遠巻きにされていることを話していく。

名前順の班で、お昼の時などみんな緊張して固くなって、自分の班だけお通夜の様であると言う。そこに、ちほをいじめていた連中の大きな笑い声が被さってきて、クラスの中でどのくらいの大きさで笑うことができるのか、どのくらい教室の中で自由に楽しそうに振る舞っていいのか、まるでクラスの中で見えない階級があって、それぞれの行動が決められているかのようだと桐山に話す。階級なんてないはずなのに、それは確かに小学校の頃からあったものだというのである。

ひなたのクラスの風景、それは多分誰もがどこかで絶対に感じたことのあるはずの物語だと桐山は思う。
自分たちはただ同じ中学生で、同じ人間であるはずなのに、誰が偉くて誰が偉くないのか、いつどうやって誰が決めるんだろうかと、話の最後にひなたは桐山に問いかけた。

中学校で肩身の狭い思いをしていたひなたはい思い人であった高橋から誘われて、キャッチボールをすることになる。2人でやるのがいやであれば、同じ野球部の仲間2人も加えると伝える。桐山は前日に高橋の家へ父や祖父相手に将棋の指導対局をしに訪れた折に、ひなたのことを話していた。高橋はこれから昼休みには一緒にキャッチボールをしようとひなたを誘った。そして高橋は、桐山を父と祖父にとられて相手してもらえず寂しかったので、川本家での桐山も交えた夕飯に招いてくれとひなたに頼むのだった。

将棋会館で行われた棋将戦トーナメントに出た帰り、4勝した桐山は今月は調子が良く、あと1回勝てば棋将戦準予選決勝に上がれると喜ぶ。桐山は、順位戦は今のところ2連勝で、トーナメントで勝ち残れているのが棋将戦、師子王戦、新人戦。その中で、師子王戦には勝って、5組で優勝し挑戦者決定トーナメントに出たら目標額に食い込める。そして、新人戦の賞金はともかく、あと1回勝って決勝まで何とか行って何とか勢いをつけたいと考えている。ふと、ひなたからお土産でもらった黒猫のマスコットを思いだし、絶対負けない、練習だと自分に気合を入れる。そして、「新人王に俺はなる」と宣言する。

一方ひなたは、学校に登校すると、自分の机に「色目を使ってるんじゃねーよ、バーカ」と落書きをされているのを見つける。前日高橋からキャッチボールに誘われたことを受けてのクラスの反応であった。その日の給食、ひなたは全部食べきれず、胃の痛みを感じる。
ひなたがグランドに現れなかったため、高橋はひなたを呼びに来るのだが、いじめをしている子たちの反応を気にして遠慮する。高橋はその連中の一人、高城と1年次同じクラスで顔なじみであったことから、高城と他の2人とも一緒にキャッチボールをしようと誘う。そこで、ひなたに投げたボールとは桁外れの剛速球を高城たちに投げ怖がらせる。
高橋は2年の移動教室の時、風にあおられお弁当をひっくり返してしまったとき、ちほからお弁当を笑顔で半分おすそ分けされ助けられていた。そしてひなたに、味方がいるということをいじめてくる子たちに見せておいた方がいいから、これからもキャッチボールをしていこうというのだ。
その日の夜川本家にて、また駒落ち将棋をするためひなたの部屋にお邪魔していた桐山は、学校でのいきさつを聞く。ひなたは、高橋がクラスでは話題にもしなくなった転校してしまったちほのことを覚えていて、一緒にちほがいた時のことを話せてうれしく思い、これからもキャッチボールは続けていくという。
いつも話を聞いてくれて、いつも自分はどうしたいのかを聞いてくれる桐山に泣きながらありがとうと言うのだが、本当は自分がどうしたいのか分からずくやしいと言う。「いじめていた子たち全員に、バカっといって叫んで殴りたい、めちゃめちゃにしてやりたい、ちほちゃんと同じ目に合わせてやりたい、そして、自分たちが何をしたのかを思い知らせてやりたい」と桐山に訴えるのだった。でもすでにちほは転校した後で、いじめた子たちに謝らせても意味はないのだった。

次の日ひなたが登校すると、教室の前の黒板にひなたに対するビッチなどといった辛辣な言葉が描かれているのを目にする。朝のHRで教室へと入ってきた担任は、その黒板を見て、どういうことなのかとひなたに尋ねるのだが、自分が書いたのではないからわからない、登校したら既に書かれていたのだとはっきりした言葉で答える。担任は後で職員室へ来るようひなたに伝え、とりあえず授業を始めると言う。

桐山は辛すぎるのならばそこから立ち去ってもいいと思っていた。まともじゃないことをしてくる人には、まともに立ち向かうことはしなくていい。でも、ひなたはただ辛がっているのではなく、腹の底から煮えくり返るほどに怒っていた。

「3月のライオン」第28話(第2シリーズ第6話)『Chapter.56 小さな世界 / Chapter.57 手紙』の感想・考察

「3月のライオン」の動画放送情報

地上波・BS・CS 放送スケジュール

・NHK総合テレビ 2017年10月14日(土)23:00~、10月21日(土)23:20~(※レギュラー放送時間25:55~)

その他配信系 配信スケジュール

・J:COMオンデマンド メガパック 2017年10月15日(日)12:00~
・Hulu 2017年10月15日(日)12:00~

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