テイルズ オブ レジェンディア(Tales of Legendia、TOL)のネタバレ解説まとめ

『テイルズ オブ レジェンディア』はバンダイナムコゲームス発売のPS2用専用RPGであり、『テイルズ オブ シリーズ』の第7作目のマザーシップタイトルである。ジャンル名は「絆が伝説を生み出すRPG」。遺跡船と呼ばれる巨大な船に流れ着いたセネルとシャーリィの兄妹が、世界の命運をかけた戦いに巻き込まれていくストーリーである。

『テイルズ オブ レジェンディア』概要

本作の開発はこれまでのテイルズシリーズとは異なるスタッフにより新規に編成されたプロジェクトチーム・メルフェスにより行われ、様々な違いから従来作とは全体的な雰囲気を異なるものとしている。
戦闘システムはこれまでのテイルズシリーズと同じくアクションゲームのような操作性だが、本作ではアクションが苦手でも簡単に楽しめるシンプルなものとなっているのが大きな特徴となっている。

島ほどの大きさを持つ巨大な船「遺跡船」を舞台に、主人公のセネルがヒロインのシャーリィを巡る勢力同士の戦いや、「陸の民」と「水の民」の2つの種族の対立に巻き込まれていく話を「メインシナリオ」、セネルとシャーリィ以外のパーティキャラクター達に焦点を当てた「キャラクタークエスト」の2つで構成されている。
ゲームのテーマとして「絆」がキーワードになっている。

『テイルズ オブ レジェンディア』の世界観

「陸の民」と「水の民」

本作の舞台の星には「水の民」と「陸の民」という二つの種族が存在し、両者も共に人間としての姿形を持っている。しかし、水の民は水中での呼吸が可能な水生民族としての特性を持っており、全員が金色の髪を持ち、水中で髪が輝くという独特の特徴から、陸の民からは「煌髪人」と呼ばれている。
水の民は意思を持つ海「滄我(そうが)」を崇め、滄我の声を聴くことができ、その力を直接使うことができる指導者的存在「メルネス」を通じて、滄我との意志交感を行い生きている。ほぼ全ての水の民は滄我の力を源とする特殊能力「爪術」の高度な行使能力を持っており、陸の民はいわゆる「人類」であり、水中での生活は不可能で爪術も当初は使えなく、理由は明らかにされてはいないが、本編から数えて50年ほど前から使える者が現れ出した。
そして、遥か昔の陸の民と水の民との戦争の最中に起きた、大地の半分を海に沈めた災害「大沈下」の影響で陸の民は壊滅的な打撃を受けたが、その4000年後のゲーム本編の時代では人口を増加させている。逆に水の民は環境の変化により個体数が極端に減少している。

爪術

前項の滄我の力を用いた特殊能力「爪術」の使用者は「爪術士」と呼ばれており、爪術の使用には滄我との意志交感が不可欠で、意志交感がより強くなると爪術の究極奥義「聖爪術」を行使できる。
爪術には体内の滄我の力を攻撃とともに放出する「アーツ系」と、使用者を取り囲んでいる滄我の力に働きかけて術を発動させる「ブレス系」の2つの系統がある。水の民が繰り出す精神の結晶体「テルクェス」は広義には爪術とされているが、水の民しか使えないため爪術との位置づけはされていない。

遺跡船

冒険の舞台は海上を進む巨大な船「遺跡船」で、船上は陸地のようになっており、外面は自然で覆われ、遺跡や洞窟なども多数存在している。操舵方法などの機能は存在するものの、使用方法を知る者はいない。
物語の始まりから数えて15年ほど前に発見され、調査や遺跡の財宝目当てに訪れた考古学者、トレジャーハンターらが築いた「灯台の街ウェルテス」には陸の民が現在生活している他、各集落にて水の民やラッコのような生物「モフモフ族」も少数ながら住んでいる。遺跡船の正確な大きさは作中では明らかにされないが、設定上は全長120キロメートル、全幅60キロメートル、全高9キロメートルとされる。

『テイルズ オブ レジェンディア』のあらすじ・ストーリー

メインシナリオ・前編(第1章・第2章・第3章)

「爪術」と呼ばれる不思議な術の使い手にしてマリントルーパー(沿岸警備隊)の青年セネル・クーリッジは、金色の髪を持つ少女シャーリィ・フェンネスと共に、哨戒艇で霧が立ち込める海の中を宛てもなく旅をしていた。どこからともなく襲いかかってくる海の魔物に気を配り、不寝番を続けるセネルを心配するシャーリィ。その時、巨大な震動が哨戒艇を襲う。驚いたふたりが振り返ると、突如前方に巨大な船のような影が現れる。セネルたちの船はそれに打ち上げられ、気がついた時には、見知らぬ大地の上に流れ着いていた。
大地に打ち上げられる際、海水を浴びてしまい、体調を崩してしまうシャーリィ。そこへ駆けつけてきた一人の屈強で博学そうな男ウィル・レイナードに泉の場所を教えて貰ったセネルは、すぐさまシャーリィを泉に連れていき、泉の水に彼女に体を浸からせる。驚いて止めに入ろうとするウィルだが、シャーリィの髪が輝くと共に、彼女の体調が回復していくのを目の当たりにする。これを見たウィルはさらに驚き、セネルに一体何者だと問うが、セネルは口を開こうとしない。そこでどうしてここへ来たのかと質問を変えるウィルに、自分たちは海を漂流していたら、いきなり目の前に大地が現れて、気がつくとここへやってきていた、とセネルは答える。それでここはどこなのかと問い返すセネルに、ウィルはここは「遺跡船」と呼ばれる、古代文明の遺産である巨大船の上だと語った。
その時、目を覚ましたらしいシャーリィの悲鳴が後ろから聞こえる。二人が振り返ると、ターバンを巻いた謎の青年がいつの間にかシャーリィの前に現れ、連れ去ろうとしていた。その間に割って入り、シャーリィから離れろと叫ぶセネル。すると謎の青年は「貴様にそんなことをほざく権利はない。死ね」と、言い放ち、セネルに襲いかかってきた。
しかし戦いの最中、またもシャーリィの悲鳴が聞こえる。さらにセネルたちが振り返ると、狼に似た魔獣「ガルフ」を従え、眼帯を付けた男、山賊の首領にして魔獣使いモーゼス・シャンドルがいつの間にかシャーリィをさらっていた。「どうやらこいつが例の『メルネス』とやらか」と、ウィルと同じくさらに意味ありげなことを呟き、モーゼスはそのままどこかへシャーリィと共に姿を消した。謎の青年が、背中に光る翼のようなものを呼び出してその後を追う中、セネルもウィルの案内で、山の向こうにあるモーゼス率いる山賊たちのアジトへ向かった。

しかしその途中、立ち寄った遺跡船の街「灯台の街ウェルテス」の噴水広場で、見知らぬ黒衣に身を纏った少年にちょっかいを出され、さらにそこへ派手なテーマ曲と共に現れた、ド派手な格好をした男女のユニット「フェロモン・ボンバーズ」のエド・カーチスとイザベラ・ロビンズと乱闘騒ぎを起こしてしまう。
そして追い打ちをかけるように、ウィルに騒ぎを起こした張本人として誤解され、ウェルテスの街を守る保安官としての彼の責務によって拘束されてしまうのだった。しかし、囚われた先の地下牢に現れた穏やかそうな老婦人のミュゼットがウィルを説得し、しぶしぶと受け入れた彼によって解放され、改めて山賊のアジトへ向かうのだった。
そして道中の吊橋で山賊たちを相手に一人で果敢に戦いを繰り広げていた騎士の少女クロエ・ヴァレンスを仲間に加え、ついに山の奥にある山賊のアジトへと乗り込む。同じ頃、アジトの最奥でシャーリィは、モーゼスから「聖爪術」と呼ばれる爪術の奥義についてを尋ねられるが、それを知らないシャーリィは答えることができない。そんな中、ついにセネルたちが最奥へと辿り着き、シャーリィが捕らえられている部屋の鍵を手に入れるためにモーゼスと、彼が釣れているガルフのギートに戦いを挑む。
そして戦いの末、モーゼスとギートを退けるセネルたちだが、物々しい足音と怒号が聞こえてくる。見ると、「メルネスの娘は、ここにいるはずだ! 何としても奪え!」角の頭飾りと妖艶な鎧に身を纏った女にそう指揮を飛ばされ、赤い鎧を着た軍団が大挙して山賊のアジトに押しかけてきて、山賊たちを攻撃していた。さらなる事態の急変に驚きを隠せないセネルたち。するとモーゼスは、一時預けておくだけだ、と言いながらセネルに鍵を投げて寄越し、応戦するためにギートを連れて飛び出していった。急ぎシャーリィの部屋へ向かうセネルたちだが、またしても彼女の悲鳴が聞こえてきた。鍵を開けて中へ踏み込むと、あの謎の青年が現れ、シャーリィを連れ去ってしまった。そこへ現れたモーゼスの弟分で山賊の副首領であるチャパから、謎の青年は「水晶の森」と呼ばれる場所へと向かったと教えられ、彼の手引きでアジトの裏口から脱出し、セネルたちは謎の青年を追って水晶の森へと向かった。
水晶の森を通る途中、ノーマ・ビアッティと名乗る活発そうなトレジャーハンターの少女が「クリスタラチュラ」と呼ばれる蜘蛛の魔物に追われているのを発見する。助けようとするウィルとクロエだが、シャーリィを優先するあまり「一緒に行くのはここまでだな。あの女へ興味はない」と言い放つセネルに反感を抱く。そんな中、奥へ進むとまたもノーマが現れ、さらにその後を追ってクリスタラチュラも再び現れる。しかもクリスタラチュラが矛先をこちらに向けてきたので、後始末をさせられる形でセネルたちは戦う羽目になる。その後、なんだかんだでクリスタラチュラを倒したセネルたちに、ノーマは強引に同行を申し出てきた。
水晶の森を抜け、謎の青年とシャーリィを追ってとある遺跡へと足を踏み入れるセネルたち。その遺跡の奥で、ついに謎の青年と対峙する。「貴様だけは……断じて許せん。今この場で、葬り去ってくれる!」憎しみを込めた声でそう言い放ち、謎の青年は再度襲いかかってくる。そして、再度戦いを繰り広げた末に、セネルたちは謎の青年を退けることに成功する。謎の青年は、このままで済むと思うな、と、捨て台詞を吐いた後に光の翼を出し、どこかへ飛び去った。
こうして、シャーリィを救い出すことに成功したが、ウィルは街へ戻ってシャーリィを保護すると言いだし、セネルはシャーリィを守るのは自分で、心配せずともこんな場所をすぐに出て行くと反発し、対立しあう。そして険悪な雰囲気になりかけた時、吟遊詩人と武道家の格好をしたラッコによく似た生物で、「モフモフ族」と名乗るピッポとキュッポが現れる。彼らの案内で遺跡を抜けるが、ウィルたちを信用できず、シャーリィを守ることを譲ることができないセネルは、シャーリィの制止もきかずに彼女と二人だけで遺跡船を出ようとする。しかしその矢先、「閃紅のメラニィ」と名乗る角の頭飾りの女性、そして忍者のような出で立ちの男・幽幻のカッシェルと漆黒の鎧の男・烈斬のスティングルの3人率いる赤い鎧の軍団の襲撃を受け、手傷を負う。さらにそこへ現れた指揮官と思しき赤い鎧の男、ヴァーツラフの命令を受けたカッシェルにより、セネルは崖の下へと投げ落とされてしまい、シャーリィは連れ去られてしまった。

奇跡的にも一命を取り留めたセネルは、灯台の街ウェルテスへ戻り、ウィルの家にて、ウィルとクロエがシャーリィをさらった赤い鎧の軍団の動きを探ろうと「不可視のジェイ」と呼ばれる情報屋と接触しようとする話を聞く。シャーリィを救うために自分も行くと進み出るセネルだが、先のシャーリィを連れて行った自分勝手な行動に反感と不信感を抱かれ、ウィルからは「ひとりで頑張ることだな。オレたちはオレたちでやる」と突き放され、クロエからは「ひとでなし」と言われ、2人はその場を後にした。途方に暮れかけるセネル。その時、彼の前にノーマが現れ、トレジャーハンターとして自分が探している宝が、シャーリィの持っているブローチによく似ていることから、その手がかりを探ろうとしていると言った。そこでノーマもウィルとクロエに同行を申し出たが、その宝目当ての理由が原因でセネルとは違う形であっさりと断られたらしく、こうしてセネルはノーマと手を組むことになった。
その後、ノーマの取り成しで、セネルへの態度を敵意から好意的なものへと変えたフェロモン・ボンバーズ、さらにハリエットと名乗る高貴そうな身なりをした少女と、発明家のような格好をしたモフモフ族のポッポの協力を得て、遺跡船の中央にある湖のほとりの洞窟にある「モフモフ族の村」に辿り着く。そこでウィルとクロエ、さらに噴水広場でセネルにちょっかいを出してきた黒衣の少年と、キュッポとピッポらモフモフ族たちと再会する。黒衣の少年は、セネルたちにこう名乗った。「ぼくがジェイです。はじめまして」そう、この黒衣の少年こそが「不可視」の異名を持つ情報屋のジェイで、彼はモフモフ族と共にここで暮らしながら情報屋稼業を行っていたのだ。
ジェイによってモフモフ族の集落に招待されるセネルたち。その時、ウィルがハリエットの姿を見るや否や険しい表情で声をかけようとしたが、ハリエットは何故か彼を避ける素振りを見せる。この様子を見て訝しげになり、ハリエットは何者かと尋ねてくるセネルたちに、ウィルは「オレの娘だ」と答えた。驚くセネルたちにハリエットは不本意だと言いながらもその事実を認める。かつてウィルは聖リシライア王国の貴族令嬢だったアメリア・キャンベルと恋に落ち、遺跡船へ駆け落ちし、娘としてハリエットを授かるが、ウィルを残し2人は国へ連れ戻されていた。リシライアの生まれではなく、貴族の身分でもないウィルは後を追うことを許されず、元から病弱な体質だったアメリアは数年後に病死。以降ハリエットとは会っておらず、そればかりかハリエットには「母と自分を捨てた」と誤解され、憎まれていたのだった。娘との再会に言葉を詰まらせるウィルに対して、ハリエットは「ハティはあんたのことなんかどうでもいいわ。けど、どうして会いに来なかったのよ! ママのお葬式にすら来ないなんて!」と、悲痛そうに糾弾した後、集落の奥へと走り去って行ってしまった。その後、結局元の4人で行動する形になったことに溜め息をつき、未だ反感と不信感を捨てきれないが、ハリエットが世話になったことに免じてウィルとクロエはセネル、そしてノーマの同行をしぶしぶ認めた。
同じ頃、シャーリィは檻の中でフェニモールと名乗る少女に出会った。シャーリィと同様に「水の民」と呼ばれる種族の彼女は、家族や仲間をヴァーツラフらのような「陸の民」に皆殺しにされたと語り、シャーリィが陸の民であるセネルとずっと一緒に暮らし、彼を兄と慕っている事を知り「裏切り者」と怒りの罵詈雑言を浴びせてくる。これに反発しそうになるシャーリィだが、彼女の怒りの理由と、水の民と陸の民と二つの種族の関係と現状が理解できず、困惑するだけだった。

その後、ハリエットをピッポに任せ、モフモフ族の口添えでジェイが考案したシャーリィ救出の作戦に乗り、セネルたちは「毛細水道」と呼ばれる間道を通って、ヴァーツラフ軍の本隊のいる「雪花の遺跡」へと向かうとされる別働隊を急襲し、護送されているシャーリィを救出しようと動く。
作戦の内容はモフモフ族の鬨の声で別働隊の足を止め、ウィルとノーマが魔法で別働隊の先頭を攻撃し、セネルとクロエでシャーリィの護送車に攻め込み、救出しようとするものだった。だが、セネルを信じられないクロエは乗り気ではなく、この様子を見たジェイは呆れ、不安がる。しかし、そうこうしている暇も与えないかのように、キュッポからヴァーツラフ軍の別働隊が近づいてきているという報告が入り、一行は作戦実行に動き出す。
毛細水道の入口に現れるメラニィとスティングル率いる別働隊。その護送車に、シャーリィとフェニモールの姿がある。いざ、作戦実行となったその時、モフモフ族とは違う別の鬨の声が響き渡る。驚きに目を見開くジェイとセネルたち。なんとそこに現れたのは、モーゼス率いる山賊たちだった。先のアジトの襲撃の報復に燃えるモーゼスの乱入によって段取りを狂わされたことに舌打ちしながら、ジェイは作戦実行の指示を出す。そんな大混乱の中、シャーリィは拘束を解き、フェニモールと一緒に護送車を脱出し、毛細水道へと逃げ込んだ。それを見て、急ぎ後を追うセネルとクロエ、そしてウィルとノーマ。そして、シャーリィとフェニモールが逃げたことに気づいたメラニィたちを追い、モーゼスもギートと共に毛細水道へと突入した。
こうして、モーゼスたちの邪魔が入ったが、シャーリィとフェニモールを逃がすことに成功したセネルたち。そして、奥で兵士たちに追い詰められているシャーリィとフェニモールと合流するが、シャーリィはフェニモールにセネルたちのいる場所へ先に降りてと言う。しかしフェニモールは、セネルたち陸の民の元へ行こうとすることを拒み、「あんただけ行けばいいでしょ。陸の民なんか信用できるもんか!」と、叫ぶ。だがそれでも、シャーリィはフェニモールの説得を諦めようとしない。
するとそこへ、メラニィが兵士たちを引き連れて現れ、水門の仕掛けを起動させて大量の水でセネルたちを押し流してしまう。それを見たシャーリィも飛び込んで後を追おうとするが、水門を閉ざされてしまい、またも離れ離れとなってしまった。
こうして、メラニィによってシャーリィと分断させられたセネルたちは、シャーリィを探して毛細水道の奥へと向かう。するとそこへ、モーゼスとギートが現れる。ここで会ったのも何かの縁だと言い、セネルに再戦を迫るモーゼスだが、セネル共々ウィルに「状況をわきまえろ」とゲンコツを振舞われる形で止められる。それでも馴れ合いはごめんで、自分たちの好きにやらせてもらうと言い張るモーゼスに対し、自分たちの邪魔はするなとウィルが釘を刺すことでセネルたちはモーゼスとギートを味方ではなくただの同行者として加える形で毛細水道の奥へと向かった。
同じ頃、メラニィたちに追われていたシャーリィとフェニモールは、毛細水道にある隠し小部屋に逃げ込んだ。するとそこに、ヴァーツラフ軍との戦いで深手を負った謎の青年が現れる。謎の青年はワルターと名乗った。ワルターはシャーリィが「滄我」と呼ばれる意思を持つ大海の力を使うことができ、それは4000年もの間に「輝く人」として水の民が待ち望んでいた「メルネス」と呼ばれる指導者だと語る。そしてワルターは、水の民の希望である当代のメルネスであるシャーリィを守る戦士であることを使命付けられたとも言ったが、シャーリィはメルネスとなるための儀式に失敗しており、生来の爪術も含めた力を失ってしまっていたのだ。
その話を聞かされたフェニモールは愕然となるも、すぐに激昂した。自分の家族や仲間が次々と殺されている時に、希望の人としての宿命を持って生まれながらも、陸の民と一緒に暮らしていたという事実から、フェニモールは「あんたがグズグズしたせいで、こっちは仲間を全員殺されたんだ! メルネスならメルネスらしく、さっさと責任果たしなさいよ!!」と涙ながらに激しく罵る。しかしワルターはフェニモールを止め、「俺はメルネスを信じる」と言い残した後、気を失った。

その後、ついにシャーリィの居場所を突き止め、急ぎ彼らが隠れているその隠し小部屋へと向かったセネルたちだが、そこにシャーリィの姿はなく、居たのはワルターとフェニモールだけだった。驚きを隠せないセネルたちにフェニモールは、自分とワルターを助ける為に囮になり、メラニィたちに連れて行かれたと言った。それはつい先ほどのことで、急げばまだ間に合うかもしれない。クロエたちは後を追おうとするが、意外にもセネルがモーゼスに、ワルターをギートに乗せて運んでくれ、と頼んできた。さらに驚きを隠せないクロエたちに「俺達がこいつを助けることを、シャーリィはきっと望んでいるはずだ」とセネルは理由を述べたが、モーゼスは「何でワイがそがあなことせにゃいけんのじゃ」と素っ気なく断ろうとするが、それを聞いたクロエとノーマに「ひとでなし! 最低! このバカ山賊!」と揃って詰られる。そしてセネルがワルターを担いででも連れて行こうとするのを見て、モーゼスは今回だけ特別だと言って、ワルターをギートに乗せることを許可する。セネルたちはフェニモールとワルターを連れて、シャーリィの後を追って毛細水道の出口を目指した。
そして、毛細水道の出口でついにシャーリィを連れたメラニィたちと対峙するも、彼らがけしかけてきた魔物によって足を止められ、逃げられてしまう。さらにウィルたちの手当てを受け、回復したワルターも、何も言わずにフェニモールを連れ去ってしまった。
しかし、その後にやってきたキュッポからシャーリィが「雪花の遺跡」に向かったという手がかりを与えられ、すぐさま出発しようとする。そこへヴァーツラフのやり方が気に入らないということで、モーゼスが同行を申し出てきた。それに対しセネルは、シャーリィ誘拐の件を拳で返礼してから、同行を許可するのだった。

シャーリィを助けに行くため、セネルたちは「自分たち全員の命をかける」という条件でジェイの情報を手に入れて、「巨大風穴」と呼ばれる洞窟内の潜入経路を通って雪花の遺跡へ向かう。ヴァーツラフ軍の手に落ち、鉄壁の要塞と化した遺跡に侵入することは容易ではなかったが、ポッポの作った潜水艦で巨大風穴の底にある地底湖へと潜る形でなんとか敵の目を盗んで、セネルたちは遺跡に侵入することに成功する。
その頃、ヴァーツラフはシャーリィを遺跡のある場所へと連れてきていた。そこにある碑文には、「血塗られし雷を、永久の眠りより覚ますなかれ」と書かれていた。クルザンド王統国の第三王子としてメラニィ、カッシェル、スティングルの3人の精鋭「トリプルカイツ」を筆頭とする自らの軍団を率いて遺跡船へとやってきたヴァーツラフ。彼は「血塗られし雷」こそが自分が追い求めている遺跡船の力であり、封印を解く鍵が強大な力を持ったメルネスにあると踏んでいた。封印を解けと迫るヴァーツラフに、自分に封印を解放できる力はないと懸命に言い張るシャーリィ。しかしヴァーツラフは「メルネスである貴様にできないはずがなかろう」と一蹴し、準備ができたら始めるからここにいろと言い残し、その場を後にした。
そして、遺跡内を進んでいき、ジェイから教えられた「星印のついた壁」を調べることで隠し通路を開けて最奥に辿り着くセネルたち。その時、その輝く大きなカプセルのようなものに囚われていた、ひとりの金髪の女性を見て、セネルは愕然となった。「ウソだろ、おい! こんなこと! こんなことあってたまるかよっ!!」何かに取り憑かれたようにそう叫ぶセネル。カプセルの中にいたのは、かつてセネルと愛し合ったひとりの水の民の女性で、シャーリィの姉であったステラ・テルメスだったのだ。
そこへ現れるヴァーツラフ。ステラに何をしたと叫ぶセネルに、ヴァーツラフはステラは3年もの間、生きてはいるが目覚めることはなく、ここでずっと眠り続けていたと語る。さらに愕然となるセネルに、ヴァーツラフはこう語る。その眠りにつく3年前、自分たちが暮らしている水の民の里をヴァーツラフ軍に襲われた時、ステラはセネルとシャーリィを守るために捨て身を覚悟で、ヴァーツラフの前に立ち塞がった。そして表向きは死んだことになったが、実際は生きたままヴァーツラフ軍に捕らえられていたのだ。その事実を聞かされ、絶叫するセネルを嘲笑うヴァーツラフは、ここまで辿り着いた褒美として自ら相手をしてやる、と拳を握る。それに応じるように武器を構えるクロエたち。そしてセネルも、3年もの間恋人であるステラに気付いてやれず、守ってもやれなかったことの悔しさと自分への腹立たしさと、ヴァーツラフへの激しい怒りに駆られ、挑みかかる。
しかし、ヴァーツラフの強さは圧倒的で、ハエでも追い払うかのようにクロエたちは吹き飛ばされてしまい、セネルはヴァーツラフによって地に捩じ伏せられてしまう。スティングルとカッシェルに連れてこられ、その様子を見せつけられたシャーリィは胸が締め付けられる思いとなる。そしてヴァーツラフはシャーリィにセネルを助けたければ「血塗られた雷」の封印を解けと迫りながら、セネルを執拗にいたぶる。その最中、ヴァーツラフはこうも言った。「兄だ妹だと言っても、所詮は血のつながらぬ間柄。助ける義理などないか?」その言葉に、耳を疑うクロエたち。その反応を見てさらに嘲笑いながら、ヴァーツラフはセネルは陸の民でシャーリィは水の民とそれぞれ種族が違っており、兄妹と名乗ってはいるが血は繋がってはいない間柄。そして、肉親と呼べるのは目の前にいる同じ水の民のステラだけだと言い放ち、セネルをさらにいたぶる。そして目の前で兄がさらにいたぶられるのを見ていられなくなったシャーリィは、ついに封印を解くことを了解した。姉のいるカプセルの中に入ったシャーリィ、そしてステラの力により、遺跡船に眠る究極兵器「滄我砲」の封印が解放されてしまうのだった。
こうして究極兵器を手に入れたことへの喜びに体を震わせたヴァーツラフは、用済みとなったセネルたちを始末するようカッシェルとスティングルに命令する。その直後、割れたカプセルの中から光の翼が飛び出し、ヴァーツラフたちを弾き飛ばし、セネルたちを出口へと導いた。それを見たヴァーツラフは、セネルこそがメルネスであるシャーリィとステラの力を引き出せるのに役立つ道具だと判断し、セネルは生け捕りにし、それ以外は抹殺しろとカッシェルとスティングルに命じた。

どうにか危機を脱したセネルたちだが、着いた先は巨大な樹木が生い茂る自然の迷宮「帰らずの森」だった。そして、モーゼスとギートが、アジトをヴァーツラフ軍に襲われて以来新たな拠点として構えた山賊の野営地へ案内することになり、セネルたちはひとまず野営地へと向かう。そして、次々と差し向けられるヴァーツラフ軍の兵士に追われながらも、辛うじて山賊の野営地に辿り着いたセネルたちだったが、野営地の山賊たちは先回りしたカッシェルによって皆殺しにされていた。そんなゴミでも始末するかのようなカッシェルの物言いに、モーゼスは激怒して彼に挑みかかるが、セネルとウィルによって押し止められる。さらにそこへスティングルが現れ、クロエに向かって「ヴァレンス家のひとり娘が、大きくなったものだ」と意味ありげな台詞を投げかける。その台詞に目を大きく見開くクロエに、スティングルはさらに、剣を握れば容赦はしないと言ったはずだ、とも言う。その言葉からクロエはスティングルが5年前に自分の両親を殺した「腕に蛇の刺青をした剣士」であると悟り、モーゼスと同じように激情に駆り立てられて挑みかかる。だが、スティングルは剣の一振りでクロエを相手にすることなく薙ぎ倒してしまう。まさに絶体絶命の状況に、ノーマがウィルに助けを求める。その一方でモーゼスをウィルと共に止めるセネルに、カッシェルはセネルにステラともどもシャーリィの力を引き出す触媒としてやると言い、モーゼスとウィルには「残りの連中はここで死ね。チンピラどもの後を追うがいい」と執拗に挑発をかける。それにさらに怒り狂い、吠え立てるモーゼス。その時、ウィルが制止としてモーゼスを殴り、今は撤退するべきだと言う。それにようやく冷静さを取り戻したモーゼス、そしてクロエはセネルとノーマと共に包囲網の一角に突破口を見つけて駆け出し、一同は撤退した。
そうして森の出口に辿り着いたセネルたちだが、ヴァーツラフ軍の兵士たちに行く手を阻まれる。だがその時、ヴァーツラフ軍の兵士の数人が、突然同じ兵士たちに向けて剣を振るった。目を見張るセネルたちに、どこからともなく声が告げる。「諸君らを助けたのは、変装した私の部下だ」と、セネルたちの前に一人の金髪の初老の男性が現れる。その男性の名は、マウリッツ・ウェルネス。水の民の長老的存在であり、セネルとも面識のある人物だった。

メインシナリオ・中編(第4章・第5章)

滄我砲の封印が解放されたと同時に、遺跡船の中央にある湖が干上がり、その中から巨大な要塞のような建造物、遺跡船の「艦橋」が姿を表す。その壮観さと威容さに言葉を呑むセネルたち。そんな彼らを自分の庵に招待したマウリッツは、ヴァーツラフ軍は艦橋に陣取って遺跡船のコントロールを奪い、さらにステラとシャーリィの命を使い、滄我砲を使おうとしていると語った。そしてマウリッツによると滄我砲とは、古い時代から水の民の命をエネルギーとして機能する強力な兵器で、一度使われた時には多くの水の民が犠牲になった代物であった。だからこそ今の今まで封印し続けていたのだという。
そこでマウリッツは、ステラとシャーリィを取り戻すために自分たち水の民と、陸の民(正確に言えば源聖レクサリア皇国)の同盟の協定を提案してきた。ウィルによると源聖レクサリア皇国は、遺跡船の力が他国に利用されることと、その力を巡っての争いが起きないようにするため、国家の関係者と、ウィルをはじめとした協力者を遺跡船に送り込んで監視を続けていたのだ。
マウリッツの話を聞いたウィルは同盟の協定を承諾し、自ら仲介者を引き受けたが、セネルたちに対してはヴァーツラフ軍との戦争が終わるまではマウリッツの庵で大人しくしていろと突き放すように言った。これに対してセネルたちは反発するがウィルは「だからお前たちはガキだというのだ」と言い放った。特に囚われの身内と仲間の仇がいるからこそヴァーツラフに対して感情的になっているセネルとクロエとモーゼスは、戦場で命令を待たずに飛び出し、帰らずの森の時のように勝手に動き回る可能性があることを否定できないとも言った。これにはセネルたちは反論できず、結局マウリッツに案内された仮眠室で眠れない夜を迎えることになる。
しかし、どうしてもステラとシャーリィを見捨てることができないセネルは、夜にひとりで庵を抜け出そうとする。それを見たクロエが止めに入りながらも、自分だってこのまま黙っていることなんてできないと打ち明け、どうしても行くというのなら自分もついていくと打ち明けた。そこへさらにノーマとモーゼスが現れ、自分たちも同じ思いだと言って同行を申し出てきた。
こうして互いの決意を確認しあったセネルたちは、翌日、自分たちは指示に従うから同盟軍に加えてくれとウィルに改めてお願いをする。しかしウィルはこれから始まる戦争に一切の情を挟む余地はない、と首を縦に振らない。その時、水の民の若者が慌ただしい様子で駆け込んできて、「ささやきの水晶」を取りに遺跡に向かったワルターたちが魔物にやられて戻ってきたと言った。そして、その「ささやきの水晶」が同盟軍にとって必要なものだと聞いたノーマが、「ささやきの水晶」を自分たちが取りに行くと提案してきた。これにウィルが反対するが、マウリッツは自分たち水の民は人手が足りないから協力してくれるのはありがたいと快諾。しかし、マウリッツから聞かされた遺跡の名を聞いて、ノーマは絶句する。その遺跡の名は「人食い遺跡」と言い、トレジャーハンターの間でも近寄る者はいないとされるほど危険だと曰く付きの場所だった。言い出しっぺのくせして急に弱気になるノーマを引っ張り、さらに放ってはおけないと同行を申し出てきたウィルを加え、セネルたちは人食い遺跡へと向かった。
人食い遺跡の最奥に辿り着いたセネルたちは、見事、ささやきの水晶を手に入れた。だが、それと同時に、呑気そうに眠っている一人の美女を見つける。目を覚ましたその美女は記憶を失っているらしくとてもぼんやりとしていて、「グリューネ」という名前以外は何も知らないという感じだった。そしてなんとなく楽しそうにしながらもセネルたちについていくと言ってきたが、セネルたちも魔物がひしめくこの場所に彼女を置き去りにすることもできないので、連れて行くことにした。
その頃、艦橋の最上階の司令室にステラとシャーリィを連れてきたヴァーツラフは、滄我砲を起動させるための装置を二人に見せつけた後、部下たちに遺跡船を前進させるよう指示を出す。その行き先は、聖ガドリア王国。クロエの祖国で、ヴァーツラフのいるクルザンド王統国と戦争を繰り広げている隣国だった。

ささやきの水晶を手にしてマウリッツの庵に帰り着いたセネルたちは、ジェイと再会する。それからささやきの水晶をマウリッツに見せると、マウリッツはこの水晶は人食い遺跡でセネルたちが見たカカシのようなロボット、かつて古い時代に作られた「人形兵士」と呼ばれる小型兵器を使うためにあるもののだと説明し、この人形兵士たちを使ってヴァーツラフに対抗するための戦力を用意すると言った。
こうして、ウィルの計らいによって水の民と源聖レクサリア皇国の同盟は無事成立し、同盟軍の作戦参謀にはジェイが急遽抜擢された。さらにウェルテスの街の住民に扮した軍人たちを率いて同盟軍に参加すると共に司令官と副官に抜擢されたのはフェロモン・ボンバーズの二人であった。実はフェロモン・ボンバーズのエドとイザベラは源聖レクサリア皇国の近衛軍司令と補佐官だったのである。また水の民へと装いを変えたワルターは、人形兵士部隊の指揮官となった。こうして残された僅かな時間の間、ヴァーツラフ軍と戦う態勢は整った。
さっそくウィルとジェイとマウリッツが作戦会議を行う中、セネルたちは迫る決戦の時に備えて休息をとりつつも、庵の裏山で特訓を積んだ。そして翌朝、ジェイから作戦が発表される。それは、艦橋の手前に置かれたヴァーツラフ軍の前線基地へ夜襲を仕掛け、そこを足がかりとすると同時に艦橋の前の平原にヴァーツラフ軍の本隊を引きずり出す。その後、守りが手薄となった艦橋に潜入し、ステラとシャーリィを救出するというもので、セネルたちは「独立遊撃隊」として艦橋に潜入するという役割を引き受けた。
そして作戦は決行され、前線基地はセネルたちによって陥落させられる。作戦通り、前線基地を足がかりとしたエド・イザベラ・マウリッツ率いる同盟軍は艦橋前平原に迫り、一方で前線基地陥落の報を受けたヴァーツラフは、源聖レクサリア皇国の出撃に驚くも、「私を挑発しようというのなら、乗ってやろう。レクサリアの鼻っ柱、へし折ってくれる!」と、不敵に笑いながら全軍出撃の命令を下す。そしてついに、艦橋前平原で同盟軍とヴァーツラフ軍の戦いが始まるのだった。
激しい戦いが繰り広げられる艦橋前平原を突き進むセネルたち。しかしその道中、キュッポとポッポ率いるモフモフ族の軍団がヴァーツラフ軍目掛けて奇襲を仕掛けたが、ヴァーツラフが切り札として投入してきたドラゴンの強襲を受ける。ドラゴンを退けるも、逆にキュッポとポッポがヴァーツラフ軍の兵士に取り囲まれ、絶体絶命のピンチに陥る。が、その窮地を救ったのはジェイだった。
モフモフ族の村は艦橋前平原の近くに位置しているため、キュッポとポッポたちは事前にジェイに避難するようにと言われていた。それなのにどうしてここへやってきたのかと問い詰めてくるジェイに、セネルたちやジェイが戦っているのに自分たちだけ隠れるのは嫌だ、自分たちだって命は惜しくないとキュッポとポッポは胸を張る。するとジェイが、ここで怒りの言葉を爆発させる。「命が惜しくないなんて、冗談でも口にするな!!」だが、キュッポとポッポは遺跡船は自分たちの家だからこそ、自分たちの力で守りたいと一歩も譲らない。これにさらに感情的になるジェイだが、そういうキュッポとポッポの思いは本物だということに胸を打たれる。そして、モフモフ族には後方支援を担当してもらい、さらにキュッポとポッポの代わりに自分がセネルたちと一緒に行くことを申し出るのだった。
こうしてジェイを仲間に迎え入れたセネルたちは、滄我砲の発射とそれによる聖ガドリア王国の壊滅を目論むヴァーツラフを追って、艦橋へと入る。そこで待ち受けていたのは、トリプルカイツを筆頭としたヴァーツラフの直属の精鋭たちだった。最上階の司令室へ至るまで幾度となく繰り広げられる激戦の末、メラニィとカッシェルはモーゼスとジェイによって討ち果たされ、スティングルもクロエの剣の前に下される。しかしスティングルは「私はまだ、死ぬわけにはいかぬ!」と言い残し、どこかへ逃げ去ってしまう。
そしてセネルたちはついにヴァーツラフの元に辿り着くが、ヴァーツラフは滄我砲を起動させてしまう。その一撃は、ガドリアの王都の後ろに聳える「空割山(くうかつざん)」を崩壊させた。その威力に仲間たちが呆然となる一方、ステラとシャーリィの命が使われてしまったことにセネルは絶叫する。これで全てが終わったかに思えた瞬間、装置に繋がれたステラとシャーリィから生命反応が確認された。次こそ王都に当ててやろうと目論み、ヴァーツラフは二回目の発射命令を下す。それに対し、セネルたちはヴァーツラフと決着をつけるべく、再戦を挑んだ。
死闘の末、ついにヴァーツラフを打ち破り、ステラとシャーリィを救出するセネルたち。しかし、ふたりが外されたはずの装置が突然再起動する。振り返ると、そこに隠しスイッチを手にしたヴァーツラフがいた。ヴァーツラフはセネルを見て意味ありげな笑いを浮かべ、再び拳を交えることでセネルの正体が分かったかのような物言いをする。「貴様はやがて知るだろう…自分の選択が、いかに愚かしいものだったかを…貴様は自ら、引き返せない道へ踏み込んだのだ……!」そう言い残した後、隠しスイッチを押して、ヴァーツラフはその場に倒れ、事切れた。発射に向けて加速する滄我砲。もうこれ以上滄我砲を撃たせる訳にはいかないと、シャーリィはその場に駆けつけてきたワルターの制止を振り切り、自分の体を装置に繋げた。しかし無情にも滄我砲は止まらず、ついに第二射が発射されてしまう。誰もが絶望に打ち拉がれたその時、ステラの体が突然輝き、水の民が持つ精神の結晶体である「テルクェス」が現れ、なんと滄我砲の第二射を打ち消した。
驚きを隠せない一同。この力を目の当たりにしたワルターは、ステラが遺跡船の動力源として使用されていたのだと推測し、そしてセネルは雪花の遺跡で自分を助けた金色の光も、ステラによるものだったのだと悟った。その後、セネルとシャーリィの必死の呼びかけでステラは目を覚ましたが、既に彼女の命は尽きかけていた。そしてステラはは「あなたの力は、みんなを幸せにするためのものよ……」はシャーリィに言い残し、そしてセネルには、「ごめんね」と一言だけ言い残した後、そのまま二人の腕の中で眠るように息を引き取ってしまった。

こうして、ヴァーツラフが倒れ、その軍勢も壊滅したことで遺跡船には一時の平和が訪れたが、一方で遺跡船の力を見せつけられた大陸の各国による、遺跡船の独占を狙った勢力争いが始まっていた。その中でも聖ガドリア王国の動きは活発で、すでに遺跡船各地を回って勝利国の利権を主張していた。そんな中でセネルはステラの死をひきずっていた。シャーリィはメルネスとしての使命を果たしたいと、水の民の里へ去っていった。
そんなある日、仲間たちと共に水の民の里を訪れることになったセネルはシャーリィと再会。シャーリィは姉のステラと同様にセネルを異性としても意識しており、その好意を伝えようとしたが、ステラの想いを捨てきれないセネルはそれを断ち切るかのように背を向けてしまう。その様子からセネルが未だ姉を想い続けていることを知ったシャーリィは、思い慕っていた兄に背を向けられたことに傷心する。そんな彼女の様子を見たフェニモールは、憎まれ口を叩きながらもシャーリィに寄り添った。「他愛のないおしゃべりでひたすらに盛り上がれるし、恋の悩みだって相談できる。それに、悲しいときには、一緒に泣いてあげられる」そのフェニモールの言葉を聞いた時、彼女の不器用な思いやりに温かさを感じたシャーリィはとめどなく涙を流し、フェニモールを初めての「友達」として認めるのだった。
翌朝、ワルターが現れてセネルたちに「ヴァーツラフの残党が見つかった」と言い、メルネスの脅威を排除するべくその残党狩りをしに、「隠し砦」と呼ばれるヴァーツラフ軍の拠点へと向かうと言った。セネルもシャーリィを守るために、あえてワルターの呼びかけに乗り、隠し砦へと向かった。
隠し砦では、水の民を相手に数々の非道な人体実験を行っていた形跡が発見される。それを見て言葉を失うセネルたちに、突然ワルターが掌を返すかのようにこう言い放った。「水の民は長きにわたり、辛酸を舐め尽した。だが、それも今日で終わる。メルネスが託宣の儀式を経ることでな!!」実はヴァーツラフの残党が見つかったのはワルターが思いついた真っ赤な嘘で、ワルターはシャーリィをメルネスとして覚醒させるため、その障害となるセネルとその仲間たちを排除するためにここへ連れてきたのだった。しかし、シャーリィがメルネスとなるための「託宣の儀式」を行っている場所に陸の民の軍勢が現れたという知らせを受けたワルターは急ぎ飛び去っていく。ワルターを追おうとするセネルたちだが、ヴァーツラフ軍が残していった魔物に行く手を阻まれてしまう。

一方その頃、水の民の里では、シャーリィがメルネスとして完全に覚醒するための儀式の準備が、遺跡船の船首に存在する「望海の祭壇」と呼ばれる場所で進められていた。しかしそこへ突如として現れる陸の民の軍勢。それは、聖ガドリア王国の騎士たちだった。滄我砲によって危うく国を滅ぼされかけた聖ガドリア王国は、水の民に対する恐怖心を増大させており、シャーリィを拘束もしくは排除するべく儀式に乱入してきたのだ。
女子供も容赦なく斬り捨てる騎士たち。シャーリィを庇う様に立ちふさがったのは、フェニモールだった。兵士に斬られたフェニモールを抱きかかえ泣き叫ぶシャーリィ。だが周りの水の民たちの中には彼女を助けようとするものはいなく、騎士たちの暴挙に怒りに身を震わせるだけだった。そしてマウリッツはというと、フェニモールの死がシャーリィをメルネスとして覚醒するきっかけになると考え、わざと事態を放置するのだった。
セネル達が急ぎ祭壇に辿り着いた時、そこには金色だった髪の毛が青く光り輝くシャーリィの姿があった。ついにメルネスとして覚醒したシャーリィを前に怯える騎士は、クロエにシャーリィを討ち取れと叫ぶが、クロエはこれに反発。さらにセネルに拳を振るわれ、騎士たちは捨て台詞と共に逃走する。
シャーリィに駆け寄ろうとするセネルだが、シャーリィは「私をその名で呼ぶな。お前の妹を演じていた私ではない」と言い放ち、なんとセネルを攻撃してきた。さらにシャーリィは両手をかざし、セネルたちから爪術を奪い取った。そこへ追い打ちをかけるように、この時を待っていたとばかりに、彼女と同じく髪を青く輝かせるマウリッツと水の民たちは「厚顔にも過去の過ちを忘れ、万物の霊長を気取る陸の民よ。滄我の怒り、その身に受けよ!」と、高らかに宣言する。滄我、つまり海の意思は陸の民を滅ぼそうとしており、この宣言はまさに陸の民への宣戦布告だった。
そして、セネルたちを手にかけようとワルターが動いた時、突然吹雪が吹き荒れ、セネルたちはそれによって姿を消した。それに目を見張りながらも、シャーリィたち水の民はセネルたちの抹殺よりも、陸の民の滅亡という大きな目的のための行動を開始するべく、自分たちが王城と呼ぶ「蜃気楼の宮殿」と呼ばれる古代の宮殿へと向かった。
そんな中、セネルたちは祭壇の入口へと運ばれていた。セネルを助けた爪術ではないその力を認識できたのは、人食い遺跡で出会った記憶喪失の女性、グリューネだけであった。その吹雪の力は、グリューネを主(あるじ)とよび、「精霊」と呼ばれる存在が宿る種を残して消えていった。

メインシナリオ・後編(第6章・第7章)

メルネスとして覚醒したシャーリィによってセネルたちと同じように爪術を奪われ、さらに外を人形兵士たちに包囲されたことで、ウェルテスの住民は混乱に陥っていた。そして、水の民が陸の民の滅亡へと向けて本格的に動き出し、さらに源聖レクサリア皇国の聖皇ミュゼットも陸の民に水の民との戦争の準備を進めるよう呼びかけたという事実に、セネルたちはシャーリィとの戦いを避けるためにも行動を起こす。その矢先、クロエに楯突かれ、そしてシャーリィを討ち損ねたことに腹を立てた聖ガドリア王国の騎士たちが、国家反逆罪としてクロエとセネルを拘束しようと現れる。しかしその光景を見たエドがモフモフ三兄弟(キュッポ、ピッポ、ポッポ)をバックダンサーとして引き連れて派手なテーマ曲と共に乱入してきて、騎士たちを撃退し、難を逃れた。
その後、セネルたちはまるで何かに導かれるように遺跡船の地下に広がる穏やかな海と陸地「静の大地」に辿り着く。そして、いつの間にかついてきたグリューネを正式に仲間に加え、陸の民と水の民の遺恨と真実を知るために、静の大地の探索を開始する。そこで静の大地に存在する「静の滄我」にある光景を見せられる。それは遺跡船と水の民が宇宙からやってきた場面と、4000年前に起きた陸の民と水の民の争い、そして4000年前の時代のメルネスが陸の民を滅ぼすため遺跡船の最終兵器にして大陸造成装置「光跡翼」を使用し、世界の半分を海に沈めた伝説の大洪水「大沈下」を起こす場面だった。クロエたちはこのことから、シャーリィとマウリッツたちが大沈下を再現し陸の民を滅ぼそうとしているという予測を立てるが、シャーリィとの兄妹の絆に縋り付くセネルは反発し、「シャーリィは虫一匹殺せない性格なんだよ。大陸を沈めて人類を滅ぼすなんてそんな大それたこと、できるはずがない!」と、必死に訴える。すると業を煮やしたジェイが、そのシャーリィはもうセネルとは訣別を宣言していると事実を突きつけ、「兄妹ごっこの時期はとっくに終わってるんだ!!」と、容赦なく言い放つ。その言葉が胸に突き刺さるのを感じるセネルだが、それでもシャーリィを諦めきれず、何とか説得してみるとさらに根拠のない方法を言い出す。戸惑うクロエたちと呆れるジェイ。すると、そんな彼の諦めきれない思いに呼応するかのように、海が輝きだした。
静の大地の海、つまり静の滄我が自分たちを呼んでいることに気づいたセネルたちは、静の滄我に向かって、これから先の未来に向けた意思表示をする。すると、仲間たちの爪が強い光を放ちだし、シャーリィに奪われた力が蘇るのを感じた。だがただ一人、セネルの爪が光を放たず、彼がどんなに静の滄我に呼びかけ、叫んでも答えが戻ってくることはなかった。「何でだよ!? 何で俺だけがこんな目に遭うんだ! 時間がないってのに! シャーリィを説得しなくちゃいけないってのに!!」輝きを消した海に向かって叫び続けるセネル。そんな彼の姿を、仲間たちはただ困惑の目で見つめるしかなかった。

その夜、自分の何がいけなかったのか、自分がどうすればいいのかわからずに、セネルは海岸で一人で困惑し、怒りを抱いていた。そこへ現れたクロエに、自分たちは滄我がセネルを拒んだと言っているが、その逆としてセネルが滄我を拒んだということも有り得るかもしれないと指摘される。爪術は滄我と通じ合うための手段であり、本人にその気はなくても迷いなど心が抱えている何かがそれを阻んでいる。その可能性を考えたセネルは、意を決してクロエに自分の過去を打ち明ける。それは、自分がクルザンド王統国の戦災孤児であり、爪術の才能を見出されてヴァーツラフ軍に拾われて、兵士として育てられていたこと。そして、12歳の時にシャーリィの誘拐という任務として水の民の里へと潜入し、シャーリィに近づいたが、逆に彼女とステラの優しさに触れて情に目が眩み、任務を放棄して二人と暮らしたこと。そして託宣の儀式に失敗して昏睡状態に陥ったシャーリィを救うため、どんな病も治すとされる鉱石を探してステラと共に水の民の里の外へ出たことで、ヴァーツラフ軍に目をつけられ、捕獲目標であるシャーリィとステラと共に、自身も裏切り者として狙われ、襲われたこと。それらは全て遺跡船に来る3年前に起きたことで、シャーリィの故郷が滅ぼされたのは、スパイとして送り込まれた自分が原因だ、と、セネルは告白した。
愕然となるクロエが、シャーリィはその過去を知っているのかと聞いたが、セネルは首を横に振る。自分の正体を知っているのはステラだけで、その上で彼女はシャーリィを託してくれた。だからこそステラのためにもシャーリィを何としても守らなければいけない。そして、大沈下を起こそうとしているのであれば止めなければいけない。そう語るセネルだが、全てはステラを思っての行動で、シャーリィのためではない。それに絶句させられたクロエだが、次の瞬間、セネルの頬を思い切り張っていた。驚くセネルに、クロエはセネルが滄我に拒まれた理由をこう叫んだ。「お前が自分のことを、まるでわかっていないからだ! お前は自分の気持ちをごまかしている! ステラさんを選んだなんてただの言い訳だ!!」その言葉に、セネルはハッとさせられた。自分はシャーリィのためだと言って行動に移そうとしているが、本当はステラとの思い出に縋り、さらに彼女を死なせてしまった自責の念に苛まれるのをいいことにシャーリィと向き合うことから逃げていただけだった。そうした過去に縋る気持ちが、滄我を無意識のうちに拒んでいたのだ。
どんなに過去に縋ろうとしても、どんなに過去に寄り添っても、前へ進むことはできないし、生きることもできない。クロエの叱咤でそれに気づいたセネルはついに決意する。シャーリィに会って、自分の過去も含めて今まで言えなかったことのすべてを言う。そして、もしもシャーリィがメルネスとして自分の言葉に耳を傾けなかったら、自分で手を下してでも大沈下を食い止めると。その瞬間、静の滄我がセネルの思いに応え、彼の爪が輝き出す。セネルも、ついに静の滄我の力を手に入れたのだった。

その後、ジェイの調査により、蜃気楼の宮殿にいるという情報を掴んだ。しかし、蜃気楼の宮殿は周囲に結界が張り巡らされており、地上から近づくことはできない。そこでキュッポたちが見つけた列車を使い、隠された地下道から蜃気楼の宮殿へと進入することに成功する。
待ち受ける数多くの敵を蹴散らし、さらにメルネスの親衛隊長として立ち塞がってきたワルターを退けるセネルたちは、ついにシャーリィの元に辿り着く。だがその時、マウリッツがセネルがヴァーツラフの手下だと叫び、説得を妨害してきた。驚きを隠せないセネルたちとシャーリィ。実は、水の民たちは蜃気楼の宮殿で光跡翼発動の準備を進めていたが、光跡翼が一向に発動しないことから、マウリッツはシャーリィが滄我との同調を拒んでいるのが原因だと考える。その原因はやはりセネルに対する想いだと気付いた彼は、セネル達がシャーリィの元へ辿り着いた時を狙い、セネルの過去を、捕虜にしていたヴァーツラフ軍の残党に喋らせたのだ。そんなセネルの過去を知ったシャーリィは、一度は開きかけた心の扉を再び閉ざしてしまう。「さようなら……お兄ちゃん」そのシャーリィの悲しみと共に、ついに光跡翼が起動し、シャーリィはそこへ向かって飛び去ってしまった。
だが、それでもセネルたちは諦めず、急ぎ後を追って光跡翼へ向かう。だがその道中、満身創痍となったワルターが巨大な人形兵士「オートマタロイヤル」を従えて現れる。親衛隊長としてシャーリィを守る背水の陣の覚悟で挑んでくるワルターだが、オートマタロイヤルはセネルたちに倒されてしまう。そして、ワルターもついに力尽き、最期にセネルを睨めつけながら、死の間際にこう言い残した。「なぜ……メルネスは、貴様を選んだのだ。メルネスは……俺が守るはずだった。幼いころから……俺はそのために……そのためだけに……」
ワルターとの戦いを乗り越え、ついに光跡翼の最奥に辿り着くセネルたち。すると今度は、マウリッツが立ち塞がる。「お前はステラを死なせ、ワルターをその手にかけた! その血塗られた手に、今度はメルネスまで掴む気か!!」と、糾弾するマウリッツに、「自分が何をしてきたかは自分が一番よくわかっている。それでも俺がここに立っているということ、それ自体が俺の意志であり覚悟だ!」と、動じることなくセネルも叫び返す。そんな彼の揺るぎない思いを愚かだと一蹴しながら、マウリッツは滄我の力を解放し、襲いかかってきた。激闘の末、マウリッツを下すセネルたちだが、ついに光跡翼の発動準備が完了してしまう。戦いに敗れたが、嬉々としてその様子を見つめるマウリッツは「世界があるべき姿に戻る瞬間、その目に焼き付けるがいい!」と、顔を歪ませながらそう言い放つ。さらにマウリッツは嘲笑いながらこう語った。宇宙から飛来し光跡翼を用いて海しかなかった世界に陸地を作ったのが、水の民ではなく陸の民であったこと。そしてこの世界はもともと海しかなく、先住者は水の民であったということ。その事実に仲間たちは「自分たちの先祖が来なければ何も起きなかった」と考え項垂れるが、セネルは前へ進み、シャーリィを抱きしめ、一言だけこう伝える。「信じてるよ、シャーリィ」その瞬間、滄我と意識を分離させ、元に戻ったシャーリィはセネルを抱きしめ返してきた。「……ありがとう。声、はっきり聞こえたよ。本当に、ありがとう」
しかしその時、シャーリィが滄我と意識を分離させ、メルネスであることを放棄したことで起動を停止したはずの光跡翼が再起動する。振り返ると、憤怒に顔を歪ませたマウリッツが後ろに立っていた。陸の民への憎悪と狂気に完全に支配されたマウリッツは、シャーリィをメルネスを名乗る資格はない裏切り者と罵りながら滄我の力を取り込み、光跡翼を発動させようとする。「大沈下は私が成し遂げてみせる!! だから力を!! 超越するための力を!!」そう叫んだ直後、滄我の力が自身に宿す。だが次の瞬間、メルネスではないマウリッツが滄我を無理に取り込んだことで力が暴走し、苦悶の叫びと共にマウリッツは滄我に飲み込まれ、「ネルフェス」と呼ばれる異形の怪物へと変異を遂げる。そして、セネルたちとシャーリィは力を合わせ、激闘の末にネルフェスを打ち倒してマウリッツの憎悪と狂気を打ち砕き、光跡翼を完全に停止させた。
戦いを終えたセネルたちの目の前には、穏やかな海が広がっていた。静の大地と同じように穏やかで、青く澄んで美しいものとなった海に感嘆する仲間たち。だがその時、激しい戦いに次ぐ戦いで力を使い果たしたセネルは、足を踏み外して海へと落下してしまい、シャーリィの悲痛な叫びが響き渡る。
海の奥底へと吸い込まれるようにして沈んでいきながら、シャーリィに詫びるセネル。そして、ステラと同じく眠るように息を引き取ろうとした時、「お兄ちゃん!!」と、必死に自分を呼ぶシャーリィの声を耳にした。うっすらと目を開けると、なんとシャーリィが後を追うようにして海へ飛び込んできた。セネルの体をシャーリィは抱き止め、同時に二人を祝福するかのように海が輝き出す。海がまだ生きるべきだと言っているように感じたセネルは息を吹き返し、シャーリィと手をつなぎながら、地上へと泳いでいった。そんな彼を見て微笑みながら、シャーリィは心の中でセネルに向かってこう語りかけた。「私達、きっと一緒に歩いていけるわよね…大丈夫…信じてる」

キャラクタークエスト・前編(ウィル編・ノーマ編)

滄我との戦いの後、シャーリィを取り戻したセネルはウェルテスの保安官となり、新たな生活を送っていた。しかし、ある日シャーリィと出かけた先で、凶暴化しただけでなく、さらに倒されても一度復活する魔物に遭遇する。嫌な予感をおぼえつつも、セネルはそのことをウィルに報告した。
それから滄我との戦いの後、遺跡船を後にした仲間たちが次々と戻ってきたので、彼らとシャーリィを連れて町の裏の滝に向かったセネルは黒い霧から見たことのない魔物が生まれるのを目撃。グリューネは黒い霧を知っているらしいが、いまだ記憶は戻らないままだった。

そんな中、ウィルは未だ自分を恨むハリエットとの関係に悩み続けていたが、ある日、ひと組の若夫婦から赤ん坊を預けられる。その赤ん坊の両親である若夫婦が仕事をなくし、育てていくこともできなくなって心中するつもりだと知ったセネルたちは、急いで若夫婦を追う。そして、巨大風穴で魔物に襲われている若夫婦を助けたが、若夫婦はウィルならば自分たちよりも助けてくれると自虐的な物言いをする。それに怒ったウィルが掴みかかり、「家族が共に暮らしていければ、それだけで幸せだ」と喝を入れ、若夫婦の目を覚まさせた。そんなウィルの優しさを目の当たりにしたハリエットは、仲直りのきっかけに静の大地へ珍しい魔物を捕まえに行くが、その魔物から彼女を庇ってシャーリィが負傷してしまう。報せを聞いて駆けつけてきたウィルは、ハリエットがわがままで街の外へ出て、その挙句にシャーリィに怪我をさせたと誤解してしまう。セネルたちの制止も聞かずにハリエットを力ずくで家へと連れて帰り、ハリエットの言い分も聞かずに「皆がお前のせいで危険な目にあった。負わなくていいケガを負った。オレの大切な仲間を、そんなもののために危険にさらしたのか!!」と怒りをあらわにした。それに対しハリエットも逆上し、「どうせハリエットの大切なものなんて、あんたにはどうでもいいものよ!! せいぜい大切なセネルくん達と仲良くしてればいいじゃない!!」と言い、その場を走り去る。そして、心配で様子を見に来たシャーリィの言葉も受け付けないほど、以前にも増して頑なになってしまう。こうして、再び娘と疎遠になってしまったウィルは、セネルとシャーリィにもう一度ハリエットと話をしてやれと言われるが、それも聞かず、妻のアメリアとよく過ごした花畑に向かった。するとそこで、花が枯れつつあることを知る。
一方、父に自分の気持ちをわかってもらえず、荒れるあまり遺跡船を去ると喚き散らしていたハリエットは、セネルとシャーリィに「見せたいものがある」と説得され、連れて行かれた。そこは、ウィルの家の2階の一室で、なんとウィルがハリエットのために作った子供部屋だった。そしてセネルとシャーリィから、ウィルがこの子供部屋を作るほど、ハリエットとまた家族で暮らせる日を待ち望んでいて、そのための場所であるこの家をひとりで守ってきたこと。その娘の居場所を作ってきたが、どう接すればいいのかわからないあまり、お互いに素直になれず、父娘としてお互いに自分たちはすれ違ってしまっていた事を聞く。ハリエットは、とめどなく涙を流しながらも、娘として父と向き合っていくことを決めるのだった。
その頃、花が枯れた原因である水の異常を探るべく、毛細水道へ向かったウィルたちの前に、黒い霧に冒され腐った水と、霧に包まれた、謎の仮面の女性が立ちふさがる。「無駄と知りつつも、何故命を削る。あらがうことなく、流れに身を任せよ」という仮面の女性の誘惑に見て取れる言葉に屈しかけるウィルだが、「お前はそうやって、またハリエットをひとりにするつもりか!」というセネルの叫びと、自分たちの愛した花畑を守るというアメリアの約束を果たすという信念を胸にこれを振り払う。その後、セネルたちと共に、黒い霧の中から具現化した自分の心の闇と戦い、撃破するのだった。
その後、元通りになった花畑で、ウィルはハリエットと寄り添い、アメリアのことを語り合ううちに花畑の花が輝きだした。この花の名前は何? と、尋ねるハリエットに、聞いて泣くなよ、とウィルは答える。この花は昔、ウィルとアメリアが見つけて名づけたもの。その名前は「ハリエット」で、夫婦が守ろうとした花と、愛する娘の名前は同じだった。それを知って泣き出すハリエット。
和解した親子がウィルの家に着いたとき、ハリエット一人が家の中に駆け込む。すぐにドアが開き、ハリエットはウィルに向かってこう言った。「お帰りなさい。パパ」と。

ノーマが遺跡船に来てまで願いをかなえる秘宝「エバーライト」を探している理由は、かつて喧嘩ばかりする両親との生活にうんざりし、家出したところを拾ってくれた恩人であり、今も「ししょー」と呼び慕うトレジャーハンターのスヴェンにあった。彼は赤の他人のノーマに爪術の素養を見出し、上級学校にまで通わせてくれて、なにより底抜けに明るく前向きな師匠の姿に、両親との日々で荒れていたノーマの心も癒されていた。そしてスヴェンが探していたエバーライトを見つけたいと思うようになったのだ。
行方不明になったと聞かされていたスヴェンは既に命を落としていた。スヴェンの墓の前で、エバーライト発見を誓う彼女の前に、スヴェンの師匠であった盲目の老人ザマランが現れ、「バカな夢を追いかけるのは、やめにしたらどうじゃ」と言う。スヴェンが追い求めたエバーライトを否定するかのような物言いをするザマランにノーマは怒るが、ザマランはまるで相手にすることなく、現実はお前が思うように夢物語を許してはくれないと突き放し、スヴェンのように夢を追い続けて手遅れになる前に目を覚ますことだと言い残し、どこかへ去っていった。
師匠と師匠の夢を一方的に否定され、ムキになったノーマはセネルたちを巻き込んで遺跡へ向かうが、傷を負うばかりか、毒に侵され瀕死の状態に追い込まれてしまう。薬で一命を取り留めたが、立て続けに起きる失敗を前に心身ともに疲れ果ててしまう。
「信じ続けるの……つらいよ。つらすぎるよ……」泣きそうな声で、スヴェンの墓に向かって語りかけるノーマ。その時、黒い霧と共に仮面の女性が現れ、こう囁きかける。「疲れたのなら、諦めればよい。責める者は誰ひとりとしておらぬ」その女性の誘惑の言葉に呑み込まれたノーマは、そのままスヴェンの墓の前に倒れ込んで、意識を失ってしまうのだった。
翌日、ノーマを探して墓場までやってきたセネルたちは、倒れていた彼女を見つけるが、目を覚ましたと共に、エバーライト探索をやめたい、という言葉を聞かされる。驚いたセネルたちが理由を尋ねるが、ノーマはもうどうでもいい、探索をやめにするとの一点張り。そして、昨日セネルたちがノーマを探す際、ノーマの部屋から見つかったきわめて正確な古刻語の解読ノートを突きつけられても、自嘲するだけだった。古刻語ならシャーリィに解読してもらえばすぐにわかるけど、もし絶望的な結果だったらと思うと怖くて聞けなかった、と。
師匠はもういない。一人で信じることに疲れた、と泣きじゃくり、仲間たちの言葉も受け付けずに自暴自棄になるノーマに、セネルが「それでお前は後悔しないで生きていけるのか? 大切な思い出を大切なままにしておけるのか?」と尋ねる。それについに「あたしだって、不安になったりするんだよ!? バカみたいに騒いでるだけじゃ、忘れられないことだってあるんだから!!」と、ノーマが声を荒げた時、ザマランが溜め息混じりに現れた。相も変わらずスヴェンを馬鹿にするザマランに再び食ってかかるノーマだが、それでも彼はまともに相手にすることなく、突き放すようにこう言った。「夢をあきらめたお前が、スヴェンの何を語るつもりじゃ? ひたすらに夢だけを信じた男を語る資格がお前にはもうないじゃろうて」その言葉を前にノーマは反論できないが、ザマランに絵に描いたパンだと再びエバーライトを否定されたことに爆発する。「ししょーの夢だけは、ちゃんとあるんだから! あたしがそれを証明するわよ!!」と吐き捨てるように言い残し、どこかへ走り去っていってしまった。その後ろ姿を見届けたザマランは、セネルたちにこう語った。自分も昔はスヴェンやノーマのように夢を追い求めていたが、研究中の事故で失明してから臆病になっていたのだ、と。だからこそ自分やスヴェンのように傷ついてほしくはないと思ってあえて辛辣な言葉を浴びせ続けたが、それが逆に尻を叩いて走り出させる結果となったと自重した。
いまだ体力の戻らない体を引きずって水晶の森へ向かうノーマ。まだ多少の不安はあるものの、もしここにエバーライトがなくても、また俺たちと探せばいいじゃないかとセネルに勇気付けられる。そして、水晶の森の中で見つけた隠し通路の先で、ノーマの体から黒い霧が立ちのぼる。彼女の絶望を増大させていたのは霧の仕業だった。
だめでも、またやればいい。そして誰のためでもなく、自分が探したいからエバーライトを探している。そんな風に夢を追いかけるこそが自分の生き甲斐であり、楽しみなのだ。スヴェンもそんな生き様を貫いていたことを思い出したノーマは、決意する。「だから、もう迷わない! 知ることを恐れたりはしない! あたしは、自分を信じて生きて行く!」ノーマは霧の中から現れ、セネルたちと共に黒い霧の中から具現化してきた自分の心の闇を撃破。ついにエバーライトの鎮座する最深部で、壁と床に刻まれた文字を発見する。「ノーマ、胸を張れ! 前を見ろ!」そう書かれた古刻語に、スヴェンはここに来たんだ、と気づいたノーマの目から涙がこぼれる。
その後、水晶の森の最深部にザマランを引っ張るようにして連れてきたノーマは、エバーライトにザマランの視力が戻るようにと祈った。すると、その祈り通りに光の戻った彼の目に、壁に刻まれた文字が目に入る。それもまた、スヴェンが残したものだった。「エバーライトはここにあり! ザマミロ師匠!」
ザマランがそれに目を疑った時、どうだざまみろ、とノーマが誇らしげに笑いかけた。

キャラクタークエスト・中編(間奏・クロエ編・モーゼス編)

ウェルテスに、ひとりの水の民の少女が現れる。彼女の名は、テューラ・ウェルツェス。フェニモールと瓜二つの容姿を持っており、そして他ならぬ彼女の妹だというテューラは、セネルたち陸の民と親しげにしているシャーリィを見て怒りを露わにする。さらに望海の祭壇で姉がシャーリィを庇って死んだことから、シャーリィを疫病神と罵り、セネルたちの反論も耳にする気も見せずにどこかへ去っていった。
実を言うとシャーリィは、水の民の代表として親善大使の役割を与えられており、ウェルテスで水の民との連絡役をしており、さらにレクサリアの聖皇ミュゼットの計らいで彼女の家に住まわせてもらっていた。それをテューラに理解してもらえないことに、シャーリィは傷心してしまうのだった。
その後、セネルたちは、水の民の里を再び訪れた。滄我の暴走に巻き込まれて怪物化したところをセネルたちに倒され、元に戻ったマウリッツは、シャーリィが陸の民を受け入れ、滄我もまた陸の民を許したことを知ったことで陸の民への憎悪をなくし、彼らとの共存を決意していた。そして滄我も陸の民を受け入れようとしていて、水の民はその意思に従って陸の民と共存するつもりだとマウリッツが語った時、これを耳にしたテューラが激昂してその場に乱入。「どうして、あなたなんかが滄我に選ばれたんですか? 私がメルネスだったらよかったのに! 陸の民を大陸ごと消してあげたのに!!」マウリッツの面前であるにも関わらず、テューラは姉を殺した陸の民と、そんな彼らとの掛け橋となろうとしているシャーリィへの恨み辛みの言葉を爆発させる。シャーリィはそれでも落ち着いて、「人を滅ぼすための力なんて持ってないほうがいいんだよ」と諭そうとし、セネルも「シャーリィは水の民であることを、他の誰よりも強く感じている。水の民の未来のために、俺達と一緒にいることを選んだ」と言うが、テューラは聞き入れようとせず、あなたの言葉なんて信じない、とその場を走り去ってしまう。そんな怒りに駆られ続ける仲間を放っておけないシャーリィは、セネルたちと共にあとを追った。途中、フェニモールの墓の前で、シャーリィは改めて共存の難しさをかみ締めるが、妹と同じく陸の民を憎んでいたフェニモールだって、自分やセネルたちと出会ったことで陸の民を受け入れてくれた、と考え気を取り直す。
直後、テューラの悲鳴が聞こえてくる。セネルたちとシャーリィが駆けつけるとテューラは魔物に襲われていた。そして再び仮面の女性が黒い霧と共に現れ、テューラに「子の憎しみ、子の願い、我の前に捧げよ」と、ささやきかける。
魔物を撃破するセネルたちだが、テューラの負の感情は消えず、自分がこんな風になってしまったのは全部、セネルたちとシャーリィのせいだと怨嗟を叫び出す。魔物への恐怖と、陸の民への憎しみから黒い霧に取り込まれ、自分を見失いかける彼女にシャーリィは駆け寄り「だいじょうぶだよ。こわくない……こわくないから」と、優しく抱きしめる。そんな彼女の言葉と、彼女から放たれる光を浴びて黒い霧は消え去り、テューラも落ち着きを取り戻した。憎しみを晴らすことでは幸せになれなく、メルネスとなって大陸を消滅させても水の民は幸せになれないと語るシャーリィの気持ちを理解したテューラは、「すぐには許せないと思います。すぐには納得できないと思います。だけど、少しずつ、この里にも笑顔を取り戻したいです。だから、それまでは……あなたを恨ませてください」自分なりに、シャーリィを見極める時間が欲しい。最後にそう思いを伝えてきたテューラに、「いいよ。それでみんなが楽になるなら」シャーリィは微笑むのだった。
その後、セネルたち陸の民とウェルテスへ帰って行くシャーリィを見て「いつか、よかったと思う日が来るのかもしれん。メルネスがあの子でよかったと思う日がな。まだ、歩き出したばかりで明確な未来など見えないがね」と、言うマウリッツ。それにテューラはこう答えた。「希望は、あるのかもしれません。だって、あの笑顔は本物だったから」

ある日、家族が目の前で殺害されるという過去の悪夢にうなされ、クロエは目を覚ました。するとそこへ、以前魔物に襲われていたところをクロエとセネルたちに救われて以来、クロエを姉のように慕う病弱な少女・エルザが駆け込んでくる。父の薬草師オルコットが薬草を取りに行ったきり戻らない、と慌てる彼女をなだめて、クロエはセネルたちに収集をかけるが、彼女たちが来るのを待たずにエルザは一人で父の後を追ってしまう。その行き先はヴァーツラフ軍の隠し砦だった。
慌てて後を追ってセネルたちと共に隠し砦までやってきたクロエは、フラフラしながらも奥へ入ろうとするエルザを発見する。エルザを押し留め、町に戻るよう声を強くして諭すクロエ。しかしエルザはクロエの気迫に口籠りつつも、父の身を案じるあまり首を縦に振ろうとしない。そしてセネルとノーマにも一人でこのまま帰すのは危ない、と宥められ、エルザを連れて砦の奥へと向かうことになった。
砦の奥に着くと、オルコットが怪我を負って倒れていた。ウィルが治療をする際にセネルに袖をまくらせた時、クロエはその腕に刺青を発見してしまう。その刺青を見て思わず剣を抜くクロエ。仲間たちが振り返り、不審に思った瞬間、ヴァーツラフ軍の置き土産とおぼしき巨大な魔物が姿を現す。これを撃破する際、自ら剣を手に取って戦う姿と、まるで勝手知ったる様子で砦の奥に隠されている薬の材料を探し出すオルコットを見て、クロエはさらに信じ難い面持ちでいた。
自分を慕ってくれるエルザの父であるオルコットが、自分が探している両親の仇、すなわちスティングルである可能性が出てきたことにクロエは思い悩む。しかしその矢先、エルザが隠し砦での無理が祟って体調を崩したという知らせを聞かされ、オルコットはエルザを回復するための薬の材料がないことに困惑する。そこでクロエはオルコットに協力を申し出て、薬の材料を探しに静の大地へと向かう。しかしこの時、彼女の体には憎しみの感情が黒い霧となって徐々に溢れ出てきていた。
その後、薬の材料を取って戻ってきたクロエに、ハリエットがオルコットから預かったという手紙を渡す。その手紙を目にした瞬間、クロエは険しい表情で握り潰した。手紙には、オルコットがスティングルであるという事実が書かれていたらしく、改めて憎悪を黒い霧としてその身に滾らせるそして、仲間の制止や、エルザへの思いやりもかなぐり捨てて彼を討つ決意をする。それに気付いたセネルは彼女を止めようとし、戦闘の末に彼女を抑えるが、逆に隙を突かれて剣で貫かれてしまう。何かに取り憑かれたように無表情でセネルを見下ろしたクロエは「お前を傷つけた私に、もはや戻れる場所はないな。おかげで、覚悟を決められた。ありがとう」と、言い残し、踵を返す。傷つき苦しみながらも、セネルは懸命に呼び止めようとするが、構うことなくどこかへ去っていった。
翌日、駆けつけてきたシャーリィの手当てによって一命を取り留めたセネルは、仲間たちやエルザと共にクロエが向かったとされる帰らずの森へと向かう。
セネルたちはクロエとオルコットが対峙しているのを目にする。全てを認めたような表情と言動で、剣を手にするオルコット。その時、クロエの体から、またも黒い霧が噴き上がる。驚きに目を見開くオルコットだが、クロエは血を吐くような叫びと共に斬りかかってきた。
そして、勝負はあっという間につくことになった。黒い霧に包まれたクロエの力は異様なまでに凄まじく、オルコットは弾き飛ばされ、戦闘不能に追いやられる。さらに何かに取り憑かれたように言い残すことはあるかと繰り返し尋ねてくるクロエに、最後の願いとして娘に薬草を届けてくれと頼むオルコット。その時、セネルたちとエルザが割り込んできた。制止しようとするセネルたちに、黒い霧に包まれたクロエは「私の目的は勝つことではない! この男を殺すことだ!!」と叫んだ。その時、エルザがクロエとオルコットの間に割って入った。オルコットは私のことはもういいと叫ぶが、エルザは激しく首を横に振った。「いいはずなんてない!! お父さんが殺されるかもしれないのに!!」その言葉を聞いて胸を打たれながらも、オルコットはエルザにそう言ってもらう資格は自分にはないと言った後、スティングルとしての自分の行いの全てを告白した。娘の病気を治療するためにはお金が必要であり、そのためだけに数え切れないほどの悪事にも手をつけた。その中には、クロエの両親を手にかけたことと、ヴァーツラフにも手を貸したこともあった。やってはいけないことだとわかってはいたが、ただ娘を助けたかった、それだけの一心であり、エルザの病気が治ったら死を持ってでも罪を償う覚悟はできていた。そう語り、クロエの前に進み出る。その覚悟があるならば、もうためらう必要はない。そう言ってクロエも剣を構えて進み出るが、それでも父を見捨てることができないエルザがまた間に割って入る。そこをどけと吠えるクロエに、今度はセネルが「お前は同じ思いをする人間を、自分の手で作ろうとしてるんだぞ!!」と叫んだ。その時、彼女の前に立ち籠めた別の黒い霧の中から、あの仮面の女性と思しき声が語りかけてくる。「あるがままの流れに、身を委ねるのだ。さすれば我が、安らぎへと誘おう」それを聞いた時、グリューネはまるでその声に心当たりがあるかのように、その声を聞いてはいけないとクロエに言った。
すると、その黒い霧の中から、幼い頃のクロエによく似た存在が現れる。それは紛れもなくかつての自分の姿であり、両親を殺され、家を取り潰され、何もできなかった自分の悔しさと悲しさの結晶、つまりは心の闇そのものだった。そのクロエの闇は、憎むべき相手を殺せとクロエを焚きつけるようにして言い放つ。それに対し、エルザがついにオルコットの剣を手に取って立ち塞がった。「剣を取るなら、エルザでも容赦しない」と冷たい声で言い放つクロエだが、エルザは泣きそうな声と顔で、震える腕で剣を構えて叫んだ。「クロエさんのことは好きです。けど、お父さんを傷付けるなら許しません!!」父を守るために死を覚悟して剣を握るエルザに、クロエはかつて両親を殺されても何もできず、震えていた昔の自分をフラッシュバックさせ、剣を振るう手を止める。さらにセネルから「オルコットさんを殺した先に、お前の望むものはあるのか? 失った幸せが帰ってくるのか?」シャーリィから「自分の中の嫌いな部分から、目を背けてはいけないんです。立ち向かうことをあきらめて、楽な道に逃げ込んでも、今、この瞬間しか救われないんですよ」と、強い思いが込められた言葉を投げかけられる。その二人の言葉に頭を抱え、悩み、苦しみながら、クロエは気づいた。オルコットを今ここで殺せば、エルザは自分と同じように悲しみ、自分と同じ憎しみに苦しむ。つまりセネルの言うように、自分と同じ思いをする人間を、自分の手で作ろうとしているのだと。クロエは激しい葛藤の末に「私は……はじめから敵討ちなど望んでいなかった!!」と、黒い霧を振り切い、剣を自分の闇に向けた。するとクロエの闇は自分自身に拒絶されたことに愕然となり、「消えてしまえばいい! 私を否定するあなたなんか!!」と、激昂して牙を剥く。
そしてクロエも、仲間たちと共に自身の心の闇を激しい戦いの末に撃破した。オルコット親子と仲間がが町に帰った後、残ったクロエはセネルに今の自分はここにいるべきなのかと心中を打ち明ける。そんな中、雨が降り始めてくる。どうしていいのかわからず、セネルの背中にもたれかかり静かに涙を流した。
ウェルテスに戻ったクロエは、遺跡船を出て行くつもりだと皆に打ち明けた。セネルたちは止めようとするが、敵討ちにも決着がついた以上、もうここにいる理由はない。何より、皆にたくさん迷惑をかけた以上、これ以上は一緒にいない方がいいと思う、と彼女の決意は固い。その時、シャーリィが歩み出て彼女の頬を叩く。「みんなの顔をよく見てください。クロエさんのことを心配して、ここでずっと待っていたんですよ」厳しい表情で言い放つシャーリィに、クロエはハッとなる。そして、今こうして出て行っても辛いだけで、気持ちに整理がつくまでここにいるべきだとさらにシャーリィがそう言ったことに、クロエの心は動かされ、しばらくここにいようと考えるのだった。「これからもよろしく頼む」そう言った彼女の心は晴れやかだった。

そんなクロエの一件の後、モーゼスはチャパから「子分が魔物に襲われた」という報せを受け取る。しかも襲われた山賊の子分の話によると、その魔物はガルフらしく、子分たちの間にギートに疑いの目を向ける者たちが出てきていた。「ワイとギートの何を見てきたんじゃ? つまらん理屈の通用する世界と違う」とモーゼスは取り合わず、チャパや子分たちも、モーゼスの相棒であると共に自分たちの仲間として長い間付き合ってきたギートを信じたいが、「野生化」と呼ばれる、魔獣使いの連れている魔獣が必ず野生に戻り、魔獣使いとどちらかが死ぬまで殺し合う現象と、ギートがガルフの中でも最も力があり凶暴であると知られる「グランドガルフ」と呼ばれる部類であることを恐れていた。そして、どこかへ出かけていて戻って来たギートの口元にべったりとついていた血を見て、セネルたちが異様さを感じ、モーゼスも不安を覚え始める。しかしそれでも、自分とギートのかけがえのない信頼関係を盾にギートを疑うことを拒むモーゼスは、ギートの疑いを晴らすべくセネルたちと共に魔物退治に向かう。しかしそこで倒した魔物は襲撃の犯人でなかった上に、ギートがその倒した魔物にさらに喰らい付き、いたぶるような振る舞いを見せるだけでなく、モーゼスの言うことにも反応を示さなくなっていった。
そして追い打ちをかけるかのように次の日、セネルの家に慌てた様子で駆け込んできたシャーリィが「街の人たちが、魔物の集団に襲われたの。ギートによく似たガルフが、集団を率いていたんだって」と驚きの報せを持ってきた。急ぎシャーリィと共にウィルの家へと向かうと、住人たちがモーゼスに、ギートに会わせろと食ってかかっていて、ウィルが懸命にそれを宥めていた。こうして、街全体にギートへの疑いが広がってしまい、さらに運の悪いことにギートも昨日からどこかへ姿を消してしまっていて、潔白を証明するのが困難になってしまった。モーゼスは打ちのめされながらも「ギートがやったわけと違う!」と叫び続ける。そして、ギートを信じたい気持ちはモーゼスだけでなくセネルたちも同じだが、ギートにも野生化が訪れようとしている可能性も否定できなく、不安が深まっていくだけだった。
そんな中、ギートの潔白を証明するために再び別の魔物の本拠地に乗り込んだが、ついにそこでギートと対峙する。ガルフたちを率いて、禍々しい雰囲気となったギートに言葉を失うセネルたち。それどころか、一緒に帰ろうと呼びかけ、近づいてきたモーゼスに対して容赦ない攻撃を浴びせた後、またもどこかへ姿を消した。それから負傷したモーゼスを抱え、ウェルテスに戻ったセネルたちに、チャパはモーゼスとギートの過去を話した。モーゼスはかつて大陸西部にある魔獣使いを多数輩出する部族の長の家の生まれで、幼い頃、その村の近くで一匹のグランドガルフのギートと出会った。その頃のギートもまだ子供だとはいえ体はたくましく、かなりの足の速さも持ち合わせていたため、モーゼスは気に入って何度も鬼ごっこをして遊びまわった。そしてある日、ギートは別の魔物の群れに襲われてしまうが、なんとそこへモーゼスがたったひとりで助けに入り、魔物の攻撃を受けて左目を失うもギートを助けようと決死の奮闘を続けた。それが切っ掛けとなり、ギートはモーゼスを主人以上の親友として認め、共に行動するようになる。その後にグランドガルフの強さと凶暴さを恐れた部族の長や村人たちにモーゼスがギートを捨てるか、村を出ていくかを迫られた時、迷いもなくチャパら数人の子分と共に村を捨て、現在に至るという。
セネルたちがモーゼスとギートのつながりを聞いた時、どこからかガルフの遠吠えが聞こえてきた。傷の癒えたモーゼスがセネルたちと共に、その遠吠えが聞こえてきた方向にある、ウェルテスの外れの野営地へと走ると、そこには傷ついた子分たちが倒れていた。子分たちの話と、野営地に残された足跡から、野営地を襲ったのはギートであることに気づいてしまう。ついに「家族」と呼んで大切にしていた子分たちにまで牙を剥いたギートに、モーゼスは野生化による血塗られた宿命を変えられないと悟り、「誰かの手にかかるくらいなら、ワイが引導を渡しちゃる」と、ギートを殺すという決断を下した。昔から共に家族として過ごしてきたモーゼスとギートが殺しあうのを見たくないセネルたちは止めようとしたが、モーゼスの決意は固かった。そして、自分だけではギートには太刀打ちできないという恥を忍んで、セネルたちに協力を求めるよう頭を下げてきたモーゼスに、セネルは考えた後、こう言った。「手伝いはする。だが、俺が手伝うのはギートを救うためだけだ」モーゼスの相棒としてだけでなく、自分たちと共に仲間としてやってきたギートを助けられる可能性がまだあるならば諦めたくない。そうしたセネルの思いを汲み取ったモーゼスは、それだけで十分だ、と頷いた。
次の日、ジェイの調査で逃走したギートが、かつてモーゼスと共に過ごした場所である山賊のアジトにいることを突き止め、モーゼスとセネルたちは山賊のアジトに向かった。
アジトの最奥に辿り着くと、ギートが壁に何度も自分から体をぶつけていた。ギートは野生化に陥ってもなお、モーゼスのことは忘れまいと自分を傷つけてまで必死に理性を繋ぎ止めていた。モーゼスは「こんなときでも、ワイのことを思ってくれとるんじゃのう。ワイらの気持ちは一緒なんじゃ」と喜んだ。その言葉に呼応するかのように、突然ギートが大人しくなる。野生化がおさまったのかと驚くセネルたち。するとまた、黒い霧が現れ、仮面の女性の声が「わき立つ血の渇きに、あらがう必要はない。その身を満たす衝動を感じよ。果たすべきは決まっている」と告げた。その女性の声を聞いて、またも引っ掛かるものを感じるグリューネ。そして黒い霧の中から、モーゼスの心の闇が現れる。これを見てセネルたちとモーゼスは、黒い霧がギートの野生化の元凶だと確信し、戦いを挑むのだった。
戦いの末、モーゼスは自らの心の闇を撃破し、ギートも霧から解放されて正気に戻った。しかしいつか野生化し、殺しあうのかとモーゼスは悩む。そんな彼に、仲間たちはギートが静の大地で暮らせばいいと提案するのだった。別れの時、モーゼスはギートのたてがみをひと房切り取り、自分の髪の毛で作ったお守りをギートに預ける。「寂しかったらワイのことを思い出せ! 辛かったらワイのことを思い出せ! 命ある限りギートはワイの家族じゃ!」と、振り向かずに歩いていくモーゼスの後ろで、ギートが主人の言葉に応えるかのように吼えていた。

キャラクタークエスト・後編(ジェイ編・グリューネ編)

仲良くピクニックする一行の中で、いまだにどこか馴染めないでいるジェイ。モフモフ三兄弟に促されても、仲間の輪に入ることを躊躇うのだった。そして、葉っぱに願いごとを書いて川に流すと願いが叶うという、遺跡船で開かれる「星祭」にも参加せず、立ち去ってしまう。
そんな時、ミュゼットとエドたちから遺跡船に暗殺者の集団が潜入し、モフモフ族の村の跡地にその暗殺者たちが拠点を構えているという情報を掴む。早速、セネルたちと共に暗殺者集団の調査に向かった。そこで暗殺者と出会い、抗戦する中、ジェイは既視感と胸騒ぎを覚える、そしてついに、ジェイはその暗殺者集団の首領であるソロンと遭遇。ソロンはジェイの師であり「また会えてうれしいですよ。親愛なる我が弟子、ジェイ」と言う。凶悪な笑いを浮かべて会釈するソロンに、ジェイは動揺し、戦慄する。そんなジェイの反応を楽しみながら、ソロンは自分の仕事を手伝ってもらうよう迫ってくるが、ジェイは恐怖に怯えながらもこれを拒む。するとソロンは恫喝と共に拳を振るい、「あ〜、拳が痛いなあ。痛いんだよなぁ〜」と、口では叱るのも殴るのも辛いと言ってジェイをいたぶるのを楽しみながら、執拗にジェイに協力を迫り続ける。そしてついには、モフモフ族のことを持ち出し、彼らを殺したらどんな血が流れ、どんな声で鳴くのだろうかと残忍な脅迫をかけてきたことに、ジェイは悲鳴をあげた。そこへ追いついてくるセネルたち、彼らにソロンは自分の目的を語った。自分が率いる暗殺者集団を雇った大陸のある国にメルネスであるシャーリィを引き渡すことだが、それはその国の依頼に従ってのことであり、本当はその国にシャーリィだけでなく遺跡船を奪わせ、戦争を引き起こすということにあった。くだらないことにシャーリィと遺跡船の力を使わせないと拳を構えるセネル。だがソロンはくだらなくないと堂々と反論。国家間の力関係を覆すことができる遺跡船を使わないのはバカのすることであり、そんな大陸の国々が争いを起こすほど欲しがる遺跡船は実に愉快なところで、鮮血が飛び散る場にこそ生を感じる自分の渇きを癒してくれると嬉々として語った。残忍かつ凶悪な戦闘狂にしてサディストである本質をまじまじと見せつけられ、言葉を失うセネルたちをさらに嘲笑いながら「私が世界を盛り上げてあげますよ! 戦争という名の最高の舞台を、退屈した世界に用意して差し上げます!!」と言い、去って行った。
そして、ジェイを連れてモフモフ族の村に引き上げたセネルたちは、キュッポたち三兄弟からジェイの過去を聞かされた。ジェイは元々は孤児で、ソロンに拾われて育てられることになったが、優しさのかけらもない虐待に近く、むしろ痛がったり泣き叫んだりするのを見て楽しまれるような育て方で訓練を受けて、暗殺者としての確かな力を身につけたのだった。そして8歳になった時、遺跡船へ進攻するという任務を受けることになったジェイだが、他国の軍隊の襲撃を受けて任務が失敗に終わる。そして危機に陥ったソロンはジェイをあっさりと囮にして逃走し、遺跡船に取り残されたジェイはモフモフ三兄弟に助けられ、それから家族として暮らしてきた。仲間たちに馴染むことができないのは、忍者という汚れ役として働いていたことが負い目となっているからだという。
そんなソロンとの望まざる再会の後、ジェイは部屋に閉じこもり、鬱ぎ込むようになっていった。「お前が死んでも誰も悲しまない。殺しの道具に感情はいらない。お前はこのクナイと同じだ。人ではなく、ただの道具になるんだ」と以前に嘲笑と共に容赦なく浴びせられたソロンのその言葉がフラッシュバックし、胸が引き裂かれるのを感じる。自分が死んでも、本当に誰も悲しまないのか、そう悩み苦しむジェイ。すると部屋に黒い霧が満ち、そこから仮面の女性が現れ、ジェイに「死んでも誰も悲しまない。人ではなく道具なのだ。子の命が尽きようとも誰も悲しまない」と語りかける。その心ない言葉に、ジェイは追い詰められていった。
そして翌日、ジェイはソロンへの先制攻撃として暗殺者集団が本拠地としている雪花の遺跡を襲撃することをセネルたちに提案。セネルたちは賛同するが、それはジェイが仕掛けた罠だった。雪花の遺跡の最奥部についた途端、電磁波の檻にセネルたちは捕らえられ、シャーリィはジェイに不意打ちを浴びせられて昏倒してしまう。「さすが親愛なる我が弟子。すばらしい働きでしたよ」と、そこへ再びソロンが現れる。事態の急変についていけないセネルたちを景気良く嘲笑いながら、ソロンはセネルたちに魔物をけしかけ、ジェイとシャーリィを連れ去っていった。
蜃気楼の宮殿のソロンのもとへシャーリィを連れていき、仕事を手伝ったからモフモフ族に危害を加えないで欲しいと懇願するジェイだったが、ソロンはそんな約束をしたか、と一蹴。そればかりか、激怒するジェイに口答えをするなと怒声を浴びせ返して容赦なく殴りつけた。暴虐を受けるジェイの懐から、星祭にて願い事を叶えて流すための葉が落ち、ソロンは嘲笑いながらそれをシャーリィに見せ付けた。その葉には家族が欲しいと書いてあった。「家族を欲しいと思って何が可笑しいんだ、何が可笑しいんだよ!!」と、泣きながら抗議するジェイを、暗殺者は人ですらない、お前にはそんな資格はない、と罵倒する。するとここで、ソロンの暴虐をどこからともなく飛んできた一撃が遮った。「笑うのはそこまでだキュ!」「家族ならここにいるキュ!」「ポッポ達がジェイの家族だキュ!」それらの台詞と共に現れたのは、モフモフ三兄弟だった。しかし、モフモフ族をただの歩き喋るラッコだと見下し、意にも介さないソロンは手下たちを呼んで片付けさせようとしたが、手下たちは宮殿の各所に入り込んできたモフモフ族たちと戦っていた。その隙にジェイとシャーリィを解放し、ソロンに立ち向かうモフモフ三兄弟。楽しみを邪魔されたことに激怒したソロンの体から、黒い霧が立ち上った。「ラッコが調子に乗るな!!」という怒号と共に、黒い霧に包まれたソロンはモフモフ三兄弟に襲いかかった。
蜃気楼の宮殿からシャーリィと共に脱出したジェイは、モフモフ族の命がけの行動に胸を打たれながらも、モフモフ族を置いていけないと引き返そうとする。それに対してシャーリィは「今から戻って何ができるの? 戦うことができるの? 足手まといになる人間を、わたしは送り出すわけにはいかない」と、厳しい言葉を浴びせる。それでも彼らは自分が守らないといけないと引こうとしないジェイに、シャーリィはさらに「モフモフ族は戦う力があるわけではないけど、心がとても強い。ジェイとは比べ物にならないほどに」と厳しい言葉を浴びせた。
そんなシャーリィの言葉に心を痛打されたジェイは、今まで自分がモフモフ族を守っていたつもりだったが、守られていたのは自分の方だったこと。そして、自分とは違って敵と戦って倒す力を持っていなくても、危険に立ち向かえる心の強さを、モフモフ族は持っていたことに気づく。
シャーリィはさらに「ジェイは心が弱いが、敵を倒すための力を持っている。それはキュッポたちやモフモフ族にはないもので、ジェイは勿論、ジブにゃセネルたちの誰もがひとりで全部は持っていない。だからこそ、自分たちは取り合わなければならない。それがたとえ、自分には誰もいないと感じ、思ったとしても。傷付くかもしれないけど、踏み出す勇気を持たないといけないの。待ってるだけでは、何も変わらないから」と言う。そうしたシャーリィの言葉に勇気付けられたジェイは、自分を闇の中から救ってくれたモフモフ族をセネルたちと共に戦うことを決意する。シャーリィと共にモフモフ族の村に戻ったジェイは、セネルたちに向かって涙ながらに、そして心の底から叫んだ。「キュッポ達が傷つくのは嫌だ……誰かを失うのなんて耐えられない! でも、ぼくひとりの力じゃ、ぼくだけじゃ全然足りない! だから、家族を守る力を、ぼくに貸してください!!」その叫びからジェイの思いを聞き届けたセネルは「誰かを守るって決めたやつが泣くな」と彼を優しく抱きしめ、モーゼスは「弟を泣かしてくれた借りは、兄ちゃんがきっちり返しちゃるわ」と腕を組み、力強く言った。シャーリィたちも温かい眼差しでそれを見守り、頷いた。
そして、蜃気楼の宮殿へと向かい、モフモフ族と暗殺者集団が戦いを繰り広げる中を駆け抜け、ソロンのいる最奥の玉座の間へと辿り着く。ソロンに挑んだモフモフ三兄弟は劣勢に追い込まれ、ジェイと同じように痛めつけられていた。さらにセネルたちとジェイは、ソロンから放たれる黒い霧を目撃する。ソロンは黒い霧に冒されており、クロエと同じように異常なまでに戦闘力が強化されていた。セネルたちを前にしてもその残忍で凶悪な態度を崩さないソロンは、ジェイだけでなくセネルたちに対しても挑発をかけてくる。ジェイは人を殺め、その手を血に染め、罪悪感もなく道具として生きてきた。そんなもう後戻りすらできないソロンを人間として扱う者が居たら傑作だと爆笑するソロンに、ジェイはその事実を認めながらも、「諦めてしまった自分を支えてくれて、受け止めてくれる人がいる。こんな自分を、家族だと言ってくれた人がいる。そんなモフモフ族やセネルたちの為にも、過去に縛られて自分を見失い、負ける訳にはいかない」と言う。短刀を手に取るジェイ。セネルたちもそれに続くようにそれぞれの武器を手に取り、ソロンと、ソロンの放つ黒い霧から生まれたジェイの心の闇に戦いを挑んだ。
激しい戦いの末、ついに自身の心の闇とソロンを打ち破るジェイ。今までいいように扱ってきたジェイに自分が打ち負かされたことに愕然とするソロン。しかも、その体から黒い霧が抜け落ちていき、力が失われていくことに驚き「バカな…この私が負けるだと!! そんなことを認められるかっ!!」と、逆上した。最後の悪あがきとしてモフモフ三兄弟に襲いかかるソロン。だがその一撃は、ジェイにあっさりと弾き返され、あなたのやることぐらいお見通しだと挑発される。さらに逆上し、悪あがきを続けようとするソロンだが、ジェイのとどめの一撃が放たれ、醜い断末魔の叫びをあげながらソロンはその場に崩れ落ちた。
こうして、戦いは終わったかに見えたが、倒れたソロンの体からまた黒い霧が立ち上り、セネルたちの体が突然動かなくなる。そして、黒い霧の中からあの仮面の女性が姿を現した。「久しいな…グリューネ。よもや記憶すら戻っておらぬとは」仮面の女性はグリューネに向かってそう呼びかけたが、グリューネは仮面の女性が何者なのか認識できない。仮面の女性は「記憶がないならそれで良い。そのまま滅びの道を歩め」と言い放った後、グリューネに向けて手をかざした。すると、黒い霧がグリューネに向かって襲いかかり、その体を吹き飛ばす。目の前の突然の攻撃に驚きを隠せないセネルたちを冷たく一瞥した後、仮面の女性は姿を消した。

その後、ウェルテスに戻ったセネルたちは、グリューネを襲った仮面の女性の声が、かつて自分たちが聞いた黒い霧からの声だということに気づき、仮面の女性の正体について探ろうとする。一方で回復したが未だに記憶が戻らないままのグリューネだったが、「シュヴァルツちゃんに、また会ってみたいのよねぇ」と不意に口にした。グリューネがその仮面の女性ことシュヴァルツがどこにいるのか手に取るようにわかると言い、かつてヴァーツラフと戦った艦橋へ行くことになった。
艦橋の最上階の司令室にたどり着くと、待ち構えていたかのようにシュヴァルツが再び現れる。黒い霧はお前の仕業かと問いを投げかけるセネルたちを相手にすることなく、凄まじい力で拘束したシュヴァルツは、自分が何者なのか教えてほしいと尋ねるグリューネに向かって「あわれだな。我が誰かもわからぬとは。時が全てを教えるだろうーー世界が虚無に還ったあとに全てを知るやもしれぬがな」と言い、もう話すことは何もないとばかりに攻撃を仕掛けようとする。それを見たセネルが抵抗しようとするが、シュヴァルツに相手にされることなく叩き伏せられる。だがそれでもセネルは諦めなかった。「お前が災いを生むと言うなら、俺が立ちはだかってやる!!」その叫びに呼応するように、彼と仲間たちの爪が強い輝きを放ち、シュヴァルツの拘束を振りほどいた。それを見たシュヴァルツは不快そうに顔を歪め、「この子らが希望の種か。ならば、ここで無に還るがよい」と言い残し、黒い霧からヴァーツラフの分身を召喚し、その場を去った。
ヴァーツラフの分身を撃破した後、グリューネの記憶の一部が甦る。その人物がシュヴァルツという名であること、自分は彼女を倒さねばならないということ。そんな記憶の一部に戸惑いながらも、まるで何かに突き動かされるかのように、皆に幸せに生きるよう願う内容の手紙を残し、ひとりウェルテスを後にするのだった。
翌日、グリューネがいなくなったことに混乱するセネルたち。後を追おうにもどこへ行ったのかわからず、さらにシュヴァルツの居場所すら掴めていない。これといった手がかりがないことに行き詰まり、途方にくれる中、シャーリィが滄我にグリューネの行き先を教えてもらうことを提案する。そして、メルネスとしての力でシャーリィが滄我に語りかけた結果、グリューネとシュヴァルツは光跡翼にいることが割り出された。
光跡翼に向かったセネルたちは、最奥でシュヴァルツとグリューネが対峙しているところに辿り着く。だが、艦橋の時と同じようにシュヴァルツの凄まじい力を受けて、セネルたちはまたも手も足も出なくなる。そんな彼らの姿を見てシュヴァルツはこの遺跡船、そしてこの世界の人間が弱く小さく、守る価値のないものだと言い放つが、グリューネは強さも弱さも持ち合わせているからこそ人間だと反論し、シュヴァルツに抵抗を試みる。だが圧倒的な力の差の前に、徐々に劣勢に追いやられる。その時、セネルたちが怒りに身を奮い立たせ、両手に輝きを宿らせて再びシュヴァルツの拘束を振りほどいた。「わけもわからないまま、やられてたまるかよ!」「わたしたちは、守りに来たんです!」さらに時を同じくして、グリューネもついに記憶を取り戻し、凛とした表情でシュヴァルツを見据え、「シュヴァルツ、そなたを倒します」と言い放った。
それから記憶と力を取り戻したグリューネと共にシュヴァルツに戦いを挑むセネルたちだが、シュヴァルツはそれでもセネルたちを相手にすることなくまとめて吹き飛ばす。「夢は終わったのだ。静かに終焉の時を迎えるがよい」そう言い残し、シュヴァルツは再び姿を消した。
ウェルテスへ戻ったグリューネは、今までのほんわかした性格と雰囲気から厳しく堂々としたものへと自分を一変させ、そしてセネルたちに全てを語った。自分は「時の紡ぎ手」と呼ばれる生と平穏を司る女神で、シュヴァルツは「虚ろなる導き手」と呼ばれる死と破壊を司る女神であること。シュヴァルツを追ってこの世界に降り立ったものの、シュヴァルツの出現で遺跡船の魔物が凶暴化したように、神が神であるままに世界に降りることは、世界のパワーバランスを乱してしまう。それを考慮するあまり、グリューネは能力だけでなく記憶まで封じざるを得なくなったこと。そして、その力を取り戻すのが遅れたせいで力こそ足りないが、死と虚無こそが人にとっての救いだと信じているシュヴァルツは、遺跡船だけでなく世界を破壊しようとする。だからこそ、シュヴァルツと決着をつけなければならないと告げる。当然セネルたちは協力すると申し出てきたが、グリューネは「ここで手を引きなさい。この戦いはわたくしの役目です」と断った。これはもはや、人の力では及ばない神の領域の戦い。そして、艦橋と光跡翼でそれぞれ見せつけられたシュヴァルツの神としての力に、セネルたちも実際嫌というほど捩じ伏せられている。そんな彼らがグリューネについていったとしても、足手まといにしかならない。一度はこの現実に戦いから身を引くことを考えたセネルたちだが、このままだと自分たちの世界がシュヴァルツに蹂躙され、破壊され尽くしてしまう。ならば、自分たちが進む道は1つしかない。「仲間を守るためなら、相手が誰でも俺は立ち上がる。誰に何を言われても、意志を曲げることはできない」「たとえ戦いがそうであったとしても、ここはわたし達の世界です。だから、守るのもわたし達なんです」そんなセネルとシャーリィたちの決意を前にして、神の戦いに人間であるセネルたちを巻き込めないと頑なになっていたグリューネだが、彼らの協力を受け入れた。
そしてセネルたちは神であるシュヴァルツに対抗する手立てとして望海の祭壇へと向かい、以前メルネスとなったシャーリィによって奪われた爪術を取り戻し、その上で今もっている静の滄我の爪術を合わせ、パワーアップを試み、シュヴァルツの元へ向かう。
生きては戻れないかもしれない最後の戦いを覚悟し、決戦前夜、皆はそれぞれに散っていった。ジェイは家族であるモフモフ三兄弟を守るため、モーゼスはギートの家族として恥ずかしくない男であるため、ノーマはスヴェンとザマラン、二人の師匠に力づけられ、クロエはエルザが幸せに生きられるように、ウィルは娘ハリエットのために戻ってこようと決心する。
シャーリィは、水の民の里のフェニモールの墓の前で祈っていた。そこへテューラがやってきて、優しい言葉をかけてくれる人はここにはいない、と最初は冷淡に言い捨てる。しかしシャーリィは、落ち着き払った様子で「だからここに来たのかもしれない。自分に甘えてしまわないように。自分を見失わないように」と返した。その一言とその表情から、テューラはただならぬ雰囲気を感じとって、シャーリィの手を取り「また、姉さんに会いにきてください。きっと喜ぶと思います」と励ました。シャーリィは、ありがとう、と微笑んで、水の民の里を後にする。
そしてセネルは、ウェルテスの墓地のステラの墓の前に来ていた。遺跡船に来て、誰かを信じること、誰かの助けになること、ちゃんと笑えるようにもなったなど、いろんなことを覚えたとステラに語りかける。そして「だから、今を守りたい。この先に続く未来を守りたい。俺ひとりじゃできないけど、みんなとならやれると思う」と、決意を新たにした後、拳を握りしめて静かに去って行った。

シュヴァルツと対峙する一行。シュヴァルツは人の負の感情を力の糧にしていた。負の感情そのものである黒い霧を操り、人々の負の感情を煽っていたのだった。黒い霧で世界を包み、各地に自身を模した心の闇を召喚し、シュヴァルツは一層力を増し、さらに圧倒的で凶悪なまでの力で攻撃を仕掛けてくる。
しかしセネルたちは諦めなかった。そんな彼らの意思に呼応するかのように、滄我は遺跡船と世界中の人間に勇気を持つよう語りかけ、爪術を与えた。その輝きに力づけられ、世界中のあちこちで心の闇が消滅させられていく。セネルたちとグリューネも勢いに乗り、人の恐怖を得られなくなって弱体化したシュヴァルツを撃破する。
喜ぶ一行だが、消えつつあるグリューネの姿を見て愕然とする。自分はシュヴァルツと同一の存在だから、彼女が消えた今、ここに留まることはできないと淡々と告げるが、ノーマやジェイはこんなのは嫌だ、と食い下がる。「グー姉さんはそれでいいの? グー姉さんの気持ちはどうなの?」という涙ながらのノーマの訴えにグリューネは振り向き、仲間の一人一人にありがとうを言っていく。それは時の紡ぎ手としてではなく、いつものグリューネだった。子供が親から巣立つように、人も神から巣立たなくてはならない。だからせめて、まだ未熟なこの星のために贈り物をしたいと告げる。
初めてセネルたちと出会い、その旅に加わった頃、道中で記憶を失いながらも生み出し、各地に植えた種から「精霊」と呼ばれる存在が生まれる。これからは彼らがこの星を守ってくれるだろう。それを見届けたグリューネはいつものように優しく微笑み、空へと帰って行った。

『テイルズ オブ レジェンディア』の登場人物・キャラクター

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