スーパーロボット大戦(OGシリーズ)のネタバレ解説・考察まとめ

スーパーロボットアニメ作品によるクロスオーバーシミュレーションRPG『スーパーロボット大戦』から派生したシリーズ。スーパーロボット大戦シリーズ関連作に登場するゲームオリジナルのキャラクターやロボットが共演する作品となっている。また、本シリーズから派生したスピンオフ作品群もスパーロボット大戦OGサーガ(OGはオリジナルジェネレーションの略)と呼ばれ、本シリーズの一角をなしている。

2010年発売。ニンテンドーDS用ソフト。開発は前作に引き続きモノリスソフト。
前作と同様、アクション性の高い戦闘が特徴のRPGとなっている。演出面にも磨きがかかり、特に強化されているのが戦闘中のカットインである。本作ではカットインをムービーデータにして収録することで容量制限が激しい携帯機としては非常にダイナミックな動きを実現した。難点とされることが多かったマップグラフィックも大幅に進化した。
また、ネージュ・ハウゼン役の水樹奈々が歌う『UNCHAIN∞WORLD』を使用したOPムービーも収録されている。
システム面では敵の強力な攻撃を中断させる強制回避や援護防御、パーティーメンバー以外を呼び出して攻撃を継続する支援攻撃など、敵味方の攻撃の多彩さを活かしたまま攻防を強化するシステムが追加された。また、やりこみ要素として強敵撃破を目指す賞金首システムも登場。プレイバリューが増加した。
ストーリーは『無限のフロンティア』の正続編となっており、前作味方キャラクターは全員続投。『スーパーロボット大戦COMPACT3』及びオリジナルジェネレーションシリーズに登場する修羅界出身のアレデイ・ナアシュを新たな主人公にしたドラマが展開される。コンパチヒーローシリーズ『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』からマークハンターがゲスト出演するなど、オリジナルジェネレーションシリーズにふさわしい賑やかなキャラクター構成となった。その性質上、『無限のフロンティア』をプレイ済みのユーザーであればシナリオをより楽しめる。

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL

2010年発売。ニンテンドーDS用ソフト。開発はウィンキーソフト。通称『魔装機神』『LOE』
1996年にスーパーファミコン用ソフトとしてリリースされた『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』のリメイク作品。同作はタイトル通りスーパーロボット大戦シリーズの外伝として製作されたスーパーロボット大戦シリーズオリジナルのキャラクターによる作品で、オリジナルジェネレーションシリーズの源泉である。
基本的にはベースとなったオリジナル版に忠実な作りとなっているが、攻撃時のグラフィックが全面的に強化されている他、シナリオテキストにも若干の手が加えられている。また、ニンテンドーDSの上下2画面を活かしたイベントグラフィックが新規作成された。
主人公マサキ・アンドーとその愛機サイバスターを中心に、地底世界ラ・ギアスを舞台にしたファンタジー的世界観の強い作品となっている。シナリオ修正に際し、オリジナルジェネレーションシリーズとの設定のすり合わせが行われている。
他のスーパーロボット大戦シリーズに比べてシステムが複雑なものとなっており、難易度も高い。ゲームへの慣れと高度な戦術的思考が求められるゲームとなっている。

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD

2012年発売。プレイステーション・ポータブル用ソフト。開発はウィンキーソフト。通称『魔装機神II』『ROE』
『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』製作時に構想されていた同作の続編。諸般の事情で制作が中止されてから10年以上経っての企画復活となる。
『魔装機神』のプレイステーション・ポータブル移植版をカップリングした初回限定生産『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神I&II』も発売された。『魔装機神』移植版はニンテンドーDS版に多数のボイスと一部の機体が追加されている。
本作からインターミッションにおける音声ガイダンスが追加された。主に操作の解説や注意点の説明が行われる。
武器ランクアップシステムが追加された。これは特定の武器を最大まで改造することで新しい武器に変わるというもの。キャラクターの持つスロットに特殊能力を装備できる操者育成システムが登場。装備された特殊能力は規定回数の戦闘を経ることでレベルアップすることができ、特殊能力自体の育成も可能という点が最大の特徴と言える。
マップ上でのシステムとして地形に属性が設定された。これは本作特有のファンタジー的世界観の再現であり、相性の善し悪しにより移動力や回避率が増減する。
また、従来のスーパーロボット大戦シリーズには存在していたものの旧作のリメイクということで『魔装機神』には搭載されていなかった援護攻撃・援護防御が追加された。これらは先述の操者育成システムで好みのキャラクターに持たせることが出来るようになっている。
前作同様、システムへの慣れが必要な高めの難易度となっている。

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE

2013年発売。プレイステーション・ヴィータとPlayStation3のマルチプラットフォームタイトル。通称『魔装機神III』『POJ』。
開発は前2作に続きウィンキーソフト。スーパーロボット大戦シリーズ初のマルチプラットフォームタイトルであり、初のプレイステーション・ヴィータ向け新規タイトルでもある。プレイステーション・ヴィータ版とPlayStation3版の間でセーブデータに互換性があり、セーブデータを共有することが出来るクロスセーブ対応ソフト。クロスセーブを利用するには両機種における本作ソフトとインターネット接続、PlayStation Networkへの登録が必要となっている。
魔装機神シリーズとしては初めて強化パーツを採用した。強化パーツとは機体にセットすることで機体の能力を上昇させたり特殊能力を付与させたり出来るアイテムのことである。なお、本作で強化パーツを入手するにはマップごとに設定された条件を達成する必要がある。
有料ダウンロードコンテツとして追加マップが配信された。本筋の裏側で展開されたサイドストーリーが語られている。また、一部のマップでは敵味方の命中率が100%に固定されている中で特殊な条件を満たさないとクリアできない、詰め将棋的なプレイングを要求される。
武器ランクアップシステムは前作と違い、ランクアップ前の武器も残る仕様となった。
操者育成システムはスキルセット方式からポイント割り振り方式に変更された。
敵の能力が高く、また敵の行動も効率化されているため、前2作を超える高難易度となっている。また、機体の能力管理システムがザコ敵ほど強力になる仕様となっているため、ゲーム後半ではステージボスよりもザコ敵のほうが能力が高い場面が多くなっている。

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END

2014年発売。PlayStation3用ソフト。開発は引き続きウィンキーソフトが担当している。タイトルの通り、魔装機神シリーズの完結編となっている。通称『魔装機神F』『COE』
ストーリーは前3作を受けた正続編となっているが、新規プレイヤーがプレイしやすいように、序盤の主人公として新しくサキト・アサギが登場。旧来のキャラクターは世界観の紹介や作中の情勢がサキト(とプレイヤー)に十分に伝えられてから合流する形となっている。
旧来キャラクターの登場の遅さや、新規キャラクターの登場により完結編としての印章が薄くなった点が難点としてあげられることも多い。しかし、崩壊の危機にひんした地底世界ラ・ギアスを舞台に、これまでの伏線の数々が満を持して回収され、熾烈な戦いと世界の行く末が語られるシナリオ全体に対しての評価は非常に高い。また、新しく登場したものを中心としたキャラクターたちも好評を受けた。
PlayStation3単独で展開されるようになったためスペック上の制約が大幅に緩和され、戦闘アニメーションは大幅に進化した。
難易度も前作に比べ簡単になるよう調整されており、プレイヤーが遊びやすいバランスとなっている。また、世界の危機に各種組織が一致団結する展開を受け、味方側の戦力が充実していることも難易度調整にプラスに作用している。
シリーズ主人公であるマサキや主役ロボのサイバスターら、作品の中心として語られ続けていたロボット魔装機神やその操者たちの実力が非常に高く設定されている。これは先述のシナリオ構成の関係から魔装機神たちの登場が中盤以降に設定されたため、従来よりも高い能力で登場させてもバランスが取れると判断されたためとされる。これにより、魔装機神の重要性がゲームシステム的にも裏打ちされることとなった。

『スーパーロボット大戦(OGシリーズ)』のゲームシステム

本項目ではオリジナルジェネレーションシリーズのうち、シミュレーションRPGである作品のシステムについて紹介する。『スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLE』やOGサーガシリーズはシステムが大きく異るため、省略した。

基本システム

規定の戦術マップを順番にクリアしていくことでゲームが進行するキャンペーン方式を採用したシミュレーションRPGとなっている。『DP』を除きリリース順にストーリーが繋がる作りとなっているが、各ソフトごとのプレイデータの引き継ぎは不可能。これは『OG』『GO2』のリメイク版と『OG2.5』が同時収録された『OGs』でも変わらない。ただし、シリーズを通してプレイしているユーザー向けの試みとして、『OGs』のクリアデータが保存されたメモリーカードを『OG外伝』で読み込むことで追加資金が獲得できる特典が提供されたことがある。

ユニット

本シリーズを含むスーパーロボット大戦におけるコマを表す単語。表題にあるロボットの他、戦闘機や戦車、ロボットを搭載して各地を飛び回る戦艦などもコマとして使用されるため、これらを合わせた通称として用いられる。イベント用の操作・戦闘不能になっているものも含め、戦術マップ上で動くコマはすべてユニットとなる。
ユニットにはパイロットが搭乗している。
ユニットには機体の強度を示すHPと防御力を示す装甲、一部の攻撃に使用するリソースとなるエネルギー、回避力を示す運動性が設定されている他、攻撃に用いる武器が設定されている。各数値や武器を改造することで能力の底上げが可能。
ユニットの中には特殊能力が設定されているものもあり、ユニットは特殊能力によりダメージを軽減するものや攻撃を完全回避するもの、自動でHPやエネルギーを回復するものなど様々な恩恵が受けられる。

パイロット

本シリーズを含むスーパーロボット大戦におけるユニットを操縦するものの総称。自立操縦のメカや無人の状態で放置されているメカ、単なる生物などにもシステムの都合上パイロットが設定されるようになっている。
パイロットが持つ特殊なシステムとして、気力と精神コマンドが存在する。
気力はパイロットの精神状態を表すステータスで、戦闘やイベントにより上下し、攻撃力が変化する他、特殊能力の発動や必殺技の使用条件に指定されている。気力の存在により強力な特殊能力や必殺技を使用するには一定以上の戦闘や味方の助力が必要となり、ロボット物を含むヒーロー物のアニメによくある「通常戦闘の後に必殺技で相手を倒す」演出がゲーム上で再現されるようになっている。
精神コマンドはスーパーロボット大戦シリーズ共通の要素で、パイロットが精神ポイント(略称『SP』)を消費することで、攻撃力倍化や確実に攻撃を当てる・かわす、気力やユニットのHPを上昇させるなどの強力な効果を得られるというもの。RPGにおける魔法と紹介されることが多い。

乗り換え・ウェポンセレクトシステム

ユニットカスタマイズの一種。本シリーズでは一部を除き、好きなパイロットを好きなユニットに載せ換えることが出来る。強力なユニットを複数パイロットで使いまわしたり、パイロットと相性の良いユニットを組み合わせる使い方が多い。
ウェポンセレクトシステムはユニットに搭載する武器の一部を変更できるシステム。各ユニットには積載量を表すWゲージが設定されており、この枠内で汎用武器を搭載可能。初期装備の汎用武器のほか、ウェポンセレクト専用の武器もゲームの進行に合わせ適宜支給される。ユニットの中には多くの武装が汎用武器となっており、本システムをフル活用することでプレイヤーごとに全く性質の違うユニットに変化させられるものも存在する。汎用武器に選ばれやすいのは銃器やビームソードなど、ユニットが手に持つ武器だが、各ユニットの必殺技に用いられる武器や各ユニットの特徴とされる武器は汎用武器とされない場合が多い。

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