笑ゥせぇるすまんが衝撃を与えた恐ろしいトラウマ回！

売れない漫画家の日陰久利は家賃を何ヶ月も滞納していた。そんな時、大家が訪ねてきて、日陰は押入れへ隠れる。大家と一緒に入ってきたのは喪黒福造だった。大家は家賃を滞納する日陰の代わりに喪黒を部屋に住まわそうとしていた。後日、喪黒が再度、日陰の部屋を訪れる。喪黒は引っ越してきたと言う。慌てて部屋を出ようとする日陰だったが、頼りにできる友人もおらず、どこに住むかは決まっていなかった。そんな日陰の状況を知った喪黒は一緒に住むことを提案する。しかし、それには条件があり、大家に日陰を住まわせていることを悟られないためにも、部屋にいるときはなるべく押入れに入っていて欲しいという。押入れに入るとリラックス出来るという日陰はそれを快諾した。

押入れでの生活を始めた日陰だったが、むしろ調子が良く、漫画も無事に仕上げることができた。編集部に漫画を見せに行こうと意気込む日陰だったが、外へ出たところで日光に目がくらみ、倒れてしまう。気がつくと喪黒と大家が日陰を見ていた。大家は日陰がまだ住んでいることを怒っており、追い出そうとする。しかし、日陰はすっかり日光恐怖症になっていた。喪黒は「こうなったのも私の責任です。なんとか致しましょう。」を笑う。日陰は箱の中に入れられ、どこかへ連れて行かれてしまう。

日陰が目を覚ますと、どこかの部屋だった。そこへ喪黒が顔を覗かせる。この部屋は日陰のために作った押入れ部屋で、外に出なくてもいい設備が整っていた。喪黒は日陰に漫画を描くことだけに専念しなさいと言う。日陰は「こんな素晴らしい部屋から出るなんて考えられませんよ！」と感激した。
日陰は落ち着く押入れ部屋でスラスラと漫画を描いた。喪黒がその漫画を出版社へ持ち込むと、連載を頼みたい、というほど評判は上々だった。日陰宛にファンレターが届くようになり、日陰は漫画家として成功したとうかれる。そして成功者としての暮らしを想像した。日陰は気分を良くして、外に出ようとするが、窓や扉はビクともしなかった。

日陰は喪黒が自身が稼いだ金を横取りしていると考え、部屋の中で暴れ出す。すると部屋の天井がケーキの箱のように空いた。押入れ部屋の外はガラスケースで出来た部屋になっており、日光を遮るものがなかった。日陰は悲鳴をあげ、喪黒へ助けを求める。しかし喪黒は「人間は所詮押入れの中だけでは暮らせないのですよ。十分に日光浴をしてください。」と言い「ドーン!!!」する。

「すっかり健康的になったでしょう。」と日陰の元を訪れる喪黒だったが、日陰は日光を遮ることができる机の下から出られない体になっていた。

ゴルフ入門

サラリーマンの舞戸千代郎（まいどちよろう）ははゴルフの練習をしていた。舞戸はゴルフをしたことがなく、ボールにも当てることができない腕前だった。ゴルフ場で練習を重ねる舞戸だったが、スイングをした際にゴルフクラブが飛んで行ってしまい、後ろにいた喪黒福造に当たってしまう。舞戸は喪黒へ謝罪し、会社ではゴルフができないと相手がされないと悩みを打ち明けた。喪黒は舞戸のゴルフクラブを手に取り、見事なショットを見せる。そしてゴルフほどメンタルが作用するスポーツは他にないと言い、舞戸のメンタルが脆いことを言い当てた。喪黒は舞戸のメンタルトレーナーを担当することになった。

会社では上司と同僚がゴルフ談義に花を咲かせていた。同僚がゴルフコンペを発案するが、ゴルフのできない舞戸のことをバカにしていた。舞戸は反論して、ゴルフコンペに参加することになる。
喪黒は舞戸をさっそくコースデビューさせる。知らない人と回る初めてのコースで緊張する舞戸は空振りばかりでボールが打てなかった。やっと当たったやっと当たったスイングもOBで打ち直しだった。ボールが打てないと泣いて膝から崩れる舞戸に喪黒は「舞戸さん次は当たりますよ。当たる。当たる」と言いながら「ドーン!!!」をする。すると舞戸は見違えるようなショットを打つことができた。しかし舞戸はまだ自信を持つことができなかった。そんな舞戸に喪黒は絶対に当たるコツを教えると言う。
夜の神社に喪黒と舞戸はやってきた。そこで喪黒は藁人形にゴルフのボールがついたものを取り出す。そして憎い人物を思い浮かべながらボールを打てと言う。舞戸は会社の同僚を思いながらボールを打った。舞戸は見事なショット打つことができ、その後も同僚を憎みながらスイングを続けた。

ゴルフコンペの当日。舞戸と同僚は一緒にコースを回ることになった。
舞戸が鬱版になると、同僚が「注目！これから舞戸選手が300ヤードのドライバーを打つそうでありまーす！」とバカにしていた。その時、舞戸の頭の中に「当たる。当たる。絶対当たる！憎い奴に当てる！憎い奴に当てる！」と喪黒の声が鳴り響いた。舞戸は同僚の頭をめがけてドライバを投げた。

一同が騒然となる中、なぜかそこにいた喪黒は「あれこそ怨念のこもった一発というやつです。いやはや、しかしゴルフというのは結構危険なゲームですなぁ。」と言いながら高笑いをするのであった。