魍魎の匣(もうりょうのはこ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「魍魎の匣」とは、「京極夏彦」による長編小説。百鬼夜行シリーズの第二作目。2007年に実写映画化され、2008年にマッドハウス製作でアニメ化した。キャラクターデザインは漫画家「CLAMP」が担当。百鬼夜行シリーズは古本屋「京極堂」を営む陰陽師「中禅寺秋彦」が事件を解決するストーリー。「魍魎の匣」では、美少女「柚木加菜子」が人身事故に遭った所から事件が次々と起こっていく。

CV:平田広明

古本屋「京極堂」を営む陰陽師。副業は拝み屋。
親しい者からは屋号の京極堂の名で呼ばれることが多い。
性格は冷静で客観的で、歴史や宗教などかなりの量の知識を持っており、無知に寄る誤解や偏見を嫌う。
いつも仏頂面をしているためいつも怒っている様に見えるが、長い付き合いの者は仏頂面からも感情の起伏が分かる。
「この世には不思議なことなど何もない」が口癖。
京極堂で扱っている古本全てに目を通しており、家の中は本だらけな重度の書痴。
陰陽師や拝み屋として動く時は正装になり、全身黒尽くめの着物を着て花緒だけ赤い下駄を履く。

家族は、妻の「千鶴子」、実妹の「敦子」、ペットの猫「石榴」。
知り合いは多く交友幅も広いが、何だかんだと関口・榎木津・木場らと行動する。
特に関口・榎木津とは学生時代からの腐れ縁で、関口も榎木津も何かにつけて中禅寺を訪ねてくることが多い。
榎木津に対しては榎木津の目についてよく知っており、榎木津の取りとめの無い話も理解している。
関口に対してはとても辛辣で、なかなか友人と認めない。

関口と鳥口の話からバラバラ事件や御筥様などの話に関わって行く。
最初は関わりたくないようであったが、頼子など被害者が多くなってしまったこともあり自らも壇上に上がり、付き物落としを行った。

関口巽(せきぐち たつみ)

CV:木内秀信

小説家。副業でカストリ雑誌でルポライターもしている。
学生時代に鬱病になり、その後も完治には至らず浮き沈みが激しい。
性格は、臆病で気が小さく対人恐怖症などのコンプレックスの塊であるが、自己愛がやや強め。
物事に対して主観的な捉え方をし、久保や雨宮などの常軌を逸した人物や出来事などに飲み込まれてしまいがち。
完全に「向こう側」へ行ってしまった雨宮を少し羨ましく思うなど、心のどこかで人としての一線を超えようとしている節がある。
小説家としては鳴かず飛ばずであったが、短編小説「眩暈」は一部から評価され、単行本化する。
同じ小説家である久保からはライバル視されているのか、どこか敵意のある態度を取られた。
榎木津からは外見を猿と言われているが、本作(アニメ)では整った顔をしている。

中禅寺・榎木津とは学生時代からの友人。
木場とは戦争の時同じ部隊になった仲間。
家族は、妻「雪絵」、両親や弟とはあまり交流していない。

バラバラ事件を追っている最中に道に迷って美馬坂近代医学研究所へ行く。
その後御筥様などの事件にも一歩引いた位置から関わり、事件全体の概要を知る事になる。
中禅寺の憑き物落としの最中に久保が箱に入っている知り、通り魔的な好奇心に駆られ箱の覗こうとしてしまうが、中善寺に止められる。

榎木津礼二郎(えのきづ れいじろう)

CV:森川智之

「薔薇十字探偵社」を営む私立探偵。
眉目秀麗・頭脳明晰で、運動神経も良く、元華族の家の出身で非の打ち所がない。
探偵を神の職業としており、自分を神、他の人間(中禅寺兄妹以外)は全て下僕と思っている。
躁病の気があると言われる程突拍子も無い性格で、あまりにも常識を超える行動が多いため、周りのキャラは榎木津と関わるのを大抵嫌がる。
人の記憶を見る能力を持っており、戦争中に照明弾を受けたことで極度の弱視になり、以降能力が強くなった。
見られるのはあくまで他人の視覚情報としての記憶であるため、音・匂い・時間・関係性など細かい事は分からない。
榎木津自身も自分が見えて居る物がなんなのか良く分かっておらず、また他人が自分が見えているものが見えてない事に気づいていない。
そして榎木津のコミュニケーション不能な性格も禍し、いつも何を言っているか分からない状況になる。
榎木津の扱いに慣れた中禅寺は、榎木津の言動から見えた物などを聞き出し、的確にそれが何なのか把握する。
女の子が好きで敦子や可愛い女の子の前では機嫌が良い。
人の道を外れた悪辣な人間に激怒するなど、真っ当な正義感も持ち合わせている。
身体能力が高いのもあり、喧嘩が異常に強い。
人の名前を覚えるのが苦手。

増岡から加菜子の捜索を依頼され、中禅寺の元を訪れる。
その後関口と共に頼子の家に行き、母・君枝の自殺を止める。
中禅寺が美馬坂近代医学研究所で憑き物落としをしている時に一人フラッと消え、事件の概要を全て知っていたため耐え切れず自殺しようとしていた研究所の技師「甲田」を救った。

中禅寺 敦子(ちゅうぜんじ あつこ)

CV:桑島法子

中禅寺の妹。
新聞社「稀譚舎」の社員で、科学雑誌記者。
兄とは違い活発的で気さくな性格で、コミュニケーション能力も高い。
ズボンなどの活動的な服装を好むため一見少年のように見えるが、ボーイッシュな性格というわけではない。
青木と鳥口から片想いされている。

木場修太郎(きば しゅうたろう)

CV:関貴昭

東京警視庁捜査一課所属の刑事。
愛称は「木場修(きばしゅう)」。
「鬼の木場修」という異名が付く無頼漢の職業軍人。
性格は男らしく威圧的な雰囲気があるが、本質はナイーヴで、本人曰く中身は無いが頑丈な箱。
白黒はっきりした分かり易い勧善懲悪を好む。
女性が苦手で、刑事として話している時は女性でも普通に接することができるが、個人として接するのが特に苦手。
美波絹子のファンで、恋愛に近い気持ちを抱き、手帳に写真を入れて持ち歩いていた。

榎木津の幼馴染。
関口とは戦時中に同じ隊に居た仲間。
青木の上司で先輩。

帰りの電車で加菜子の人身事故に巻き込まれ、美馬坂近代医学研究所で起こる事件に巻き込まれる。
管轄外であるため邪険に扱われ、嫌疑までかけられるが、単独で捜査を続ける。
陽子からはもっと早く木場と関わっていれば良かったと言われ、少なからず好意を持たれていた。

鳥口守彦(とりぐち もりひこ)

CV:浪川大輔

カストリ雑誌「實録犯罪」の編集者・カメラマン。
「うへえ」という感嘆声が口癖。
軽快で嫌味のない性格で、惚けているようで実は飲み込みが早い。
極度の方向音痴。

関口を「先生」、中禅寺を「師匠」、榎木津を「大将」と呼ぶ。
敦子に片想いをしている。

タレコミのあった御筥様を調べるうちにバラバラ事件に行き当たり、関口と敦子と共に移動中道に迷って美馬坂近代医学研究所へ行ってしまう。
その後、関口の紹介で中禅寺と知り合い、事件の情報収拾をする。

事件関係者

柚木加菜子(ゆずき かなこ)

CV:戸松遥

頼子のクラスメイトの友人。
美女の多い百鬼夜行シリーズでも屈指の美少女。
男性の言葉を使って話し、独特な世界観を持つミステリアスな性格。
才色兼備な秀才で、クラスメイトからも憧れの眼差しを受けているが、打ち解けられずにいた。
大人の読む雑誌を好み、喫茶店でお茶を飲むなど、かなり大人っぽい趣味を持っている。

家族は母・姉は陽子、祖母・絹子。
監視役として一緒に住んでいる雨宮も加菜子にとっては家族のようなもの。
父は美馬坂であるが、加菜子は父が誰か知らない。
友達は頼子のみ。

自分と近い雰囲気を感じた頼子に声をかけ、友人となる。
アニメ版では語られなかったが須崎から自分の出生を聞かされてしまい、これが加菜子の涙の原因となった。
頼子と共にでかけようとするが、頼子にホームから突き落とされ重傷になる。
本来は助からない程の怪我であったが、美馬坂の技術によって生かされた状態になる。
頭から胸部にかけてのパーツと心臓・脳のみしか残っていなかったが、意識はあり、頼子がお見舞いに来た時は頼子を見て微笑んだ。
その後須崎によって攫われ、須崎を殺した雨宮に連れて行かれ絶命。

楠本頼子(くすもと よりこ)

CV:高橋美佳子

加菜子のクラスメイトで友人。
加菜子ほどではないが整った顔を持つ美少女。
性格が暗く、クラスメイトと打ち解けずにいた。
複雑な家庭で育ち、強い阿闍世コンプレックス(あじゃせコンプレックス。母を愛するが故に、母を殺そうとしてしまうこと。)を持つ。
14歳相応の夢見がちな面と、現実的な冷めた面両方を持ち合わせている。

家族は、母・君枝のみ。
父は乱暴的で子供嫌いであり、頼子が小さいうちに離婚。
君枝は再婚し、頼子は再婚相手と君枝の性交を見てしまい、これが母子の関係に大きな溝を作る。
その後新しい恋人笹川ができ、笹川は頼子に父親のような態度を取るが、頼子は笹川を父とは思わず嫌っている。
元々は美しい母を愛していた頼子であるが、醜くなった母に強い嫌悪感を抱くようになった。
友人は加菜子のみ。

クラスで浮いた存在であったが、加菜子に声をかけられ友人となる。
加菜子に「自分たちはお互いの生まれ変わりである」といわれ、加菜子に対し強い同一願望を抱く。
しかし生まれ変わる対象である加菜子が泣いていたこと、ニキビが出来るほどのストレスを持って居たことを知り動揺する。
丁度そこがホームであり、すぐに電車が来るという状況であったことから魔が差し、突発的に加菜子を突き落としてしまう。
その後、友人として加菜子を思う気持ちと、生まれ変わり先である加菜子が大変な事になって居る事で苦しむが、加菜子が誘拐され消えてしまったことで加菜子は天に召されたのだと精神的に安堵する。
これらの行動で夢見がちな少女然とした振る舞いが見て取れるが、自分が犯人と思われないように「黒衣の男」という犯人像をでっち上げる。
これは加菜子の読んでいた関口の小説「眩暈」から着想を得たものであった。
その後久保と知り合い、絵のモデルになるという話でアトリエまで付いて行き、バラバラ殺人事件の4人目の被害者となった。

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