地獄先生ぬ~べ~(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『地獄先生ぬ~べ~』とは、真倉翔と岡野剛によるアクションコメディー漫画、及びそれを原作とするアニメ作品である。鬼の力を左手に宿す霊能力教師・ぬ~べ~こと鵺野鳴介が、生徒を守る為に妖怪や悪霊と戦うのが主軸。オカルト、ギャグ、お色気、友情、成長、恋愛、バトル、都市伝説、教養など多彩なジャンルを取り入れており、幅広い読者層の支持を得た。週刊少年ジャンプに1993年から1999年まで連載。JC全31巻。1996年から1997年にテレビアニメ化された。続編に『地獄先生ぬ~べ~NEO』がある。

真困内猿比羅亜(まこまない えんぺらあ)

6年2組のモンスターチルドレン。何かにつけ親や教育委員会に訴えると教師を挑発し、教室にエアガンを持ち込むなどして暴れていた。担任教師は彼の処遇に困って体調を崩し、入院してしまった。
代理で担任になったぬ~べ~にもいたずら、脅迫を行うが、多くの霊や妖怪との戦いを経験した彼には何の脅威でもなかった。ぬ~べ~を困らせるべく、翌日にはボウガンを乱発。女子児童にボウガンを向けたため、ぬ~べ~から体罰を受ける。しかし反省などせずスマホで体罰の様子を撮影し、ネットにアップしてぬ~べ~を窮地に陥らせる。
教育現場監察室室長となった律子によりぬ~べ~の除名処分が決まった(との見せかけ)を聞いて勝利を確信し、学校で暴れるが、真困内の暴挙は全て家系に取り憑く悪霊・ソンツル狐により凶暴性を引き立てられてのことであった。
体罰動画でぬ~べ~が攻撃していたのはソンツル狐だったのだが、うまく除霊できなかった。その上「体罰教師」としてネットに動画がアップされ事態が大事になった為、真困内の将来を第一に優先して何も言わなかったのだ。
ソンツル狐の完全除霊の後は正気に戻り、今までの行動を反省し、涙を流した。

『地獄先生ぬ~べ~』の登場人物・キャラクター~童守小職員~

高橋律子(たかはし りつこ)

出典: twitter.com

声:根谷美智子
演:桐谷美玲

5年2組の担任。通称リツコ先生。優しく美しい女性で、学校のマドンナと称される。初期はぬ~べ~の憧れの存在だった。律子自身は怖がりで、ぬ~べ~に心霊関係の話題をふられ悲鳴を上げることがしばしばあった。悪意はないものの怖い話ばかりしてくる上、時にいやらしい視線を送ってくるぬ~べ~を嫌っていたが、生徒の為に強い妖怪に立ち向かうぬ~べ~の姿を見て彼を見直し、好意を抱くようになる。
雪女のゆきめが「人間を殺せば人間になれる」と山の神の部下に唆された時、連れ去られる。ぬ~べ~に救出され想いを告げるが、ゆきめを愛していることに気付いたぬ~べ~にフラれてしまう。ゆきめとはその後、ことあるごとに張り合っていたが、最終的に身を引いて、ゆきめとぬ~べ~の結婚を祝福した。
律子には霊能力の類はないが、持ち前の優しさで霊を成仏させたことがある。尚、ぬ~べ~が律子にアプローチをしていたのは、彼の恩師である美奈子に容姿が似ていた為でもある(美奈子はぬ~べ~を救う為に除霊しようとした妖怪に殺され死後は覇鬼に取り込まれていた。現在は鬼の手として、内側から覇鬼を封じている。ぬ~べ~の目的の一つに、美奈子の解放があった)。見た目はそっくりだが、大和撫子タイプの律子に対し、美奈子は強気な性格だった。一度解放された美奈子と同化して霊能力を得て両面宿儺に立ち向かったことがある(*)。妖怪と渡り合う力を得たことでようやくゆきめと同等になり、ぬ~べ~に求愛ができると思っていたが、捨て身で両面宿儺に向かって行ったゆきめを見て彼女には敵わないと悟った。

『NEO』では文部科学省・教育現場監査室の室長として再登場した。かつて赴任した小学校で教師による自動いじめに直面し、児童を守る為に転職した。ぬ~べ~が問題児真困内に手を上げたとの知らせを受け、童守小を訪れる。5年3組児童の訴えを受け、真困内の撮影した動画をチェック。結果、ぬ~べ~の行いが体罰ではなく除霊であると突き止めた。
律子が今でもぬ~べ~を想っているのかと感じた郷子だが、フランス人外資系IT企業のCEOの夫と一男一女という家族を持つ既婚者。ぬ~べ~のことは理想の教師として慕っている。

*鬼の力を封じる御鬼輪があったを洞窟の中で手に入れた為、内側から覇鬼の力を封じていた美奈子は解放された。しかし、この時入手した御鬼輪は両面宿儺を封じていたものであった。

校長(こうちょう)

出典: neoapo.com

声:松尾銀三

童守小学校校長。かまぼこのような形の髭がトレードマーク。心霊関係や妖怪に対する理解があり、ぬ~べ~に深い信頼を寄せている。気さくな性格で、ぬ~べ~とは上司と部下という立場ながら口喧嘩をしたり一緒に飲みに行ったりもする。広い人脈の主で、あちこちから霊能関係の依頼を持ってくることもある。

石川(いしかわ)

声:幸野善之

ぬ~べ~と仲が良い男性教師。いつも教員用ジャージを着ている。キャバクラや風俗店に通っていると思しき描写もあるが、自分のタバコを盗んだ克也が「友達が疑われるくらいなら」と自白をした際にはビンタ一発で許すといった懐深さや良識を持った教師でもある。
『NEO』では校長に就任していた。

大月良彦(おおつき よしひこ)

出典: blog.goo.ne.jp

声:増谷康紀

5年1組担任教師。大学でプラズマの研究をしている。根っからの科学者で科学至上主義的なところがあり、心霊現象に出くわしても信じることはなく、むしろ馬鹿にした態度をとるのでぬ~べ~とは犬猿の仲と言える。生徒想いな点は共通しており、自身の発明が爆発した際は児童を庇って負傷し、危険に陥っても児童を救う為巨大プラズマと奮闘。プラズマを蹴散らすことに成功した。

黒井まみ(くろい まみ)

出典: twitter.com

1年生の担任教師。担当クラスは不明。魔女に憧れてドイツの大学に留学し、独学で修行をした。小柄で童顔だが、実は28歳。自分と同じ霊能力者であるぬ~べ~に思いを寄せ、ぬ~べ~を我が物にしようと魔術を使うが、未熟な為か彼を散々な目に遭わせるだけで効果はない。
魔女になる為に悪魔を呼びだしたものの、現れた悪魔・ベベルブブがひ弱だった為に一度は見限った。その後誤って地獄の番犬ケルベロスを呼びだしてしまうが、潜在的に強い力を持つベベルブブが一撃でケルベロスを倒し、救われた。この一件でベベルブブを見直す。ベベルブブと契約(悪魔と結ばれること)を行おうとするまみだったが、800年間一度も契約をしたことがないベベルブブに「もっとよくお互いを知ってから」と言われて文通から始めることになった。

『NEO』ではベベルブブと結婚し、息子の蛇魅暗(だみあん)を産んだ。蛇魅暗を人間と同じに育てるべく人間界に送り込む。

『地獄先生ぬ~べ~』の登場人物・キャラクター~霊能力者~

葉月いずな(はづき いずな)

出典: japaneseclass.jp

声:本多知恵子
演:山本美月

童守中学校2年生。イタコの孫娘。秋田から上京してきたが、親の転勤などではなく単身での上京で、親類の所有するマンションに一人暮らししている。自身もイタコの能力を持ち、くだ狐を操る。連載当時はやっていたコギャル言葉を駆使し、カラオケを好む「イマドキ」の女子中学生。登場時は心霊関係の相談を請け負い小遣い稼ぎをしていた。
性格は姉御肌で情に厚く、胎児の魂とも言えるボゼに取り憑かれた時には、妊婦のように膨らんだ腹やつわりなどに困り果てながらも情がわき、ボゼを狙う妖怪から守り抜いた(ボゼは本来の赤ん坊の中に戻っていった)。
能力自体は高いものの実践経験不足もあり、除霊の際に判断を誤って更に窮地に立ってしまうこともある。

ゲド

出典: komicolle.org

いずなを抱えて泳ぐゲド。

300年に一度生まれる伝説の管狐で、管狐使いの管乱坊一味により里が襲撃された。
術者以上の強力な霊力を持ち、生半可な力で操ることは不可能。三日三晩の猛特訓の末、いずなはゲドを自在に操れるようになったが、真の力を発揮させるには至らなかった。伝説の管狐の神髄は戦いではなく、人が心に思い描く「真の富」で完璧にゲドを操れる者だけが真の富へと通ずる入り口を開くことができる。この「真の富」は、入った者にとって一番価値あるもので、ぬ~べ~が入った時には彼の両親、管乱坊が入った時には金銀財宝が現れた。
能力は高いが、操るいずなが未熟だった為管乱坊の持つ最強の管狐・雀狐により深手を負う。その状態でいずなの分も無理をしてまで力を補っていた為に生命力を使い果たして死亡する。

えどまち
えどまち
@edono78

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