虹村億泰(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ

虹村億泰(にじむら おくやす)とは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』に登場するスタンド使いである。主人公の東方仗助の友人で相棒。右手で触れた物を削り取るスタンド「ザ・ハンド」を持ち、杜王町に次々現れるスタンド使いや、殺人鬼の吉良吉影と戦う。硬派を気取ることはあるが基本的には単純かつノリのいい性格で、甘いもの好きという一面を持つ。幼い頃から兄に従ってきたため、彼の死後は決断力のなさを度々見せるが、父の異形化や兄の死といった不幸な境遇故に義理人情に厚い。

スタンドとは

「スタンド」とは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場する一種の超能力である。生まれつき、或いは宇宙由来のウイルスが付着した矢に貫かれることで発動する。スタンドを持つ者「スタンド使い」にだけ能力をヴィジョンとしてとらえ、触れることができる。
個々に異なる特殊能力を持つ。等身大の亜人型のものが多いが、小さな個体が複数存在する群体型、一般人にも見える物質同化型などタイプがある。能力のタイプも近距離パワー型、遠隔操作型、自動追跡型などが存在する。能力によっては本体の意のままに動かせないものもある。
スタンドと本体は一心同体で、スタンドが傷を負えば本体もダメージを受ける。

ステータス

破壊力‐B / スピード-B / 射程距離-D / 持続力-C / 精密動作性-C / 成長性-C
(A-超スゴイ B-スゴイ C-人間と同じ D-ニガテ E-超ニガテ)

能力:右手で触れたものを削り取る

右手で触れたものを何でも削り取る能力を持つ。削り取る対象の物理的、科学的な性質を無視することができ、削り取った切断面は元々そうであったかのようにぴったりと閉じる。化学反応も起こらないので、爆発性のある物質も右手でとらえれば爆発させることなく完全に消滅させられる。
空間を削り取ることもでき、対象との距離を縮めて任意のものを引き寄せることもできる。削られたものがどこへ行くかは億泰も知らない。尚、削られた者は「壊れた」わけではないので、仗助のスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」でも直すことは不可能である。
スピードや射程距離こそあまりないが、敵を捕らえれば即座に相手を殺すこともできるため、兄の形兆をして「この俺が思い出しただけでもゾッとするスタンドだ」と言わしめた。

虹村億泰の関連人物・キャラクター

虹村父 / 虹村万作(にじむら まんさく)

幸福だったころの家族写真を見て号泣する虹村父。

CV:楠見尚己(TVアニメ版 / 実写映画版)

億泰の父。原作やアニメでは本名不明だが、実写映画版では「虹村万作」という名前がついていた。
元は会社を経営していたが、妻の死後会社が倒産し、借金を抱えてしまう。
日本がバブル景気に浮かれていた頃も仕事が長続きせず、幼い息子に暴力をふるうことも多かった。そんな中、吸血鬼のDIOに金で雇われて金回りが良くなる。しかし、虹村父の体内に埋め込まれていたDIOの細胞・肉の芽が彼の死に伴い暴走。虹村父は異形と化し、何をしても死なない肉の塊になってしまう。知能が低下し、息子の顔も分からないとは、長男の形兆の談。
記憶が完全になくなったわけではなく、ばらばらになった家族写真を元に戻そうと写真の入っていた箱の中を引っ搔き回していた。仗助の能力で写真が治ってこのことが発覚する。形兆の死については知らないようだが、その後は精神的に落ち着いたらしく重ちーの死後スタンド使いが終結した際、億泰と共に街中に現れた。
吉良の一件が片付いた後、ストレイ・キャットと友達になる。TVアニメ最終話ではトラサルディーで食事をとるシーンがあったが、元には戻らなかった。

虹村形兆(にじむら けいちょう)

CV:志村和幸(TVアニメ版)
演:岡田将生(実写映画版)

虹村家の長男で、億泰の兄。スタンド能力を引き出す弓と矢を持ち、父を死なせてくれるスタンド使いを探していた。自身のスタンドは、兵隊人形のような中隊「バッド・カンパニー」で、扱う武器は小型だが、本物並みの威力を誇る。
「成長しないと意味はない」などと億泰を教育し、仗助を倒せなかった弟に自らのスタンドで攻撃を仕掛ける。仗助から「親父さんを治す能力を探すってんなら協力する」と言われるが、スタンド使いを増やす為に無差別に矢を放った結果死者を多数出しており「もう戻れない」と言った。
自信が能力を与えた音石明のスタンド「レッド・ホット・チリ・ペッパー」から億泰を庇い、コンセントに引きずり込まれ死亡。遺体は電線の上に晒された。
吉良との最終決戦の際、一度死んだ億泰の前に現れて「行き先を決めるのはお前だ」と言葉を送り、億泰が自分の意志で生還するきっかけとなった。億泰は兄との再会を「悲しい夢」と評している。

東方仗助(ひがしかた じょうすけ)

CV:小野友樹(TVアニメ版)、大地葉(TVアニメ版幼少期)、羽多野渉(ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』 / ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』)
演:山崎賢人(実写映画版)

Part4の主人公。怪我を治し、物を直すスタンド「クレイジー・ダイヤモンド」を持つ(死者の蘇生はできない)。基本的にはお調子者で優しいが、髪型を貶されると「プッツンキレる」直情型でもある。品行方正な聖人君子ではなく時にはズルを行う。
億泰とは虹村邸で出会って、戦うこととなった。億泰の自滅で戦闘に勝利するが、友人である康一が矢で貫かれたため形兆と戦うことになる。この時、億泰の協力を受けている。虹村兄弟がスタンドを持つ理由を知り、虹村父を治すスタンド使いを探す協力を申し出た。
形兆の死に際し、「兄貴は死んで当然の男だった」と言いながらも「最後に俺を庇ったよな?」と兄の死を哀しむ億泰に「おめーの兄貴は、間違いなくおめーを庇った」と言い、億泰の心に寄り添った。以降、億泰とは友人兼相棒として一緒に行動することとなる。
吉良との最終決戦の際、間近で空気爆弾の炸裂を受けた億泰を治すが、彼は一向に目を覚まさなかった。早人から「億泰さんはもう死んでいる」「あいつ(吉良)を倒すことだけを考えて」を言われるが、どうしても億泰を置き去りにすることはできなかった。
億泰が復活した際、泣きながら「生きてんならもっと早く目を覚ませ!」と口にしている。

広瀬康一(ひろせ こういち)

CV:梶裕貴(TVアニメ版)、朴璐美(ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』)
演:神木隆之介(実写映画版)

Part4の狂言回し的な存在。普段は臆病だが、ここぞという時に見せる勇気や機転は目を見張るもので、仗助や戦い慣れしている承太郎から一目置かれている。幽霊屋敷と呼ばれていた虹村邸に人影を見、門から覗き込んだところを億泰によって門を閉められ体を挟まれた上、形兆に矢で射抜かれた。
虹村兄弟と仗助の戦いの中でスタンド「エコーズ」が目覚める。エコーズは状況によって成長する珍しいタイプのスタンドで、虹村邸では卵の状態であった。その後、音や声を繰り返し聞かせる「act1」、擬音、擬態語をものに張り付けることで、その擬音、擬態語が表す現象が起きる「act2」、対象を重くする「act3」と成長し、使い分けできるようになる。
虹村邸の一件の後億泰とは友人になり、山岸由花子(やまぎし ゆかこ)のことを相談するなどしている。早人に吉良のことを聞こうとした際、億泰や仗助らとともにおり、一度爆殺されたが吉良がバイツァ・ダストを解除し、そのまま死んだため爆死の運命から逃れた。

矢安宮重清(やんぐう しげきよ) / 重ちー(しげちー)

CV:山口勝平(TVアニメ版 / ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』)

武道が丘中学校の2年生。「重ちー」の愛称は両親からつけられたもので、仗助や億泰からも愛称で呼ばれる。掌サイズの群体型スタンド「ハーヴェスト」を持つ。ソファの下などに落ちている小銭をハーヴェストに集めさせ、金を貯めていた。億泰は、自販機で飲み物を買おうとした際に落ちた小銭を取られている。
仗助らに出会い、「眠っている硬貨を経済に還元させてるから立派なことだと思うぜ」と言われ、彼らがスタンド使いであることも知り、喜んだ。億泰からは「頭のいいスタンドの使い方」と評された。仗助の入れ知恵でポイントシール等を集めて換金するや、大きな金額を手にしたことで気が大きくなった。
ハーヴェストが拾ってきた中から億泰が見つけた500万円の当たりくじを独り占めする為、ハーヴェストを用いて仗助、億泰を追い詰める。しかし、ザ・ハンドで当たりくじを奪い返され仗助にくじを破られて形勢が逆転。ハーヴェストにかけらを拾いに行かせたことで自分を守るスタンドがいなくなり、敗れたくじのかけらも仗助のスタンドでないと直せないことを知り、当たりくじは3人で手に入れた物だと思い出して山分けに合意した。
数日後、吉良の「彼女」が入ったサンドイッチの袋を自分のものと勘違いして持ち去ったことから爆殺される。吉良が15年前からこの街に潜伏している殺人鬼であることは知っており、両親を守る為にも仗助たちに吉良のことを知らせようとハーヴェストの一体に吉良のスーツから引きちぎったボタンを持たせていた。
殺人鬼がスタンド使いであることを知らしめるきっかけとなる。億泰は、重ちーの死に対し怒っていいのか泣いていいのか分からず、イラついた気分を抱く。

トニオ・トラサルディー

えどのゆうき
えどのゆうき
@edono78

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