リトルウィッチアカデミア(LWA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「リトルウィッチアカデミア」とは、TRIGGER制作のアニメーション作品。2013年に「アニメミライ2013」の一つとして劇場公開し、2015年に劇場版「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」が公開。そして2017年に劇場版とは異なるエピソードのテレビシリーズが放送。主人公「アッコ」は憧れの魔女「シャイニィシャリオ」のようになるため、「ルーナノヴァ魔法学校」へ入学して成長していく。

一方その頃、街では人々の暴動が苛烈化していた。負の感情を溜め込みすぎたノワールロッドは魔獣化し、クロワの干渉を受けなくなる。ノワールロッドに襲われそうになったクロワ。だがそれをアーシュラが助ける。アーシュラが魔獣に敵わず、押されそうになったその時、駆けつけてきたアッコとダイアナが撃った魔法シャイニィアルクによって救出され、レイラインも復活する。
アッコはアーシュラをシャリオと呼び、シャイニィロッドを返そうと思っていた事や会う事が夢だった事を告げる。そして、その夢が叶ったのは友人達とアーシュラ先生のお陰だとも語り、アーシュラとしてこれからも側にいて欲しいと言った。自分なりの魔法で皆を笑顔にしたいと願うアッコ。するとそれに反応したシャイニィロッドが光る。そして7つめの言の葉を解放する。瞬間、アッコの手元にイグドラシルの枝が現れる。アッコはそれを使って7つめの言の葉を唱える。すると辺り一面が自然で溢れ返り、イグドラシルの枝とシャイニィロッドが融合する。

シャイニィロッドとの別れとアッコの成長

一件落着ムードのアッコ達の元に、クロワの作った負の感情を集める為のキューブが、ノワールロッドと同じく魔獣化しているという情報がやってくる。さらに負の感情を集める為、ミサイルに取り付き、人々に向けてそれを発射してしまったという。アッコは「この場に9人も魔女がいるなら出来る事はある」と皆に告げる。アッコに突き動かされたクロワは、SSSと9人の箒を合体させ、ミサイルを追いかけられるようにする。そしてアーシュラと2人、残った魔力を使い、アッコと友人達に魔法の加護を付与する。アッコ達は繋げた箒に乗ってミサイルを追いかける。ブースター役を終えた箒と共に、次々と地へと戻っていく仲間達。最終的にはアッコとダイアナの2人だけが残る。またその様は魔法で動画配信がされていた。ミサイルの対処に追われていた政治家達は、アッコ達の行動は人々の不安を煽るだけだと、それを阻害しようとするが、その場にいたアンドリューがそれを止める。一方配信を見ていた人々はアッコ達を応援していた。その心がエネルギーとなり、アッコ達の魔力に姿を変えていた。それによりパワーアップしたアッコはシャイニィアルクで魔獣を倒し、ミサイルを止める。瞬間世界は光に包まれる。その光景を目にしたアーシュラとクロワは「魔法を信じる心」こそが、魔法の真の源だった事に気づく。役目を終えたシャイニィロッドはアッコの前から姿を消す。
こうして世界に平和が戻る。一連の出来事により、魔法不要派だったハンブリッジ伯爵は考えを改め、クロワの方も心を入れ替え、アーシュラにかかったワガンディアの呪いの解き方を探すと、アーシュラに告げる。
シャイニィロッドを失ったアッコは、相変わらず魔法が上手く使えずにいた。だがこれまでと違い、落ちこぼれである事に焦ってはいなかった。すると、ダイアナ達友人の前でほんの少しだけ浮く事に成功する。魔法使いとして確かに成長している証に、アッコは喜ぶのだった。

『リトルウィッチアカデミア』の登場人物・キャラクター

主要人物

アッコ / アツコ・カガリ

CV:潘めぐみ

本作の主人公。16歳。
漢字表記だと「篝 敦子」。
性格は単純でズボラ、客観性が無く能天気で破天荒。
せこい手を使ったり軽率な行動をし、周りから怒られることが多く短所が目立ち易い。
しかしその反面困っている人は放って置けなかったり、情に厚かったり、大きなことを成し遂げるなど、不思議な魅力を持っている。
ルームメイトはロッテとスーシィ。
シャリオに憧れ、シャリオカードを宝物にしている。
口癖は「ドッキドキーのワックワクー!」。
一般家庭出身のため、魔法に関する知識や初歩的な魔法すらもまともに使うことが出来ない。

幼い頃シャリオのショーを見たことで、魔女になってシャリオのようになるという夢を持ち、魔女育成の名門校ルーナノヴァ魔法学校に入学。
入学式の日にアルクトゥルスの森でシャイニィロッドを発見し、シャリオに会えたら返そうとロッドを所持するようになる。
何かとトラブルメーカーになり、成績も悪く、魔法も一向に上達しない落ちこぼれ。
アーシュラ先生に個人レッスンをしてもらうようになり、魔法祭では観客達を沸かせ成長が少し見えるようになる。
その後グラントリスケルの封印を解放するために、七つの言の葉を探すようになる。
シャリオに会いたいという動機で七つの事の葉を探していたが、アーシュラこそがシャリオだと知り、また自分に魔法の才能が無いのもシャリオが原因だと知りショックを受ける。
ダイアナや友人達の励ましによって立ち直り、アーシュラにシャリオとしてではなくアーシュラとしてこれからも先生で居て欲しいと告げる。
そして友人達と共に暴走したミサイルを止めに奮闘し、見事ミサイルを止めた。

人間関係は、ルームメイトのロッテとスーシィと一緒に居ることが多い。
最初はアマンダとは仲が悪かったが、次第に仲良くなりアマンダ・コンスタンツェ・ヤスミンカとも一緒にいるようになった。
ダイアナとは対立しがちであったが、ダイアナの実家に行った件からダイアナと仲良くなり、ダイアナも以降はアッコに対しての態度が柔らかくなった。
学校外ではアンドリューと何かと交流があり、アッコとの関わりから魔法嫌いなアンドリューは考えを改めた。

ロッテ・ヤンソン

CV:折笠富美子

アッコのルームメイト。
大人しく温厚な性格で、暴走するアッコのストッパーの役割をする。
精霊を呼び出し、話をする事が出来る。
白魔法学ではダイアナと並びAランクの成績を取っており、将来的に「魔導具取扱資格」を取ろうとしている。
フィンランド出身で、実家は魔法道具屋であるが現在はコンビニになっている。
愛読書は「ナイトフォール」という人気小説。

入学式の日、ロッテはレイラインを通れなくて困っているアッコに箒に一緒に乗せて欲しいと頼まれ乗せてあげた。
その後アッコとスーシィのルームメイトになる。
4話にて、アッコはシャリオに憧れシャリオになりたいと思っていたが、ロッテはナイトフォールの作者アナベルに対して憧れを持つがアナベルになりたいわけではなく、アナベルを応援したいのだと考える。
同じ物になりたいと思うタイプのアッコにとってロッテのような考えは意外なのであった。
10話にて、ホレホレ蜂という刺された人間が最初に見た人物に恋してしまう蜂によって、アンドリューの友人達から一目惚れされるも、効果が消えると見向きもされなくなってしまう。
しかしフランクだけは素の状態に戻ってもロッテに好意を持ち続け、清い交際をしている。

スーシィ・マンババラン

CV:村瀬迪与

アッコのルームメイト。
テンションが低く、陰気でマイペースな毒舌家。いつも低い声でボソボソ喋っている。
毒物マニアで、好きな物は猛毒と毒キノコ。
本当はルーナノヴァに入学するつもりではなく、ルーナノヴァに行く途中にあるアルクトゥルスの森にいるコカトリスの羽を入手しそのまま逃亡するつもりであったが、ごたごたに巻き込まれてそのまま入学するはめになった。
「不気味スーシィ」と揶揄されるほどのエキセントリックな変人で、嘆きのハバロアの生贄係になるとそれを喜んだ。
アッコの起こすトラブルを面白がり、アッコが寝ている時はアッコで人体実験をする。
マッドサイエンティストで、薬学が得意。

アッコが最初に出会った同級生でもあるが、アッコに魔法で悪戯して脅かした。
アニメ8話ではスーシィの内面の世界が描かれ、スーシィなりにアッコやロッテを大事に思っていることが分かる。
最終話でもアッコに協力し、何だかんだと友人思いな面が見て取れる。

ダイアナ・キャベンディッシュ

CV:日笠陽子

アッコのクラスメイト。
イギリス出身で、実家は名門キャベンディッシュ家、ダイアナはその跡取り。
キャベンディッシュ家は、ナインオールドウィッチの一人「慈愛の魔女ベアトリクス」を始祖に持つ名家である。
アッコとは正反対にとても優秀で、ルーナノヴァ始まって以来の優等生と言われている。
性格は真面目で、努力を惜しまず自他共に厳しいが、他人を守ろうとするなど義理堅く優しい面もある。
アッコ達同級生と比べると、人間としてとても良く出来ている。
古き良き伝統を大事にしている。

シャリオに対し低い評価をアッコに語るが、実はダイアナも幼い頃シャリオに憧れていた。
海外までシャリオのショーを見に行き、その後一時期魔法が使えなくなってしまうが、努力でまた魔法が使えるようになる。
キャベンディッシュ家の当主であった母の死後、叔母のダリルが仮の当主となる事でキャベンディッシュ家は落ちぶれていく。
そのためダイアナが次のキャベンディッシュ家の当主になって家を持ち直すことは決まっていて、本来は学校へ行く必要もなかったが、シャリオの通った学校へ行きたいという思いからルーナノヴァへ入学した。
アッコとは対立しがちであったが、ダイアナが実家に帰る件でアッコと打ち解け、その後はアッコに対して優しい態度になる。

友人関係は取り巻きのハンナとバーバラと一緒に居るが、特にそれを鼻にかける様子は無い。
アンドリューとは幼馴染で親戚であるが、魔法に対する考えの違いから仲が悪い。

アーシュラ・カリスティス

CV:日髙のり子

ルーナノヴァの教師で、専攻は魔法天文学。
厳格な人物の多いルーナノヴァ教師の中では珍しく、生徒に優しい先生。
生徒に甘いところやアーシュラ自身のドジッ子なところ、そして他の教師より若いからなのか、フィネランなど他の教師からの評価は低く、よく使いっぱしりにされている。
劣等性であるアッコに対して特に目をかけ、個人授業を行ってあげている。
いつになっても上達しないアッコが退学を迫られると、それを守ろうと啖呵を切って反対するなど、頼れる一面も見られる。

正体はシャイニィシャリオであり、その過去を良く思って居ないため髪の色を変え、シャリオについても知らないふりをする。
クロワとはルーナノヴァの同級生で親友であるが、クラウソラスの件で仲がこじれてしまう。
アッコに対し、いつかは自分の正体を言おうとしていたがタイミングが上手くあわず、結局クロワの口から真実を伝えられてしまう。
自分の仕出かした過去から、アッコに罪悪感を持ち、さらに自分の成し得なかったことをしようとしているアッコを応援している。
終盤、アッコをワガンディアの花粉から守り、ワガンディアの呪いを受けてしまい、空を飛べなくなってしまう。
アーシュラがシャリオだと知ったアッコからは、シャリオとしてではなくいつも通りアーシュラとして魔法を教えて欲しいと言われた。

シャイニィシャリオ

CV:日高のり子

アッコが幼い頃憧れた魔法使い。
本名は「シャリオ・デュノール」。
派手な魔法ショーをし、人気を得てシャリオブームが起こり、トレーディングカードなどのグッズが発売された。
しかし次第に人気は衰え、それから10年程人前に現れなくなった。
魔法界では、魔法を見世物にし、魔女の間違ったイメージを一般人に植え付けたとて評価はかなり低い。
シャリオが持っていたロッドをシャイニィロッドという。

シャリオは幼い頃から魔法が好きな少女で、皆を喜ばせる魔法を使うことを夢見てルーナノヴァに入学した。
そしてクラウソラス(シャイニィロッド)の持ち主に選ばれ、グラントリスケルの封印を解く為に七つの言の葉を集め始める。
テレビやショーの仕事をしているうちにもっと観客を喜ばせなければと疲弊し、クロワの開発した「ドリーム・フューエル・スピリット」を使ってショーをした。
その結果そのショーを見ていたアッコやダイアナの魔力を奪い、二人は魔法が使えなくなった。
ドリーム・フューエル・スピリットの使用を止めてショーをしても人気を得られず、苦肉の策でシャイニィアルクを月に放ち、月を欠けさせた。
クラウソラスはシャリオの元から消え、シャリオも人前から姿を消した。
その後、髪の色を青くしアーシュラと名前を変えてルーナノヴァの教師をしている。

クロワ・メリディエス

mili-mili25250
mili-mili25250
@mili-mili25250

目次 - Contents