GUILTY GEAR(ギルティギア)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

アークシステムワークス制作の対戦格闘ゲームシリーズのひとつ。「ギア」と呼ばれる生体兵器と人間の戦い、そしてギアを巡る主人公のソルとライバルのカイたちの物語を描いている。後に開発された対戦格闘ゲーム「ブレイブルー」と並ぶ同社の象徴となった。さらに2D開発ゲームの金字塔として有名にもなり、今なおその人気を不動のものとし続けている。

CV:五十嵐祐美

イノ、レイヴンと並ぶ「あの男」の配下であり、カボチャの仮面で顔を隠しているのが特徴的な白い服の少女。
足につけている鉄球も使った足技を主な戦闘スタイルとして使う他、小さな人形を召喚して分身として戦わせるという特殊な能力も持っている。

「Xrd」の公式サイトのプロフィールにある通り「まだ生まれきっていない」存在であるため、好物である飴を舐めているか、カボチャの仮面を被らなければ現世に存在することができない。そして性格面についても天真爛漫で無邪気な性格と、落ち着き払って知的な大人の女性としての性格が入れ替わり立ち替わりで現れるなど、存在自体がとても不安定なものである。

世界観・用語

法力

あらゆる自然・超常現象を具現化させた「魔法」のようなエネルギー。「バックヤード」と呼ばれる異次元の情報世界に干渉し、そこで現実世界の法則を書き換えて発動する原理となっている。

作中では「火」「水」「雷」「風」「気」の5つの属性が存在し、これらの属性を素にする形で666種類もの応用技術としての法力が開発されている。こうした法力の登場によって人類は無限に近い力を得ることに成功したが、機械的文明はまだ残っており、魔法と科学が共存しているような状態となっている。

ギア

本シリーズの重要なキーワードのひとつで、「人類生態強化計画(ギア計画ともいう)」によって「あの男」が作り出した生体兵器。人間も含めた動物を「ギア細胞」と呼ばれる特殊な細胞で強化したもので、戦闘能力は人間を超越し、さらに寿命も数百〜数千年と生命力も驚異的なものとなっている。

本来は生体兵器として生み出されたため、外部からの命令や制御が無くては行動出来ない存在だったが、その中にはジャスティスのように人間と同じ意思や感情を持った「完全自律型」と呼ばれる個体も僅かに存在している。また、一般的には大きさで区分されており、巨大なドラゴンから細菌兵器のような微細なタイプまで様々な種類が確認されている。

神器

強大な法力を秘めた8つの武器で、ソルの「封炎剣」、カイの「封雷剣」などがこれに相当する。
元々は「アウトレイジ」と呼ばれる対ギア用武器だったが、あまりにも強力すぎて人間には到底扱えるものではなかったため、8つに分割させて力を抑えることで人間でも初めて扱えるようになった。

聖戦

本シリーズにおける重要なキーワードのひとつで、100年もの間ギアと人類によって繰り広げられた戦争。ジャスティスが日本列島と朝鮮半島の一部を壊滅させ、他のギアを率いて人類へ宣戦布告したのを切っ掛けに、ジャスティスが封印されるまで続いた。

聖騎士団

聖戦時にギアに対抗するために結成された防衛軍で、カイ、そしてソルがかつて所属していた組織。ギアの掃討以外にも聖戦の被災者の救助なども行う義勇軍としても活動している。ストーリーにおいては実際にジャスティスを倒したのはソルだが、彼はこの時には聖騎士団を脱退していて、公には聖騎士団が退治し封印したことにされている。

「GG」ではジャスティスの配下であった頃のテスタメントによってその名声を利用され、第二次聖騎士団員武道会の開催の切っ掛けとなっている。団長は初代は不明だが、二代目にはクリフ=アンダーソン、三代目にはカイとなり、その後は解散したため存在していない。

アサシン

スレイヤーによって創設された地下組織。表向きは法で裁けない罪人を処断するために結成された少数精鋭の団体という扱いになっているが、真の目的は吸血鬼であるスレイヤーが自身の食糧となる人間の血液を確保する為に設立したものとなっている。
しかし、スレイヤーが不老不死の女性シャロンと出会い、彼女と結ばれ、彼女の血液を食糧として確保できるようになったことで必要がなくなり、指導者の座をザトーに譲ってスレイヤーは引退した。その後は時が経つにつれて方針や在り方が変わっていき、凶悪な犯罪組織へと変貌していき、さらにザトーの死亡とスレイヤーの突如としての解散宣言で一度は完全に崩壊しかけた。

これに対し、「GGXX」のストーリーではザトーの部下であったヴェノムが解散宣言を良しとせず、自らが指導者の座に就くことで力を取り戻し、崩壊を免れる。それから「GGXrd」ではスレイヤー、さらに組織から脱退したミリアが一時的に戻ってきて、組織の力を得ている。

ジェリーフィッシュ快賊団

ジョニーをリーダーとする空賊集団。義賊としての活動を行っているために民間人の間では信頼が厚く、さらに凶悪な犯罪者や組織を相手に大立ち回りを演じて成敗してきたこともある。

メンバーがジョニーの女好きによって彼以外が女性となっており、基本的に男性は乗船できないが、ストーリー中では例外としてカイ、チップ、ファウスト、テスタメント、ブリジットが乗船した事もある。

ジャパン

本シリーズの重要なキーワードのひとつで、その名の通り日本を指し、日本人は「ジャパニーズ」という呼称となっている。
かつてジャスティスが人類に対して宣戦布告を行う際に壊滅させられており、ジャパニーズは希少種となって他の各国からの庇護を受ける身となったが、一部のジャパニーズがその庇護を拒否している。また、一説によるとジャパニーズには特殊な力があるとされており、その真相はわかっていない。

また、各地には「ジャパニーズコロニー」と呼ばれるジャパニーズを保護している施設が存在し、そこに住むジャパニーズは「市民」として扱われ、一定の生活が保障されているが、一方で「コロニーに入るとそこからは出られない」と言われており、内部では治療と偽って何かの実験を行っているらしい。
よって、ジャパニーズは庇護を受けても受けていなくても外の世界で行動することを法律で禁じられており、これを破ると有無を言わさず重罪となり、処断が下されるため、一部のジャパニーズは自身の出自や身分を偽り、ジャパニーズコロニーの外の世界で活動・生活している。

終戦管理局

「GGX」から登場する謎の組織で、聖戦を仕組んだと睨まれ、世界各国が危険視し、その行方を追っている。
ロボカイを開発した組織でもあり、彼を主戦力にしてソルやカイを始めとする世界各地の名だたる戦士たちを捕獲して回っていた。最終的にソルやカイとの戦いによって壊滅させられたが、一部残党が各地に潜伏している。

ツェップ

要塞を思わせる巨大飛行艇を国土とする国家で、空の上に存在し、活動を続けることから「浮遊国家」と呼ばれている。法力が理論化されてから多くの国が科学文明を放棄したが、この国だけはそれを保持しているのが特徴となっている。

以前は軍事国家として存在し、各国への侵略や戦争など過激な活動を行っていたが、武道大会終了後にポチョムキンの元教官であるガブリエルがクーデターを起こしてその政権を打倒し、新たな大統領につくことで平和的自治権を手にすることに成功している。
ちなみに科学文明を保持しているとはいえ、法力を完全否定しているわけではなく、通信や生活の一手段として最低限の法力を用いたものを利用している。

イリュリア連王国

「GG2」から登場する、世界で最も栄えている国家。首都はイリュリアで、第一連王・第二連王・第三連王という3人の王によって同時に統治されていて、特例によって2人の連王の連名があればもう1人の連王を強制的に退位に追い込ませることが可能となっている。

tsuru-no-ongaeshi9
tsuru-no-ongaeshi9
@tsuru-no-ongaeshi9

Related Articles関連記事

ギルティギア ゼクス 白銀の迅雷(GUILTY GEAR X)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ギルティギア ゼクス 白銀の迅雷(GUILTY GEAR X)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ギルティギア ゼクス 白銀の迅雷』とは、格闘ゲーム『GUILTY GEAR X』をノベライズ化した、海法紀光によるライトノベル作品。挿絵は『GUILTY GEAR』シリーズの生みの親である石渡太輔が担当している。原作の世界観を見事に小説化しており、海法が『GUILTY GEAR』シリーズのシナリオに携わるきっかけともなった。 国際警察機構長官カイ=キスクは、生体兵器ギアを追ってロンドン近郊に赴く。そこには万能の薬を完成させたと豪語するブラッカード社と、行き場の無い不法移民たちの姿があった。

Read Article

ギルティギア ゼクス 胡蝶と疾風(GUILTY GEAR X)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ギルティギア ゼクス 胡蝶と疾風(GUILTY GEAR X)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ギルティギア ゼクス 胡蝶と疾風』とは、格闘ゲーム『GUILTY GEAR X』をノベライズ化した、海法紀光によるライトノベル作品。挿絵は同シリーズの生みの親である石渡太輔が担当している。小説として再解釈された原作の魅力が存分に描かれており、ノベライズ作品の傑作にして成功例と高く評価されている。 大統領を目指す忍者チップ=ザナフは、ひょんなことから17歳の大統領エリカ=バーソロミューの護衛となる。彼女を狙う犯罪組織を相手に、己の夢と師の仇討ちのため、チップは得意の忍術を駆使して大暴れする。

Read Article

GUILTY GEAR XX(GGXX)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

GUILTY GEAR XX(GGXX)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『GUILTY GEAR XX』とは、アークシステムワークスが2002年に制作しサミーが販売した2D対戦格闘のアーケードゲーム。同年12月にPlayStation 2でも発売された。前作『GUILTY GEAR X』の続編である。ディズィー騒動の数週間ほど後、「終戦管理局」が「ロボカイ」を使い、各地の戦士たちの調査、捕獲、抹殺に動く。その動きに気づいた「スレイヤー」はこのことを戦士たちに伝えるべく各地を移動する。「あの男」に仕える「イノ」は彼の計画を邪魔する存在の排除に動きだす。

Read Article

目次 - Contents