BECK(ベック)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『BECK』とは2008年まで『月刊少年マガジン』で連載されていた作品で、主人公・コユキの成長と恋愛、バンドの成功を描いたストーリー。2002年に第26回講談社漫画賞少年部門受賞。2004年にはTVアニメ化している。全34巻とガイドブック4冊が刊行され、作中の楽器のシグネチャーモデルも販売された。累計発行部数は1200万部を超える超大作。

グレイトフル・サウンドでコユキが歌うシーン

グレイトフル・サウンドは雨の影響でメイン・ステージ、2ndステージ、3rdステージ共に機材が不調。そんな中、機材の調子を回復した3rdステージでBECKは演奏を始める。
メンバーがひとりひとり順番に登場する演出で、奇跡的にルシールをレオン・サイクスから返却された竜介と、暴れて取り押さえられていた千葉がステージに復帰する。
全員が「このステージがBECKとしての最後だろう」と予感した状態での演奏で、それは他のステージにも伝わり、伝説的な一夜となる。
10巻114P。

「オリジナルメンバーでBECKを復活させるために 即 学校辞めて戻ってくる」

BECKは流れで解散、そしてサクの転校が決まる。
サクと親友のコユキは、送別会が終わった後、サクとファーストライブの音源を聞いたり楽しく過ごすが、寂しさを隠せない。
サクは必ず戻ってくると約束して、コユキと別れる。
11巻91P。

「おせーよお前!」「おれはあのグレイトフル・サウンドの翌日から後悔しまくりでよ…なんであんなことになっちまったのかって…」

サクと別れ、コユキは決心を固める。それは「BECKをオリジナルメンバーで再結成させる」というものだった。
千葉にそのことを伝えにいくと、千葉はひとりだけカリスマロックアーティストのゴミ拾いの夢をみていないことをまだ気にしていた。
BECK解散の大きな要因が千葉と竜介の仲違いだったことから、コユキは千葉が戻ってくれるのならばBECKは再結成できると確信する。
11巻110P。

「JESUS CHRIST……なんでお前らこんなとこに」

ようやく千葉もゴミ拾いの夢を見る。
そして始まった竜介抜きでのBECK全米ツアーだったが、千葉が気がかりなことを言う。誰かが夢の中で「墓場で会おう」と言ったと言うのだ。
ツアーをこなしていくにつれてどんどんタフになっていくBECKメンバーだが、シアトルのライブの日に、その「墓場で会おう」というセリフを言ったアーティストがジミヘンだと気づく。
メンバー全員でジミヘンの墓へ向かうと、そこで長らく連絡が取れていなかった竜介と再会する。
13巻26P。

アメリカのリザード・ハウスでのライブでマットとコユキが共演するシーン

リザード・ハウスでのライブ、竜介が戻ってきたことによりBECKには爆発するようなケミストリーが戻ってきていた。竜介はケビンと「リザード・ハウスのカフェから人が全員ステージの方へ移動したら契約違反はナシにする。それができなかったらルシールをケビンに譲る」という賭けをしていた。
BECKのパワーがカフェに伝わり、お客さんは大移動。The Dying Breed(ダイイング・ブリード)のマット・リードがやってきたことにより、カフェからは完全に人がいなくなる。
マットはコユキともう一度セッションしたいと思っていた。
ケビンはビジネス・パートナーとして、今後もBECKとツアーを回ると宣言する。
14巻100P。

「DEVIL'S WAY」をコユキが聴くシーン

エディが竜介へ電話をかけるが、その電話を取ったのはコユキだった。
コユキにエディは「まだ誰にも聞かせていていない」新曲を聞かせる。タイトルは『DEVIL’S WAY』。本当にまだ誰にも聴かせていないフレーズだったため、その断片はコユキの頭の中にしか残っていない。このことがBECKを最後までレオン・サイクスがつけねらう要因となった。
17巻192P。

「レイ お前はおれと同じで音楽をやめたらなにも残らない人間」

竜介がまだ幼くニューヨークで色々悪さをしていた頃のエディのセリフ。エディも昔は悪さを色々していたが、The Dying Breed(ダイイング・ブリード)を結成していくらか更生している。
この時にエディは「レイ いつかどこかで共演しよう でっかいベースボール・スタジアムか…それともヤニくさい小さなライブハウスか 必ず!」と言い、竜介はそれを支えに生きてきた。
18巻84P。

BUZZ IN BALLPARKでエディの死をBECKメンバーが悼むシーン

エディの死亡後、「BUZZ IN BALLPARK」という音楽フェスでは、誰もがエディの事を悼んでいた。BECKメンバーも悲しむが、コユキは最後に電話を受け取っただけに、より一層悲しみに落ちる。
エディの残してくれた言葉を反芻し、早すぎる死を悼んだ。
18巻120P。

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