くまみこ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

「くまみこ」とは吉元ますめによる漫画、及び「キネマシトラス」「EMTスクエアード」製作のアニメーション作品。東北地方の田舎にある「熊出村」の「熊出神社」に仕える巫女で中学生の「雨宿まち」は、都会に憧れている。まちと一緒に住む人間の言葉を喋る熊「クマ井ナツ」は、都会を全く知らないまちに都会を知るための試練を与えて行く。田舎を舞台にしたスローライフな日常コメディ。

水かけご飯とは、冷や飯を洗って漬物や魚などのおかずと一緒に食べる、山形の食文化。
呼び方は地域によって異なり、水かけご飯・水まま・洗い飯・冷やし茶漬けなど。
まちは水かけご飯が食べたいと言い出し、自身で考えたレシピでオリジナルの水かけご飯を作る。
洗ったご飯を冷やし、輪切りにしたキュウリ、梅肉、味噌、醤油、鰹節、最後にごま油をかけるというとても美味しそうなものだった。
まちの作ったご飯をナツは絶賛し、自分もオリジナルの水かけご飯を作り出す。
洗ったご飯を冷やし、ルッコラを散りばめ、刻みにんにくをオリーブオイルで炒めて、そこにベーコンとトマトを入れ炒める。
そこへ卵を入れて炒め合わせ、最後に生バジルを加えて焼き、ご飯の上に置いて、仕上げにオリーブオイルを垂らし、最後にレモンを加えるというお洒落なものであった。
ルッコラを出した時点から目から光が消えるまち。
人間の自分より熊のナツの方がルッコラやオリーブオイルなどのお洒落な物を使っているのが腑に落ちない。
理不尽な怒りを向けられるナツ。
そこへ良夫がやってきて、二人はどっちの水かけご飯が美味しいか良夫に聞いてみる事にした。
良夫はどっちも美味しかったがまちの方が良いと、まちを煽てた。

「水かけご飯」「水まま」という単語、そしてその存在を知らない視聴者が多く、アニメが放送されると水かけご飯の知名度が少し上がったという。
あまりメジャーなものではないが、「冷やし茶漬け」という言い方をすれば、お茶漬けのCMで見た事があるかも?という人も多いはず。

まち、ついに携帯電話を手に入れる

ある日、まちが学校へ行くと子供達(将太・かおり・たもつ)が携帯電話を持っていることを知る。
将太は現代っ子の嗜みとして持っていると言い、かおりは便利だから持っているという。
たもつは大人っぽい顔で携帯を出し、「チッ、電波入らねぇ。着信音全種類チェックするか…」と着メロを流していた。
その光景を見て表情が固くなるまち。
まちは携帯電話を持っておらず、しかし携帯電話への憧れは持っていた。
年下の三人は持っているのに、自分は持っていない事に焦りを感じる。
家に帰ってナツに携帯が欲しいと言うと、熊出村は無慈悲なまでに電波は入らないから意味が無いといわれる。
それでも欲しいと言うと、ナツは自身のお下がりの携帯をまちに与えた。
そこにナツのタブレットへ良夫からスカイプのテレビ電話で連絡が入る。
まちは始めてみるテレビ電話に驚く。
電話ができるという事は電波があるんじゃないか?とまちがナツに問うと、これは電波ではなくWi-Fiだと言われる。
勿論まちは何のことか全く理解できず、死んだ目で「そう」とだけ答えた。
ナツが良夫にまちが携帯を欲しがっている事を話すと、良夫はそれに同意し、高校生になる前に持っていた方が良いかもと言う。
まちは顔を輝かせるが、そこで突然良夫から「都会っ子クイズ」が出される。
正解なら携帯電話を、不正解なら村のキャンペーンガールになって貰うという。
キャンペーンガールという言葉を聞き、まちが携帯電話ならナツのを貰うからいいと断ると、ナツのお古の携帯にはSIMカードが入ってないといわれる。
まちは「死ぬカード?」と戦慄した。
問題の内容は、懐中電灯や、穴あけパンチなどの中から携帯電話を当てるという簡単な問題だった。

流石にまちをバカにし過ぎではないかとナツは言うが、当のまちは真剣に悩んでいた。
この中で1つだけ食べ物がある、つまり正解はトウモロコシだと言いだすまち。
ナツは普通に3番で良いんだよと助言し、まちは無事携帯を手に入れた。
後日、まちはドヤ顔で子供達の前で携帯を出し、着メロの話題で盛り上がった。
しかしやはり電波は入らないのであった。

アニメ最終話での炎上

アニメ「くまみこ」は、原作を知らない視聴者からも注目が集まり、放送時のアニメの中でトップクラスの人気を誇っていた。
しかし、最終話の最後に思わぬアニメオリジナル展開があり、人気が一転し炎上してしまうという出来事があった。

アニメ最終回は、まち・良夫・響がご当地アイドルのコンテストに出るために仙台に行く。
まちはリハーサルで失敗し、プレッシャーと恐怖から逃げ出してしまう。
響と良夫はまちを探すがなかなか見つからず、知らせを聞いたナツは自分も仙台に向かいつつ、まちの携帯のGPSからまちを探す。
良夫と響はナツからまちがデパートの屋上にいると聞き向かうが、まちは隠れていて、二人はまちを見つけられない。
響は良夫に、嫌がるまちをコンテストに出させる必要があるのか、町興しがそんなに大事なのかと問う。
良夫は熊出村の将来が決まる大事な物だと答える。
響は「だからってあいつを犠牲にしても、平気だっていうのかよ」と反論する。
すると良夫は、娘を生贄に出した熊出村の昔話を引き合いに出し、「それってさ、現代に置き換えたら巫術を持った娘巫女のことだと思わないか?あいつには酷だけど、まちに村の代表として、皆の為に頑張って欲しいんだよ」と言った。
響は良夫のこの発言に何故か納得し、しかし最後はまちに決めさせるように言った。
一方のまちはデパートの屋上で小さな女の子と知り合い、元気付けられて自らステージに向かう。
ステージの上で怖ろしい幻覚を見つつも、応援に来たナツの声で我を取り戻して無事ステージは終了する。
ステージは成功で、まちは仙台の人たちに拍手され笑顔を向けられていた。
しかしまち本人は精神を病んでしまったのか、仙台の人に石を投げられたと怯え出し、都会へ行くという夢を捨てて現実逃避してしまう。
ナツはこれを喜んで受けれ、このままずっと辛い事は何も考えずに熊出村で一緒に暮らそうとまちを甘やかす。
この展開にくまみこファン達からは、良夫やナツがまちを洗脳して村に縛り付けているように見えて怖い、これはホラーでは無いかとの感想が飛び交った。

原作ではまちは仙台に行く話をされると、その夜仙台の人に石を投げられるという夢を見る。
翌日まちは仙台に行くのを拒否し、都会を恐れて都会の学校へ行くという夢を断念する。
ナツはその心変わりを聞くと、まちとずっと一緒に居られる事を喜び、まちを甘やかす。
良夫は村興しの夢を響に語り(生贄云々という趣旨の発言は無い)、響は良夫に惚れ直す。
その後、まちは都会へ行かないという発言を撤回し、都会へ行きたいとまた言い出す、というくまみこらしいいつもの日常劇なのである。
だが、アニメでのオリジナルとそれに伴う変更が入ったために、「夢で仙台の人に石を投げられ、都会へ行く夢を断念、その後直ぐに撤回」という物語が、「実際に仙台へ行き好意的な目を向けられたにも関わらず、石を投げられたという幻覚を見て、精神的に病んで夢を断念」になった。
且つこれが最終回であったことでバッドエンドのようになってしまっているのである。
また、ナツの反応も原作での夢を見て断念したまちに対する「これからも一緒に暮らせて嬉しい」という反応が、アニメでの精神を病んだまちに対する反応にそのまま使われたため、不気味なやり取りとなった。

良夫のまちを犠牲にするという類の発言に関しては、作者も「よしおのあの発言は、酷いなあと思っています」とブログで苦言を呟いている。
この発言から、作者に同意のないアニメ化だったのではないかと憶測が生まれ、問い合わせが殺到したのかアニメくまみこ公式サイトで脚本は然るべきプロセスで作られたものだというコメントが発表された。
その後、作者のブログで自分の発言により事態を大きくしてしまった、仙台へ行く件は自分の案であり、その部分に違和感を持つ場合は自分の責任だと謝罪した。

最終回以外は非常にクオリティが高く人気もあったが、最終回の印象が強すぎて、くまみこと言うと炎上というワードが付きまとってしまう形になってしまった。
BD版では、作者が苦言を呈した良夫の発言シーンはカット・修正されている。

『くまみこ』の主題歌

オープニングテーマ「だって、ギュってして。」

くまみこ OP『だって、ギュってして。』FULL

2016年春アニメ「くまみこ」OP『だって、ギュってして。』です。ギュッとしたい相手?あ…ED『KUMAMIKO DANCING』(sm29744430)

作詞・作曲・編曲:ボンジュール鈴木
歌:花谷麻妃

エンディングテーマ「KUMAMIKO DANCING」

作詞:坂井竜二
作曲・編曲:山崎真吾
歌:雨宿まち(日岡なつみ)&クマ井ナツ(安元洋貴)feat.熊出村のみなさん

原作コミック

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