蒼天航路の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『蒼天航路(Beyond the Heavens)』は週刊モーニングで連載されていた三国志漫画である。三国志をテーマにした作品は劉備を主人公とすることが多い中、曹操を主人公とした独自の視点で描かれる作品である。曹操を取り巻く個性あふれるキャラクターたちが多くの名言・セリフを残している。

関さん!顔さん! この勝負をおいらに預けろッ! あんた達ァ どっちもおいらの兄弟だーーッ

中華最大の兵力を誇る袁紹(えんしょう)はついに黄河を渡り曹操と対峙した。
黄河を先に渡った袁紹側の武将の顔良(がんりょう)と劉備・張飛は、曹操側の拠点・白馬津(はくばしん)を攻撃するが、そこに曹操側の武将として鬼の面を被った関羽が現れ袁紹軍をズタズタにする。
関羽の勢いを止める為、顔良は関羽の元へ向かい一騎打ちを行おうとするが、そこに劉備が割って入った際に叫んだセリフである。

こういう言葉がとっさに出るところが、作中の劉備の魅力の一つとなっている。

孔明 おいらというでっけえ饅頭を天下に食わせるにゃ 誰も口にしたことのねえタレがいる! おめえはおいらのタレになれ

数十万の民を引き連れて曹操軍からの逃亡を図る劉備軍は、とうとう曹操軍に追いつかれてしまい、ちりじりになってしまった。
部下からも離れ一人馬を駆けて逃げる劉備の所に諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)が現れ、劉備がもつ「天下の器」について語り合う。

その後、馬上で頭を下げる「臣下の礼」をとった孔明に対し劉備が孔明に語った言葉である。

「もう少し美しいたとえにはなりませんか たとえば魚に水とか」と孔明が突っ込むものの、孔明の心を劉備が完全につかんだ瞬間だ。

劉備の嫁になってくれるかい? 嫁に来てくんねえか? おいらの嫁になれってんだよ

曹操軍と孫権軍の「赤壁の戦い」の最中、劉備は荊州南の4郡を落とし荊州の牧(長官のこと)となる。
その後、同盟関係を磐石にする為、孫権側からの提案で孫権の妹を嫁に貰うことになる。その妹に会う為、呉へと赴いた劉備の元へ、虎の背に乗った孫権の妹「燁夏(ようか)」が現れる。

初めて会った燁夏に対して劉備が言ったセリフである。
劉備の言葉を聞きながら亡くなった父・孫堅(そんけん)や兄・孫策(そんさく)のことを思い出す燁夏は、劉備を気に入り飛びつくのだった。

益徳! 孟起! 見惚れるぜえその二人姿ぁよお!

曹操と孫権が戦っている最中に蜀(しょく)の地を手に入れた劉備は、漢中(かんちゅう)を目指し進軍を開始した。
軍を複数に分け陽動を行う劉備軍は、漢中防衛の指揮官である夏侯淵(かこうえん)と対峙する。

漢中攻略の要である陽平関(ようへいかん)を狙う劉備の動きを察知し、自ら追撃を行う夏侯淵の前に劉備の援軍として張飛と馬超が駆けつける。
その二人が並んで馬で駆ける姿を見た劉備が叫んだ言葉だ。

一番の古株の張飛と、新参の馬超が共に戦う姿を見た劉備の心からの叫びである。

趙雲(ちょううん)の名言・名セリフ

出典: cdn.thefunnel.jp

あなたに行き場がなくとも劉備玄徳に行き場を求めてくる者がいる!

袁紹軍と曹操軍の戦いで袁紹軍として戦場に出た劉備は曹操軍にいる義兄弟の関羽と再会するが、関羽は劉備の元へは戻らず曹操軍に戻ってしまった。
関羽は自分の元から離れてしまったと落ち込む劉備は戦場から離れ、袁紹の本拠地である鄴(ぎょう)で酒浸りになっていると、そこにかつて共に公孫瓚(こうそんさん)の元にいた趙雲がやってくる。

「今のおいらにゃもう行くとこがねえ」と言う劉備に趙雲が語ったセリフ。

「あなたに行き場がなくとも劉備玄徳に行き場を求めてくる者がいる! そういう者がいる限りあなたは世に自分の居所を示し続けねばならない! 劉備玄徳は戦い続けそこに生きていることを知らせ続けなければならない! それが一度天下に名乗りをあげたものの運命(さだめ)でしょう!」

趙雲の一言に劉備の目が覚めた瞬間だ。

諸葛亮(しょかつりょう)の名言・名セリフ

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天下が欲しければ 曹操に天下をくれてやりなさい ついでに孫家の跡継ぎに南の天下を与えてやりましょう あなたは残ったところを天下だとおっしゃればよい

袁紹が敗れた後、荊州の劉表(りゅうひょう)の元へ身を寄せている劉備は「諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)」の住まいへと訪れた。
劉備が天下を獲る策はあるのかと孔明に訊ねた際、孔明が答えた三国志の代名詞ともなる名言。

それを聞いた劉備は一度不快な気持ちになるが、時間が経つにつれ孔明が言った「天下三分の計」が実はすごい策なのではないかと考え始める。
劉備のこの後の指針となった孔明の言葉といえる。

張飛(ちょうひ)の名言・名セリフ

出典: cdn.thefunnel.jp

子龍! おめえは何者だ 俺ァ一介の侠者(きょうじゃ)だ てめえの居場所を見失うこたァねえ

数十万の大軍で荊州(けいしゅう)へと侵攻する曹操軍。
荊州の最前線で対峙することになった劉備は数千の兵力しかない為に曹操軍より逃げることにする。
そこに劉備を慕う数十万の民たちが共について行く決断をした。

民を引き連れる劉備に追いついた曹操軍に対し、張飛は殿として一人で対峙する。
そこに先頭で劉備の側にいた趙雲(ちょううん)がやって来る。
「劉備は自分を失っている」と語る趙雲に対し張飛が言ったセリフである。

何があっても自分の身の置き場は劉備の傍だと、張飛の言葉に趙雲の迷いが吹き飛んだ瞬間だ。

馬玩(ばがん)の名言・名セリフ

貴様は錦(にしき)だ馬超!! 美しく義憤を貫けい!!

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