Angel Beats!(エンジェル ビーツ)の名言・名セリフまとめ

「Angel Beats!」は、P.A.WORKS制作によるテレビアニメ作品。
主人公「音無結弦」が目覚めると、そこは死後の世界だった。そこで出会った「仲村ゆり」に理不尽な人生を強いた神への復讐を目的とする「死んだ世界戦線」へと誘われる。音無は戦線の一員として、「天使」と呼ばれる少女と戦いを繰り広げる日々が始まる。
青春コメディ要素もありながら、人生に言及する重みのある名言を多く残す。

あの日以来私は、この竹ぼうきを指先の一点で支え続けている。

かつて、戦線メンバーでギルドと呼ばれる複雑な構造の地下空間へ赴いた際、地下に張り巡らされた数多くの即死級トラップによって次々にメンバーが死亡、脱落していき(いずれ復活するので厳密には死んではいないが)、残ったのはゆりと音無だけだった。
早々に脱落していた椎名は、新入りの音無に後れを取ったことを反省していた。その日以来、椎名はしばらく姿を見せなかった。
しばらく姿を見せなかった椎名と、久しぶりに会った日向。彼がそこで見たのは、久々の会話の最中もずっと絶やさず、何故か竹ぼうきを指先の一点で支え続ける椎名の姿だった。日向がその竹ぼうきについて言及したときの椎名のセリフ。
本人は至って大真面目に修行のつもりである。化け物じみた戦闘力を誇る人間離れした椎名だが、このアホな頭脳とのギャップは視聴者に親近感を覚えさせた。

俺たちの生きてきた人生は本物だ! 何一つ嘘のない人生なんだよ! みんな懸命に生きてきたんだよ! そうして刻まれてきた記憶なんだ! 必死に生きてきた記憶なんだ! それがどんなものであろうが、俺達の生きてきた人生なんだよ! それを結果だけ上塗りしようだなんて……お前の人生だって本物だったはずだろ!

生徒会副会長という立場にいた故にずっとNPCだと思われていた直井文人は実は死後の人間で、彼は死後の世界を「神を決める世界」だと解釈していた。
直井は自らが神になるべく、神候補(直井はそう思い込んでいる)の戦線メンバーたちを、身につけた「催眠術」を駆使し殲滅してしまう。しかし、死後の世界では致命傷を与えたところでいずれ復活する。直井はゆりを世界から消すべく、催眠術で「報われた人生」の記憶を与えることで強制的にゆりの中から未練を消そうとした。
ゆりに偽りの「報われた人生」を与えようとしている直井に、駆けつけた音無が叫んだ。理不尽な人生だとしてもそれでも生きて来た証であると受け止める、また同じように、どんな人生だろうとそれまで生きて来た直井をも認めようとする、重みのある名言。

さぁ、洗濯バサミの有能さに気付くんだ。洗濯バサミにも劣る自分の不甲斐なさに気付くがいい⋯。

自分を認めてくれた音無を尊敬して「死んだ世界戦線」に加入することになった直井だったが、音無以外には横暴な言動を取っていた。
そんな直井が、このセリフ通りに日向を催眠術にかける。その後、日向は「有能な洗濯ばさみに比べて自分はなんて無能なんだ」と落ち込んだ。
つい先日には血みどろの殺し合いをしていた直井の、戦線を殲滅まで追い詰めた催眠術が、一転して馬鹿馬鹿しいコメディへと変わってしまったことが分かるシーン。ただのギャグパートと言われればそれまでだが、極端な例を挙げれば「大量虐殺を為した爆弾を子供たちが笑いながらおもちゃにしている」ような所業のようでもある。しかもそれが視聴者にとって自然に受け入れることができるような世界観となっている。やはりここでも、暗に戦線メンバーの「死」の感覚が麻痺していることが示されており、改めて異常な世界だということが感じ取れるというものである。

俺が結婚してやんよ!

生前の理不尽、過酷、不幸な人生に見合うだけの満足を得ることができれば、成仏する。そのシステムから、この死後の世界及びこの世界にある学園は、理不尽な人生を歩んできてまともな青春を送れなかった者達への「救済措置」であることに音無は気付く。
いつまでも報われないまま死後の世界に留まり続けるみんなを成仏させようと決意した音無は、手始めに戦線メンバーのユイを「救済」すべく、ユイの未練を叶えるために動く。
生前が病院暮らしだったユイの、プロレス、サッカー、野球といった「やりたかったこと」を叶えていく音無だったが、最後の夢としてユイの口から出た「結婚」という言葉に、声を詰まらせる。
そこに現れた日向がユイに向かって叫んだセリフ。
秘密裏に動いていた音無の意図に気付いていた日向は、自らが想いを寄せるユイと今生の別れになるにも関わらず、ユイが救われるために、想いの丈を口にする。別れの覚悟、ユイを救う決意、ユイへの愛、など様々な想いが乗っかった一言である。同じく日向に想いを寄せるユイは、その言葉で満たされて直後に成仏した。

愛してくれてありがとう。命をくれて本当にありがとう。

天使と呼ばれていた立華かなでは、戦線メンバーと同じく死後の人間だった。
「救済のための世界」だという話に納得し、戦線メンバーはそれぞれ成仏の決意をする。彼らの人生はこれまでの仲間達との生活ですでに報われており、あとは「この世界に残る」という意思を消すだけだった。音無とかなでを除く「死んだ世界戦線」の全員が死後の世界を去ったところで、音無はかなでに告白し、この世界に二人で残ってこれからやってくる死者たちの魂を救済していくことを提案する。
それを拒否し、成仏の直前にかなでが残したセリフ。
かなでは生前に心臓移植で命を救われており、そのドナーへお礼を言うために死後の世界に残り続けていた。そのドナーが音無だと気付き、死後の世界に留まり続けた何年もの、あるいは何十年もの想いをその一言に込め、思い残すことはなくなった。

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

Angel Beats!(エンジェル ビーツ)のネタバレ解説まとめ

Key所属のシナリオライター「麻枝准」が原作・脚本を手掛けた作品。 2010年にTBS系で放送された、全13話のアニメオリジナル作品である。 死後の世界の学園を舞台とし、「人生」をテーマとした青春アニメ。 テストや球技大会などの日常的な学園生活、銃火器や刀剣を用いた戦いを描く非日常な生活、登場人物の送った生前の理不尽な人生、この3つを柱にストーリーが展開されていく。

Read Article

有頂天家族2(The Eccentric Family 2)のネタバレ解説まとめ

「有頂天家族2」とは、「森見登美彦」による小説作品「有頂天家族」シリーズ2作目をアニメ化した作品。2007年に小説「有頂天家族」が発売、2013年に第一期がアニメ化。2015年に小説「有頂天家族 二代目の帰朝」が発売、2017年に「有頂天家族2」としてアニメ化。主人公で狸の「下鴨矢三郎」は、天狗の息子「二代目」と出会う。二代目はヒロイン「弁天」と険悪な仲になり、矢三郎たち狸も巻き込まれていく。

Read Article

花咲くいろは(花いろ)のネタバレ解説まとめ

『花咲くいろは』とは、P.A.WORKS制作による日本のオリジナルテレビアニメ作品、および、これを原作としたメディアミックス作品。舞台は石川県湯乃鷺温泉街。祖母が経営する温泉旅館「喜翆荘」に住み込みの仲居として働くことになった松前緒花が個性的な従業員に囲まれながらも、様々な経験を通して成長をしていく。

Read Article

Charlotte(シャーロット)のネタバレ解説まとめ

「Angel Beats!」に続く、Keyにより制作されたオリジナルアニメ作品。 主人公「乙坂 有宇」の成長と人間模様に焦点があてられており、思春期の真っただ中にいる「完全ではない特殊能力」を持つ仲間とともに、彼らの前に立ちふさがる残酷な運命に対して抗っていく物語である。 2015年に全13話が放送され、翌年にOVAがリリースされた。

Read Article

有頂天家族(The Eccentric Family)のネタバレ解説まとめ

2013年に放映されたアニメ。 原作は『四畳半神話大系』、『夜は短し歩けよ乙女』の森見登美彦。3部作となる予定の「たぬきシリーズ」である。キャラクターデザインは『さよなら絶望先生』の久米田康治。 2013年には漫画化、2014年には舞台化された。 豪華なキャストと丁寧な描写で根強いファンがついており、2017年4月9日より第2期である『有頂天家族2』が放送開始する。

Read Article

SHIROBAKO(シロバコ)のネタバレ解説まとめ

2014年10月~2015年3月に放映された日本のオリジナルテレビアニメーション作品。P.A.WORKS制作、監督は水島努。同じ高校のアニメーション同好会でアニメを作っていた、あおい、絵麻、しずか、美沙、みどりが、いつか共にアニメを作るという夢を抱えながら、それぞれの道で懸命に奮闘するアニメーション業界の日常を描いた群像劇である。全24話。

Read Article

色づく世界の明日から(第8話『ほころびのカケラ』)のあらすじと感想・考察まとめ

琥珀は瞳美が未来に帰らなくてはいけなくなった時のため、夏休みを通して時間魔法についての勉強と実践を重ねていた。また、どうしたら瞳美がまた色を見ることが出来るのかを考え、実験をした。しかし、琥珀の時間魔法は一向に上手くいかず、琥珀は失敗する度に落ち込む。 一方、瞳美は魔法写真美術部の部員たちとの時間を楽しく感じていて、60年後に帰りたくないと考えるようになっていた。 今回は「色づく世界の明日から」第8話『ほころびのカケラ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第1話『キミノイクベキトコロ』)のあらすじと感想・考察まとめ

幼い頃に色覚を失ってしまった高校2年生の少女・月白瞳美は、魔法使いである祖母から「高校2年生の私に会いに行きなさい。」と突然伝えられ、時を遡る魔法をかけられる。瞳美が辿り着いたのは、瞳美が生きていた時代から60年前に当たる西暦2018年の長崎だった。長崎の街を迷っていた瞳美は、南ヶ丘高校の生徒に偶然出会い、当時の祖母の実家に行くことができた。 今回は「色づく世界の明日から」第1話『キミノイクベキトコロ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第12話『光る光る この一日が光る』)のあらすじと感想・考察まとめ

2日間の文化祭は無事に終わりそうだった。あさぎは葵と瞳美に思い出を作ってもらうために2人に自由時間を与えることをこっそり提案し、2人は文化祭の出し物を楽しむ。しかし、葵と瞳美はお互いに自分の想いを伝えることなく、後夜祭を迎えてしまった。 いよいよ夜の公園で、瞳美を未来へ帰すための時間魔法の儀式が始まる。 今回は「色づく世界の明日から」第12話『光る光る この一日が光る』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第5話『ささやかなレシピ』)のあらすじと感想・考察まとめ

琥珀が参加して発足した「魔法写真美術部」の懇親会が行われることになった。その準備に追われていたある日、瞳美はまほう屋の店番を頼まれたことをきっかけに、積極的に魔法の練習をするようになる。瞳美が初めて作った星砂は、葵のために作った物だった。一方、あさぎが将へ抱く恋心にも変化が起きる。 今回は「色づく世界の明日から」第5話『ささやかなレシピ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第9話『さまよう言葉』)のあらすじと感想・考察まとめ

写真の腕を上げるため、瞳美は将にアドバイスを求め、将は瞳美に一緒に撮影会に行くことを提案する。休日に様々な名所を巡った2人が帰り道につこうとした時、将は瞳美に大胆な告白をした。戸惑った瞳美はその場から逃げ出し、次の日から将を避けてしまう。将の告白をきっかけに瞳美と将、あさぎ、葵の間の恋模様には大きな変化が訪れる。 今回は「色づく世界の明日から」第9話『さまよう言葉』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第2話『魔法なんて大キライ』)のあらすじと感想・考察まとめ

瞳美は失くしてしまったアズライトを見つけたが、元の時代に帰る方法はまだ分からず、高校生の祖母・琥珀が留学先から帰国するまで待つことになった。その間、琥珀の両親の提案で瞳美は地元の高校に通うことになる。戸惑いながら高校に初登校した瞳美が出会ったのは、2018年に来た時に迷い込んでしまった家の少年・葵だった。 今回は「色づく世界の明日から」第2話『魔法なんて大キライ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第13話『色づく世界の明日から』)のあらすじと感想・考察まとめ

時間魔法の儀式の準備が整い、魔法写真美術部は1人1人瞳美にお別れの挨拶をした。最後に葵の順番になり、葵は自分の想いを告げることなく瞳美を未来へ送り出そうとする。その時、琥珀の時間魔法とは違う魔法が発動し、葵と瞳美は2人だけの空間に閉じ込められ、お互いの想いを告げた。すると、瞳美が見る景色に色が戻り、瞳美は無事に未来への帰還を果たした。 今回は「色づく世界の明日から」第13話『色づく世界の明日から』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第6話『金色のサカナ』)のあらすじと感想・考察まとめ

瞳美は初めて作った星砂を葵にプレゼントとして贈り、葵が星砂を使ってみたところ、金色の魚が飛び出して周りを泳ぎ始めた。それは葵が小学生の時に賞を受賞した絵に描いた魚だったのだ。なぜ金色の魚が現れたのかが分からない中、瞳美と葵はグラバー園での撮影会に行くことになる。そこで瞳美は無意識に魔法を使ってしまい、葵の絵の中に入ってしまった。 今回は「色づく世界の明日から」第6話『金色のサカナ』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第10話『モノクロのクレヨン』)のあらすじと感想・考察まとめ

あさぎは将に告白された瞳美を避けてしまっていたが、瞳美が勇気を出して話しかけたことで仲直りをする。一方、魔法写真美術部は文化祭に向けてイベントの準備を進めており、琥珀は魔法で人を絵の中に送り込む企画を提案した。試しに、瞳美と琥珀は協力して葵が描いた絵の中に部員たちを送り込んだ。その絵の中で、葵は瞳美の辛い過去の光景を見てしまう。 今回は「色づく世界の明日から」第10話『モノクロのクレヨン』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第3話『No Rain, No Rainbow』)のあらすじと感想・考察まとめ

新入生が体験入部する部活を決めるための「クラブ活動紹介」の日、瞳美は葵の絵が忘れられずに写真美術部を訪れる。色が見えないことを隠したまま、瞳美は絵を書き、カメラを手にした。しかし、突然のハプニングで瞳美が写真撮影会のモデルを務めることになってしまった。戸惑いながらもモデルを引き受けた瞳美だが、思わぬトラブルに見舞われる。 今回は「色づく世界の明日から」第3話『No Rain, No Rainbow』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第7話『ヴィーナスの重荷』)のあらすじと感想・考察まとめ

再び色が見えなくなった瞳美は、葵とぎくしゃくしたまま夏休みに入った。一方、胡桃は将来について悩みを抱えていた。そんな中、魔法写真美術部は毎年恒例のキャンプ合宿の準備に取り掛かる。そしてキャンプ合宿当日、胡桃は元気づけられる言葉を千草にかけられて元気を取り戻し、瞳美も葵との心理的距離が縮まってあることを決意する。 今回は「色づく世界の明日から」第7話『ヴィーナスの重荷』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(アニメ全話)のネタバレ解説まとめ

『色づく世界の明日から』とは、P.A.WORKS制作のオリジナルアニメである。 2078年の長崎県に住む少女・月白瞳美は、魔法使いの家系でありながら魔法を嫌悪しており、幼い時に色が視えなくなったことで、他人に心を閉ざしていた。ある日、祖母の琥珀の魔法によって、突然60年前の2018年に送られ、月白家に居候しながら同い年の祖母と共に高校生活を過ごすことになる。 心を閉ざした魔法少女が仲間たちとの交流で変わっていく学園青春ファンタジー作品。

Read Article

色づく世界の明日から(第11話『欠けていく月』)のあらすじと感想・考察まとめ

魔法写真美術部の部員たちが文化祭の準備に奔走する中、瞳美が少しの間だけ消失する事件が起きる。琥珀が調べた所、瞳美が未来に帰らなければいけない時が近づいており、早く未来へ戻らなければ瞳美は時のあわいに閉じ込められてしまうことが分かった。 瞳美は残された時間が少ないことを知り、葵に自分のある想いを打ち明けた。 今回は「色づく世界の明日から」第11話『欠けていく月』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

色づく世界の明日から(第4話『おばあちゃんはヤメテ!』)のあらすじと感想・考察まとめ

琥珀が留学先から帰国し、写真美術部に入部した瞳美と同じクラスになった。琥珀も写真美術部に興味を持ち、部活のミーティングに着いてきた。魔法を見事に使いこなし、部員のみんなとも、たちまち仲良くなる琥珀。瞳美は自分と正反対な琥珀の姿に圧倒されるばかりだった。そんな中行われた夜景の撮影会では、瞳美と部活メンバーとの距離が一気に縮まる出来事が起きる。 今回は「色づく世界の明日から」第4話『おばあちゃんはヤメテ!』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

Read Article

目次 - Contents