侵略!イカ娘(Squid Girl)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「侵略!イカ娘」とは安部真弘による漫画、及び2010年にディオメディア製作のアニメーション作品。2011年には第二期「侵略!?イカ娘」が放送された。主人公である「イカ娘」の「~じゃなイカ?」「~でゲソ」という口調がネットで流行し、2010年度ネット流行語大賞銅賞を受賞した。「イカ娘」は人類を侵略するために地上に現れるが、海の家「れもん」で働く事になってしまう。日常ドタバタコメディ。

マーティン

CV:後藤哲夫

三バカの1人。黄色人種の男性。太っている。
研究担当で、千鶴が宇宙人ではないかと疑った際には、千鶴のファンを名乗って直接交渉した。
クラークの実験台になる事が多く、良く思って居ない。

海の家「南風(みなみかぜ)」のメンバー

イカ娘達のいる場所の隣町の海水浴場(モデルは藤沢市江ノ島東浜海水浴場)にある海の家。
店の広さも、メニュー数も、店員数も、営業時間も長く、舞台ステージがあるなど全体的にれもんよりも大きな規模のお店。

南風の店長(みなみかぜのてんちょう)

CV:小山力也

南風の店長。本名は不明。
イカ娘の存在を知り、偽イカ娘を生み出すも、作り出した見た目に芸術的センスの無さが顕著に現れている。
クラークと友人になってメカへの技術提供をして貰っている。
偽イカ娘とイカ娘を勝負させて、偽イカ娘が勝ったら本物と偽者を交換と言う勝負をしかけた。
性格は極端に独断的で、自分ルールが強く、突然無茶振りをするなど周りを困惑させるほど性格に難がある。
れもん一同を唐突に自宅に招き、帰ろうとすると「誰が帰って良いと行った?」と言い、しかし突然「今すぐ帰ってもらおうか!」と追い出した。
娘の鮎美に対しては、一応父として思うことがあるようで、引っ込み思案な娘の性格改善をしようとしているが、イマイチ上手く行って居ない。
ファンブックでは「娘が無茶ぶりにもかかわらず実家のために働いたのに本物のイカ娘と交換しようとした無情な生き物」とコメントされた。
料理人としての腕は高く、千鶴が参考にしようと思うほど腕であり、客の顔を見ただけで食べたい物が分かる。
犬が苦手で、怖くない犬などいないと言っている。

常田鮎美(ときた あゆみ)

CV:川澄綾子

南風の店長の娘で、南風で働いている。スタイルの良い美女。
父親の無茶振りで引きに姿で偽イカ娘の被り物を被ったり、それにも関わらず本物と偽者を交換する勝負をさせられるなど、難の多い人生を歩んでいる。
性格は内向的で、口数が少なくて声も小さい、名前を呼ばれただけで赤面してしまうほど人と接するのが苦手。
被り物を被っている時は普通に声を出すことが出来る。
内向的な原因は劣等感にあり、劣等感を感じなくて済むアレックス(早苗の犬)やイカ娘とは普通に接することができ、さらに人外的な存在と認識したのか千鶴や早苗とも段々話せるようになっていく。
栄子はその劣等感を消すために、鮎美をれもんでアイドル的な存在に仕立て上げ、アイドルの皮を被ることで鮎美も多少克服できるようになった。
しかし未だにれもん以外の場所では元のまま。
そのためか、父親からは被り物(偽イカ娘)を被っていた時と同じだと一括された。
鮎美がれもんへ行ってる間はイカ娘が南風で働くことになっていたが、次第に鮎美がれもんに居てもイカ娘もれもんに居るようになった。

『侵略!イカ娘』の名シーン・名場面

第一話「侵略しなイカ?」

イカ娘は、人類を侵略すべく地上へ現れた。
一番近くにあった海の家「れもん」に行き、テーブルの上に乗ってこれから侵略することをその場に居た全員に告げた。
しかしイカ娘は栄子に店裏に連れて行かれ、帰るように言われる。
栄子は近所の子供が遊んでいると思っていたのである。
イカ娘はもう一度店に入り自分は本当に侵略者だと訴えるが、今度は千鶴にやきそばとラーメンをテーブルに運ぶように言われる。
素直にその通りにすると、客達はイカ娘を店員だと思いこんで注文したり食器の片づけをするように言い出した。
イカ娘は言われるがまま大急ぎで働きまわるが、うっかりコップを割ってしまう。
驚いてオロオロし謝るイカ娘であるが、栄子は怪我するから破片に触らないように言い、イカ娘を怒る事は無かった。
栄子の態度に、顔は怖いが良い人だと涙し仕事の続きをしようとするが、そもそも何故自分がアルバイトの様な事をしているのかとようやく気づく。
イカ娘はまたも栄子に店裏に連れて行かれ、働くつもりじゃなかったんなら邪魔だから帰れと言われる。
食い下がるイカ娘に、栄子はそもそも30人程度の人間の相手も出来ないのに64億の人間を侵略できるのか?軍隊の相手も1人できるのか?とイカ娘に聞く。
イカ娘は人類が億単位で居るとは思わず顔を青ざめさせ、軍隊はそもそも何だか良く分かっていなかった。
地上に着たばかりで人間の事と何も知らないのである。
するとそこへ蚊が飛んできて、イカ娘の鼻に止まった。
イカ娘は蚊を叩こうとするが、上手く叩けない。
蚊に振り回されるイカ娘の姿を見て、蚊1匹潰せないのに侵略なんてと笑い出す栄子。
イカ娘は怒り出し、自分の真の力である触手を動かして蚊を叩きつけた。
触手が当たったれもんの壁には大きな穴が空き、栄子は何てことするんだと怒り出す。
イカ娘は壁の修理代を稼ぐためにれもんで働く事になった。

千鶴という人間の恐ろしさ

イカ娘は栄子とたけるの事は認識していたが、ずっと調理場に居る千鶴の事を誰なのか良く分かっていなかった。
千鶴は物腰柔らかで優しく、イカ娘がくしゃみした時にイカ墨を吐きかけてしまっても全く怒る事はなかった。
それどころかそのイカ墨を舐めて美味しいと言うなど天然な雰囲気を出しつつ、千鶴はシャワーへ行った。
イカ娘は千鶴を大人しい人間だと認識し、逆タイプである栄子と血の繋がりがある事に驚いた。
その日は雨で、れもんにはお客さんが1人も来ていなかった。
イカ娘は雨だと人間が居なくなるのか?と栄子に聞き、栄子は雨の日にわざわざ遊びに来る人はそんなに居ないと答える。
つまり今この瞬間はれもんに居るのは栄子・たける・千鶴のみで、それはイカ娘にとって絶好の侵略チャンスに思えた。
三人を倒してしまえばれもんは自分の物になるのである。
イカ娘はそれまでのれもん店員として従順に従っていた態度を変え、栄子を触手で捕まえてしまう。
そこへ外に居たたけるも現れて、たけるも触手で捕まえた。
たけるは触手で持ち上げられる事を楽しい遊びと思っていたため、とても楽しそうであった。
イカ娘は二人に後は大人しい千鶴を捕まえるだけだと言うと、栄子はそれは止めた方が良いとイカ娘に言う。
栄子の言ってる事の意味が分からないイカ娘。
シャワーから帰ってきた千鶴は、栄子とたけるがイカ娘の触手で捕まえられているのを見るが、いつも通りの穏やかな反応をした。
しかし、イカ娘が触手で千鶴を捕まえようとすると、千鶴は高速で触手を避け、イカ娘の触手を手刀で切り落とし、栄子とたけるを解放した。
あっという間の出来事に何が何だか分からず怯えるイカ娘。
千鶴はイカ娘の顔の前まで近づき、普段は閉じている目を開眼させ、「店の中でふざけちゃダメでしょ」と低い声で言った。
イカ娘は千鶴の出す圧倒的な圧力に、震えて涙ぐみながら「はい…」と返事した。
すると千鶴はいつもの穏やかな雰囲気に戻り、イカ娘に茹でたパスタを差し出して、イカ墨をかけて欲しいと頼む。
イカ娘はイカ墨ならいくらでも出るとパスタにイカ墨をかけた。
そのイカ墨パスタは絶品で、れもんのメニューに追加された。
イカ墨パスタは殆どの客が頼む程の人気メニューとなり、厨房の奥にはイカ墨を搾取され続けげっそりしたイカ娘がいた。
もう嫌だと言うイカ娘であるが、千鶴は笑顔でイカ娘にイカ墨を吐かせ続けた。
この海の家「れもん」で一番怖いのは誰なのか良く分かったイカ娘であった。

イカ娘が好きすぎる早苗の暴走

ある日イカ娘は財布を拾い、お礼として一万円を貰った。
そして何を買うのか決めるために渚と共に商店街を回る事になった。
イカ娘を怖がっている渚からしたら迷惑であるが、栄子は二人が早く仲良くなれるようにと思っての人選だった。
早苗は飼い犬のアレックスの散歩中、イカ娘の気配を感じた。
商店街を探し回りイカ娘を発見するが、その隣には渚が居て強く嫉妬した。
そして早苗は、イカ娘が大好物の海老を買ったのを見て、海老になればイカ娘に好かれるはず、とある行動に出た。
後日、れもんにイカ娘宛に早苗からの宅配物が届く。
開けると中にはリアルな海老のきぐるみを被った早苗が入っていた。
イカ娘は全く喜ばず、早苗の入った箱はしっかりと封印され、ゴミ捨て場に廃棄された。

その後このきぐるみは、イカ娘が海老が物凄く食べたくなるが食べると体調が悪化する病気に掛かってしまった時に一役買った。

正体はタコ娘?

イカ娘は地上の生活に慣れすぎたためか、触手やイカ墨などのイカ能力を全て失ってしまう。
そしてこのまま海へ撤退するか、れもんに居残るか決断を迫られる。
イカ娘は皆がここにいてと願うならそれを拒む理由はないと考え、皆に引き止めて貰い居残ろうとしていた。
しかし誰もイカ娘を引き止めず、イカ娘は海へ帰った。
相沢家を含む全員が、イカ娘は帰るに帰れず結局直ぐに帰って来るだろうと思っていたから引き止めなかったのである。
そして直ぐに帰って来るであろうイカ娘を待ったが、イカ娘は帰ってこなかった。
夏が終わりれもんは閉店し、秋・冬・春と季節は過ぎ、また次の夏が来てれもんが開店する。
皆どこと無く元気がなかったが、そこにイカ娘が再び現れる。
イカ娘は機能しなくなった触手を切り、「ゲソ」という語尾をなくすキャラチェンジをし、新たなイカ娘として振舞った。
だが、たけるはいつものイカ娘では無い事を悲しみ、泣き出してしまう。
その姿を見てイカ娘は落ち込んでしまう。
するとそこへ赤い帽子をつけた少女「田辺梢」が近寄ってきて、イカ娘に話しかけた。
イカ娘は梢に話を聞いてもらう。
梢はイカ娘に、イカ娘がしたいと思うことをする事が大事、そしてイカ娘は1人ぼっちじゃないと語り、去って行った。
その後、イカ娘と栄子が海へ入っている最中に異常が起こり、栄子は海へ沈んでしまう。
イカ娘は栄子を助けたいという願いから触手は復活し、栄子を救出した。
そしていつも通りのイカ娘として、またれもんでの生活を始めるのであった。

梢の正体はコミックスでも明確には明らかになっていないが、イカ娘のイカ帽子と同じように、タコのような帽子を被っていることから通説では「タコ娘」なのではないかと言われている。
「田辺梢(たなべこずえ)」という名前も、苗字と名前の最初の文字を取ると「たこ」になる。
彼女はアニメ一期最終回、アニメ二期最終回などの節目にだけ登場した。

majin372
majin372
@majin372

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