ファイナルファンタジータクティクス(FINAL FANTASY TACTICS、FFT)のネタバレ解説まとめ

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ファイナルファンタジータクティクス(FFT)とは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)から1997年にプレイステーション用ソフトとして発売されたシミュレーションロールプレイングゲーム(RPG)である。
獅子戦争と呼ばれる内戦の最中、その裏で活躍した主人公ラムザと、その親友だったディリータの栄光と暗躍を描く物語。

概要

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ファイナルファンタジータクティクス(FFT)は、ファイナルファンタジーシリーズ初のシミュレーションRPGである。
『伝説のオウガバトル』シリーズのスタッフチームが開発に携わっていた。
今作はシミュレーションRPGとしては史上最高の本数記録となる国内135万本を販売した。
2007年にはリメイク版である『ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争』が発売された。

ストーリーに分岐はなく、エンディングでは悲劇的な結末を迎えてしまう後味の悪さから、ストーリー面では賛否両論ある作品である。

かつてイヴァリースを二分した後継者争い「獅子戦争」は、ディリータという名の若き英雄の登場によって幕を閉じた。
一人の無名の若者が英雄となり戦争を集結させ王となったという話はイヴァリースで暮らす者ならば誰もが知っている英雄譚ではある。
だが、歴史学者アラズラムが入手した「デュライ白書」によると、本当の英雄はラムザという名門ベオルブ家の末弟で、無名の若者だという。
しかし、教会によれば彼は神を冒涜した異端者であるという。
ディリータは獅子戦争の表舞台で裏切りを重ねてのし上がり、ラムザは戦争の裏で暗躍する魔物と戦っていく。
魔物はイヴァリースに伝わる伝説の聖石に宿っており、人間に宿って操る。
教会の人間も魔物になっており、それを倒したことで、ラムザは異端者と呼ばれてしまう。

プレイヤーは2人の若者の行動を追体験し、アラズラムと共に隠された歴史の真実を探求することとなる。

世界観

イヴァリース

FFT・FFTA・FFTA2・FF12・FF12RWに共通する、物語の舞台となる世界の名称。
今作はFF12の世界よりはるかな未来という設定。

FFTでは、ゼルテニア、フォボハム、ライオネル、ランベリー、ルザリア、ガリオンヌ、ミュロンドの7つの小国が統一されイヴァリース国となった。

現在のイヴァリースの国王はオムドリア3世。
王都はルザリアにある。
また、イヴァリース以外にも北西にはロマンダ国、北東にはオルダリーア国がある。
今作ではそれぞれの国は漢字表記であらわされる。
イヴァリースは畏国、ロマンダ国は呂国、オルダリーア国は鴎国。

物語の前話として、イヴァリースはオルダリーア国と「五十年戦争」を戦い、敗北している。
その結果、イヴァリースの国力は低下、民衆は疲弊した。
また戦争の恩賞が兵たちに支払われなかったため、兵たちが賊と化し国内の治安は悪化している。

ゾディアックブレイブストーリー

イヴァリースに古くから伝わる伝説。
イヴァリースがまだルザリア・ガリオンヌ・ゼルテニア・フォボハム・ランベリー・ライオネル・ミュロンドの7つの国に分かれていた遥かな昔、世界の覇権を狙うミュロンドの王が魔界から不死身の魔物「ルカヴィ」を召喚した。
その時、どこからともなく現れた12名の勇者「ゾディアックブレイブ」が聖石(ゾディアックストーン)を携え、「ルカヴィ」を撃退する。
その後イヴァリースが危機に瀕するたびに、聖石を携えた勇者が現れたという。

グレバドス教によると、聖アジョラが「ゾディアックブレイブ」を従えていたという。

聖アジョラ・グレバドス

約12世紀前の聖職者で、グレバドス教の始祖とされる。
「神の国の到来」を説いたことで神聖ユードラ帝国の国教ファラ教の怒りを買い、自分の弟子でもあるゲルモニークの裏切りによって処刑された。
しかし、アジョラの処刑と時を同じくしてファラ教の本拠地ミュロンドは天変地異により海中に没した。
これを神の怒りが起こした奇跡と信じた彼の弟子たちが、アジョラの教えを広め、現在のグレバドス教が成立した。

ルカヴィと聖天使アルテマ

「ルカヴィ」とは、「ゾディアックブレイブ」の伝説に登場する不死の魔物のこと。
ルカヴィは自身を封じている聖石を介して、相応しい肉体を持つ人間に憑依することで現世へ復活する。
だが、憑依した人間の意識が残っている状態であるため、完全な復活とはいえず、本来のルカヴィとしての力を発揮できない。

アジョラが処刑された時に転生した「聖天使アルテマ」は、ルカヴィのリーダーであり、ルカヴィを聖石も人間の肉体も必要とせず、完全な力をもって現世へ復活させる力を持っていた。
だが、アジョラが死んだ後、分離したアルテマの魂は異世界・死都ミュロンド(アジョラが亡くなった過去の場所)に漂い続けている。

ルカヴィたちはアルテマを復活させるために、戦争を起こし多くの血を流すことでアルテマへの供物としていた。
そしてアルテマの魂の容れ物とするためにアジョラの生まれ変わりを探している。

ゲルモニーク聖典

ゲルモニークは、アジョラの13番目の使徒であり、金目当てでアジョラと敵対関係にあるユードラ帝国と内通し、彼を処刑させた裏切り者とされている。

彼が記した「ゲルモニーク聖典」によれば、アジョラは神の御子などではなく、神聖ユードラ帝国と敵対する国家のスパイであり、後世の人々に崇められるような良い人間ではなかった。
アジョラが「ゾディアックブレイブ」を結成しようとしていたのは事実であり、幾つかの聖石も発見していたらしいが、アジョラの目的は不明である。
また、アジョラの死と同時に起こったミュロンドの天変地異は、アジョラが聖石によってルカヴィの主「聖天使アルテマ」に転生し、その力で天変地異を起こしたと思われる。
また、死都の入口の封印を解く「デジョン」の呪文が記されている。

ストーリー

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FFTは、物語の語り部となるアラズラムという人物が、秘匿されていた『デュライ白書』に記された真実の歴史を語るという形で進行する。

プロローグ

オヴェリア王女の護衛のためにオーボンヌ修道院に出向いた傭兵ラムザは、王女誘拐事件に巻き込まれる。
彼は王女誘拐犯の中にかつての親友・ディリータの姿を目撃する。

チャプター1「持たざるもの」

オヴェリア王女の誘拐事件から時を遡ること1年。
主人公のラムザは騎士の名門ベオルブ家の三男で正義感は強いが世間知らずの少年である。
当時のイヴァリースは五十年戦争の敗北により治安が乱れており、盗賊や強盗などがはびこっていた。
士官学校に通っていたラムザは、平民だがラムザの父の計らいでベオルブ家に引き取られ、特別に同じ学校に通う幼馴染の少年ディリータと一緒に近辺を荒らす盗賊団を退治する。
だが、盗賊団が戦争のせいで貧困にあえぐ平民の集まりであることを知り、ラムザとディリータは思い悩む。

ラムザとディリータは北天騎士団に見習い剣士として所属する。北天騎士団の団長はラムザの次兄ザルバッグだった。
そんな中、ラムザの実家が盗賊に襲撃されてしまい、ラムザの妹アルマと間違われ、ディリータの妹・ティータが人質として攫われてしまった。
ラムザとディリータは彼女を助けに向かうが、共に出撃した北天騎士団は、ティータの身分が平民だったこともあり、盗賊もろとも彼女を殺してしまった。

この一件で貴族社会に疑問を抱いたラムザは家を離れ、傭兵団に所属することになる。
一方のディリータもベオルブ家を離れ、グレバドス教会の工作員になる。
こうして親友だった2人は道を分かつことになったのだ。

チャプター2「利用する者される者」

そして1年後。
ラムザは傭兵へと身を落としていた。

イヴァリースの国王が亡くなり、オリナス王子とオヴェリア王女との間に後継者争いが勃発する。
オヴェリア王女は王家の血筋から迎え入れた養子であり、王女を養子にした後に生まれたのがまだ赤子の王子オリナスである。
北天騎士団を擁するラーグ公はオヴェリア王女を、南天騎士団を擁するゴルターナ公はオリナス王子をそれぞれ担ぎ、実質は彼らの代理戦争となっていた。

オヴェリア王女は修道院に預けられており、ラムザが雇われた傭兵団は、後継者争いに巻き込まれぬよう、王女を安全な場所に移すことを命じられていた。
しかし、修道院が何者かに襲撃され、王女は攫われてしまう。

王女誘拐の犯人はラムザのかつての親友ディリータだった。
ラムザは彼を追いかけるが、彼はなぜか別の賊に襲われていた。

今回の事件は、オヴェリア王女の後ろ盾であるはずのラーグ公が王女を暗殺して罪をゴルターナ公に被せようと企んだものだった。
ディリータは、ラーグでもゴルターナでもない、第3の権力を狙う勢力から派遣され、王女の命を守るために彼女を連れ出したのだった。

ラムザが雇われた傭兵団も、実は暗殺を成功させるためにラーグ公に雇われたスパイだった。
ラムザは真実を知り、傭兵団を裏切って王女を守ることにする。

ラムザは今回の王女の暗殺に長兄・ダイスダーグが関わっていたことを知る。
ダイスダーグは、ベオルブ家によるイヴァリースの統治という野望を抱いており、ラーグ公の側近となっていたのだ。
そして実は父親をも手にかけていた。

ディリータと協力して王女を守るが、頼るところが無くなったラムザと王女は中立の権力を持つ国家宗教グレバドス教会に助けを求める。
ラムザはディリータにも声をかけるが、彼はラムザの前から立ち去っていく。
そうしてグレバドス教会のドラクロワ枢機卿の保護を受けたラムザとオヴェリア王女。

ある時ラムザはムスタディオという男に会う。
彼は、古代の技術を研究する技師で、調査の最中に伝説の神秘の力を持った聖石を見つけてしまい、その力を狙う悪い組織に狙われていた。

この聖石は「ゾディアックストーン」とも呼ばれ、「ゾディアックブレイブ」という有名な伝説に出てくるものだ。
グレバドス教会の始祖である聖アジョラが率いた12人の戦士がそれぞれ持っていたとされ、石には不思議な力があるとされる。

人のいいラムザはムスタディオの護衛を買って出るが、このことを知った枢機卿は彼らを裏切り、聖石を奪うため、ムスタディオを狙う組織と手を組んで彼らに襲いかかる。

なんとか敵を退けその場から逃げるが、枢機卿は王女を人質にとり、ラムザたちに追っ手を差し向ける。
ラムザたちは追っ手をかわし王女を救出するために枢機卿の元へたどり着くが、そこに王女の姿はなかった。
枢機卿は持っていた聖石を使うと「ルカヴィ」と呼ばれる魔物に姿を変え、ラムザたちに襲い掛かってくる。
それを倒したラムザだが、後継者争いの裏にはなにかがあると感じるのだった。

一方、ディリータはオヴェリア王女を保護しており、ゴルターナ公に、今回のラーグ公の陰謀を伝える。
自分を陥れようとしたラーグ公に対し、ゴルターナ公は宣戦布告する。
これを皮切りに、後に獅子戦争と呼ばれる国を2分する内紛が始まった。

チャプター3「偽らざる者」

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