火の鳥(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

漫画界の巨匠、手塚治虫の描く壮大な物語が『火の鳥』だ。その血を飲むと永遠の命が得られる伝説の鳥である「火の鳥」。この伝説の鳥を巡り、古代から未来へ、未来から古代へ。またミクロからマクロへ、マクロからミクロへと想像を絶するスケールで世界が流転する。文明の進化と衰退、科学の罪、生命進化、人間の心と、「火の鳥」を狂言回しに、あらゆる要素を紡ぎ、手塚治虫が読者へ送る「究極の物語」だ。

場所:日本
時間:奈良時代

本作は他の編と異なり、主人公が二人存在する。一人は盗賊の我王(猿田)で、もう一人は仏師の茜丸だ。

片目片腕の盗賊の我王は、自身の中に渦巻く怒りの感情から暴挙の限りを尽くしていた。妻の速魚も些細なことで殺害する(速魚は、実は過去に我王が命を助けたてんとう虫の生まれ変わり)など荒れていた。仏師の茜丸の利き腕も傷つける。
そんな我王だが、命を助けられた高僧・良弁上人や病や死に苦しむ人々の姿を目の当たりにし、怒りの感情を彫刻で表現し、彫刻家としての才能を開花させる。
一方、過去に我王に利き腕を傷つけられた仏師の茜丸は、治療により利き腕を回復させ、茜丸を慕う少女ブチと生活していた。やがて彫刻で名声を高め、東大寺の大仏建立を任されるまで出世をする。
茜丸の後援者である時の権力者橘諸兄は、大仏殿の鬼瓦の製作を茜丸と我王に競わせることに決め、因縁がある二名の主人公が再会し、対決をする。

勝負の結果は我王の勝ちであった。敗れた悔しさをぬぐいきれない茜丸は、我王が以前は凶悪な盗賊だったこと、自身の腕を傷つけたことを明らかにした。我王は残っていた右腕を切り落とされ、二度と彫刻を掘ることができない体にされたしまう。さらに都を追放されて山での生活を余儀なくされる。

しかし、我王は山で長く生き残り、悟りを開き聖人となる。
一方、勝った茜丸は慢心し、堕落する。茜丸は火の鳥に「もう人間には生まれ変わることはない」と突き放され、ミジンコや亀に生まれ変わるのであった。

我王はのちに乱世編で「テング=鞍馬天狗」として再登場しており、数百年生きている。乱世編での我王(鞍馬天狗)は他の猿田一族の末路と異なり、唯一心安らかに火の鳥の元へ旅立っていく。

第6作 復活編(1970)

場所:日本、アメリカ大陸、ユーラシア大陸など地球各地、及び月
時間:西暦2482年から西暦3030年

2483年、交通事故で死んだレオナは、ニールセン博士の再生手術で生き返る。しかし、それは死人を復活させる生体実験だった。
その後遺症により、レオナは有機物(人間など)が、無機物(機械など)に見えるようになってしまう。
ある日、レオナは事務用のロボット・チヒロ 六一二八九号と出会う。チヒロは金属製のロボットだが、レオナには美しい女性に見えた。
レオナはチヒロを愛し、感情を持たないはずのロボットのチヒロにも、感情が芽ばえる。
結婚をしようとレオナはチヒロを奪い、国境を超えて逃亡する。しかし、逃亡先の中国大陸奥地で遭難する。そこで、宇宙移民に臓器売買をする闇商人たちに見つかり、捕まってしまう。
レオナは闇商人のボスを射殺し、チヒロをつれて航空機で逃亡を図るが、事故で墜落。闇商人お抱えの闇医者、ドク・ウィークデイはマッドサイエンティストで、死亡したボスの体とレオナの体を実験として融合させ、ボスを復活させようとする。
そこでレオナは遺言として、自分の体は闇商人らに与えるが、心はチヒロの電子頭脳と一体化してほしいという。ドク・ウィークデイはその遺言を聞き入れ、レオナの心とチヒロの心をひとつにしてロボットを作成する。
レオナとチヒロの心の一体化で、感情を持つロボット・ロビタが誕生する。

その後、闇商人とドク・ウィークデイ、復活したボスらは内輪揉めによる爆発事故で全滅するが、ロボット・ロビタは頑丈で生き残り、人間に拾われ量産化される。
量産されたロボット・ロビタは人気商品となる。しかし、西暦3030年に農場で子どもが事故死し、その農場で使用されていたロビタ数台に、過失の容疑がかけられる事件が発生する。するとロビタは冤罪であり、さらに自身が人間であると主張する。人間は誰一人それを聞き入れなかった。結局、ロビタ数台は、故障した単なるロボットとして溶解処理される。
その事件を皮切りに量産されたロビタたちが一斉に自身が人間であると主張する。その証明として溶鉱炉へ飛び込み、ロボットに実行することができるはずがない集団自殺を開始する。月面基地に残された、ロビタは溶鉱炉がないために集団自殺に加われなかったが、殺人を行って自首し、さらに月面で電源を切り自殺をする。

本作のラストは未来編に繋がる。月面のロビタは未来編で復旧し、猿田彦博士の助手となる。

第7作 羽衣編(1971)

場所:日本
時間:10世紀

本作は『火の鳥』の中では非常に短く、演劇の舞台を客席から見るような表現で描いたマンガだ。

猟師のズクは海岸の松の木に掛けられた美しい布を見つけ、それを売って金を得ようとする。しかし、所有者の女おときが現れ、衣を返して欲しいという。おときが天女だと思ったズクは、一緒に住んでくれないかと頼む。
実は、おときは1500年後の未来の核戦争の世界から、タイムトラベルで逃げてきた未来人であり、未来の技術で作られた衣が売られてしまえば、タイムパラドックス(歴史改変)が起きてしまう。
そこで、おときはズクと暮らしはじめ、やがて、子どもを授かった。
ある日、都の侍がズクを徴兵にくる。おときは都の侍に未来の衣を与えてズクの徴兵を見逃させる。ズクは怒り、衣を取り返しにいく。しかし、ズクは帰って来ず、おときと子どもは未来へ戻る。
だがズクは生きており、衣を取り返すものの、戻ってきた時にはおときと子どもはいなくなっており、ズクは1500年後の未来へ託すため、衣を地面に埋める。

未来人であるおときは、雑誌『COM』版の望郷編で未来へ戻る。しかし、放射能(=毒の矢)の影響により、奇形で生まれた赤ん坊を出産し、嘆いて殺害しようとする表現の問題や、手塚治虫自身の意向で1980年まで単行本化されなかった。

全ての文章を手塚治虫本人が書き直し、雑誌『COM』版望郷編とは独立した別の編として改稿され、1980年に単行本化された。

第8作 望郷編(1971, 1976)

場所:惑星エデン17
時間:羽衣編より1500後の未来

『火の鳥』の望郷編は大きく分けて4種類あり、未完の雑誌『COM』版と、雑誌『漫画少年』版、1980年の単行本版、単行本を大幅に削除・改稿し、章分けをした角川版がある。

『火の鳥』の望郷編の雑誌『COM』版は独立した構想とストーリーで、他の3つとは完全な別作品で、未完で極めて短い。
一般に『火の鳥』の望郷編をいえば完結済みで、長編である雑誌『漫画少年』版の3バージョンをさす。
唯一、少年コムだけが、雑誌『COM』版と雑誌『漫画少年』版との共通点。未来編のムーピー、宇宙編の牧村などが登場する。望郷編は『火の鳥』の中で手塚治虫により、もっとも加筆修正がされた編である。

雑誌『COM』版(1971)

城之内博士はある惑星を買い取り、機械がない新しい地球を作ろうとする。クローンで人間や植物、動物を作成し、城之内博士と娘の時子はピラミッド型の神殿で生活をしていた。
しかしある時、惑星のクローン人の間で核戦争が発生し、惑星は荒れ果て、時子は極秘開発された超空間移動機「スワープ」で過去の地球へと逃げる(これが羽衣編の「おとき」である。この時すでに放射能に侵されている)。

ある日、城之内博士の元に、10年ぶりにジョシュア・オーヴァードというかつて惑星開拓を行った惑星開発業者の男が訪れる。オーヴァードと城之内博士は惑星開発を行った際に揉めており、城之内博士とオーヴァードの関係はよくなかった。しかし10年経過し、オーヴァードは付近を通過したついでに、惑星の様子を見に訪れた。
オーヴァートは時子と時空間を超えて交信を行っており、その生存を知っていたが、城之内博士は娘の時子は死んだと思い込んでおり、時子の墓へとオーヴァードを案内する。
オーヴァードは時子が生きていること、極秘開発した超空間移動機「スワープ」についても知っており、その事実を一笑しながら言う。娘の生死などを軽々しく言われ、スワープのことを知っていたオーヴァードに城之内博士は銃を向ける。そこへ「スワープ」が出現し、奇形の赤ん坊を抱えた時子が現れる。
城之内博士はオーヴァードを射殺しようとするが、もみ合いになり、自分の頭を打って死亡してしまう。
オーヴァードは時子に惚れており、「スワープ」を奪うと、奇形の赤ん坊を池に捨て、時子を連れロケットで地球へと飛び立つ。
だが、池に捨てられた赤ん坊は溺死せず、クローン動物に救われ生存し、コムと呼ばれ歳月が流れる。
ある時、宇宙を飛翔していた火の鳥がこの惑星のコムの元にやってくる。しかし雑誌『COM』休刊で話が途切れて終わる。

雑誌『漫画少年』版(1976)

地球から遠い惑星の惑星エデン17で、ジョージと少女ロミが二人だけの生活を始めた矢先、ジョージが事故で死亡する。
しかし、ロミはジョージの子どもを身ごもっていた。ロミはその子どもと自分だけで星を守る決意をし、息子であるジョージの子どもとの間に子孫を作る。
だが、近親相姦の影響で何度繰り返しても男しか生まれなかった。やむを得ずロミは唯一の女性として人工冬眠をし、自身の子孫と子供を作り続ける。ある時、ロミが冬眠から目覚めると、そこにはロミの子孫たちによって、エデンという社会ができており文明が発展していた。
これは火の鳥が、宇宙の不定型生物ムーピーとロミの子孫との間に、子どもを作らせた結果だった。
ロミはそのエデンの女王になるが、やがて地球へ帰りたいという思いが高まる。
ある日、エデン人の少年コムは、禁断の山の中へ入り宇宙船を見つけた。女王ロミは望郷の思いから、少年コムと共に宇宙船で故郷の地球へ向かう。
女王ロミと少年コムの乗る宇宙船は、旅の途中、宇宙パトロールの牧村と遭遇する。牧村の任務は地球への不法侵入の阻止であり、牧村は地球に到着する前に、女王ロミを殺害する。

『単行本』版(1980)

雑誌『漫画少年』版を加筆するなど改稿したもの。

構想とストーリーは同じで、登場人物なども一緒。
エデン17やジョージと少女ロミが二人だけの生活を始める。ジョージが事故死をするが、ロミは人工冬眠を繰り返し、自身の子どもと子孫を残す。その後、火の鳥が連れてきたムーピーと人間のハーフが生まれ、文明が発達する。少年コムが宇宙船を発見し、女王ロミとともに地球を目指す。

単行本版は、追加として冒頭に火の鳥のシーンが付け加えられ、火の鳥が語る形で物語が始まる。
カインの7番目の息子セブが、火の鳥の力でムーピーと出会うシーンが加筆され、セブであったキャラクターがロトの息子シドという設定に変更されている。
また、雑誌版では地球到達までロミの顔は老婆だったが、単行本版では若く描き直されている。
雑誌版ではロミは宇宙パトロールの牧村に地球侵入阻止のため殺害されてしまうが、単行本では逆に宇宙パトロールの牧村が地球侵入に協力し、地球に到達する。単行本版でのロミの死は、若返りの薬の副作用のため死んだことになっているなど、ロミの死に方に大きな違いがある。
さらに、単行本では暴走族のフォックスという男らが、ロミを自然が残った場所へと連れて行くシーンが加筆され、牧村がロミのために『星の王子さま』を読むシーンも追加された。
物語のラストでは、惑星の大規模地震によるエデン17文明の崩壊後、牧村がエデン17にロミの遺体を埋葬しに寄る場面、ロミとジョージの声が最後に聞こえる場面が加筆されている。

『角川』版(1986)

角川版は、上記の単行本版を大幅に削除・改稿し、章分けをした版。

ロミらの宇宙船に他の宇宙人が搭乗する場面が省略され、地球に向かう途中で立ち寄る星が減っている。
主要登場人物の一人、雌雄同体生命のノルヴァの存在が削除され、ノルヴァが関連するシーンは全て削除され、ノルヴァに関わるセリフはノルヴァと関係がないように改稿された。
兄弟を殺害してロミに食べさせようとするエピソードもカットされ、人工冬眠中のロミに火の鳥が話しかける場面もない。
展開も異なり、ロミとジョージの出会いのシーン(地球での自然豊かな離島での二人の暮らし、その後の人口増加による島の開拓と自然破壊や、東京でジョージが大学から十億の研究費を盗み出し、マスコミがかきたてる中、二人がロケットで宇宙に逃亡する場面)が冒頭に移動している。
約100ページ程本編は短い。

第9作 乱世編(1973, 1978)

場所:日本
時間:平安時代末期

本作は雑誌『COM』版と雑誌『マンガ少年』版がある。雑誌『COM』版は未完であり、一般に単行本化されている雑誌『マンガ少年版』を『火の鳥』の乱世編と呼ぶ。

雑誌『COM』版(1973)

主人公の猟師まきじは実の妹であるおぶうと愛し合う関係だった。
ある日、まきじは山で一匹の猿を救う。それはボス猿で、まきじが赤坊主と普段より呼んでいた猿だった。
赤坊主はハンニャとよばれる猿と争って負けボスの座を奪われて、瀕死状態にあった。まきじは赤坊主を治療し、治った赤坊主を連れて京都へ仕事に行くが、道中で六波羅の武士と争いごとになる。そこを、偶然に通りがかった明雲という高僧に助けられる。まきじはこの騒動をきっかけに赤坊主を山へ返そうとするが、山はハンニャのテリトリーとなっており、戻せなかった。
それからしばらく日が過ぎ、まきじは山で、白丸という山犬の子を拾って帰る。
赤坊主は白丸と犬猿の仲で争うが、一年後に二匹は信頼関係で結ばれる。
ある夜、赤坊主は白丸をつれてハンニャを倒すために出かけ、白丸を利用した作戦で一瞬の隙をついてハンニャに勝つが、雑誌休刊のため未完で終わった。

雑誌『マンガ少年』版(1978)

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