エースをねらえ!(山本鈴美香)のネタバレ解説・考察まとめ

「エースをねらえ!」は山本鈴美香による日本の少女漫画。集英社「週刊マーガレット」に連載された。少年少女を中心にテニスブームを巻き起こしたスポ根漫画として知られている。アニメ化、映画化の他に、上戸彩主演でテレビドラマ化もされている。テニスの才能を見出されたひろみが厳しい練習に耐えながら一流選手目指して練習に励む、恋と青春の物語。

「選手はおまえだ!」

お蝶夫人に憧れて、テニス王国と呼ばれるテニスの名門西高テニス部に入部し、あこがれのお蝶夫人に妹のように可愛がられ楽しい毎日を送っていたひろみ。しかしコーチに就任した宗方から「選手はおまえだ!」と突然選手に指名され、それから生活が激変してしまった。お蝶夫人からも選手を辞退するように言われ、今まで仲が良かった先輩や同輩からいじめも始まり、部内に居場所がなくなってしまった。
辛く悲しく、宗方に選手辞退を申し入れても聞き入れてもらえない。いじめにも似たシゴキを先輩に加えられ、とうとう我慢ができなくなり宗方にもう一度直訴しようと泣きながら宗方を探していたら、練習をしていた藤堂とお蝶に会った。お蝶にすがりつき窮状を訴えると、藤堂から宗方は理屈に合わないことをする人ではないと諫められ、お蝶からも慰められひろみは直訴を思いとどまった。

ひろみのテニス人生はこの「選手はおまえだ!」という一言から始まった。ひろみの運命を決めた名言。

引用:エースをねらえ! 1巻

「2度と素質などということばを口にするな!」

宗方の命令で試合に出たものの敗退してしまったひろみは、宗方からの特訓を受けていた。しかし、「コートに立つのが怖い」と言って練習中に泣き出してしまったひろみ。そんなひろみに宗方は勝負がかかっているのだから当然だと理解を示す。コートで頼れるのは自分の力だけ、だから皆真剣に練習をするし、自信をつけるにはとことん練習をするしかない、と宗方は言う。緑川蘭子に負けた原因を問われ、「素質が違う」と答えたひろみに、宗方は言った。「ばかなことをいうな、体格さえあればあのサーブが打てるか!あれはお蘭の努力の結晶だ。だれが最初からよい球を打てる、だれが完璧な素質などもっている、だれもがめぐまれた長所をのばし、短所を努力でおぎなって試合にのぞんでいるんだ。さあラケットをとれ。2度と素質などということばを口にするな!」

素晴らしいプレイは努力があって初めてできるものという理念をひろみに教えた名セリフ。

引用:エースをねらえ! 1巻

「力をだしきらないプレイをすることこそをおそれなさい!!」

西高テニス部は関東大会まで進み、ダブルスでお蝶とひろみがペアを組むことになった。実力差がありすぎ、ましてや西高のスター選手お蝶夫人のペアが部内で反感を買っているひろみとのペアは、周囲からの雑音が多い。ひろみは自分の実力不足は十分承知していてなんとかお蝶の足を引っ張るまいと努力するのだが、周囲からの非難の声に萎縮しかえってミスを連発してしまう。
そんな時にお蝶は「だれです、あたくしのパートナーを動揺させるようなことをいうのは!!」と外野を叱りつけ、続けて「なんなの、さっきのプレイは!負けることをこわがるのはおよしなさい!たとえ負けてもあたくしはあなたに責任をおしつけたりはしない、それより力をだしきらないプレイをすることこそをおそれなさい!!おちつきなさい、しっかりしなさい、コートにいるのはあなたひとりではないのよ、あたくしが、味方がもうひとりいるのよ!あなたのエラーはあたくしがカバーします!せいいっぱいのプレーをなさい!」とひろみに言った。

お蝶の意思に反しテニスを選んだひろみ、それを苦々しく思った時もあったのだが、やはりひたむきで素直で明るいひろみをお蝶は憎み切ることはできない。土壇場で冷たくしきれないお蝶のひろみへの愛情が伝わる名セリフ。

引用:エースをねらえ! 2巻

「とるのよ、このセット!石にかじりついてもぜったいにとるのよ!!」

関東大会ダブルス決勝にひろみとお蝶のペアは勝ち進んでいた。シーソーゲームが続き、どちらに転んでもおかしくないほど緊迫した試合展開の中、お蝶がひろみに対して言ったセリフ。
「とるのよ、このセット!石にかじりついてもぜったいにとるのよ!!」

お蝶の勝負に対する強い執念が伝わり、ひろみを奮起させる強い気持ちが伝わる一言。

引用:エースをねらえ! 3巻

「おねがいです…お蘭にお蘭のテニスをおしえたようにわたしにもわたしのテニスをおしえてください」

ひろみは、全日本ジュニア1次メンバーに選ばれたものの、一緒に選ばれたお蝶や蘭子との実力差ははっきりしている。このままでは2次メンバーには選ばれないと危機感を感じたひろみは宗方に自分のテニスを教えて欲しいと懇願した。
宗方はひろみのそのセリフを7ヶ月も待っていたと言った。ひろみなりのテニスが教えてこそ宗方がコーチする意味があると宗方は言い、これから2人は更なる高みを目指して猛特訓を始めることになる。

ひろみが自分のテニスをやりたいと欲して、初めて始められる厳しい特訓の幕開けのきっかけとなった名セリフ。

引用:エースをねらえ! 4巻

「恋をしてもおぼれるな、一気にもえあがりもえつきるような恋はけっしてするな!」

西高の軽井沢合宿で川に落ちたひろみに自分の服を貸してくれた藤堂に対して異性を感じてしまい、練習に身が入らなくなってしまったひろみ。以前から辛い時には優しく励ましてくれていた藤堂に憧れを抱いていたものの、はっきりとした感情ではなかった。
練習中のひろみの様子とひろみの目を見て、ひろみが恋をし始めていると感じた宗方は、ひろみが成長し始めた大切な時期の恋に危機感を持ち、ひろみを呼び出した。
そして、自分のテニスを目指すということの難しさ、大変さを話した。女がひとつの道を貫こうとした時、女は女であることを超えなければならない、と宗方は言う。
これから先、自分のテニスを極めもっともっと上を目指さなければならない。目標に向かって走り始めたばかりのひろみが恋をして道につまづかないように宗方はひろみに釘を刺した。
「恋をしてもおぼれるな、一気にもえあがりもえつきるような恋はけっしてするな!」
せっかく見つけたひろみという宝石が砕けないように自制を促した宗方の名セリフ。

引用:エースをねらえ 4巻

「男なら女の成長をさまたげるような愛し方はするな!」

西高の軽井沢合宿で川に落ちてずぶ濡れになったひろみの着替えを見てしまった藤堂は、慌てて自分の服をひろみに渡した。
それ以前から、見かけるたびにいつも泣いていた少女が、宗方の特訓に耐えしなやかに成長する様を近くで見てきた藤堂。庇護しなければいけない少女から愛しい人に変化してきたひろみへの感情を、藤堂は男らしく伝えようと思っていた。
しかし、宗方に呼び出され、ひろみへの気持ちに釘を刺されてしまった。
「おなじあいてに打ちこむ者としていう、男なら女の成長をさまたげるような愛し方はするな!」
ひろみの成長を第一に考えている宗方の愛情の深さに藤堂は圧倒され、ひろみがより大きく成長できるように支えることを決意した。

ひろみを守るため、あえて苦言を呈した、宗方のひろみへの深い愛情が伝わる名セリフ。

引用:エースをねらえ! 4巻

「ここまでだと思ったときもう一歩ねばれ!」

全日本ジュニア1次メンバーに選ばれたひろみは関東の選抜メンバーと合流し2次メンバーを決めるトーナメントに出場していた。
あと1回勝てば2次メンバーに残れるという試合。相手も必死に食らいついてくる。
第1セットを取ったものの気を抜くことはできない。次はどうしたらいいのかと宗方に問うと「あとは精神力だ、ここまでだと思ったときもう一歩ねばれ!」と言われた。
ひろみは宗方の言葉を信じ、宗方から受けた指導を信じ、試合を制することができた。

宗方との深い絆が感じられる名セリフ。

引用:エースをねらえ! 5巻

宗方がひろみに自分のテニスに対する思いを教えたシーン

宗方の異母妹である緑川蘭子から、かつて宗方は試合中に転倒し膝を怪我してしまい、そのため走れなくなって選手を引退したという話をひろみは聞いた。
林で寝転んでいた宗方を見て、古傷が再発したのではと心配したひろみは思わず宗方に抱きついた。今までにないひろみの様子に、自分の怪我のことを知られてしまったのだと宗方は察知した。
ひろみに「この一球は絶対無二の一球なり されば身心をあげて一打すべしー福田雅之助」という言葉を教え、二度とないこの一球をせいいっぱい打たねばならないと宗方は教えた。

自分が走れなくなったからこそ、この言葉の重みがよく分かり、ひろみに同じような思いをさせないように自身の経験を絡めて宗方は自分の思いをひろみに伝えた。
過去の辛さを乗り越え、ひろみに夢を託した宗方とひろみの名シーン。

引用:エースをねらえ!6巻

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