聖飢魔II(SEIKIMA-II)の徹底解説まとめ

1982年、早稲田大学の音楽サークルで結成。Voのデーモン小暮閣下(現・デーモン閣下)を筆頭とする悪魔教布教のために構成されたバンド(というコンセプト)。デビュー当初、悪魔風の顔と衣装で色物的な扱いを受けるが、高い歌唱・演奏レベル、独特のユーモア溢れるエンターテイメント性がお茶の間に受け入れられ、ヘヴィメタルリスナーにとどまらない幅広い信者を獲得した。

1. 聖飢魔Ⅱミサ曲第Ⅱ番「創世紀」
2. THE END OF THE CENTURY
3. DEMON’S NIGHT
4. 悪魔の讃美歌
5. JACK THE RIPPER
6. 蝋人形の館
7. 怪奇植物
8. FIRE AFTER FIRE

第二大教典(オリジナルアルバム2作目)。「蝋人形の館」や「FIRE AFTER FIRE」などを収録。聖飢魔IIの産みの親、ダミアン浜田殿下の作品が中心の作品。『ザ・ベストテン』などテレビ出演でも注目を集め、大教典(アルバム)はオリコン5位を記録。またシングルカットされた小教典(シングル)「蝋人形の館」は初登場17位ながら30万枚をこえる大ヒットとなった。CDの売上げ以上に、その存在は一大ムーブメントとなる。この後ベーシストのゾッド星島が脱退し、ゼノン石川和尚が加入。

地獄より愛をこめて

1. DEATH LAND
2. APHRODITE
3. モアイ
4. EL・DO・RA・DO
5. 悪夢の叫び
6. 魔界舞曲
7. アダムの林檎
8. 秘密の花園
9. FROM HELL WITH LOVE
10. 地獄への階段

B.D.13年(1986年)11月21日。第三大教典(オリジナルアルバム3作目)。聖飢魔Ⅱのミサ(ライヴ)代表曲ともなっている「アダムの林檎」や「EL・DO・RA・DO」などを収録。半数以上の曲を作曲したジェイル大橋だが、元々アメリカン・ロック志向が強く、この大教典発売後2ヶ月経たずして聖飢魔IIを脱退する。「地獄への階段」はレッド・ツェッペリンの「天国への階段」のオマージュ。

BIG TIME CHANGES

1. ROCK'N ROLL PRISONER
2. EARTH EATER
3. 1999 SECRET OBJECT
4. FROG NIGHT
5. 破れぬ夢の中で
6. BIG TIME CHANGES
7. NEVER ENDING DARKNESS
8. THE FINAL APOCALYPSE
9. CREEPING TWILIGHT
10. ANGEL SMILE

B.D.12年(1987年)11月21日発布(リリース)。第四大教典(オリジナルアルバム4作目)。13番目の構成員としてSgt. ルーク篁Ⅲ世参謀を迎え入れる。ルーク参謀は、アマチュア時代にデーモン小暮閣下とともに聖飢魔IIの別バンド、紫馬肥(むらさきうまごやし)のメンバーとして活動しており、先に発布された小教典「EL・DO・RA・DO」(前大教典『地獄より愛をこめて』にも収録)において、「紫馬肥」の名義で作曲者としてクレジットされていた。「1999 SECRET OBJECT」などを収録。デーモン閣下以外の4名が作曲に参加し、これまでの特定の構成員(メンバー)がほとんどの作曲を手掛ける手法から、各々が作曲するというスタイルにシフトする。「THE FINAL APOCALYPSE」の2番をGRASS VALLEYの出口雅之が歌い、「ANGEL SMILE」はデーモン閣下ではなくエース長官がボーカルを担当している。 また、「EARTH EATER」をテレビ番組などで演奏する際、エース長官はギターだけでなくキーボード(オーケストラ・ヒットの部分)も担当していた。

THE OUTER MISSION

1. OVERTURE ~WINNER!~
2. LOVE FLIGHT
3. RATSBANE
4. 害獣達の墓場
5. RENDEZVOUS 60 MICRONS'
6. THE EARTH IS IN PAIN
7. LUNATIC PARTY
8. 5000光年の彼方まで
9. 不思議な第 3 惑星
10. THE OUTER MISSION

B.D.11年(1988年)12月09日発布(リリース)。第五大教典(オリジナルアルバム5作目)。新規信者(ファン)を獲得していくことを目指し、シンセサイザーを大胆に導入した小教典(シングル)「STAINLESS NIGHT」を発布(リリース)し、スマッシュヒットを飾った後、プロデューサーにレベッカの土橋安騎夫を迎え、大教典(アルバム)制作に着手。これに先駆け発布(リリース)した小教典(シングル)「WINNER!」もバンド史上最高の売り上げを記録。
この流れで発売された『THE OUTER MISSION』はオリコンでも7位と記録。これまでにないポップな聖飢魔Ⅱを打ち出した。「おしゃれ」とも言える曲のラインナップに、デーモン小暮のオールナイトニッポン内(ラジオ)で、デーモン閣下から「これは教典ではなく『アルバム』である」という発言までも飛び出す。「THE OUTER MISSION」は、コーラスでNOKKO(レベッカ)が参加。

有害

1. 有害ロック
2. ファラオのように
3. シンデレラ外伝
4. ピンクの恐竜
5. ROSA
6. 精神の黒幕 ~LIBIDO~
7. 嵐の予感
8. THUNDER STORM
9. 犬のようになめろ
10. ヒロイン・シンドローム

B.D.9年(1990年)9月9日発布(リリース)。第七大教典(オリジナルアルバム6作目)。
「有害ロック」や「嵐の予感」などを収録。前作『WORST [極悪集大成盤]』(いわゆるベスト盤)をはさんで「白い奇蹟」「BAD AGAIN 〜美しき反逆〜」と2枚のバラード小教典(シングル)が続いたが、続く小教典(シングル)「有害ロック」はHR/HM色が強いナンバーであった。この曲を収録する大教典(アルバム)『有害』は、久々に骨太のロックを堪能できる作品となっている。PVは香港で撮影された。宣伝ポスターはスラム的風景が広がる九龍城でのショットで初期の悪魔的世界観への回帰を感じさせる。オリジナル発売時には初回限定特別仕様で「十万馬力養成アレイ入り有害缶」が発売され、特典の「有害アレイ」(ピンクのビニール素材)は「有害ロック」演奏中、拳の代わりに振り上げるグッズとして、ミサ(ライヴ)の必須アイテムとなった。

恐怖のレストラン

1. 鬼
2. BREAKDOWN INNOCENCE
3. 呪いのボンデージ
4. 人間狩り
5. 吸血鬼の増殖
6. 緑色の雨
7. 殺しの現場!!
8. 地獄へ突撃!
9. ギロチン男爵の謎の愛人
10. 満月の夜
11. 恐怖のレストラン
12. テロリスト

B.D.7年(1992年)10月21日発布(リリース)。第十大教典(オリジナルアルバム7作目)。
「鬼」や「満月の夜」などおどろおどろしくヘヴィーで重厚なサウンド+ホラーとアグレシヴッシヴな歌詞の楽曲を多く収録。悪魔的な世界観に回帰し、12曲中10曲で人が死ぬという大教典(アルバム)は、「殺人教典」とも呼ばれ、あまりにも過激な内容のためNHKから出演禁止処分を受けてしまう。聖飢魔Ⅱ全作品中最も多くデーモン閣下作曲の楽曲が多く収録されている。カバーアートはSCREAMING MAD GEORGE(スクリーミング・マッド・ジョージ)が手がけ、聖飢魔IIの構成員が「魔法陣を通って魔界と人間界との間を移動している姿」を表した物であるという。

PONK!!

1. 千年香妃花
2. GUNS'N' BUTTER
3. 闘う日本人
4. ロマンス
5. TEENAGE DREAM
6. A STICK AND HONEY
7. THE REQUIEM
8. KING OF THE STREAK
9. やさしさが人を殺める
10. モーニングティーを二人で
11. ふたりのWHITE NITES
12. JUST LET ME GO
13. CHINESE MAGIC HERB

B.D.5年(1994年)7月1日発布(リリース)。第十一大教典(オリジナルアルバム8作目)。
「闘う日本人」や「TEENAGE DREAM」などを収録。ルーク参謀もプロデュースに関わっている。アパートを借りて生活しながら、ロンドンのABBEY ROAD STUDIOSにて制作された。バラード、ポルカ、J-POP、AOR、プログレッシヴハードロック、ハードポップ、フォークと、多岐にわたるジャンルを多数盛り込み、新たな聖飢魔Ⅱの音楽性を打ち出した意欲的な作品となっている。後年の聖飢魔Ⅱ流ポップスへの流れを作っているのだが、音楽の方向性が見据えられず、信者(ファン)にとっても革新的過ぎる内容であった為、賛否が分かれる事となった。また制作時、ディレクターの交代、デーモン閣下のスキャンダル報道などバンドの状況は混沌としており、この大教典(アルバム)を最後にレコード会社を移籍する事となった。運命の教典、転機の1枚とも言える。

メフィストフェレスの肖像

1. 地獄の皇太子は二度死ぬ
2. 凍てついた街
3. GREAT DEVOTION
4. PAINT ME BLACK
5. 野獣
6. メフィストフェレスの肖像
7. WHO KILLS DEMON? ~誰が悪魔を亡きものにするのか~
8. 黒服のあいつ
9. サロメは還って殺意をしるし
10. HOLY BLOOD~闘いの血統~
11. 悪魔のブルース

B.D.03年(1996年)9月21日発布(リリース)。第十二大教典(オリジナルアルバム9作目)。ソニーからBMG移籍後最初の大教典(アルバム)である。
前年、 1995年には地球デビュー10周年記念として、過去の構成員(メンバー)であるダミアン浜田殿下、ジード飯島大将、ゾッド星島親分、ジェイル大橋代官が復活し、ミサツアー『THE SATAN ALL STARS』が行われた。その流れの中、前作「PONK!!」、またそれ以前に離れていったかつての信者を呼び戻すべく、地球デビュー前の曲「野獣」や「HOLY BLOOD」などの他、ダミアン浜田やジェイル大橋による曲を収録している。
低予算での制作であり、仮録音のテイクが本番に使用されたり、またジャケットも音楽もシンプルなスタイルとなっていたが、意外にも評価は悪くなかった。
「野獣」は聖飢魔Ⅱ創始者であるダミアン浜田殿下が、自身の作品の中で最も好きな曲であることをインタビューで明かしている。

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