SLAM DUNK(スラムダンク、スラダン)のネタバレ解説まとめ

スラムダンクとは1990年から96年に週刊少年ジャンプにて連載された井上雄彦によるマンガ作品である。不良高校生だった主人公・桜木花道は、一目惚れした赤木晴子の勧めでバスケ部に入部する。素質はあるものの初心者の桜木は、元々の破天荒な性格から予想外のプレーで周囲を驚かせるが、リーダーの赤木やチームメイトと共に全国制覇を目指し、バスケットマンとして成長していく。

緒戦の海南戦を黒星でスタートした湘北。神奈川の代表枠は2枠あり、残り2試合全て勝たないとインターハイには出場できない。がけっぷちの状況の中、湘北メンバーは気持ちを新たに練習を始めた。

神奈川県大会決勝リーグは、海南が湘北に続き武里、陵南を制し3勝をおさめ出場決定、武里が3敗、残る湘北と陵南が1勝1敗同士で最後のインターハイ出場校の座をかけて戦うことになった。
ところが陵南戦の直前、安西が倒れ入院してしまい、湘北は安西不在のまま試合を迎えることになってしまった。
前半、赤木は海南戦でのケガが心配になり、プレーに集中できなくなってしまう。陵南はいい動きのできていない赤木を狙って攻めだし得点差を広げた。見かねたベンチの木暮がタイムアウトを取ると、桜木が赤木に頭突きをする。それに怒った赤木が殴り返し、いい意味でケガの不安を吹っ切ったのだった。

陵南は天才プレーヤー仙道を筆頭に、ゴール下の魚住、そして謹慎処分を受け練習試合時には不在だった福田の3人により得点を重ねていく。試合前、桜木と福田は校外のバスケットコートで既に出会っており、お互いをライバル視していた桜木と福田は、抜き抜かれつのプレーをしていたが、福田の強気なオフェンスに桜木がはじき飛ばされ負傷。軽傷だったものの、マネージャーの彩子に止血してもらいながら人生最大の屈辱を味わい震えるのだった。
それでも三井の3ポイントシュートにより何とか陵南6点リードで終えた前半戦。しかし仙道は、流川がまだ2点しか取っていないことに激しく疑問を抱いていたのだった。

練習試合のラストで仙道に逆転された屈辱を忘れなかった桜木。試合終了まで点差を守り抜いた。

後半戦が始まり、遂に流川が本気を出し始めた。
一気に点差が広がる中、魚住が4ファウル目を取ってしまいベンチに下がってしまう。

湘北は赤木を中心に、魚住不在の陵南を一気に攻め13点差にまで広げる。しかし陵南の監督・田岡は逆転のチャンスがあると踏んでいた。
田岡は、「湘北のスタメンが流川以外3ファウル以上」「退場になった場合控えのメンバーの選手層が薄い」「監督・安西が不在」「素人・桜木の存在」を湘北の不安要素とし、ラスト6分で魚住を再投入して巻き返しを図った。
宮城の4ファウル目を皮切りに湘北は崩れだし、ついに三井が疲労の限界を越え倒れてしまった。
三井の代わりに木暮が入った湘北は、陵南に1点差にまで詰め寄られるが、ここで「不安要素」のはずだった桜木が予想外のブロックを連発し、陵南に全くゴールを譲らなかった。加えて、流川・赤木に厚いマークがつけられフリーになった木暮が外から3ポイントシュートを決め、4点差に開く。
この3ポイントシュートが決定打となり湘北は陵南に勝利し、インターハイ出場の切符を手に入れたのだった。

インターハイ始まる…Aランク豊玉対Cランク湘北

インターハイ直前、桜木を除いた湘北メンバーは1週間の強化合宿へと向かった。
学校に残された桜木は安西から「特別練習」と称し、シュート練習2万本を課せられる。
これは、インターハイまでの短期間で一番伸びる可能性が高いのは初心者の桜木であり、合宿でチーム練習をさせるよりも徹底的な個人練習をさせた方がスキルアップに繋がると安西が判断したためである。

桜木は、晴子や桜木軍団の協力を得てシュート練習2万本を達成、ついにゴール下以外の技・ジャンプシュートを体得する。

こうして迎えたインターハイ緒戦、迎える大阪の豊玉はラン&ガン戦法(オフェンス重視の速攻スタイル)を得意とするチームで、そのスタイルは湘北と非常に似ていた。試合開始直後、豊玉プレーヤーの口の悪さと挑発の数々にすっかり我を忘れる湘北メンバーたちだが、安西は安田を投入しメンバーのクールダウンを図る。

安田の声掛けとプレーにより一旦落ち着きを取り戻した湘北だったが、エースキラーと呼ばれる豊玉の主将・南のラフプレーにより流川が負傷、医務室へと運ばれる。これがきっかけで赤木を中心に皆の苛立ちが募り始め、試合は荒れたまま前半終了となった。

後半戦、負傷した南の手当てをしたのは会場に来ていた恩師・北野だった

豊玉のチーム内には険悪なムードがが漂っていた。
豊玉のスタメン、南、岸本は前監督・北野の教え子であり、北野が得意とする「ラン&ガン戦法」に憧れ豊玉バスケ部にやってきた。ところがインターハイでベスト8止まりの成績しか上げられないことを理由に北野は解雇され、新監督の金平から「ラン&ガン戦法」を捨てるよう指示されてしまう。南を筆頭に部員たちは金平に反旗を翻し、「ラン&ガン戦法でベスト4まで行く」ことだけを目標にやってきたのだった。

金平の言葉を聞き流し全く相手にしないまま、豊玉は後半戦を迎える。
一方、左目が完全にふさがるほど腫れ上がってしまった流川だったが後半も出場すると言い、湘北は再びスタメンで後半に臨む。
ハーフタイム中、安西に冷静さを取り戻すよう言われた湘北メンバーは豊玉の挑発を聞き流しいつも通りのプレーをし始めた。また、左目の視界を奪われながらも流川はシュートを決め、豊玉を逆転するかけていった。

流川が片目を塞がれながらも懸命にプレイする姿を見て動揺する南はシュートを連続で外してしまう。そんな南に岸本が激高、二人の仲裁をしようとした金平だったがぞんざいに扱われ岸本を殴ってしまう。豊玉は完全崩壊し、勝敗が決したかのように見えた。
コートに立つ流川の存在から罪の意識とプレッシャーにつぶされ、ついに南はディフェンスする流川に強引に突っ込む形でシュートを打ち、負傷して意識を失う。そんな南を救護したのが恩師北野だった。
試合に戻った南から、北野が会場にいることを知った豊玉メンバーは顔つきが変わり、一気に点差を埋めだした。
しかし赤木の「一瞬たりとも油断するな!」の言葉に目を覚ました湘北はそのまま点差を死守し、4点差で湘北が勝利したのだった。

高校バスケ界最強の王者・山王工業との戦い

山王ファンが囲む会場で湘北メンバーは王者へ挑むため腹を括った

湘北が2回戦目に対戦するのは、インターハイ3連覇を記録している最強王者・山王工業だった。
観客の殆どが山王の勝利を疑わずに応援している試合会場に、王者に挑むプレッシャーに打ち勝ち「ワルモノ」として腹をくくった湘北メンバーが入場する。

試合開始、隙のない山王を相手に先制点を取ったのは桜木・宮城のアリウープによる奇襲作戦だった。
これは、一味違うチームだと動揺を誘う安西の策だったのだが、山王主将・深津はそれに乱されることなく直後冷静な一本のシュートですぐに巻き返す。対する湘北は安西の指示により、前半の得点を三井の3ポイントで攻めることにしていた。その作戦は見事成功し、湘北が得点リードのまま前半が進んでいく。

山王は桜木のポジションに、センター河田の弟・美紀男を投入した。これは、身体は大きいが動きは緩慢で気が弱い美紀男に自信をつけさせるための、監督・堂本の作戦だった。
美紀男は持ち前の巨体でゴール下から桜木を追い出し、パスをもらってはシュートを決め続けた。パワーには自信のある桜木だったが美紀男の身体はびくともしない。
ところが、美紀男が「ゴール下のシュートしか打てない」というかつての自分と全く同じであることに気づくと、美紀男よりも圧倒的に動きの量と速さで上回る桜木は腰を落としてポジションを死守し美紀男のシュートを阻止することに成功した。
こうして前半戦、湘北の2点リードで試合はハーフタイムを迎えた。

来賓席のテーブルの上に立って啖呵を切った桜木。赤木のゲンコツをくらうが、メンバーの士気は上がった

後半戦、山王は「開始3分で20点差をつける」という堂本の宣言のもと、お家芸でもあるゾーンプレス戦法(ボールを持った相手にダブルでディフェンスをして追い込み、パスを誘ってカットし奪う方法)によってわずか2分半で16点差までつけられてしまう。
安西のタイムアウトによって宮城がゾーンプレスを突破するも、赤木は山王センター・河田に力量の差を見せ付けられ、流川のシュートも阻まれ、三井は疲労により動きが鈍くなっていく。開始8分、湘北はノーゴールのまま遂に20点差を迎えてしまい、絶望的な状況となってしまった。
誰もが湘北の敗北が頭の中を掠める中、諦めていなかった安西は桜木に最後の望みをかけた。
安西は桜木に、オフェンスリバウンドを取れば相手に速攻からの2点チャンスを与えず自分たちが2点を入れるチャンスにつなげられる、つまり4点分の働きができると教える。

桜木は「ヤマオーは俺が倒す!」と会場全体に向かって啖呵を切り、再び湘北メンバーに渇を入れる。そして、河田に圧倒され、我を失っていた赤木は、応援に駆けつけた陵南・魚住の登場によってやっと目が覚める。
そこから赤木は、三井を身体を張ってフリーにし3ポイントを打たせ巻き返しを図った。
驚異の成功率を見せる三井だったが、それは桜木が驚異のジャンプ力でオフェンスリバウンドを取ってくれていたからであった。

わずかに流れが変わったかと思ったが、山王のエース・沢北にまたもや点差を離されてしまう。
幼少の頃からバスケ好きな父親と1on1をやり続けていた沢北に何度も抜かれてしまう流川。流川も高校トップ級のプレイヤーには間違いないが、その差は圧倒的であった。流川の心が折れようとしたその時、インターハイに行く前に仙道にかけられた「お前は試合の時も、1対1の時もプレイが同じだな…」という言葉を思い出す。
そこから流川はパスを回し出す。これまで積極的に自ら点を取りに行っていた流川のパスにチームメイトさえも驚く。
そして、これまでフェイントが通じなかった沢北をパスという選択肢を増やした流川は遂に抜き去り、点差を埋めていく。

後半2分半、場外へ流れたルーズボールを追いかけ桜木が来賓席のテーブルに突っ込み背中を負傷する。
桜木は「痛くない」と言い張り試合に出続けるが、今までにない激痛についに倒れてしまう。彩子の応急処置で一旦ベンチ裏に下がった桜木だったが、彩子から選手生命に関わるかもしれないと言われてしまう。しかしそれでも桜木は自ら交代を申し出て再度試合に出場する。

残り1分を切り、三井の3ポイントシュートなどにより1点差にまで追い上げる。そして桜木が初めて流川パスを出し遂に逆転をする。ところが沢北により再びゴールが決められ1点差に戻ったラスト10秒、限界をとうに越えた桜木は諦めずに走っていた。それに呼応して流川が速攻で攻めるも河田と沢北が阻む。その時、流川の視界の隅にフリーになっていた桜木が入り、流川から桜木へとパスが渡され、シュートを決めたと同時に試合終了のホイッスルが響いた。

こうして連覇を記録していた王者・山王に湘北は勝利したのだった。
しかし、湘北は山王戦で力を使い果たしたせいか、続く愛和学院との試合でボロ負けしてしまいインターハイを終える。

晴子からの手紙を読む桜木と全日本ユニフォームを着てランニングする流川

夏が終わり、赤木と木暮は引退し、宮城が新生・湘北の新キャプテンとなった。晴子はバスケ部のマネージャーとして入部し、冬の選抜に向けて部員一同決意を新たにする。
これらバスケ部の近況をまとめた晴子からの手紙を海岸で読む桜木の元へ、全日本ジュニア合宿から戻った流川がJAPANのロゴ入りユニフォームを自慢しながら目の前をランニングし、桜木は嫉妬の炎を燃やす。

そして桜木は、病院の看護師にリハビリの時間だと呼ばれ、「今日のリハビリはきついわよ」と脅しを掛けられるが、「愚問を…。天才ですから」と答えて海岸を後にするのだった。

登場人物・キャラクター

湘北高校

桜木花道(さくらぎはなみち/アニメ版CV:草尾毅)

湘北高校1年。和光中出身。ポジションはパワーフォワード。
赤く染めた髪をリーゼントにした不良高校生。バスケ部に勧誘してきた同級生の赤木晴子に一目ぼれしてしまう。
バスケットは全くの初心者だが、持ち前の身体能力と驚異の習得の早さで急成長していく。特にリバウンドは天才的な才能を発揮し、強豪校のプレイヤー達にも劣らぬレベルを身につけた。
性格はお調子者で短気だが、中学時代に父親が倒れてしまった経験があり、安西が練習中に倒れた時には普段の桜木からは想像もつかないような迅速な対応をして周囲を驚かせた。破天荒で喧嘩っ早いが、バスケットを通じて人間的にも成長していく。

流川楓(るかわかえで/アニメ版CV:緑川光)

湘北高校1年。富が丘中出身。ポジションはスモールフォワード。初期の頃桜木から「キツネ」「睡眠男」などと呼ばれる。
中学時代からバスケットのスター選手として活躍してきた。女子生徒からとても人気で、「流川楓親衛隊」というファンクラブまで発足し、試合が進むにつれて人数が増えていっている。赤木晴子の想い人。
天才的な才能を持ち、そのプレーはゲームの流れを変えるほどの力を持つが、ワンマンプレーに偏ってしまうのが玉にキズ。しかしそれを欠点にさせないほどの技量を持つ。
無口でクールだが負けず嫌い。ライバル心を燃やす桜木とは犬猿の仲だが、口では嫌味を言いながらも桜木の技量を認めているところもある。寝ることが好き。

赤木剛憲(あかぎたけのり/アニメ版CV:梁田清之)

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