テイルズ オブ リバース（Tales of Rebirth）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

CV：大川透

「風」を司る白の聖獣。仮面をかぶった白虎のような容姿をしている。
聖獣の中でもとりわけ理知的かつ懐疑的であり、非情な決断にも感情を差し挟むことはない。

ギリオーヌ

CV：一城みゆ希

「光」を司る紫の聖獣。麒麟のような容姿をしている。

達観からくる超然として突き放した態度と、必ずしも物事に無関心ではいられない、という二律背反な傾向を持つ。
迷走する世界に対し、憤りを隠そうともしないが、同時に愛さずにもいられない、そんな聖獣である。

ランドグリーズ

CV：筈見純

「地」を司る黒の聖獣。年老いた亀のような姿で、中華風の法衣を着ている。
聖獣たちの間において長老的な立場にあり、幾星霜にも渡り世界の歴史をつぶさに見つめ続け、その一切合財を記憶に留めている。

ゲオルギアス

CV：堀内賢雄

世界を司る六聖獣、その彼らの上に君臨する「聖獣王」。
文字通り、万物の頂点に立つ最強の存在であり、遥かな過去より六聖獣と共に世界を守護してきた。

遠い昔に姿を消し、信仰の対象になることもないまま忘れられて久しいが、今もどこかでカレギアを見つめ続けているはずである。

『テイルズ オブ リバース』のゲームシステム

戦闘システム

本作は1本だった移動の軸となるラインを3本に増やし、戦闘フィールドの「奥行」を表現した「3ライン・リニアモーションバトルシステム」を採用。戦闘フィールドには3本のラインが平行に並んでおり、プレイヤーキャラクター、およびモンスターはライン上での前進、後退、跳躍による「前後上下」の動きに加え、ラインを乗り換える「手前から奥へ、奥から手前へ」という3次元的な移動が可能となった。
攻撃方法が通常攻撃と特殊攻撃である「術技」に大別されるのは従来のテイルズ オブ シリーズの戦闘システムと同様だが、TP（テクニカルポイント）を消費して術技を使用するシステムは廃されており、術技の使用の際はFG（フォルスゲージ）と呼ばれる新たに導入されたパラメータが消費される。
各キャラクターは術技がセットされるコマンド（十字キーの上下左右）に対応した4本のFGを持ち、4つまでしか術技をセットできず、その4つの術技を使うと対応するFGが全て消費される。そして、FGは基本的に術技の効果を左右するものであり、大半の術技はその蓄積量と関係なく連発でき、さらに戦闘中の行動により随時回復するため、全快でなければ使えない術技も1度の戦闘中に繰り返し使用できる。
術技の使用に制限がなくなった一方で、本作にはいわゆるHP回復魔法がほとんど存在せず、回復アイテムのグミも高価格に設定されているため、戦闘中に任意のタイミングでHPを回復するのが難しい。しかし、FG全快で術技を使用した場合に発揮される効果の1つにHP回復の効果があったり、味方の陣術で発生した弧法陣の中にいる間だけ徐々にHPが回復したり、隊列の組み方次第ではキャラクターのHP回復効果を他の仲間と分け合うこともできる。そうして回復魔法が廃止され、大まかな回復手段がグミに絞られた代わりに、他の回復はこれらの条件を繰り返し満たすということが行うのが基本となっている。

術技形態

本作の術技は先述の戦闘システム上「特技」「導術」「陣術」「錬術」の4種類に大別され、その上位の術技として「奥義」がある。
「特技」はそれぞれのキャラクターの武器を用いた技、「導術」は従来のテイルズ オブ シリーズでいう攻撃魔法となっている。「陣術」は戦闘フィールド上に「孤法陣」と呼ばれる円陣を発生させ、その中に入ったキャラクターに様々な効果を与える補助系統の術で、「錬術」は使用者自身に特殊効果を付加するものが多いが、敵や自分以外の味方に効果を及ぼすものもある。そして、錬術以外の3種類の術技はFGが全快でないと威力や効果が低下するものとなっている。

錬術以外の下位の術技をある程度使い込むと、その術技から派生する「奥義」を習得できるようになる。各術技にはその術技から派生する奥義を1つセットすることができ、RGが一定以上蓄積した状態で錬術以外の術技からの連携でFG全快の術技のコマンドを入力すると、その術技にセットされた奥義が発動する。
このほか、前衛キャラクターと後衛キャラクターが2人1組で発動する必殺技として「秘奥義」がある。従来のテイルズ オブ シリーズの秘奥義とは異なり、特定の条件を満たした上で敵に止めをさせる状況（敵が残り1体、相手がボスの場合は残りHPも条件に係わる）でしか使うことができず、任意での発動はできないため使用できる状況はかなり限定される。逆に、秘奥義を使えるということは、使えば確実に戦闘を終わらせられるということでもある。

カスタマイズ要素

本作には戦闘によって経験値を得てキャラクターをレベルアップする方法と、装備品を変更する方法というふたつのカスタマイズ要素がある。
装備品には攻撃力とFG回復力を上げる「武器」、防御力とHP回復力を上げる「防具」、特定の能力値を上昇させる「宝石」、特殊効果を付加する「護符」の4種類がある。武器と防具はキャラクターごとに装備できるものが異なり、宝石と護符は基本的に全キャラクター共用となっている。
さらに本作では「エンハンス」と呼ばれるシステムを、筆頭にアイテムをカスタマイズするシステムが充実している。戦闘に勝利すると装備中の武器と防具にEP（エンハンスポイント）が蓄積され、これを武器と防具が持つ各パラメータに割り振り、EPを割り振った能力を強化していくものである。高レベルの武具ほど強化できる回数が多く、エンハンスで一定回数強化した武具には「潜在能力」と呼ばれる戦闘中に一定確率で発動する特殊効果が付加される。

そして、本作には最初から特殊効果や属性を持っている武器と防具は存在せず、エンハンスでのみ特殊効果を持たせることができるが、どのような特殊効果が付加されるかは基本的にランダムである。このほか、エンハンスで強化した武器と防具の強化の度合いを別の武器と防具に継承させる「武具継承」や、2つの宝石を合成して別種の宝石や1ランク上の宝石を作る「宝石合成」などのカスタマイズ要素もあり、武器と防具に属性を持たせるには特定のアイテムを使う必要がある。
また、術技のカスタマイズ要素として、術技にプラスアルファの効果を持たせるFC（フォルスキューブ）というカスタマイズ要素がある。各キャラクターはFCを1つずつ持っており、FCの頂点にはそれぞれ特殊効果が設定されている。FCを回転させ、十字キーの上下左右に設定された術技と、FCの頂点とを重ねて参照することで、各術技に重なり合った頂点に設定されている特殊効果を付加できる。FCの特殊効果はFG全快の状態で術技を使用すると発揮され、効果を発揮させればさせるほど、その効果を向上させることができる。立方体を回転させ当てはめるという性質上、特殊効果の組み合わせが6通りに限定されるほか、複数の術技に同時に同じ特殊効果を付加することはできない。

グレード

戦闘終了時に手に入る戦闘の評価点。クリアデータを用いてゲームを最初からスタートする際、グレードを消費して様々な引き継ぎ要素を特典として付与した状態でゲームを開始できる。
「10ヒット以上出して勝利する」「全員HP全快で戦闘終了する」「30秒以内に敵を全滅させる」といった特定の条件を満たした状態で戦闘を終了すると一定量のグレードを得ることができ、戦闘中にアイテムを使用すると得られるグレードが数パーセント減少する。

従来のテイルズ オブ シリーズと異なりあらゆる行動が加算、減算の対象となる訳ではなく、入手グレードが0を下回ることもない。しかし、同じ組み合わせの敵に対して同じ条件でグレードが入手できるのは1度きりで、1度のプレイで入手できるグレードの総数も限られている。