嘘喰い(Usogui)の名言・名セリフまとめ

「嘘喰い(うそぐい)」は「週刊ヤングジャンプ」に連載中の迫稔雄による漫画作品。主人公の天才ギャンブラー斑目貘と、あらゆる勝負事を取り仕切る裏の組織である倶楽部「賭郎」を中心に繰り広げられるギャンブル漫画。作中オリジナルのギャンブル・ゲーム、その中で展開される心理戦・格闘シーンが特徴。独特な世界観の中で個性的なキャラクターが発するセリフには名言も多い。

『嘘喰い』概要

「嘘喰い」は「集英社」発行の「週刊ヤングジャンプ」で2006年24号から連載開始、現在連載中の迫稔雄による漫画作品。単行本は2017年5月19日発売の第46巻が最新刊。主人公の天才ギャンブラー斑目貘と、ありとあらゆる勝負事を取り仕切る裏の組織である倶楽部「賭郎」を中心に繰り広げられるギャンブル漫画。

作中では「セブンポーカー」等の実在するギャンブルはもちろん「廃ビル脱出ゲーム」「首吊り遊戯ハングマン」など作中オリジナルのギャンブル・ゲームによる命懸けの戦い、その中で主人公斑目貘やその仲間たちが繰り広げる高度な駆け引き・心理戦、要所で展開される格闘シーン、「賭郎」立会人夜行妃古壱などの個性的かつ魅力的なキャラクターなど様々な要素の魅力がある。そのためギャンブル漫画でありながらファンの間では「嘘喰い最強(格闘)キャラ論争」が展開されており、作中で新しい立会人が登場するたびにそのキャラクターにファンの注目が集まっている。独特な世界観の中で個性的なキャラクターが発するセリフには名言も多い。

「ジョジョの奇妙な冒険」の作者荒木飛呂彦も本作を高く評価しており単行本3巻の帯コメントでは「まさに奇妙なサスペンスの最高峰とはこのマンガのことだ!!!」と賛辞を送っている。2013年の単行本30巻突破記念企画、2016年の連載10周年記念企画では荒木が嘘喰いを描いている。またヤングジャンプ2016年24号誌上で実写版映画の企画が進行中と発表された。

あらすじ・ストーリー

闇金に手を出して追い回される日々を送っていたお人好しで気弱な青年・梶隆臣(かじ たかおみ)は、パチンコ店でスロットに苦戦していた自称ギャンブラーの斑目貘(まだらめ ばく)にアドバイスをしたことがきっかけで借金返済を貘に手伝ってもらうことになる。

パチンコのような機械仕掛けのギャンブルはからっきしという貘だったが、闇カジノでディーラーの心理・行動を巧みに操りルーレットで梶に大勝ちさせる。更には梶に違法な金利で金を貸していた闇金業者を欺き借金をチャラにした上に金を巻き上げる。

貘の正体は人対人の騙し合いでは相手の嘘を見抜き喰らい尽くす天才ギャンブラー「嘘喰い」(うそぐい)だった。そして彼には、ありとあらゆる勝負(ギャンブル)を取り仕切りその賭けの代償がたとえ命であろうとも確実に取り立てる裏の組織「賭郎」(かけろう)との深い因縁があった。

一度は失敗に終わった、命を含めた己の全てと賭郎の全実権とを賭けた勝負「屋形越え」(やかたごえ)に再び挑むため「嘘喰い」の新たな戦いが始まる。

「嘘食い」の名言・名セリフ

「あんた、嘘つきだね」

主人公、斑目貘の決め台詞。相手との戦いで相手の嘘を見抜き、喰らい、勝利が決まった時にこの台詞が出る(まだ勝敗が決していない時点で言う場合もある)。

他の漫画で主人公が「嘘つき」という言葉を使うのは敵の卑怯な手口に騙され窮地に追い込まれた時や信頼していた仲間に裏切られた時等が多いが、この漫画では「あんたの嘘は全て喰った(見破った)よ」という完全勝利宣言であるところが痛快でありこの漫画の真骨頂でもある。

愚かな…ギャンブルとはカジノや競馬などと言ったことではない 生物にとって「生」とは勝利… 生きる事自体が勝利であるならば人生とは勝負の連続… すなわち すべてがギャンブル

「廃ビル脱出勝負」で勝負の立会人を務める賭郎立会人・夜行妃古壱(やこうひこいち)が心の中で呟いたセリフ。

貘と梶の2人が廃ビルから脱出すれば貘たちの勝利、脱出を阻止すれば廃ビルのオーナー九重太郎(ここのえたろう、通称Q太郎)の勝利というルールでの戦いに丸腰で挑む貘と梶に対してQ太郎は銃やナイフで武装させた部下を多数潜ませている事を2人には隠しており、名うてのギャンブラー(カジノや競馬の手練れ)であろうと丸腰の2人が武装した集団に勝てるはずがないとQ太郎は自らの勝利を疑わなかった。

だが貘の正体を知る夜行はそんな狭い領域のギャンブルではなく生きるか死ぬかの勝負(ギャンブル)でも天才である貘を相手に、勝負に勝つことよりも相手をじっくりとなぶり殺しにする欲望を満たすことを優先しているQ太郎では勝ち目はないと確信した。

そしてQ太郎は夜行の確信通り貘の知略の前に次々と部下を倒され勝負に敗北し失意の最中に、突如現れたQ太郎を敵対視する暴力団鞍馬組の女組長・鞍馬蘭子(くらま らんこ)に殺害され最後を遂げるのである。

この惑星(ほし)は暴力を中心に廻っている 暴力こそ生(せい)

こちらも「廃ビル脱出勝負」で勝負の立会人を務める夜行妃古壱が心の中で呟いたセリフ。

貘の知略の前に次々と部下を倒され追い込まれたQ太郎は切り札として自らの息子「マルコ」(実の子ではなく傭兵時代に襲撃した集落から略奪した少年)を殺人鬼「ロデム」として差し向けその恐るべき「暴力」で逆に貘たちを追い詰める。

殺人鬼「ロデム」はQ太郎が伝授した殺人術と過剰な投薬実験によって偶然生まれたマルコの別人格だった。血のつながりがないとはいえ息子であるマルコにどんな副作用があるかもわからぬ実験を繰り返したQ太郎を夜行はただの外道と蔑む。一方で、ロデムの強固な「暴力」によって「ただの外道」であるQ太郎が街で絶大な権力を保持しているという事実は認めざるを得ないのであった。

作中を通してもギャンブル(ここではカジノや競馬等の狭義のギャンブルを指す)にたとえ勝っても、不正への抑止力としての暴力を有しなければ「力なき勝者」として消される(命を奪われる)として、心理戦が戦いのメインでありながらも暴力にも重点が置かれている。廃ビル脱出勝負ののちに貘の仲間となるマルコを中心とした格闘シーンが要所で繰り広げられておりファンの間でも「嘘喰い最強キャラ論争」が展開されている。

「金に魔力を感じるな! 金は…金だ! ライターの火で燃える紙切れ 血…肉通う命より薄っぺらいんだ」

廃ビル脱出勝負に勝利し3千万という大金を手にして平静を保つことができない梶に貘がかけた言葉。

貘と行動を共にすることになってからそれまでは想像もできなかった額の現金を手にすることになった梶だが、貘は金に心を乱されるなと諭す。命懸けの戦いで莫大な金額の金を手に入れ続ける貘だがそれはあくまで「屋形越え」という己の目的を果たす為の手段、過程に過ぎないのである。

こののち、梶は大金はもとより命をも賭けた大勝負を貘の助けなしで随所で繰り広げ、ギャンブラーとしても人間としても成長していく。

「おたくもついでに鑑定じゃ おっ? おーおー スゴイよー おたくはスゴイ 100円なり!」

賭郎壱號立会人(いちごうたちあいにん)能輪美年(のわみとし)が梶隆臣の人間としての価値を計って、彼に放ったセリフ。

金に心を惑わされない為に金に揉まれる経験を積んでこいと、貘は梶に廃ビル脱出勝負で手にした3千万を全部ギャンブルでスッて来いと指示を出す。マンションカジノで暴力団集英組幹部の鮫丸とセブンポーカーで戦うことになった梶は逆に3千万を増やして貘を驚かせようと企んでいたが、「資金は十分にある、負けても次で取り返せばいい」と安易に多額の賭け金を放出し続けあっという間に3千万のほとんどを失う。

資金が底を尽きかけた梶は廃ビル脱出勝負で3千万と共に手に入れていた「賭郎会員権」を利用して立会人を呼び出す(賭郎会員権とはギャンブル・ゲームで相手と掛け金・ルールなどの折り合いがつかない場合に倶楽部賭郎から立会人を派遣して中立の立場で勝負を仕切ってもらうことができる権利)。立会人が一度決めたルールは絶対で従わない場合は粛清される(命を奪われる)。また賭けの代償がたとえ命であっても立会人は敗者から確実な取り立てを行う。この為立会人は素手で人の命を簡単に奪える極めて高い戦闘力を備えている。さらに会員数は48と決められており、会員権の価値は極めて高く社会的地位のある人間や権力者たちが欲しがっている。

自分の手持ち金額以上に負けた場合は不足分を立会人が確実に取り立てを行うことで鮫丸に勝負の続行を要求する。鮫丸は「自分には勝負を続ける理由はない、続けたければ賭郎の会員権を賭けろ」と要求するが、呼び出された立会人能輪は鮫丸には会員権に見合うものはなく鮫丸自身の値段も会員権と釣り合わないと突っぱねる。

その人間が将来稼ぐ金額や所有物は度外視してその人間自身の値段を決めるとして能輪が鮫丸につけた値段は100万円、ついでにと鑑定された梶の値段は100円と告げられ梶は絶望し狼狽する。

これは僕の賭け…賭けるのは僕でなければいけない… 喰らいつくんだ!!

梶隆臣が一旦中断した鮫丸とのセブンポーカー勝負に「賭郎」立会の下再び挑む際に心の中で叫んだセリフ。

賭郎立会人能輪は鮫丸と梶に値段をつけたのは善意であり身の丈に合ったギャンブルをしろということだったが、どうしても手持ち金額以上の賭けをしたいなら成人男子の命を一体200万円として賭郎が立て替えると告げる。自らの値段が100円と告げられ狼狽している梶だったが、偶然鮫丸のイカサマに気付き更には3千万を入れていたバッグのポケットから貘が秘密で忍ばせていた100万円を見つける。

会員の梶が了承するなら会員権を賭けてもいいと能輪は言っており梶には命ではなく会員権を賭けて戦う選択肢があったが、貘から譲り受けた会員権を勝手に賭けることはできないと自らの命を担保に賭郎から200万円を借りる。命を担保に賭郎から借りた200万円、さらに獏からの100万円(この時点では鮫丸には明かしていない)を元に、勝負を開始した時点の「一度や二度負けてもいい」という甘い考えを捨て絶対に勝つ、喰らいつくんだという決意の下、梶は逆襲を開始する。

金を捨てる…金に操られるのではなく… 金を…操るんだ!!

梶隆臣が鮫丸からセブンポーカーで初めて勝った際に心で叫んだセリフ。

絶対に勝つ、喰らいつくんだという強い意志の元に梶はついに鮫丸から初勝利を挙げる。自分の力で初めて勝利を挙げた梶はギャンブルで今まで味わったことのない高揚感を感じ、さらに勝ち続ける為には金に自分が操られるのではなく自分が金を操るんだとギャンブルの極意に気付く。

勢いに乗った梶は巧みな駆け引きで鮫丸の口から自分が負けた場合は賭け金の6倍を支払うという条件を引き出し、更には勝負の中で自分が鮫丸のイカサマに気付いていることを鮫丸だけに暗に示す。イカサマが発覚すれば賭郎に始末されることになる鮫丸は梶に行動を完全にコントロールされ、賭け金を上乗せした上で降りるしかなかった。この勝利で梶はついに鮫丸から3千万を取り戻す。作中では語られていないが、勝利した後の梶の値段は100円よりは上がったと思われる。

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