ピューと吹く!ジャガー(漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ピューと吹く!ジャガー』とは、集英社『週刊少年ジャンプ』によって2000年から2010年にかけて連載されたギャグ漫画。著者はうすた京介。単行本全20巻。アーティストを目指しスター養成校に入った酒留清彦(通称ピヨ彦)が謎の縦笛使い・ジャガージュン市に振り回される日常が描かれる。

CV : 戸松遥
本作のヒロイン的立ち位置にいる音大生の少女。
ハメ次郎の経営する『ピヨひこ堂』のファンで、時折訪れたり店番を頼まれたりする常連。
その中でピヨ彦と仲良くなり、両思いだがピヨ彦の告白を待っている。

ビリー

CV : うえだゆうじ
リーゼントにサングラスという不良風の風貌だが心は優しく純粋。姉がゴミ捨て場に廃棄したハミィを拾い育て始める。
ハミィと真剣に向き合うため『パントマイム爆走研究会』を脱退した。
公務員試験を受けたり悪徳業者になったり、お笑い芸人を目指したりと迷走し、最終的にはマッサージ師となった。

ハミィ (ハミデント・眠都)

CV : 持山優美
ビリーがゴミ捨て場から拾ってきた300万円のロボット。ビリーと一緒に住んでいる。
自身がロボットであることを自嘲することで周りの好感を得ようとしたり、周囲の人間を自分の中で格付けして態度を変えるなど腹黒い性格をしている。

ビューティ田村

CV : 西村ちなみ
ガリプロギタートーナメントにてピヨ彦に不戦敗したギター科の少女。
その後ピヨ彦に恋心を抱き、陰気な性格からストーカーじみた行動を取るようになる。
ハマーと相性が良く、二人きりのときは描写がラブコメチックになる。

ポギー (保木渡流)

CV : 真殿光昭

ヴィジュアル系ロックバンド『ジュライ』のベース兼作詞担当。
ジャガーとのポエム対決に敗れて以降ジャガーを崇拝するようになり、コスプレをしたりハイセンスなポエムを読んだりと迷走する。
宇宙食をアレンジしたスナック菓子を制作する会社を立ち上げたりと紆余曲折の末、普通の楽曲で再ヒットを果たす。

『ピューと吹く!ジャガー』の名作回

第5笛 マニアの異常な根性

ピヨ彦は憧れのバンド『ずるり』の先着100名限定無料ライブに訪れる。ピヨ彦が会場についた頃には既に整理番号は232番。偶然遭遇したジャガーが笛の先でピラピラさせて遊んでいた整理番号1番の整理券を譲り受けるためピヨ彦はジャガーに懇願。ジャガーは「ギターなんか嫌いだ!笛が大好きだぁ」とピヨ彦が言えば譲ると言うが、ピヨ彦は荒れてきた天候の中、雨と涙で全身を濡らしながら「それだけは言えないんだ」と熱く叫ぶ。ピヨ彦の叫びに感動したジャガーは整理券を譲るが、台風でライブは中止となってしまう。

第47笛 涙の教育番組ブルース

ピヨ彦がテレビをつけると、教育テレビの笛番組になぜか生出演するジャガーを発見する。何かしでかすのではと不安げに見るピヨ彦だったが、番組開幕から「さっきは調子こいてすいませんでした…」と既に番組を荒らしていたことが発覚。その後も番組をめちゃくちゃに荒らし、最後には笛を吹くどころか、笛を二つ叩き合わせるという破天荒な演奏を披露し「アマンドネフ…」と声にならないうめき声をあげ番組は終わる。落胆するピヨ彦だったが、この放送を見た高幡不動はジャガーに憧れて大学を中退、ふえ科の門を叩くこととなる。

第101笛 レスラー仮面 アップリケを替える

ジャガーとのポエム対決に敗れたヴィジュアルバンド『ジュライ』のポギーは、「『ヌ』をつけるだけでパリっぽさが出る」など独自の作詞を始め迷走するようになる。
ジュライのメンバーにも見限られ、脱退すると息巻いて事務所を出ていったポギーは、事務所に謎のポエムを残す。
その後ポギーは、赤いマントにアイマスク、タイツに動物のアップリケをした姿でふえ科の教室に現れた。ジャガーの大切な笛と引き換えに再戦を挑んだポギーが提示したゲームは「箱の中にある紙にかかれた言葉を使って例文を作る」というもの。
意味不明かつ非常に長く具体的な例文のラッシュが続き、ジャガーはポギーを制す。ポギーはジャガーとの戦いに強い快感を見出したものの、なんとか冷静さを取り戻してジュライ復帰を決意。しかし「あんまり早く戻ってもアレだな…」と復帰を先延ばしにした結果、メディアに『ポギー脱退』と騒がれてしまい、戻るに戻れない状況になってしまった。

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