頭文字D(イニシャル・ディー、Initial D、イニD)のネタバレ解説まとめ

『頭文字D』とは1995年~2013年まで、しげの秀一が週刊ヤングマガジンで連載していた漫画およびそれらを原作としたアニメ作品である。実在する日本の峠を舞台にし、自動車を高速で走行させて峠を攻める事を目的とする「走り屋」達の物語を描いた作品である。トヨタスプリンタートレノ(ハチロク)のドライバー藤原拓海が卓越したドライビングテクニックを駆使して数多くの走り屋とのバトルを繰り広げる様を描く。

本作のラスボス的ドライバーで最後の藤原拓海のバトル相手となった。北条豪がダウンヒル担当のドライバーとして召喚した若干18歳の少年。藤原拓海と境遇が似ており、片親であり無免許で運転をしていたり(拓海の場合は豆腐の配達の手伝い、信司の場合は疲れた母親の代わりに運転をする。)愛車がハチロクであり元は親の車である事等、多くの点において拓海と似た境遇がある。学業はあまり得意ではないが、知能指数と空間認識力はずば抜けて高い。
普段は内気で温厚な性格であるが、運転すると相手を故意に前に出したり悪意が無いが躊躇なく相手の車にぶつけていくという大胆な性格は拓海とは異なっている。
小学校4年の頃に、疲労の中で自分を学校へ送迎する母親の姿を見て少しでも楽をさせようという気持ちから帰りの下り道限定で運転することとなる。毎日のように母の運転を見てきたことから初めて乗ったハチロクを自分の手足のように操るという運転技術を既に身につけていた。
それはどれだけブレーキをかけないで走れるか、というゲーム性と助手席で眠る母を起こさないように走るという優しさから培われた技術であり、本当に助手席で眠ってしまうと母は語っている。
しかしその条件はあくまでも走り慣れているコースに限定された物で、他のコースでは平凡なドライバーになると言われている。また、速さを競うモータースポーツの面白さが解らず、速く走ることの意味が解らないことからモチベーションがイマイチ上がらないことも欠点となっている。走っている車を見て、そのドライバーの実力や感情などを察知することが出来る特殊能力を所持しており、一度見た拓海の走りをハチロクから白い翼を見たと表現していた。
母に言われてバトル会場へ行くも、未だに迷いを断ち切れずギャラリーとして豪と啓介のバトルを観戦し、インパクトブルーの真子と沙雪との会話を通して心を動かされ自分も走りを通してヒーローになってみたいという願望を持ち、拓海とのバトルを決意する。

ボディカラー
ハイテックツートン

主な外装パーツ
純正リアスポイラー、RSワタナベ製ホイール

主な内装パーツ
ロールバー(メーカー不明)

ナンバー
相模 57 い 12-186

2ドア式のスプリンタートレノであり、その外装の特徴から1985年以降の後期型であGT-APEXであることが分かる。最高出力は130ps/6600rpm 最大トルク:15.2kg-m/5200rpm)であり拓海のハチロク同様のFR構造である。

本作では乾信司が搭乗する車種であり、藤原拓海が搭乗するハチロクトレノが3ドアハッチバックに対して乾信司は「2ドアノッチバック」となっている。ハッチバックは空力性能が高くサーキット等で活躍したのに対して、ノッチバックは車両合成が高いことからラリーで活躍した。

同じ境遇で似た者同士の二人のバトルは長編となった頭文字Dのラストバトルとして描かれ、均衡したバトルが繰り広げられるものの最終的には峠センスや今まで数多くのバトルの場数の経験が生きた拓海が勝利することとなった。

全長×全幅×全高(mm):4205×1625×1335
ホイールベース(mm):2570
車両重量(kg):925
エンジン型式:4A-GEU
総排気量(cc):1587
最高出力:130ps/6600rpm
最大トルク:15.2kgm/5200rpm
トランスミッション:5MT
駆動方式:FR

久保 英次(くぼ えいじ/声 - 加瀬康之)

プロジェクトDとのバトルの為にサイドワインダーに雇われたチーフメカニック兼作戦参謀として活躍する関西弁を喋る恰幅の良い中年男性。
若い頃はラリーストとして活躍し幾つかの入賞歴を持つ実力者。引退後はメカニックとしてレースチームに所属していたが後に自分のチューニングショップを設立した。現在は自分のショップで作成したパーツで組んだデモカーでタイムアタックを行って得られたデータを利用してパーツの作成や販売を行っている。
データの収集と分析にかなりの自信を持っているプロであり、車両やドライバーの能力や技術そして癖を瞬時に分析し正確に把握することが出来る。久保英次の加入によって実際にサイドワインダーの全体のレベルが確実に引き上げられている。プロジェクトDとのバトルではヒルクライム担当の高橋啓介とのバトルで北条豪が限界を超える走りを繰り広げたことで予想が大きく崩れてしまい、ダウンヒルでも乾信司が藤原拓海とのバトルでその進路を突然譲り先に行かせるという思っていない行動をとったことから先が全く読めなくなってしまい混乱する等、本来のデーターによる分析における成果を出すことが出来なかった。北条凛が言うには、久保はデータ収集と分析には優秀な参謀であるが、セコイだけで美学が無いと批判している。

信司の母親(声 - 広瀬有香)

ラリーストの夫との死別後に、女手一つで息子の信司を育てている。夫の影響から車に関する知識と技術はそれなりにあるようである。箱根の温泉街で働いていて、交通量の多い朝は自ら運転している。18歳の子供がいるとは思えない若々しい容姿をしている。

死神GT-R

北条 凜(ほうじょう りん/声 - 中村悠一) / 搭乗車種:BNR32 スカイライン

本作では中里に続くR32GTR使いであり、中里よりも洗練されたドライビングテクニックを持っており涼介と互角に戦うほどの実力を持っている。
サイドワインダー北条豪の兄であり、高橋涼介の通う医大の先輩に当たる人物で涼介や豪にとっては走り屋の師でもある人物である。北条兄弟とも呼ばれ大病院の息子であり理論派の兄と感覚派の弟という性格やドライビングスタイル等、高橋兄弟とは類似点が数多くある。
涼介とは婚約者の香織との三角関係にあり、また彼女を自分が結果的にも追い詰める結果となってしまったことで自殺の一因となったことで凛は自暴自棄になってしまうのだった。職を辞めて実家を愛車のR32GT-Rで飛び出し、箱根で次々と相手の車にぶつけてクラッシュさせるという死神となってしまう。
凛は死後の世界と言われる涅槃に恋い焦がれていたり、涼介と命のやり取りをしたい等と発言する等死への恐怖心が欠落している。

ボディカラー
ガングレーメタリック

主な外装パーツ
nismo製フロントバンパー、GTウイング・ボンネットピン(メーカー不明)、前後異なるホイール(前・R33用純正ホイール 後・WORK製ホイール)

主な内装パーツ
ロールバー(メーカー不明)

ナンバー
群馬 33 ぬ 37-564

BNR32は最新装備が多数採用されており、ATTESA ETS ・SUPER HICASを搭載している。エンジン形式はRB26DETT、排気量は2.6Lでありツインターボエンジンからは当時の平均的な水準をはるかに凌駕する280PS/36kgf·mを達成するエンジンとなっている。レースで勝つために作られた車であるが、作中にもあるとおりにエンジンブロックの丈夫さと重量のためにフロントヘビーとなり、ハードな走行に耐え切れずに強いアンダーステアやブレーキフェード(ブレーキの連続使用によってブレーキ性能が低下する現象)に悩まされることとなった。

本作では北条凛が搭乗する車種であり、死神GTRと呼ばれる相手の車に故意にぶつけてスピンさせたり事故を起こさせたりと言う暴挙を行わせた車である。

香織(かおり/声 - 遠藤綾)

北条凛の元婚約者で故人。北条家の病院との取引で経営が成り立っていた彼女の父親の会社であったことから一種の政略結婚のような物であったが、そんな中で涼介に出会い引かれていった結果、北条凛との結婚を拒否して父親と大喧嘩となってしまう。凛は理由さえ話してくれたらそれを受け入れようと思っていたのだが、彼女は最後まで理由を話すことなくこの世を去った。自らの気持ちがかなう事ない状況下で周囲が彼女を追い詰めたことで結果的に自殺へと至ってしまう。彼女の自殺が原因となって涼介と凛はお互いに決裂することとなる。

強烈なライバルと振り返る頭文字Dの名シーン

高橋啓介 FD3S RX7 VS 藤原拓海 AE86

秋名での交流戦申し込みからの帰り道で、突如後方から煽ってくる見知らぬ車に気づいたレッドサンズの高橋啓介は「上等じゃねえか、コーナー3つも抜ければバックミラーから消してやるぜ」と速度を上げ、その見知らぬ車をちぎろうとする。ふとミラーで後方の車を確認すると煽ってくる車がハチロクであることに気づくのだった。
旧式のハチロクに自分の乗っている峠仕様のRX7(FD)がちぎれない(速度を出して引き離せない)はずなどない。赤城レッドサンズのナンバー2でありながらも、旧式のハチロクに煽られることに憤りを感じるのだった。
そんな中でハチロクがFDを追い越していく。本来ではそんな場所で追い越し何か行うはずがないハチロクの動きに啓介は「先を知らないのか、緩い右の後はきつい左だ、減速しないと谷底に真っ逆さまだぞ」と正気ではないハチロクの走りに驚愕するのだった。しかしそんな啓介の心配もよそに、どんどんと加速していくハチロク。そして、啓介の思った通りにスピードを出しすぎたハチロクはバランスを崩してしまうのだった。しかしこれを見事に慣性ドリフトでかけ抜けていくのだった。一度緩い右カーブをドリフトで抜けたハチロクはそのまま慣性ドリフトを行い左のカーブを抜けて行く。本来では考えられないドライビングテクニックを見せつけられ、啓介のプライドもズタズタになってしまうのだった。

高橋啓介 FD3S RX7 VS 藤原拓海 AE86

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