監視官 常守朱(PSYCHO-PASS サイコパス)のネタバレ解説・考察まとめ

『PSYCHO-PASS サイコパス』は、Production I.G制作による日本のアニメ。「監視官 常守朱」はフジテレビ「ノイタミナ」にて、2012年10月から2013年3月まで放送されたテレビアニメ第1期のコミック化。人間のあらゆる感情が数値化される「シビュラシステム」で計られた数値によってストレスの少ない社会となった日本の公安局の人々の活躍・苦悩を描く。

公安局刑事課一係・執行官の女性。2090年9月28日生、血液型B型、身長170cm。コールサインは「ハウンド2」。整った顔立ちをしていて、常にクールで感情表現が少なく、残虐な事件にも冷静に対応するが、まだ業務に慣れていない朱を気遣ったり、殺人被害者の友人を慰めたりするなど、優しい一面を持っている。髪型は黒髪の長めのポニーテール。余暇には音楽を聴きながら、音楽雑誌を読んでいる。同性愛者であり、唐之杜とは肉体関係を伴う恋人同士である。分析力と考察力に長け、現場では分析やコンピューター操作を担当することが多い。朱に対しては終盤で「命を預けられる」と告げるほどの信頼を寄せている。元はシビュラ公認芸術家で、バンド「アマルガム」のメンバーだったが、潜在犯落ちした。3年前に保護施設で更生プログラムを受けていた当時、執行官の適性有りとして公安局に勧誘された。

縢秀星(かがり・しゅうせい)

公安局刑事課一係・執行官の青年。2090年12月3日生、血液型B型、身長165cm。コールサインは「ハウンド4」。表面的には軽薄な振る舞いをし、冗談や軽口が多い。オレンジ系の髪色の、毛先を跳ねさせた髪型をしており、左のサイドをピンで留めている。デスクには、携帯ゲームやフィギュアが並ぶ。この社会では珍しく自身で調理するほど料理好き。それを目当てにしばしば朱が部屋を訪ねるほど。自室にはバーカウンターがあり、何台ものピンボールマシンやアーケードゲーム、ビリヤード台が置かれ、ゲームバーのようになっている。5歳の時にサイコパス判定により社会から弾かれ、治療更生の見込みのない潜在犯とされた。執行官に採用されたのは、佐々山殉職、狡噛の執行官落ちの後で、執行官としての職務と一係を唯一の居場所と感じている。当初自分探しの理由で監視官になった朱に疑問を持ち、反発したこともあったが、彼女が使命感を見せて自身の判断に芯を通したことから、認めるようになる。槙島の仲間であるチェ・グソンが暴いたシビュラシステムの正体を目撃した直後に禾生と対峙し、犯罪係数がノンリーサル判定値にもかかわらず機密保持を理由として、デコンポーザー・モードで殺害された。表向きには行方不明となっており、上層部から逃亡犯と認定されたが、一係の仲間達や捜索を担当することになった二係の監視官の青柳からは逃亡を疑問視されていた 。2か月後には有耶無耶のまま捜索が終了され、事実を知る朱以外に宜野座も縢が生きてはいないことを察している。

唐之杜紫恩(からのもり・しおん)

公安局総合分析室所属・分析官の女性。2085年5月25日生、血液型A型、身長168cm。長い金髪と抜群のスタイルを持ち、扇情的な服装を好む妖艶な美女。砕けた性格の饒舌な喫煙家で、会話には頻繁にジョークを挟み、男性女性を問わず性的で卑猥なジョークを放つ。バイセクシャルであり、六合塚とは肉体関係を伴う恋人同士である。コンピューターの扱いに長けており、分析したデータで朱たち刑事課のメンバーをサポートする。潜在犯であるが医師免許を所持しており、刑事課の捜査活動を支援しながら執行官の健康管理も担当している。本来なら2年期間の医療教育の中で、一年時に医師免許を取得するほど優秀であったが、サイコパスの悪化を受け恩師の奨めにより分析官となっている。『情報分析の女神さま』という言葉に弱い。

槙島聖護(まきしま・しょうご)

数々の事件の裏で暗躍する男性。銀または灰白色系の長髪をしている。シビュラシステムの元にあって、人間は自らの意志で選択・行動するからこそ価値があり、魂を輝かせることができるという考えから、シビュラシステムにより規定された社会制度から逸脱しているパーソナリティの持ち主である潜在犯たちに目をかけ、犯罪の実行に協力や助勢を行う。しかし、そのことで彼らが凡庸な面を見せ始めると興味を失い、破滅に追い込んでいる。読書家で、とりわけ紙の本を読むことに拘りを持つインテリである。劇中でも頻繁に読書するシーンがある他、古今東西の名著の一句一節を諳んじ、会話の中でもよく引用する。そのように知性と教養、思考力に長ける一方、身体能力も極めて高い。狡噛と同じシラットをベースにした格闘術を駆使し、彼を敗北寸前まで追い込んだこともある 。免罪体質者と推測されており、サイコパスも常に良好状態のため、犯罪実行中であってもドミネーターによる執行対象とならない。後半では、個々人への犯罪協力といったレベルを越え、妨害ヘルメットと真偽織り交ぜた情報を使って市街を混乱に陥れた隙に、ノナタワーを武装集団とともに襲撃する。タワー上層階では自身を囮に狡噛と交戦して追い詰めるが、朱に不意を突かれて身柄を確保された。捜査と処遇に関しては公安局を離れ、厚生大臣直下の特別班の管轄で行われるという名目で身柄を移動されることになり、その空輸中、禾生として現れた藤間幸三郎にシビュラシステムの真相を説明され、ユニット脳構成員への半強制的な勧誘を受けたが、人生をプレイヤーとして愉しむことにこだわり、禾生の義体ごと藤間の脳を破壊して逃亡する。さらに食料自給を崩壊させるためのバイオテロを企み、ウカノミタマ管理センターに侵入し、自分を捕らえにきた一係の内の宜野座に重傷を負わせ、征陸を死に至らしめるが、自身も狡噛との戦闘でダメージを負ってしまい、車で逃亡を図るも朱によって阻止され、狡噛に追い詰められ「自分の存在の代わりはいない」との答えを引き出し、満足げな表情を浮かべ射殺された。

『監視官 常守朱(PSYCHO-PASS サイコパス)』の用語

シビュラ・システム

「成しうるものが為すべきを為す。これこそシビュラが人類にもたらした恩寵である。」国民憲章の序文にある言葉。そのシステムは判然としないものの、シビュラの判断に間違いはないものとして、人々の間で浸透している。

ドミネーター

監視官、執行官各々に1台ずつ与えられる銃。犯罪係数などにより、形状が変化する。犯罪係数100以上の場合のみ、セイフティが解除される。
犯罪係数100以上… パラライザー(麻酔銃)
犯罪係数300以上… エリミネーター(殺処分)
人間以外の脅威 (機械類)…デコンポーザー(分子分解)

ハイパー・オーツ

食糧自給99%の原材料。この時代、北陸地方は無人のハイパーオーツの穀倉地帯となっており、あらゆる食物はハイパーオーツを加工することで賄われていた。(テイストをチャイニーズ、フレンチなどにすることができる。)あらかじめ他のあらゆる病原菌を撃退する防御ウイルス(ウカノミタマ防御ウイルス)を感染させているため、ほかの病原菌にかかることはない。しかし、シーケンサーへの入力次第で攻撃対象を任意に変更できるため、麦そのものを殺すように調整することも可能だ。このシステムが崩れれば、今の鎖国状態から海外からの輸入を余儀なくされ、また難民などの流入もあり得るだろう。槙島はそこに目を付けた。

『監視官 常守朱(PSYCHO-PASS サイコパス)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

『私の正義は私が決める』

監視官になってよかったのか迷っていた朱が覚悟を決めた瞬間。
「シビュラはこいつ(潜在犯)を撃てと言っている。だから俺はこいつを撃つ。それが執行官の仕事だからだ。だがあんたには別の選択をする権利がある。それを俺に命令する権限がある。…あんたはどうしたいんだ?常守朱監視官」という狡噛のセリフに対しての朱の答え。

「…僕はね…人は自らの意思に基づいて行動したときのみ価値を持つと思っている。だから様々な人間に秘めたる意思を問い質し、その行いを観察してきた。」「僕は”人の魂の輝き”が見たい。それが本当に尊いものだと確かめたい。だが己の意思を問うこともせずただシビュラの神託のままに生きる人間たちに果たして価値はあるんだろうか?」

初めて槙島が朱の前に姿を現した時の言葉。”人の魂の輝き”を観察するため、殺意だけは持っている人々に犯罪を犯すための道具を与え続けた。しかし凡庸な面を見せると冷酷に切り捨てている。ここに槙島の信念のすべてが語られている。

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