アリスと蔵六(Alice & Zouroku)のネタバレ解説まとめ

「アリスと蔵六」とは、今井哲也による漫画、及びJ.C.STAFF製作のアニメーション作品。2012年から連載が始まり、2013年に第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。「アリスの夢」と呼ばれる能力者である主人公「沙名」は、住んでいたある研究所から逃亡する。空腹の中出会ったのは、曲がった事が大嫌いなお爺さん「樫村蔵六」であった。

トイレをワンダーランドにすると怒られるため、沙名は押入れのおくに小さなワンダーランドへ行く扉を作った。
その扉からウサギが出てきて蔵六と早苗に「悪い奴を捕まえる」という手紙を渡した。
その頃、羽鳥の家にワンダーランドへ続く扉が出現し、羽鳥はワンダーランドへ迷い込む。
羽鳥がワンダーランドを歩いていると家に到着し、そこには変装した沙名が待っていた。
ワンダーランドは沙名がルールであるため、羽鳥は自分のお腹の中に居るようなものだと脅す。
しかし羽鳥は変装した沙名の正体を容易く見破り、全然怖がらず呆れていた。
沙名は羽鳥を悪い奴と言うが、羽鳥は自分が悪い人間である事は良く分かっているようであった。
そして悪いことをやっていはいけないという沙名に対し、そんなのはもう今更だと腹が据わっている羽鳥。
羽鳥は沙名と話す事はなく家に返して欲しいと言うが、沙名はモシャモシャすると怒り出す。
歩は羽鳥を良い奴だと言ったが、羽鳥は自分を悪い奴だと言うため混乱しているのである。
羽鳥は沙名と歩が接触したのだと気づき、沙名に能力を使って何があったのか話すように命令するが、原宿の時のようにお互いの能力が相殺してしまう。
そして二人が居た家が崩れ、ワンダーランドの地下に落下した。
沙名と羽鳥は能力が使えなくなっていて、その異常は内閣情報調査室でも感知されていた。

外の世界ではワンダーランドの異常の影響が出て、これまで能力を持っていなかった人々が能力に目覚め、アリスの夢が次々に誕生して行った。
その頃、羽鳥が居なくなってしまったという連絡を受ける歩。
樫村家でも沙名がどこかに行ってしまい困っていた。
蔵六は一条から連絡を受けて、ワンダーランドで異常が起こり、沙名はワンダーランドに閉じ込められていることを聞かされる。
蔵六と早苗は一条と一緒にワンダーランドに沙名を迎えに行く事にする。
ワンダーランドは沙名の記憶から出来ていて、いつかの沙名が作った豚が蔵六達を沙名の元へと案内する。
しかしワンダーランドの思案なのか、一条は早々にはぐれてしまった。

沙名と羽鳥は出口を探すためにワンダーランドを歩き回るが、沙名は基礎体力が無いため直ぐにバテてしまう。
沙名もまさかこんな事態になるとは思っておらず、自分が制御できるはずの世界が制御できずに羽鳥を閉じ込めてしまった事に罪悪感を感じていた。
羽鳥は最初に来た扉を発見するが、扉を開けても外の世界には通じていなかった。
羽鳥と沙名は家の中で休憩する。
沙名はワンダーランドについて羽鳥に説明すると、羽鳥は沙名が嘘を付いている感じがしないと感じ、沙名の言葉を信じた。
羽鳥は沙名に自分が受験に失敗したから母親に嫌われてしまったと話す。
母親が自分を見る目を恐れ悲しがり、自分なんかいなければ良かったと泣く。
沙名は、いた方が良い奴やいない方が良い奴なんて物はないと語りだし、自分はワンダーランドで生まれた事を話す。
自分はワンダーランドが世界を知るための通信機のようなもので、だったら代わりはいくらでもいて本当はなくてもいい存在なのかもしれない、けれど自分は要ると決めたのだと語る。
語彙力が足りずにたどたどしい語り口調であったが、羽鳥に気持ちは通じ、羽鳥は心を開いた。

泣いてしまった羽鳥に、「拭くか?」と自分の袖を出す沙名。

外の世界では羽鳥の捜索が始まっていた。
羽鳥の両親は羽鳥が見たときのような動かない人形のようにはなっておらず、自らの意思で必死に羽鳥を探している。
歩は羽鳥に連絡を取ろうとスマホで連絡をするが、羽鳥がそれに応える事は無かった。
何故なら羽鳥のスマホは沙名の作り出したウサギが持っていたからである。
沙名と羽鳥はスマホをウサギから奪うためにウサギを追いかけ、どうにか取り返すことが出来た。
スマホは圏外であるが、ウサギに近づけると電波が立った。
ウサギが外との繋がりになっているようである。
ウサギは沙名達をからかうように逃げ出し、二人はウサギを追いかけるがなかなか捕まえることが出来ない。
二人は協力して作戦を立ててウサギをおびき寄せウサギを捕まえて、スマホから歩に電話をかける。
ワンダーランドでは数時間しか経っていないが、外の世界では10日以上立っているようである。
スマホのバッテリーが切れてしまうため、最後に外の世界とワンダーランドに繋がるウサギの穴を探すように歩に言った。
それは歩が沙名にワンダーランドに連れ去られた時に通った場所である。
そこから扉を開ければ外の世界とワンダーランドが繋がるわけである。
一方蔵六と早苗はワンダーランドを歩き回り、沙名の記憶の断片を見て回っていた。
歩は扉を無事探し当て、羽鳥と沙名と合流する。
丁度その時蔵六と早苗も合流した。
しかしワンダーランドは膨張し外の世界まで出ようとし、外の世界ではその影響で異常が起きていた。
蔵六はワンダーランド及びウサギにいい加減にしろと説教をすると、ウサギは怯え何かのスイッチを蔵六に差し出した。
スイッチを押すとワンダーランドの膨張は止まり、一条も蔵六たちと合流し、一同は無事帰宅することが出来た。

羽鳥と歩は、蔵六と沙名に送られて家に帰る。
羽鳥が家に入ると、心配していた羽鳥の母が羽鳥を出迎えた。
母から嫌われていると思っていた羽鳥であったが、そんな事はなかったのである。

後日、大量に誕生したアリスの夢を受けて政府はアリスの夢の存在を公的に発表した。
世界はこれから代わって行くが、子供が元気であれば良い世界だと内藤は言う。
沙名は小学生になり、羽鳥と歩と一緒に元気よく学校へ登校した。

『アリスと蔵六』登場人物・キャラクター

樫村家

樫村 紗名(かしむら さな)

CV:大和田仁美

本作の主人公。外見年齢は8~10歳。
「自身の想像力が及ぶ限りどんな物理現象も自由に書き換える」能力を持ち、アリスの夢の中でもかなり強力。
ワンダーランドという世界を作り出し、行き来できて、ワンダーランドの中では能力で何でも出来る。
沙名はワンダーランドで生まれ、最初は人の形を取っていなかった。
沙名がワンダーランドを作っているが、ワンダーランドが沙名を作ったため、ワンダーランドに主導権があるのか、沙名に主導権があるのかは不明。
他のアリスの夢とは一線を画すため、「赤の女王(あかのくいーん)」と呼ばれている。

研究所から逃亡した際に、大きな街へ行けと言われ新宿へ行き、たまたま蔵六に出会い、蔵六が悪い人間では無いと分かると蔵六に協力を頼んだ。
その後蔵六の家に居候になり、蔵六の孫である早苗と出会う。
沙名が小学校へ行くくらいの年齢である事から、蔵六と養子縁組をして「樫村」の姓を貰い、小学校に通う事になった。
最初は常識がなく何も出来ない沙名であったが、蔵六と早苗と暮らす事で常識を身に付けていく。
蔵六から無闇に能力を使わないよう言われているが、研究所にいた頃は能力を使って生活していたため、沙名は全く体力がなく直ぐにバテてしまう。
一条が家庭教師をしていて、理系分野などは得意であるが国語や文章問題が苦手。
そのためか、自分が納得いかないことや引っかかる事などを、感情や思考の整理が付かない時に「モシャモシャする」と表現する。
性格は明るくて無邪気だが、素直になれない所がある。
喋り方は誰にでも「~だぞ」と溜め口で、ちょっと偉そう。
序盤は常識が無かったため、椅子に立ち上がったり大声を出して蔵六から叱られていた。
しかし何も知らない沙名にとっては、蔵六のような常識的で子供にも厳しく接し且つ守ってくれる存在が必要なものであった。
第一部では長い髪を結っていたが、第二部では短く散髪した。

樫村 蔵六(かしむら ぞうろく)

CV:大塚明夫

店舗を持たない生花店「樫村生花」を営む白髪の老人。1943年生まれ。
曲がった事が大嫌いな頑固な性格で、見知らぬ人間や子供であっても悪いことをしたら叱りつける。
沙名をはじめ、よながとあさひ、ミニーC、ワンダーランドなどを説教した。
沙名が人間では無いと知っても受け入れ、その後沙名を学校へ通わせるため養子縁組をした。
古き良き頑固爺さんという雰囲気で、沙名や早苗に厳しいながらも愛情を注いでいる。
悪いことをしてない人や反省をしている人には優しく、羽鳥がワンダーランドから帰る時は家まで送ってあげた。
妻はクロエという人物で、居場所や生死は不明。
孫の早苗と二人暮らしで、家事を分担している。
沙名が来てからは沙名も家事の当番を受け持っている。

樫村 早苗(かしむら さなえ)

CV:豊崎愛生

蔵六の孫。養子縁組をしたため紗名の姪。学生。
蔵六とは反対のおっとりした性格で、掴みどころが無く穏やか。
しかし蔵六の血を引いているだけあり言う時は言うタイプで、沙名を突然連れて来た蔵六に大事な事はちゃんと話をして欲しいと強く意見したり、蔵六が居ない日に泊まりに来た沙名とよなが&あさひが騒いでいると笑顔で注意した。
可愛いものが好きなようで、沙名を可愛がり髪を結ったり悩みを聞いたり一緒に寝たりおやつを作ってあげたり、喜んで沙名の面倒を見ている。
両親は亡くなり、蔵六と二人暮らしをしていた。

内閣情報調査室

内藤 竜(ないとう りゅう)

CV:大塚芳忠

内閣情報調査室に属する警察官。
蔵六とは昔からの付き合いで、性格は蔵六と反対であるが何だかんだと仲が良い。
アリスの夢の存在を知っていて、怪しい実験を行う研究所をマークしていた。
アリスの夢に対して肯定的で、能力で困っている子供を保護したり、沙名や蔵六を手助けしてくれるキャラクター。
事件後も蔵六とは連絡を取り合い、沙名を見守っていて、沙名の戸籍の捏造を請け負った。

一条 雫(いちじょう しずく)

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@keeper

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