青空エール(YELL FOR THE BLUE SKY)のネタバレ解説まとめ

河原和音による日本の少女漫画作品。集英社「別冊マーガレット」に2008年9月号~2015年11月号まで掲載された。単行本全19巻。
2016年8月に実写映画化された。
ある日テレビで見た高校野球の応援のトランペットに心惹かれ、あこがれの白翔高校吹奏楽部に入部し、全国一を目指す小野つばさと、甲子園出場を目指す山田大介が互いに支え合いながら成長する物語。

『青空エール』概要

青空エールとは、河原和音により別冊マーガレットにて2008年9月から2015年11月号まで連載された少女漫画。単行本全19巻。
2009年3月5日~2009年3月26日まで、集英社が運営するインターネットラジオサイト、ヴォイスコミックステーションでラジオドラマが放送された。
2016年8月には実写映画が公開された。

小学校の頃、テレビで見た高校野球の応援をしていたブラスバンド。その迫力につばさは目を奪われた。大人しく、控えめな少女・つばさは憧れの白翔高校に入学し、念願だった吹奏楽部に入部。初心者ながらもひたむきに全国一を目指すつばさと、名門白翔高校野球部で1年から期待されつつ努力を怠らない大介が甲子園を目指す熱血感動ストーリー。

あらすじ・ストーリー

高校1年生

小学校の頃テレビで見た光景に小野つばさは心奪われた。それは甲子園のアルプススタンドで選手に熱い声援を送るブラスバンドの姿だった。
ずっと憧れ続けた白翔高校に入学し、念願の吹奏楽部に入ろうとするが、吹奏楽の名門である白翔高校は初心者で入部するには難しかった。顧問の杉村容子に入部するなら硬い風船を膨らませるようになってからもう一度来いと言われるが、体力の足りないつばさには膨らませられない。高校に入ってから出来た友人・脇田ひまりは簡単にできた。ショックを受けるつばさだが、諦めずにランニングや腹筋でトレーニングを積み、クラスメイトで野球部の山田大介に励まされながら、なんとか膨らませるようになり、入部できることになった。
入部してみたものの、初心者が白翔のレベルに追いつくことは難しい。同じ1年でトランペットパートの水島亜希に、みんな本気で全国狙っているから、足を引っ張る初心者は部活を辞めて欲しいと言われ、落ち込んでしまう。そんな時、大介に自分の本当の気持ちを問われ、結果が出なくても、自信がなくても頑張ったっていい、と言われ、負けずに頑張ることに決めた。

毎日懸命に練習に励むが、なかなか上達しない。定期演奏会に向けてハードな練習についていくのが精一杯。しかし、部活内にも友人ができて、辛い練習も頑張れるようになってきた。定期演奏会で演奏するためには、パートリーダーにテストしてもらい、合格しなければならない。何度も挑戦し、ようやく合格することができ、臨んだ定期演奏会。本番直前練習で、つばさは音を外してしまう。本番で外してしまったらどうしよう、もう怖くて音を出すことができない。つばさはせっかくの演奏会に、ただの一音も吹くことができなかった。
水島に吹き真似していたことを責められ、うなだれ、前を向くことができない。そんなつばさに気づき、大介は懸命に励ます。
大介に励まされ、また一からやり直すことに決めたつばさは、パート全員に謝罪し、さらに練習に励むようになった。

夏の甲子園の季節がやってきた。白翔高校も順調に勝ち進み、北海道支部大会決勝に出ることになり、つばさ達吹奏楽部が応援することになった。試合は接戦、緊迫する展開。暑い中、つばさ達吹奏楽部員も必死で応援している。試合後半、先輩の怪我で大介がキャッチャーとして試合に出ることになるが、最後、大介の暴投で白翔高校の負けが決まった。膝をつき、立ち上がらない大介を見て、つばさは1人トランペットを吹き、想いを伝えようとした。しかし、その行為は、してはいけない行為だった。
試合の応援にはルールがあり、決められた場面でしか吹くことは許されない。つばさのしたことは、相手チームから苦情が来てもおかしくない行為だった。
試合後、つばさは顧問・杉村に叱られ、トランペットパート全員から責められ、吹奏楽部全員の信頼を失ってしまった。なぜ、そんなことをしたのか問われ、大介への思いに気づいたつばさだった。

部員の信頼を失ったつばさを大介は心配し、つばさに声をかけると、想いが溢れたつばさは思わず大介に好きだと告白してしまった。しかし、大介の返事は「今は野球に集中したい」という言葉だった。
振られたつばさに吹奏楽部1年の仲間達が励ましの演奏をしてくれ、少しずつつばさは立ち直っていく。

夏、吹奏楽コンクールが近づいてきた。つばさの指導をしてくれている3年生の森優花が腱鞘炎になった。つばさはいつもだったら吹いて教えてくれる森の異変に気づき、森の怪我を知ってしまった。森は絶対に誰にも話すなといい、つばさは迷う。ひたむきに練習する森を見ると怪我のことを誰にも話せず、つばさは苦しむ。しかし、パートリーダー春日が森の不調に気づき、メンバーを外された森は部活を辞めると飛び出してしまった。
春日からはなぜ黙っていたのかと責められ、もう何もするなと釘を刺される。しかし、ほっておけないつばさは先輩に逆らい、連日森の家に通った。連日のつばさの訪問にキレた森はつばさに初心者はどんなに頑張ったってメンバーにはなれない、と暴言を吐いてしまう。そんなことを言われても、諦めきれないつばさは森に気持ちを伝えるために、トランペットを吹こうと同じパートの先輩に相談する。3年の山根がつばさに賛成してくれ、本来ならば止める立場のパートリーダー春日を除く、トランペットパート全員で森に演奏を届けることにした。
演奏が森に届き、春日も説得に加わり、森の気持ちにも変化が現れた。森のためにも絶対に全国大会に出場する、と誓いあう、メンバーたちだった。
札幌地区大会、白翔高校は全道大会出場の権利を勝ち取った。
吹奏楽コンクールでは出場団体は金・銀・銅のいずれかの賞を得ることが出来る。参加団体数と採点基準により、金賞を複数団体が得られる。しかし、さらに上位大会に行くためには、金賞団体の中で上位にならなければならない。その地区の代表団体数に入らなければいくら金賞を取っていても、上位大会には進めないのだ。全道大会から全国出場校数は2校。金賞を取り、尚且つ、金賞の中で1位か2位にならなければ全国大会に行けないのだ。代表は2校。これに入らなければならない。全道大会に向けて、さらに厳しい練習に励む。そして迎えた全道大会。白翔高校は素晴らしい演奏で金賞を獲得するが、一歩及ばず、全国大会出場の夢は敗れた。

来年、全国大会に出場するために、人数が少ないトランペットパートを鍛えることになった。初心者のつばさには副顧問がつきっきりで練習を見てくれる。あまりの厳しさに、同情する声もあったが、へこたれずついて行き、徐々に成長しているつばさに「ずるい、贔屓」という声が出てくるようになった。同じパートの水島がつばさを庇い、それなら自分も練習を見てもらえばいいと、つばさと一緒に練習をするようになる。それに触発された1年全員が個人練習をするようになり、1年全体の結束が強まった。

ある日、練習中に大介が足を骨折してしまった。なんとか励ましたいつばさは演奏を録音して大介に渡そうとする。初めは1年だけで演奏ということだったが、先生から機材を借りる時、部員全員で吹くことに決まる。2年に相談もなく話を決めたつばさに2年の先輩たちはキツイ言葉でつばさを責める。この辺りから、1年と2年の確執が表面化してきた。
3年生が引退し、次のパートリーダーを決めなければいけない。3年の春日は、次に全国を狙えるような引っ張っていけるパートリーダーを選ばなければいけない。春日が選んだパートリーダーは1年の水島。異例の抜擢だ。2年の先輩たちは素直に言うことを聞けず、確執は深まるばかり。つばさは水島と2年生を取り持とうと必死に立ち回るが、逆にあんたなんか大っ嫌いと言われ、悩む。
札幌市民音楽祭に出演し、ライバル栄南高校の演奏を聴き、パート内で揉めている場合ではないことが分かり、少しずつパート内がまとまるようになってきた。

高校2年生

2年生になり、待望の1年生が入部してきた。1人はハイトーンが楽々出せるとても上手い男子・瀬名。パートリーダーの水島も期待している。1年の練習指導は2年生の役目だが、自分より下手なつばさの言うことは、あまり聞いてもらえない。先輩に指導されたように少しきつめに指導してみたが、上から目線で言われて合わない、と言って、部活に来なくなってしまう。自分の指導のせいだと責任を感じ、部活帰りに毎日瀬名の家に通い説得を続ける。そうするうちに無理がたたってつばさは倒れてしまう。見かねた大介がつばさの代わりに瀬名の家に行き、つばさの様子を伝える。気になった瀬名は次の日部活に顔を出してみるものの、3年から陰口を言われ、辞めると言って飛び出してしまった。そんな瀬名を追いかけたつばさは、簡単に辞めると口にする瀬名に辞めるなら才能をちょうだい、と怒りをあらわにする。
翌日、つばさの思いは瀬名に届き、瀬名は部活に復帰した。

夏のコンクールの季節がやってきた。今年こそはメンバーになろうと必死に練習を続けるつばさ。練習の甲斐あって、札幌地区大会のメンバーに選ばれ、大会で金賞。全道大会への切符も手に入れることができた。これまでの練習が実を結んできたのか、全道大会でも金賞、全国大会に出場できることになった。
しかし、全国で金賞を取るためにはトランペットをもっと強化しなければならない。
つばさはメンバーから外され、代わりにはハイトーンが得意な瀬名が入った。水島は大介につばさがメンバーから落ちたことを伝え、1人で練習しているつばさを見つけた大介は何も言わずつばさを抱きしめ、つばさは思い切り泣いた。
大介の前で泣けたことで、気持ちに整理のついたつばさは、メンバーを精一杯フォローしようと気持ちを切り替えた。1年の瀬名はメンタルが弱く、練習で怒られるとグジグジと悩み落ち込み始める。つばさは瀬名の愚痴を聞いたり励ましたりと全力でフォローしていたが、ある日抱きしめさせて欲しいと言われ、迷いながらも了承してしまう。そのおかげか、瀬名の調子は良くなってきたが、つばさは後悔していた。

夏の甲子園大会予選、白翔高校は決勝で敗退していた。大介は1年の時にした怪我の記憶のせいで、思い切ったプレーができず、ベンチメンバーから外れていた。つばさと大介はお互いの悩みを話し合い、励まし合う関係になっていた。その中で、改めて大介のことが好きだと思ったつばさは、ただ伝えるだけで、返事はもらわない告白をした。大介は、厚い壁にぶつかり、泣いたり落ち込んだりしながらも、常に前向きにひた向きに目標に向かって突き進むつばさを、いつも一生懸命大介を応援してくれるつばさを大切な存在なのだと気づいた。
しかし、主将に任命されたばかりの大介にはやはりつばさと付き合うことはできず、甲子園に行けたら付き合おうと約束を交わす。
それなのに、部活のためとはいえ、瀬名に抱きしめさせてしまったことを後悔したつばさは、大介に正直に話し、二度とさせないことを誓った。

全国大会メンバーに入れず、しかし、メンバーのためにあえて笑顔で頑張るつばさに、メンバーには入れなかったことでホッっとしてる、と心無い陰口を言う部員がいた。水島はそんな人たちに怒り、つばさを庇う。実は、水島のことを好きだったつばさの友達のまるちゃんは、庇われたつばさに嫉妬していると告白する。全国大会を前に、部員たちは不安定になっていた。
全国大会当日、メンバーたちは精一杯の演奏をするが、結果は銅賞。審査結果にはトランペットのユニゾンが合っていないと書かれ、金賞校とのレベルの違い、力の差を思い知った。水島はトランペットパートの1、2年を集め、奇跡は起こらない、まぐれもない、オレたちが強くなろうと檄を飛ばした。つばさには、もう初心者じゃない、諦めずについて来て、オレたち2人は来年が最後なんだと語った。そして3年生が引退し、つばさ達34期が始まった。

白翔高校吹奏楽部にはいろいろな伝統があり、クリスマスに1年はケーキを作り2年に渡し、2年はお返しにクッキーを焼いて渡す、という行事があった。生地が余れば自分の分も作って良いので、つばさは大介に渡そうと張り切っていた。水島のことを好きなまるちゃんは水島に渡してみるという。
クリスマスの後、まるちゃんの様子が気になり、聞いてみたが、水島にクッキーを受け取ってもらえずもう楽器が吹けないとまるちゃんは言う。自分が大介にふられた時、側にいて話を聞いてくれたまるちゃんのために何かしたいが何もできない。水島への態度もぎこちなくなってしまった。水島はつばさにオレは敵なの?これだから女子は、と言う。水島は中学時代、似たようなことで部活内でもめた経験があり、部活内での恋愛はしないことにしていたのだ。つばさは、まるちゃんは水島のこと悪く言ったりしていない、中学時代と一緒にするなと喧嘩をする。
まるちゃんはつばさに対して冷たく当たり、それでもつばさはまるちゃんの側にい続ける。そんなつばさにまるちゃんは八つ当たりしたと謝り、少しずつ立ち直っていく。水島も同じ目標を持つ部活の仲間として一緒に頑張ろうと、まるちゃんに声をかけた。

高校3年生

1年生が4人入部してきた。全員水島に憧れている。そんな中、1人だけ初心者でつばさに憧れてきた、という女子も入ってきた。そんなことを言われたことのないつばさは舞い上がり、見栄を張り、つい1年生の前ではカッコつけてしまい自分の練習に集中できない。大介にも水島にも見栄を張るな、今までの自分を恥じるなと言われ、目が覚める。
今年のコンクールの自由曲が決まった。かつて白翔高校が全国で金賞を取り、模範的な演奏と言われた曲だ。この曲を選ぶということは、先生はそれだけ本気で全国金賞を狙っており、、かつての先輩たちにも恥ずかしくない演奏をしなければならない。今まで強気な発言ばかりしていた水島がつばさに初めて弱音をもらした。今まで自分のことだけで精一杯で、水島を1人にしていたことに気づき反省したつばさは、水島なら先生の期待に応えられる、トランペットパートの3年は2人なんだと励ました。

高校3年、最後の夏の高校野球の季節がやってきた。主将の大介はいつも試合のような厳しい顔つきに変わってきた。3年になってクラスが別れてしまったから、今までのように気軽に会話することができない。部活に集中している大介を気にしながらも、何も協力できない自分をもどかしく感じていた。親友の脇田ひまりにもどかしい気持ちを聞いてもらい落ち着いたつばさは、大介が勝ち進むことを信じて、自分もできることを精一杯やって、待つといった。
野球部は支部予選決勝に勝ち残り、今年も吹奏楽部が応援に行くことになった。次の南北海道大会も順調に勝ち進み、甲子園まであと4つのところまで来ていた。
しかし大介の親友であるエース・城戸が負傷していた。試合中異変を感じ取り、試合後大介は城戸を病院まで連れてきていた。骨には異常がなく、疲労によるものではあるが、連日続く試合には出ることができない。どうしても出たいという城戸の気持ちが分かる大介は、監督に言うべきか悩み、思わずつばさに電話する。
電話の声で大介の異変に気づいたつばさは大介と会い、事情を聞いた。
つばさが1年の時、先輩の怪我を知りながらも何もできず、当事者の先輩も周りの人達も傷つけたことを思い出し、1人の気持ちを重視するのではなく、主将として試合を壊さない選択をしなければならないと大介を諭す。そのうえで、主将として城戸にしてやれることがあるはずだから、諦めるなと大介を支えた。
エース不在の試合は苦しかったが、次の試合に必ず繋げると大介たちは勝ち進み、甲子園まであと1つになった。
南北海道大会決勝、これに勝てば甲子園という試合、白翔高校は苦戦を強いられていた。応援席の人々も諦めを口にする。しかし、マウンドで笑顔を見せ、ナインを励ましている大介を見て、つばさも応援を頑張った。
9回表ツーアウト、ランナー1、2塁。これを抑えたら甲子園。1年の時、大介が暴投をして負けた時と同じ状況だ。大介はプレッシャーに打ち勝ち、白翔高校は甲子園出場を決めた。
甲子園出場を決めたら付き合おう、と以前から約束していた通り、つばさと大介は付き合うことになった。

夏の高校野球の時期は吹奏楽部にとってもコンクールと重なる大切な時期だ。甲子園まで応援に行っていては自分たちの大会の練習ができない。コンクールメンバーは応援に行かず、残って練習させるべきか、顧問・杉村は考えていた。一度は応援に行かないことを考えたが、生徒たちの経験のため、結局吹奏楽部全員で甲子園まで応援に行くことになった。一度は甲子園で応援することを諦めたつばさだったが、先生の決断に喜びは大きかった。

甲子園大会一回戦、相手は千葉の楡岡学園。野球も強く、吹奏楽も強い名門校。応援でも負けるわけにはいかない。つばさや水島は気合を入れて応援していた。しかし、相手は強く延長までもつれる大接戦。なかなか点が取れず、応援席に元気がなくなってきた。応援が元気がなかったり、がっかりしていたら選手に伝わってしまうと、気持ちを込めた演奏で野球部を応援する。しかし、延長14回4-3で、白翔高校は一回戦敗退した。

大介の部活は終わってしまったが、つばさはこれからが本番。少し気が抜けてしまったつばさに水島は甲子園を見てやる気をもらった、甲子園で何も残らなかったのか、と問う。甲子園での経験を活かし、今度は自分が全国大会で金賞を取ろうと、さらに強く思ったつばさだった。
それからのつばさは、パートリーダー会議や金管副リーダーと忙しい水島に代わり、パート内をまとめ、水島を支える。
地区大会を勝ち抜き今年も全道大会までやってきた。つばさはトランペットパートセカンドとして出場する。ここまで自分を信じて、みんなを信じて頑張って練習を続けてきた。
1年も2年も緊張しているのか、いつもと様子が違うが、つばさの言葉に励まされて、落ち着きを取り戻し、素晴らしい演奏ができた。白翔高校は全国大会出場を決めた。

全国大会で金賞を取るためにはまだまだ練習が必要だ。水島はどうしたら金賞が取れるのか、先輩にアドバイスを求め、心を一つにすることだと教えられた。パート内の心を一つにするため、水島は心を砕き、後輩指導をしていた。パート内の雰囲気も良くなってきていた。しかし、ある日、水島の中学時代の部活仲間に会い、必死に練習しているくせに金賞が取れないなどと言われてしまう。それを聞き、水島は次の日の練習で後輩たちに八つ当たりをしてしまう。つばさは水島に中学の仲間じゃなく今の自分たちを見ろと意見し、喧嘩をしてしまう。まるちゃんは水島を理解し、支えてやって欲しいと訴える。そして、つばさはパート内の心を一つにするために、トランペットパート全員の良い所を言い合い、自分たちの気持ちを水島に伝えることにした。
前日、水島に散々言われ自信を失いかけていた1、2年生も水島が自分たち一人一人の良い所、頑張っている所をしっかり見ていてくれることが分かり、改めて水島についていこうと団結を強くした。厳しくしずぎてもうついていけない、と言われてしまった中学時代の経験から、もう自分には誰もついてきてくれないのかもと自信を失いかけていた水島も、後輩たちが自分をきちんと見て理解し、付いてきてくれることを再確認し、自信を取り戻し、パート内の心が一つにまとまった。

トランペットパートのこの話し合いがきっかけとなり、他パートも心を一つにするために動き出し、部内全体が一つにまとまってきた。そして全国吹奏楽コンクール当日、吹奏楽の甲子園と言われる憧れの普門館で、自分を信じ、仲間を信じ、今までやってきたこと全てを出し尽くした。
そして、第60回全日本吹奏楽コンクール、北海道札幌白翔高校 は金賞を取った。

3年生を送る会でつばさは、自分の思いを込めて、最後のスピーチをした。3年間いつも誰かに応援してもらっていた。いつもみんなが信じてくれていた。くじけそうになった時も頑張れって応援してくれていた。初心者がコンクールメンバーなんて絶対無理と言われていたのに、みんなの支えがあってここまでこれた、と語り、後輩たちに、これから頑張るみんなにエールを送り、卒業した。

登場人物・キャラクター

小野 つばさ(おの つばさ)

CV:井上麻里奈
白翔高校1年生。小学生の頃、甲子園で応援する白翔高校吹奏楽部に憧れたつばさは念願の白翔に入学し、吹奏楽部に入部。吹奏楽の名門に初心者が入るのは難しく付いていくのは難しい。家族や友人に無理だと言われて出来なかった中学時代。しかし、高校の同じクラスで野球部の山田大介や脇田ひまりから励ましと応援を受け、自分の夢をあきらめずにひたすらに吹奏楽に打ち込み、一心不乱に頑張る。
事あるごとに励ましてもらった大介に恋心を抱くが一度振られる。返事はいらない、自分の気持ちだけ伝える、と思った2回目の告白で、甲子園に行けたら付き合おうと約束をする。
3月2日生まれ。

山田 大介(やまだ だいすけ)

CV:日野聡
つばさと同じクラスの野球部員。キャッチャー。甲子園を目指している。つばさが、甲子園で応援したい、という夢を語り、絶対できると応援した。大人しく弱い感じがするつばさをほっておけず、頑張る姿を見て応援する。互いに応援し励ましあう仲になった。1年の時、つばさに告白されるが、部活に集中したいと断る。2年の時、もう一度告白されるが、その時にはもうつばさへの思いがあった。しかし、新主将という責任から、甲子園に行ったら付き合おう、それまで誰も好きにならずに待ってて、と約束を交わす。
3年の時、夢だった甲子園に出場した。
1月20日生まれ。

脇田 ひまり(わきた ひまり)

CV:米澤円
つばさと同じクラスの友人。中学時代はバスケ部に入っていた。仮入部にはつばさと一緒に吹奏楽部に行ったが結局入らず、つばさを応援する。部活に集中し、勉強面で心配な野球部の山田と城戸、吹奏楽部のつばさのために、まとめノートを作ってあげるなどのフォローをしている。
頑張っている人を馬鹿にする人は許せないと涙を流す、熱い性格をしている。

城戸 保志(きど やすし)

CV:谷口祐貴
つばさのクラスの野球部員。ピッチャー。大介の友人。才能があり、それでも努力を怠らない大介を遠い存在とし、本気で努力することができずにいたが、つばさが部活に打ち込む姿、大介の頑張る姿、そして脇田ひまりの励ましにより、本気で努力するようになった。
脇田ひまりが好き。

水島 亜希(みずしま あき)

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