ファイナルファンタジーXII(FF12)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

ファイナルファンタジーXII(FF12)とは2006年に発売されたFFシリーズの12作目。ダルマスカのダウンタウンに住む少年ヴァンは、祖国を支配する帝国に一泡吹かせるため王宮に忍び込んだことから世界を揺るがす大きな運命に巻き込まれていく。イヴァリースというひとつの歴史の中で、登場するキャラクターたちはそれぞれ印象的な台詞を残している。

『ファイナルファンタジーXII』の概要

ファイナルファンタジーXIIとは2006年に発売されたゲームであり、FFシリーズの12作目にあたる。
2007年8月にシステム面での変更を加えた「ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアックジョブシステム」が発売され、同年にはニンテンドーDSで派生タイトルの「ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング」が発売された。
2017年7月13日にはPS4にてHDリマスター版「ファイナルファンタジー12ゾディアックエイジ」が発売された。

松野泰己氏の「イヴァリース」という世界観・歴史を反映したゲームであり、ファイナルファンタジータクティクス(FFT)、ファイナルファンタジータクティクスアドバンス(FFTA)と同一の世界観となっている。
同世界観のものとしては他にファイナルファンタジータクティクスA2 封穴のグリモア(FFTA2)が存在じている。
FFTA2はFF12の数年後かつ別の土地が舞台であり、FF12に登場したキャラクターやモンスターなどが登場する。

イヴァリースと呼ばれるこの世界では、アルケイディア帝国とそれに敵対するロザリア帝国の2大国が戦争をしていた。
その両者の間にあるダルマスカ王国はアルケイディア帝国の占領下に置かれることとなる。
属国と化し、帝国に頭を垂れるダルマスカ王国の窮屈さから解放されたいと願うヴァンは、閉塞感から逃げ出すために「自由」を求め空賊になりたいと夢を抱いていた。
ある日、ヴァンは「ダルマスカのものを取り戻す」と国宝を盗み出すために王宮に忍び込む。
そこで出会ったのは同じく財宝を盗み出すために王宮に忍び込んだ空賊、バルフレアとフランであった。

ヴァンの幼馴染であるパンネロ、反逆の汚名を着せられたダルマスカ王国の将軍バッシュが加わり、ダルマスカ王国の王女アーシェを筆頭に「祖国ダルマスカを取り戻す」物語が始まる。

ヴァンの名言・名セリフ

あんたを信じた兄さんは、間違ってなかったんだ

全文は「兄さんのことは、あんたのせいじゃない。悪いのは帝国だ。あんたを信じた兄さんは、間違ってなかったんだ。」である。
ヴァンの兄であるレックスをダルマスカ国王暗殺事件に巻き込み死なせてしまったことを謝るシーンで、ダルマスカの将軍バッシュに対してヴァンが言ったセリフ。

レックスが事件に巻き込まれる発端はアルケイディア帝国の謀略であった。
帝国による国王暗殺の情報を流し、ダルマスカ将軍であるバッシュをおびき寄せて捕らえ、バッシュに変装した別人が国王を暗殺する。そして「ダルマスカの将軍バッシュが国を裏切り国王を殺した」と発表した。
そしてその証人として、たまたまその場に居合わせたレックスが利用されてしまった。レックスは「バッシュが国王を殺した」という証言を取るために魔法や薬を使われ、廃人と化してしまった。唯一の肉親であるヴァンが見舞いに来ても反応を示さない植物人間状態になってしまった。

ヴァンは最初、国王暗殺の証人となり、証言を取るために拷問された兄が廃人と化したことをバッシュのせいだと信じていた。
しかし牢獄からバルハイム地下道に脱走中にバッシュ本人から事件の真相を知らされ、ヴァンは驚き戸惑ったが道中でのバッシュの態度を見て誤解を改める。
そしてレックスを巻き込んだことに責任を感じて謝るバッシュを、ヴァンは責めなかった。

オレの未来をどうするか、その答え。アーシェと行けばみつかると思う

全文は
「帝国が憎いとか、仕返ししてやるとか――怨みばっかりふくらんで――けど、その先は全然。
どうせなんにもできやしないって。気がついて、空しくなって。そのたびに兄さんを思い出して――。
オレ、そういうの忘れたくて、とりあえず『空賊になりたい』とか――景気いいこと言ってたんだろうな。
兄さんの死から――逃げたかったんだ。
アーシェについてここまで来たのも、きっと逃げたいからなんだ。
でも、もうやめる。逃げるのはやめる。ちゃんと目標みつけたいんだ。
オレの未来をどうするか、その答え。アーシェと行けばみつかると思う」

ガリフの地ジャハラで、アーシェに語ったヴァンの心情。

ヴァンの夢である「空賊になりたい」は過去にとらわれた閉塞感から逃げ出すための方便だった。
そのことは作中の様々なイベントシーンで「で、結局どうしたいの?」というようなことを聞かれ、口ごもるシーンにもあらわれている。

そうした一種の現実逃避をやめ、過去を乗り越え今を精一杯生きていく。そういうことを決意した瞬間のシーンである。
アーシェと同じく、戦争で大切な人を失ったヴァンだからこその重い言葉。
帝国に対しての恨みを捨て、前に進むための目標を見つける決意が伺える。

飛び降りろ!早く!

ガラムサイズ水路で帝国兵に囲まれてしまったアーシェに対するヴァンの台詞。

台詞自体は「飛び降りろ!」なのだが声優の演技、滑舌が悪かったため「オイヨイヨ」と聞こえてしまった。
ヴァンの声優をつとめる武田航平氏は調声、滑舌が悪く、母音の抑制が出来ておらず、他キャラクターの声優が大御所だらけの豪華な声優陣の中で悪目立ちしてしまった。

このことは武田航平氏本人もネタにしており、「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」の発売プロモーション映像においてこの台詞に言及している。
ちなみに一部のボイスの新録があった「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」だが、この台詞は新録されていない。
しかし音源が変わったことで音声もクリアになり、「といおいろ」くらいには聞こえるようになった。

何も変わらないんだ

リドルアナ大灯台最上階で、復讐のための力を捨てたアーシェに対する問いかけに答えたヴァンの台詞。
FF12の物語全体の核となる「復讐」という問題に対する最終的な答えを示したものとなっている。

全文は以下の通り。

ガブラス
「力がいらんというのか。では国を滅ぼされた屈辱はどうなる。死んでいった者たちの恨みはどうなる!」

ヴァン
「違う。何も変わらないんだ。兄さんの恨みなんか晴れない。兄さんはもう、いないんだ!」

当初アーシェは「死んでいった者たちのため、帝国に復讐を」と言っていた。
その復讐のための力として、リドルアナ大灯台の最上階にある「天陽の繭」を求めていた。「天陽の繭」とは「神授の破魔石」の本体であり、破魔石は繭から切り取られた欠片にすぎない。破魔石とは、エネルギー(魔力)を放出する通常の魔石とは逆に、エネルギー(魔力)を吸収するという特性を持ったものであり、「神授の破魔石」は破魔石の特性が非常に強いものである。吸収したエネルギーは蓄積され、そして一気に放出することができる。それによってナブディスという小国は不毛の地と化してしまった。
そのような1国を滅ぼすことができる強力な力を秘めた破魔石を繭から新たに切り出し、それを兵器として運用し帝国を滅ぼすというのが、アーシェが抱いていた野望であった。
しかしそれは本当に正しいことなのかと迷っていた。一種の現実逃避で「空賊になりたい」と言っていたヴァンと同じなのではないかと疑念を抱いていた。
最終的にアーシェは、帝国を滅ぼすことができる力である「神授の破魔石」を捨てることを決意する。力があっても過去は変わらない、この世にいない人の心が変わることはない、復讐したって何も変わらないのだと結論づけた。

寝てないか?

キルティア教の総本山・神都ブルオミシェイスの大聖堂にて、立ったまま目を閉じて瞑想を続けていた大僧正アナスタシスに謁見したヴァンが口走ったセリフ。

空気を読まないと言われるヴァンだが、この台詞もそうした失言の1つ。
といっても悪いことばかりではなく、この空気の読まなさが思わぬ突破口となることもある。

フランって何歳?

エルトの里において、ヴァンが発した台詞。
空気を読まないヴァンの失言の最も代表的な台詞である。

50年前、フランは故郷である森とエルトの里を捨てた。その後、行く宛もなくさまよっていたところをバルフレアに拾われるかたちで空賊になり、今に至る。
「森とともに生きる」というヴィエラ族の掟を破りエルトの里を飛び出したことで過去を捨てたフランは森から切り離されてしまった。森から切り離されたことでフランは本来ヴィエラ族の基本能力である「森の精霊の声を聞く」ことができなくなってしまう。そういった確執をフランの姉でありエルトの族長であるヨーテが口にしたイベントシーンの後、ヴァンがこの台詞を発した。

「50年前がどうって言ってたけど……」という切り出し方で始まるこの台詞は、確執そのものに言及するのかとフランを身構えさせた。そこでまさかの「フランって、何歳?」という台詞である。女性に年齢を聞く失礼極まりない台詞は、無言で肩を竦めるバルフレア、あからさまに溜息をつくアーシェ、「子供なんだから」と叱るパンネロたちによって、厳しく咎められることとなる。当のフランは質問を無視して歩き去っていってしまう。

別に強くなくたってさ。一緒に来たし 一緒に行くんだ

最終決戦の地である空中要塞バハムート内でのヴァンの台詞。

フラン「解放軍は善戦してるわ、私たちもしくじれないわね」
ヴァン「大丈夫、俺たちが勝ってアーシェは女王様だ」
パンネロ「女王さまかぁ…でも、なったらなったで大変そうだな」
バッシュ「その時は女王を誘拐して名を上げたい空賊の出番さ」
バルフレア「アーシェなら自力で逃げきって見せるだろう」
アーシェ「そこまで強いと思っているの?」
ヴァン「別に強くなくたってさ、一緒に来たし、一緒に行くんだ」

という流れで出てきたもの。

FF12のシナリオ内で目立たない脇役と言われるヴァンだが、時折こうしてはっとするような「主人公らしい」台詞を発している。

バルフレアが逃げる事を勧める意見に対してヴァンは支えて前に進むと言っている。
この対比もFF12内のテーマである「過去」に対する答えのひとつである。
バルフレアは過去に対してひたすら逃げるというスタンスをとっているが、ヴァンは過去を受け止め立ち向かうという姿勢でいる。
その姿勢の違いゆえにこのような台詞の対比が生まれるのである。

バルフレアの名言・名セリフ

この物語の主人公さ

FF12序盤、ヴァンがバルフレアに「あんた誰だ」と聞いた際のバルフレアの回答。

FF12のシナリオ内でヴァンが目立たないと言われる遠因でもある台詞。
事あるごとに自分を指して「主人公」と口にするバルフレアは派手なイベントシーンが豊富であり非常に目立つ。
一方ヴァンは要所で突破口となるものの派手な立ち回りを演じることはなく、埋もれがちであった。

こういったことから、プレイヤーの「FF12の主人公って誰だっけ?」という質問に対して「バルフレア」と答える回答がネタや真実味の両方として用いられるようになった。
公式としてはヴァン、バルフレア、フラン、バッシュ、アーシェ、パンネロ全員が主人公であり、脇役は存在しないというスタンスだったが意図しない結果と鳴ってしまった。

プレイヤーの反感を買いがちとなってしまったこの台詞だが、本来の意味としてはダルマスカ王宮の財宝を盗みに来て泥棒騒ぎを起こした張本人だと気障ったらしく言っているだけである。

物語の謎を追う、主人公なら誰でもそうだろう

軽巡洋艦シヴァにおいてバルフレアが発した台詞。
一介の空賊風情がどうしてここまで首を突っ込むのか、面倒には関わらない主義ではないのかと問われた際にこう答えた。

この台詞が出てきたイベントシーンにおいて争点となっているのは、ダルマスカ王宮の秘宝である「神授の破魔石」である。
この「神授の破魔石」を求め、アルケイディア帝国の執政官ヴェインはダルマスカ王国に攻め込み、支配した。
「神授の破魔石」についての情報はそれを研究しているドクター・シドによるものである、というイベントシーンは国家の影に暗躍する巨大な陰謀を示唆するものである。

バルフレアが明かしたい謎はもちろんドクター・シドのこと。
このヴェインとシドによる「神授の破魔石」をめぐる陰謀がFF12のストーリーの一つの焦点になっている。

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