蒼天航路の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『蒼天航路(Beyond the Heavens)』は週刊モーニングで連載されていた三国志漫画である。三国志をテーマにした作品は劉備を主人公とすることが多い中、曹操を主人公とした独自の視点で描かれる作品である。曹操を取り巻く個性あふれるキャラクターたちが多くの名言・セリフを残している。

潼関(どうかん)の地で反乱の兵をあげた馬超(ばちょう)は、一度は曹操を追い詰め手傷を負わすも、自らも傷を負ってしまう。

傷が癒えないまま曹操軍との決戦に挑む馬超は、先陣を切り正面から突撃するが、曹操軍の中に一人孤立してしまう。
そこに馬玩(ばがん)が自らの馬を馬超に与えた後、馬超を逃がし一人その場で曹操軍を押しとどめる。
その時に馬玩が馬超に叫んだセリフである。

命をかけて馬超を助けた気迫あふれる馬玩らしい言葉だ。

関羽(かんう)の名言・名セリフ

あんたが曹操を上回る器かどうかはわからん しかし私の兄弟としてはあんたはいついかなる時でも誇れる男だよ それだけで十分だとわかった それだけで天下に行こうじゃないか

呂布(りょふ)から逃げ曹操の元に身を寄せた劉備たちは、鹿や兎などを狙う狩りに誘われその狩りで賭けを行う。

最初は金銭を賭けていたが、だんだん賭け物が大きくなっていき、曹操は「劉備の首と都と天子」を賭ける提案をする。
賭けに乗った劉備だったが、都と天子を手に入れてどうするか悩んでしまい、乗馬中に頭から落下した劉備は気を失ってしまう。
丸二日間寝ていた劉備が目を覚ました後、狩りの事を何も覚えていなかった劉備に関羽が言ったセリフだ。

関羽やその仲間たちの劉備に対するこの時の素直な気持が伝わってくる。

まだわからんのか 俺はな あんたといっしょに天下に行きたいのだ

袁紹が曹操に敗れた後、荊州(けいしゅう)の劉表の元へ身を寄せた劉備。
曹操の元を離れ劉備の所へ戻ってきた関羽は、軍師を募り大勢の人と会うが、その中で「諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)」の名を知る。

劉備・関羽・張飛の3人は孔明の住まいを訪ねるが、初対面で股を広げて見せる孔明に気持ち悪さを感じた劉備はすぐに帰ろうとする。
押しとどめる関羽に「頼んでもいないのに曹操の所から何でもどってきたんだよ」と言う劉備に対して言い放った間羽の名言。

曹操に惹かれつつも劉備の元に戻ってきた関羽の気持ちが伝わるセリフといえる。

兵の半数を殺せば我らの勝ち 関羽を殺せばおまえたちの勝ちと定める

漢中(かんちゅう)よりの撤退を決めた曹操軍の元に劉備が「漢中王」となったことを宣言したとの報告が入るが、その後、荊州(けいしゅう)の関羽が曹操軍の拠点である樊(はん)城に攻め入る。

城を取り囲む関羽軍の中、関羽は単騎で城の中へと突入するが、城を守ろうと取り囲む敵兵たちに関羽が言ったセリフである。
敵味方問わず関羽の影響力の強さが伝わるシーンだ。

いかな乱世であれ この邪な所業を罷り通すこと 関雲長が許さぬ!

荊州(けいしゅう)の関羽が曹操軍の拠点である樊(はん)城を攻撃している最中、孫権軍は関羽の留守中の南郡(なんぐん)を占領する。

同盟を破って侵攻してきた孫権軍に対し関羽は怒りをあらわにし、目の前で関羽軍を取り囲む敵に対して叫んだセリフだ。
何よりも「義」を重んじて生きてきた関羽の性格が伝わる言葉といえる。

幸福な夢を生きた 今我ら兄弟の夢を 不滅とする

荊州(けいしゅう)の関羽が曹操軍の拠点である樊(はん)城を攻撃している最中、孫権軍は関羽の留守中の南郡を占領する。
占領した孫権軍から南郡を取り返す為に関羽は軍を進めるが、孫権軍に取り囲まれてしまい関羽も捕らえられてしまった。

孫権に首を刎ねられる直前の関羽の心の中の言葉である。
血のつながりよりも深い関羽・劉備・張飛の義兄弟の繋がりが表れている。

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