メイドインアビス(Made in Abyss)のネタバレ解説・考察まとめ

『メイドインアビス』とは、「つくしあきひと」による漫画作品。2017年にキネマシトラス製作でアニメ化した。アビスと呼ばれる巨大な縦穴を舞台にした冒険ファンタジー作品で、可愛らしい絵柄と美しい背景とはギャップのある過酷な冒険が描かれる。探窟家に憧れる主人公の少女「リコ」は、記憶を失ったロボットの少年「レグ」と共にアビスの底を目指す。

深界四層にいる生き物。
鋼をも貫通させる鋭い毒針を持ち、100人以上の探窟家を殺したと言われている。
力場に敏感に反応し、相手の次の行動を予測して動くことが出来る。
顔のような赤い部分が力場を感知する器官。
レグは最初太刀打ちできなかったが、ナナチのサポート付きで戦闘した際は勝利し、タマウガチは体にある八割の針を犠牲にしてレグから逃げて行った。

『メイドインアビス』の名シーン・名場面

火葬砲(インシネレーター)

レグの必殺技。
一話でリコをベニクチナワから助けた時に使った技。
この時点でのレグはこの技をちゃんと操れていたようであるが、その後使った時は記憶に関係しているのか、自分で力の制限が出来なかった。
リコはこの技を「火葬砲(インシネレーター)」と名づけた。
火葬砲を使うとレグは数分で気絶し、2時間は何をしても起きないというリスクがある。

リコの生い立ち

リコは、ライザが国の特命で一級遺物を探しに行った先である深界四層で生まれ、呪い除けの籠で地上まで運ばれた赤子であった。
四層の探窟はとても厳しいものでライザの隊員は次々に死に、リコの父であるトーカもここで死んでしまい、生き残ったのはライザとオーゼンのみであった。
ライザはそんな中でリコを産み、オーゼンはそれに立ち会うが、リコは死産であった。
隊員たちが死に、トーカも死に、リコも死に、ライザは倒れてしまう。
オーゼンは一級遺物とライザを担いで帰ろうとするが、呪い除けの籠に放り込んだリコは突然産声を上げた。
ライザとオーゼンは一級遺物を諦め、二人で呪い除けの籠に入ったリコを地上へ連れて行った。
沢山の仲間を失ってまで手に入れようとしていた一級遺物を諦めるという事は、白笛であるライザにとって探窟失敗を意味する行為である。
ライザはリコのために名声・信頼・富など全てを失ってしまうが、それでもリコを助けたのである。
リコはその後、ライザの弟子であるジルオに託され、ジルオの居る孤児院に引き取られた。
そしてジルオによってリコは教育され、アビスを目指す夢を持つようになったのである。
オーゼン曰く、呪い除けの籠で生き返った者は皆アビスの中心を目指すと言う。
産声を上げたリコもアビスの中心を目指して這い出し、オーゼンが気まぐれに入れた食用の肉もまたアビスの中心を目指した。
リコがアビスを目指すのはこのことが関係しているのだろうか、それともライザへの憧れなのだろうか。

オーゼンとライザ

オーゼンは50年以上前から白笛として活躍している。
子供のライザはオーゼンに弟子入りし、オーゼンは子供は嫌いだと言いながらもライザを鍛え、大きくなったライザと共に行動している。
一時期は白笛となったライザのパートナーのような存在でもあり、ライザが結婚した事を知るとショックを受けた顔をした。
ライザがリコを生んだ際に立会い、リコをライザの腹から取り上げたのもオーゼンであった。
ライザは、もしこの先リコがオーゼンの前に現れたら、リコが数々の尊いものの先に出来た存在である事と、アビスでの生き方をリコに教えて欲しいとオーゼンに頼んだ。
オーゼンは約束通りリコに生い立ちを教えるが、教え方はオーゼン流の捻くれたものであった。
しかしちゃんと約束通りアビスでの生き方を指南し、リコとレグを鍛えてから監視基地から送り出した。

ナナチとの出会い

タマウガチの毒針を受けてしまうリコ。
処置を知らないレグは、瀕死のリコの言うとおりに腕を切断しようとする。
本来は肘の関節から外せば良かったのであるが、そうしなかったのは腕の関節があるかどうかで使用できる道具の幅が変わるためであった。
つまりリコにはまだ生きる意志があり、だからこそレグに腕の切断を頼んだのである。
しかし上昇負荷に寄る激痛や流血、そして毒と骨を折ったショックなど、数々の苦難の結果リコは息を止めてしまう。
どんなに知識があっても、どんなにアビスに対する憧れがあっても、リコはまだ12歳のか弱い子供なのである。
そしてレグもまた子供であり、レグはリコを抱えて号泣する。
その姿を見て姿を隠していたナナチが登場する。
ナナチは泣き喚くレグを見て可哀想になったというが、本当はリコとミーティそして自分とレグを重ねていたのである。
ナナチの処置によりリコは一命を取りとめ、復活するに至った。

ナナチとミーティ

ナナチとミーティが何故成れ果てになったのか、その過去は壮絶な物であった。
ミーティとナナチはアビスの呪いを片方に押し付ける人体実験を受けさせられる。
アビスに憧れ探窟家を夢見ていたミーティは、死ぬことの出来ない呪いを受けた成れ果てになり、人格も知性も失われてしまう。
ナナチは獣人化し、人格も知性も残ったまま成れ果てとなった。
ミーティには痛覚もあり涙も出るが、ナナチ曰くそれはただの反応であると言う。
だがミーティの瞳は人間だった頃のままであるように思え、ナナチはミーティの魂は人格のない成れ果てとなっても死んでおらず、成れ果てとなった体に魂を捕らわれている状態であると推察した。
そしてレグにミーティの抹殺を依頼し、ミーティは火葬砲で消滅する。
ナナチは覚悟を持って依頼したことであったが、ミーティの死を悲しんで号泣し、レグもまた号泣した。
ナナチとミーティの暮らしは、穏やかである意味で満たされた物であったかもしれないが、それでもナナチはミーティの魂の解放の道を選んだ。
もしナナチが死んでしまったらミーティは永遠に一人っきりで苦しみ続けなければならないのである。
ナナチにとってミーティは初めての友達で、掛け替えの無い宝物だった。
だからこそ親友としてミーティを死なせてあげたのである。
目覚めたリコの話により、ミーティの魂は解放され、リコが自我を取り戻すきっかけにもなっていたのだとナナチは知る。

食事シーン

ナナチの料理は分泌物の味がするというレグ。分泌物の味とは一体どんな味なのであろうか。

本作の中で何度も出てくる食事シーン。
リコはどの生き物が美味しいのか、どうやって処理すれば食べられるのか心得ており、リコの作る食事は美味しい。
アビスの中での食料調達は生きるための重要な要素であり、可愛らしい生き物や獰猛な生き物、食べられるならなんでも食べようとする。
リコが重傷になり寝込んでいる時はナナチが料理をしていたが、ナナチの作る料理はレグ曰く「分泌物の味」がするという。
ナナチは美味しいものを食べた事が無いようで、自分の作る食事を不味いといわれて驚き、恥ずかしさからか顔赤くした。
リコが復活するとナナチの使った同じ食材で美味しい料理を作り、ナナチはあまりの美味しさに涙した。

「ナナチは可愛いですね」

ミーティが成れ果てになった後、施設の手伝いはせず絵を描き続けるナナチを撫でるボンドルド。
「ナナチは可愛いですね」という台詞は、ナナチの可愛さを直球で褒めた台詞であり、ナナチを褒める際に使うファンも多い。
またその活用のし易さから「○○は可愛いですね」と言うパロディなども人気。
しかしミーティを成れ果てにしナナチにトラウマを植えつけておいて可愛いと撫で回すあたり、ボンドルドの異常者っぷりが伺える。

『メイドインアビス』の主題歌・挿入歌

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