シャーマンキング(Shaman King)のネタバレ解説まとめ

『シャーマンキング』とは1998年から2004年にわたって週刊少年ジャンプで連載された武井宏之の作品。一度は打ち切りになったが完全版が発売され、約380Pの描き下ろしが追加され完結した。シャーマンの少年が修行を経て、全てのシャーマンの頂点「シャーマンキング」を目指し、それを決めるシャーマンファイトに参加し、成長していく。
まん太の父親は衛星からのレーザー発射によりシャーマンファイトが行われている島を知り、船で島へとやってくる。
一足先に来ていたまん太の父親・萬純の秘書である田村崎が、「心を読める」という葉の能力をハオの手下たちに告げる。
手下たちは疑心暗鬼から仲間割れし、殺しあって死亡する。
花組は霊の状態でハオの元へ行き、この事態を告げようとするが、ハオは死亡してまで駆けつけた彼女たちに「魂を喰わせろ」と迫る(ハオのオーバーソウルと巫力は、魂を喰らうことにより数値が上昇するため)。
アンナはそれに激怒するが、ハオは「君の正体をみせろ」と煽る。そこに葉が現れ、「アンナに正体なんかねえぞ」と一喝する。
葉とハオは話し合いの場を持つ。しかしそれは「ハオは強い」という事実を再認識するだけだった。
しかし葉はハオの強さと、反対に抱いている孤独を見抜き、「あいつの心になら勝てる気がする」と蓮に漏らす。
葉たちと蓮たちの試合は地獄から蘇ったリゼルグが中断し、「この戦いにもう意味はなくなってしまった」と告げる。
ふんばり温泉チーム、チームTHE蓮、復活したX-I、そしてハオの率いる星組を残して残りのチームが辞退したからだ。
4組12人が決定し、シャーマンファイト第一トーナメントは終了となった。
戦い開けて全員で入浴していたところにハオはまた現れる。そこで五大精霊が誰についたかを確認。
蓮には雷、ホロホロには水、リゼルグには炎、チョコラブには風、葉には土。
そして第二トーナメントがムー大陸で行われることを知らせ、それにまん太の父親が関与して来ていることも告げる。
まん太の父親・萬純はまだ発見されていない無人島とパッチ族やシャーマンの力に注目し、それを金儲けの道具にしようと艦隊で島へと向かっていた。
ハオはそのことを知っていて、シャーマンたちやパッチ族の秘密を守るために彼らを追い返したいと葉たちに協力を頼む。
萬純の乗る艦隊を迎え撃つ葉たち。しかしその艦隊はほぼハオひとりの力で撃沈させた。
それは萬純たちを追い返すためだけではなく、自らの力を見せびらかすようであった。
シャーマンキングの誕生とパッチ十祭司との戦い
ムー大陸についた葉たち一行は、艦隊相手に一人で勝利したハオの強さを踏まえ、星組以外全チームが第二トーナメントを辞退する。
ハオはシャーマンキングとなり、グレート・スピリッツとの融合を行うため一人シャーマンキングのみが行けるという場所へ行く。
その道を通そうとするマルコと防ごうとするラキストは死亡し、魂のみになりグレート・スピリッツの元へ行く。
道を進む葉たちの前には、パッチの教えをきっちりと調教させられたシルバが立ちはだかる。
シルバはあまりに葉たちに肩入れし、パッチの掟に従わなかったために教育しなおされていた。
シャーマンキングであるハオの元へ行くには、グレート・スピリッツとの完全な融合を終えるまでの15時間で、10のプラントに潜むパッチの司祭を倒さなければならない。
第一のプラントにはナマリが、第二のプラントにはブロンが、第三のプラントにはマグナが待ち受けていた。
そして最後のプラントには最後の祭司、ラザホーが葉たちの到着を待っていた。
ラザホーはパッチに力をもたらした宇宙人の一人であり、オラクルベルなどの技術は彼ら宇宙人が教えたものだった。
ラザホーとのバトル中にオラクルベルが鳴り、ハオがシャーマンキングとしてグレート・スピリッツでの準備を終え、完全に復活することを知らせる。
シャーマンキングのハオを「救済」するための戦い
ハオは姿を見た人間の魂を吸い込み、葉だけをグレートスピリッツの中のシャーマンキングのコミューンへと呼び寄せる。ハオが大嫌いな人間を殺す、と宣言するのを、葉は止めることができない。
「知ってんだろ、オイラもあんまり人が好きじゃねえってこと」と、肯定するようなセリフを言う。
葉の心は恐山にマタムネと向かった頃と変わらず、人間があまり好きになれないという悩みを抱えていた。
どんなにシャーマンファイトを通じて友情を育んでも、人間関係やしがらみに関する悩みは変わらないという苦しさを葉は持っていた。
その弱い葉の存在を魂ごとシャーマンキングとしての力で消そうとしたハオだが、葉の魂はコミューンから消えず、代わりに蓮やホロホロなど葉の仲間の魂が現れる。
ハオはシャーマンキングになったはずなのに、グレート・スピリッツの中でさえ思い通りにならない現実に驚愕する。
蓮たちはハオに攻撃を仕掛けるが、それはハオを「まっとうな王」にするためだと告げる。
かつてシャーマンキングになった者は、人類を滅ぼそうとした者もいれば、人類の繁栄に力を貸した者もいた。人に害悪を及ぼさない王になってほしいという気持ちから、五人の戦士は五大精霊を使いハオと戦う。
五大精霊の力を持ってしても砕けないハオのオーバーソウルだが、心が砕ける前にまん太が列車に乗って現れ、葉を助ける。
この列車にはプラントで倒れた仲間(木刀の竜やファウスト)も載っており、「みんなの心が連結した車輌」「そう簡単には壊れない」と言う。
車輌には今まで葉たちが触れ合って来た人間が大勢乗っていた。
戸惑うハオの前に、乙破千代という、麻倉葉王だった時代の親友だった霊が現れ、「お前の母親の霊はお前のそばにずっといた」と告げる。
愛の力により悲しみと憎しみを失ったハオは母親の霊と再会し、葉たちは生き返って日常へと戻った。
ハオは去り際「もう少しだけこの世界を滅ぼすのを待ってやる」と言い、葉たちはそれを阻止するため日夜奮闘していたが、わかったことは世界は広いということだった。
しかし諦めることはせず、毎日修行を続け、誰かを助ける日々を過ごして行く。
『シャーマンキング』の登場人物・キャラクター
シャーマンキングの持霊まとめ | RENOTE [リノート]
renote.jp
『シャーマンキング』とは、武井宏之による漫画、及びそれを原作としたアニメ作品である。 平凡な中学生、小山田まん太のクラスに転校してきた不思議な少年麻倉葉。彼は霊と心を通わせることのできる霊能力者、「シャーマン」だった。500年に一度開催されるというシャーマンの王を決める戦い、「シャーマンファイト」に参加するべく上京してきたのだ。 葉は伝説の侍、阿弥陀丸を自らの“持霊”にし、シャーマンファイトに挑む。シャーマンは皆それぞれ持霊がおり、霊を物体に憑依させ具現化させて戦う。
麻倉葉とその仲間
麻倉葉(あさくらよう)

頭のヘッドホンが特徴的な主人公。一人称はオイラ。
「楽に生きる」のがモットーで、楽に生きられる世界を目指して何かと苦労する。
シャーマンの力を持っていて、霊を自分の体や物体に憑依させることができる。
ハオの双子の弟として生まれた。
シャーマンキングとなるため特訓を受けており、許嫁であるアンナのことが大好き。
まん太と出会った時にも、「霊が見える人間に悪い奴はいない」と言っており、それはどんな敵を前にしても揺るがない。
阿弥陀丸(あみだまる)

葉の持ち霊。
もともと地縛霊だったが、葉の持ち霊となり甲斐甲斐しく尽くす。
生前の愛刀は幼馴染で親友の喪助が打った「春雨」。
小山田まん太(おやまだまんた)

葉のクラスメイトでのちに親友となる。
霊と話している葉を見たことがきっかけで様々な事件に関わることになるが、シャーマンファイトも観戦に行くほど葉を応援している。
金持ちの息子で、父親と家に反発心がある。
恐山アンナ(きょうやまあんな)

葉の許嫁で周囲からはそのキツイ性格ゆえ恐れられている。
昔は心を読める能力があったが、現在もあるかは定かではない。
心を閉ざして誰とも関わりあわなかった時期に葉と出会い、徐々に打ち解けて行く。
巫力は実は葉より高く、ハオから求婚される。
ふんばり温泉チーム
梅宮竜之介(うめみやりゅうのすけ)

ベストプレイスを探して彷徨い歩くアウトロー。
トカゲロウに憑依されたのがきっかけでシャーマンとしての特性に目覚め、葉のチームに入る。
ロリコンでショタコンだが仁義に熱く、度々ピンチを救う。
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シャーマンキングの持霊まとめ
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目次 - Contents
- 『シャーマンキング』の概要
- 『シャーマンキング』のあらすじ・ストーリー
- 葉とまん太の出会い
- 葉と道蓮(タオレン)の出会い
- シャーマンファイトへの参加、その予選
- 蓮の救出、道家との和解
- シャーマンファイト本戦開幕
- シャーマンファイト第一トーナメント
- 葉とアンナの出会い〜青森・恐山〜
- 蓮の復活と「神クラス」のシャーマンが行なえる治癒
- 葉のシャーマンファイトへの復帰
- 「五人の戦士」と地獄での修行
- まん太の父親の妨害、ハオの底知れぬ強さ
- シャーマンキングの誕生とパッチ十祭司との戦い
- シャーマンキングのハオを「救済」するための戦い
- 『シャーマンキング』の登場人物・キャラクター
- 麻倉葉とその仲間
- 麻倉葉(あさくらよう)
- 阿弥陀丸(あみだまる)
- 小山田まん太(おやまだまんた)
- 恐山アンナ(きょうやまあんな)
- ふんばり温泉チーム
- 梅宮竜之介(うめみやりゅうのすけ)
- 蜥蜴郎(とかげろう)
- ファウストVIII世(ふぁうすとはっせい)
- ハオ / 麻倉葉王
- ハオ
- 麻倉葉王(あさくらはお)
- チーム・THE蓮
- 道蓮(たおれん)
- 武孫(ぶそん)
- ホロホロ / 碓氷ホロケウ(うすいほろけう)
- コロロ
- チョコラブ・マグダネル
- X-LAWS
- アイアンメイデン・ジャンヌ
- マルコ・ラッソ
- リゼルグ・ダイゼル
- 麻倉家関連
- 麻倉葉明(あさくらようめい)
- 麻倉木乃(あさくらきの)
- 麻倉幹久(あさくらみきひさ)
- 麻倉茎子(あさくらけいこ)
- マタムネ
- 玉村たまお(たまむらたまお)
- 麻倉花(あさくらはな)
- 道家
- 道潤(たおじゅん)
- 李白竜(りーぱいろん)
- 道円(たおえん)
- 道黽(たおめん)
- その他
- シルバ
- ルドセブ・ミュンツァー
- セイラーム・ミュンツァー
- 『シャーマンキング』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「オイラのじいちゃんが言ってた 霊を見ることが出来る人間に悪い奴はいないって」
- 「毎日好きな音楽聴いて のんびり暮らせればそれでいい」
- 「それでもあいつを信じてるから あたしはここにいるんだけどね」
- 「だからぼくも助けなきゃ 友達だもんね」
- 「この世に救えない奴なんかいねえ」
- 「オレ達 仲間じゃねェか…」
- 「知恵とは閃き 無から有を生み出す力 それはつまりこの世に新たな可能性を見出す光」
- 「お前の夢をかなえてやればいいんだ オイラがシャーマンキングになってな!!」
- 「そ…それじゃ競争して負けてく“夢”はどうなるんだ?少なくとも負けたみんなの“夢”はだめになっちまうじゃないか」
- 「負けてこんなにくやしい気持ちになるなんて…!生まれて初めてだ…!!」
- 「帰れよ もうお前とは友達じゃねえっつってんだ」
- 「おめえが葉のダンナのとこにいたのは そこにやりてえ事があったからだろ」
- 「今は手探りでもただ前に進むしかない いずれなんとかなるだろってな」
- 「真正面から蓮を受け止める」
- 「力では風や水は壊せないのだな」
- 「人間はそれほど汚くはない」「だがオレは――それに気づくまで あまりに多くの人間を殺しすぎた」
- 「オレは本当はそんなダンナにあこがれてシャーマンになりてえと思ったんだよなァ」
- 「何が大事かは人の勝手だ そいつが本気でやってりゃ上も下もねえだろ」
- 「だがそれでいいんだ リゼルグ・ダイゼル 君の優しさこそ我らの正義に一番必要な事なんだから」
- 「これは心が決めた事故に」
- 「信じる事をやめた小生のこの行いこそ 人の闇そのものだったのです」
- 「ならばオレは!!! 奴を行かせる道を選ぶ!!!」
- 「やったらやり返される」
- 「たとえどんな悪人でさえ心に罪悪感を覚えない者はおらん」
- 「だってあいつ友達いねえだろ」
- 『シャーマンキング』の用語
- シャーマン
- 巫力
- 憑依合体
- オーバーソウル(OS)
- シャーマンファイト(SF)
- シャーマンキング
- パッチ族
- グレートスピリッツ(GS)
- 五大精霊
- 超・占事略決(ちょう・せんじりゃっけつ)
- ゴーレム
- 『シャーマンキング』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 作者である武井半から公認されたボカロ曲「恐山ル・ヴォワール」
- 『シャーマンキング』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):林原めぐみ『Over Soul』(第1話~第34話)
- OP(オープニング):林原めぐみ『Northern lights』(第35話~第63話)
- ED(エンディング):林原めぐみ『trust you』(第1話~第34話)
- ED(エンディング):林原めぐみ『おもかげ』(第35話~第63話)
- ED(エンディング):麻倉葉(CV:佐藤ゆうこ)『魂魄重ねて』(第64話)
- 挿入歌:林原めぐみ『brave heart』
- 挿入歌:麻倉葉(CV:佐藤ゆうこ)『SILENT WEAPON(ASAKURA-YOH VER.)』
- 挿入歌:道蓮(CV:朴璐美)『流露(TAO-REN VER.)』
- 『シャーマンキング』の関連リンク