BECK(ベック)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『BECK』とは2008年まで『月刊少年マガジン』で連載されていた作品で、主人公・コユキの成長と恋愛、バンドの成功を描いたストーリー。2002年に第26回講談社漫画賞少年部門受賞。2004年にはTVアニメ化している。全34巻とガイドブック4冊が刊行され、作中の楽器のシグネチャーモデルも販売された。累計発行部数は1200万部を超える超大作。

「あなたとおれを引き合わせたのは絶対エディだ!!」

ニューヨークでレオン・サイクスとの取引を終え、エディの死を受け入れられず毎日呑んだくれていた竜介は、エディの墓へと向かう。そこで、以前コユキがThe Dying Breed(ダイイング・ブリード)のシークレットライブに登場した際フィルムを回していた映画監督、ジム・ウォルシュと出会う。ジムは竜介の事を覚えていた。
竜介は、「エディはもう共演の約束なんて覚えていなかった」と考えていたが、死ぬ数日前にジムにそのことを話していたと知り、希望が湧いてくる。そしてようやくエディの死を受け入れることができるようになる。
19巻176P。

「この会社に未練はない」

BECKが竜介帰国後のライブで、素晴らしいバンドだと言う「片鱗」が見せられた次の日、ラスト・フォー・ライフ・レコードの川久保はその日社長と話していた。社長はBECKのアルバム・レコーディングをさせる気はないという。
そのため、川久保は会社を辞めて、自分でBECKをサポートすると決意する。
今までBECKへのあたりが厳しかった川久保が、BECKを心から思っていることがわかるエピソード。
20巻129P。

「で なんていうんですか?」「小さい雪ってかいて 小雪ってゆうの!」

川久保はずっと子供の命名を迷っていた。将来ロック史に残るような大人物になってほしいと色々考えていたが、生まれてきた子供は女の子だったため、名前リストは無駄になった。
妻はコユキの前で、自分の子供の名前が「小雪」だと明かす。
20巻155P。

エディがコユキに「DEVIL'S WAY」を聴かせた時に弾いていたギターを渡すシーン

17巻でエディがコユキに「DEVIL’S WAY」を聞かせた時のギターを、ジムは手渡す。
あっけにとられるコユキだが、エディのあの時のギターだと言われて、その事実に呆然とする。だが、その後ジムは帰り際手を振るコユキを見て、ロックスターだとは思えないほど親しみのある人物だと言いながら、「でも彼はスゴいよ!」と感想を述べる。
22巻154P。

「ワビを入れる必要があるのはそっちじゃないでしょうか?」

今まで散々にBECKに嫌がらせを続けていた蘭だったが、BECKが海外で注目を集め日本のロックシーンでも認知されてきたことを受けて、排除しようとするのではなく取り入れようと思い立つ。
コユキをVIP御用達のレストランの個室で陥落させようとするが、コユキはこのセリフを言い、蘭に頼ることはない、と言い切る。
23巻147P。

「おれ お前を疑ったことなんてないよ」

コユキは蘭に呼び出されレストランで話し合いをするが、蘭の部下の策略により、まるでその場でにこやかに蘭の仲間になって談笑していたかのような写真を撮られる。その写真がきっかけで、BECKには亀裂が入ってしまう。しかし、サクは不安になって謝ろうとするコユキに、このセリフを言う。コユキとサクの信頼関係の強さが伺えるシーン。
24巻48P。

千葉がラップ・バトルでディスに立ち向かうシーン

蘭の、BECKの仲を引き裂こうとする作戦通りBECK内の雰囲気は険悪に。千葉は蘭に「好みじゃないMCである千葉は真っ先に切り捨てる」と言われた自分を振り返って、MCとしてもっと成長できるようにオープン・トーナメントへ出場する。
プロも出場する激戦だが、たった一人の存在を否定するようなディスに千葉は果敢に立ち向かう。
24巻168P。

「大事なのはそれ以上でもそれ以下でもない自分自身をさらけ出すこと!!」

千葉の出場しているラップ・トーナメントの決勝で、審査委員長の大田原組長からの「音楽とは」から続くセリフ。
要は「熱い思いをぶつけろ」ということで、この言葉に会場はヒートアップする。
25巻52P。

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