ターミネーター(The Terminator)のネタバレ解説まとめ

1984年製作のアメリカ映画。ジェームズ・キャメロン監督の記念すべき出世作で、主演のアーノルド・シュワルツェネッガーも大スターへの突破口となった、SFバイオレンス映画の傑作。人間とサイボーグが対立する近未来の地球から、未来の革命リーダーの母となる人物を抹殺するため、過去のロサンゼルスに送り込まれた不死身のサイボーグ・ターミネーターと、それを阻止するため人間側が送り込んだ革命戦士が死闘を展開する。

製作当初、監督のキャメロンはターミネーターを「人ごみの中に紛れても目立たないような男」としてイメージしていて、ターミネーター役はランス・ヘンリクセンにほぼ決まっていたが、映画会社がO.J.シンプソンを薦めてきた。不満だったキャメロンは、この時カイル・リース役の候補に挙がっていたアーノルド・シュワルツェネッガーに興味を示す。
初めてシュワルツェネッガーと出会った瞬間、「この男がターミネーターを演じれば、きっと凄い映画になるに違いない!」とキャメロンに全く新しいイメージが閃いた。「君がターミネーターをやるべきだ!」と言われたシュワルツェネッガーは「いや、俺は別の役をもらいに来たんだけど…」と驚いていたらしい。
一方、監督と親しいヘンリクセンは、「ターミネーターを演じることができなかったのは残念だが、監督にはどうしてもこの映画を作って欲しかったんだ」と至って冷静に状況を受け入れていたらしい。キャメロンはそんなヘンリクセンに感謝の意を込めて、「ターミネーター」では刑事役、のちの「エイリアン2」ではアンドロイドのビショップ役など、映画の中で彼のために役を与えることを決めたという。

「ターミネーター」にパクリ疑惑があった

「アウターリミッツ」TVシリーズ

「ターミネーター」の全米大ヒットによってジェームズ・キャメロンの名前が世界中に知れ渡ることになった。
そんな中、著名なSF作家ハーラン・エリスンがたまたま「ターミネーター」を観たことから事件が勃発。なんと、TVシリーズ「アウターリミッツ」でエリスンが脚本を担当した2つのエピソード(第33話「38世紀から来た兵士」と第37話「ガラスの手を持つ男」)、さらに短編小説「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」から設定をパクッたと主張したのである。
キャメロンはエリスンの訴えに対して真っ向から異議を唱えたのだが、彼は映画が公開される直前に雑誌のインタビューで「エリスンの作品を参考にしたんだ」とコメントしていたため、裁判で負けてしまった。その結果、「ターミネーター」のスタッフリストにハーラン・エリスンの名前を「原作者」としてクレジット、さらに賠償金約40万ドルを支払うことになった。キャメロンはこの件に関して、いまだに悔しい思いを抱いているそうである。

『ターミネーター』関連動画

予告編映像

「日曜洋画劇場」淀川長治氏による解説

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