ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

トム・クルーズの代名詞ともいえる大ヒットスパイアクションのシリーズ第5作。2015年公開のアメリカ映画。監督は、クルーズ主演映画「アウトロー」のクリストファー・マッカリー。各国の元エリート諜報部員を集めた謎のスパイ組織「シンジケート」の暗躍により、秘密工作機関IMFはまたも解体の危機に陥る。組織の後ろ盾を失いながらも、イーサンは仲間とともに世界の危機を救うため史上最難関のミッションに挑む。

IMFの分析官。
以前はエージェントとして活躍していた。
前作でIMF長官が殺されたため、IMFの代表として上院議会に出席する。
IMF解体後はCIA職員として新しい上司であるハンリー長官に従うが、イーサンの身を案じて長官の牽制を受けながらも彼の行方を追う。
後にルーサーの協力を得てイーサンとベンジーに合流し、レーンを追う。
前作では武闘派な一面も見せていたが、本作ではIMFとCIAに挟まれた人間関係といった点で苦労を強いられる。

ルーサー・スティッケル(演:ヴィング・レイムス)

イーサンとチームを組むIMFのエージェント。
イーサンとは長年の友人で良きパートナーであり、情報分野のスペシャリスト。
別の任務でマレーシアにいながらも、ブラントの頼みを受けて帰国。ブラントとは特別親しいわけではないが、イーサンを助けるべくブラントと行動を共にし、モロッコでイーサンに合流する。
衛星回線へのハッキングや、「レッドボックス」の認証など、あらゆるシステムに入り込みイーサンをサポートする一方で、元々体を動かすのが得意でなく、ロンドンの駅でイルサを目の前にして一瞬で逃げられるというミスを犯す。

ソロモン・レーン(演:ショーン・ハリス)

元MI6の諜報員であり「シンジケート」のボス。
優秀なスパイで、局長のアトリーより「シンジケート計画」の遂行を任されていたが、正義に悩み国を裏切り、世界各国のスパイを何人も手元に引き込んだ国際犯罪組織「シンジケート」を率いて、世界各地で秘密裏に数々の暗殺事件を起こす。
イーサンについては優秀なスパイとして自らの手駒に入れたいと考え、あえて生かしていたが、イルサやアトリーの思惑もあって計画を狂わされていく。最後にはかつてイーサンを生け捕りにした自分が生け捕りにされるという末路を迎えた。
頭が良く用意周到に動くが、アトリー同様に失態を犯した部下を切り捨てたりするのに躊躇せず、非常な男でもある。

アラン・ハンリー(演:アレック・ボールドウィン)

CIA長官。
歴史がありながらこれまで何度も規則を無視した行動を取って来たIMFを強く批判し、IMF解体を提案した張本人。
そもそも「シンジケート」は存在しない組織と見ており、IMFを吸収したCIAの命令に応じず単独行動を取るイーサンに対し国際手配を掛ける。
イーサンがイギリス首相に自白剤を撃った際には「これで我が国とイギリスの関係は、独立戦争時代に逆戻りだ」と不快感を露わにしたが、アトリーの自白によって「シンジケート」の存在を認め、イーサンの大胆な作戦に圧倒される。そのため最後には上院議会にIMFの復活を提案、自らIMFの長官に就任する。

アトリー(演:サイモン・マクバーニー)

MI6局長。
他国のスパイを引き抜いてイギリスを守るための盾にし、そのために必要な多額の予算を用立てるという「シンジケート計画」の発案者。
元部下のレーンが自分の手を離れて暴走し始め、国際犯罪組織と化した「シンジケート」を秘密裏に処理するため、部下のイルサに「シンジケート」への潜入調査を命令する。
イギリスの首相からの信頼を裏切り、目的達成のためなら部下をもあっさりと切り捨てる非情な人物である。

イーサン・ハントのアクション名シーン・名場面

地上約1,524メートルの高さを飛ぶ決死のアクション

オープニングシーン。ベラルーシ、ミンスクの飛行場で密輸準備をしている輸送機の離陸を阻止しようと、イーサンは走り出した輸送機の翼に飛び乗った。イーサンは無線でベンジーに輸送機のドアを開けるように指示するが手間取っているうちに輸送機は離陸、イーサンはドアの外にしがみついたままどんどん上空へ登っていく。

本作におけるアクションの目玉は、地上約1,524メートルの高さを時速400キロで飛ぶ軍用飛行機のドア外部に身一つでしがみつくというトム・クルーズの超絶スタントだ。
何か月もテストパイロットやエンジニアと話し合いを持った上で作り上げられたもので、マッカリー監督は「ある地点以上まで飛行機が行ってしまうと、何をやってもトムをそこに乗せたままにすることはできない。彼が飛行機から落ちないようにしたのはパイロットであり、とても優秀なパイロットだった。トムのパイロットに対する信頼によって成り立ったシーンだった。」と語っている。
トムは、凍えるような寒さにもかかわらずスーツ姿で、風圧やゴミから目を守るため眼球全体を覆うコンタクトレンズをして撮影に臨み、結局8回のテイクを重ねたそうである。

急流の中での過酷な水中シーン

モロッコ軍が警備する発電所の中にある「デジタル金庫」に入るには高度なセンサーの認証データをすり変えなければならず、そのデータは水中のタンクの中にある円形のハッチの中に収められている。金属センサーがあるため酸素ボンベは使えず、3分間息を止められればいけると踏み、イーサンはタンクの放水口に飛び込んだ。

水中でのこのシーンは、トム・クルーズが素潜りで6分以上もの間、息を止めて撮影していたそうである。
トムは「これまでに多くの水中シーンを撮ってきたが、ノーカットの緊迫した水中シーンを撮るのは僕がずっとやりたかったこと。そのために息を長い時間止めるあらゆるトレーニングに励んだが、それはとても過酷なものだった」と語っている。

超高速チェイスのバイク・アクション

イルサは、ベンジーからファイルを入れたUSBを盗み、バイクでモロッコの街を逃走する。イーサンとベンジーも車で追っていたが、イーサンの運転ミスで車が大破。イーサンはすぐに近くに停めてあったバイクに乗り、一人でイルサを追う。

標高差300メートルのアトラス山脈の曲がりくねる山道を疾走、超高速でチェイスするこのバイクアクションシーンは、もちろんトム・クルーズ自身によるノースタントで、しかもノーヘルメットで山道のカーブには車体を傾け疾走、敵のバイクによる体当たりなど過激なシーンを実際に撮影している。
トムは「今回のバイクアクションはCGを使わず、自分で運転した。かなり過激なアクションだったが安全面は度外視し、全開でドリフトした」と語っている。
因みにトムの乗るバイクは、BMWのフラッグシップ「BMWS1000RR」で、映画のフランチャイズ契約の中にBMWとの契約があり、この車種をトムが気に入ったため使用されたそうである。

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の名言・名セリフ

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