嘘喰いの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『嘘喰い(うそぐい)』とは、『週刊ヤングジャンプ』連載の迫稔雄による漫画作品。主人公の天才ギャンブラー斑目貘と、あらゆる勝負事を取り仕切る裏の組織である倶楽部「賭郎」を中心に繰り広げられるギャンブル漫画。作中オリジナルのギャンブル・ゲーム、その中で展開される心理戦・格闘シーンが特徴。独特な世界観の中で個性的なキャラクターが発するセリフには名言も多い。

『嘘喰い』の概要

『嘘喰い』とは、「集英社」発行の『週刊ヤングジャンプ』で2006年24号から連載開始された迫稔雄による漫画作品。主人公の天才ギャンブラー斑目貘と、ありとあらゆる勝負事を取り仕切る裏の組織である倶楽部「賭郎」を中心に繰り広げられるギャンブル漫画。

作中では「セブンポーカー」等の実在するギャンブルはもちろん「廃ビル脱出ゲーム」「首吊り遊戯ハングマン」など作中オリジナルのギャンブル・ゲームによる命懸けの戦い、その中で主人公斑目貘やその仲間たちが繰り広げる高度な駆け引き・心理戦、要所で展開される格闘シーン、「賭郎」立会人夜行妃古壱などの個性的かつ魅力的なキャラクターなど様々な要素の魅力がある。そのためギャンブル漫画でありながらファンの間では「嘘喰い最強(格闘)キャラ論争」が展開されており、作中で新しい立会人が登場するたびにそのキャラクターにファンの注目が集まっている。独特な世界観の中で個性的なキャラクターが発するセリフには名言も多い。

「ジョジョの奇妙な冒険」の作者荒木飛呂彦も本作を高く評価しており単行本3巻の帯コメントでは「まさに奇妙なサスペンスの最高峰とはこのマンガのことだ!!!」と賛辞を送っている。2013年の単行本30巻突破記念企画、2016年の連載10周年記念企画では荒木が嘘喰いを描いている。またヤングジャンプ2016年24号誌上で実写版映画の企画が進行中と発表された。

『嘘喰い』のあらすじ・ストーリー

闇金に手を出して追い回される日々を送っていたお人好しで気弱な青年・梶隆臣(かじ たかおみ)は、パチンコ店でスロットに苦戦していた自称ギャンブラーの斑目貘(まだらめ ばく)にアドバイスをしたことがきっかけで借金返済を貘に手伝ってもらうことになる。

パチンコのような機械仕掛けのギャンブルはからっきしという貘だったが、闇カジノでディーラーの心理・行動を巧みに操りルーレットで梶に大勝ちさせる。更には梶に違法な金利で金を貸していた闇金業者を欺き借金をチャラにした上に金を巻き上げる。

貘の正体は人対人の騙し合いでは相手の嘘を見抜き喰らい尽くす天才ギャンブラー「嘘喰い」(うそぐい)だった。そして彼には、ありとあらゆる勝負(ギャンブル)を取り仕切りその賭けの代償がたとえ命であろうとも確実に取り立てる裏の組織「賭郎」(かけろう)との深い因縁があった。

一度は失敗に終わった、命を含めた己の全てと賭郎の全実権とを賭けた勝負「屋形越え」(やかたごえ)に再び挑むため「嘘喰い」の新たな戦いが始まる。

斑目貘の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「あんた、嘘つきだね」

主人公、斑目貘の決め台詞。相手との戦いで相手の嘘を見抜き、喰らい、勝利が決まった時にこの台詞が出る(まだ勝敗が決していない時点で言う場合もある)。

他の漫画で主人公が「嘘つき」という言葉を使うのは敵の卑怯な手口に騙され窮地に追い込まれた時や信頼していた仲間に裏切られた時等が多いが、この漫画では「あんたの嘘は全て喰った(見破った)よ」という完全勝利宣言であるところが痛快でありこの漫画の真骨頂でもある。

「金に魔力を感じるな! 金は…金だ! ライターの火で燃える紙切れ 血…肉通う命より薄っぺらいんだ」

廃ビル脱出勝負に勝利し3千万という大金を手にして平静を保つことができない梶に貘がかけた言葉。

貘と行動を共にすることになってからそれまでは想像もできなかった額の現金を手にすることになった梶だが、貘は金に心を乱されるなと諭す。命懸けの戦いで莫大な金額の金を手に入れ続ける貘だがそれはあくまで「屋形越え」という己の目的を果たす為の手段、過程に過ぎないのである。

こののち、梶は大金はもとより命をも賭けた大勝負を貘の助けなしで随所で繰り広げ、ギャンブラーとしても人間としても成長していく。

「強さが常に最良とは限らないんだよ」

少年時代の斑目貘が賭郎立会人の伽羅(きゃら)と初めて出会った日に伽羅に向けて放ったセリフ。

貘と政治家のギャンブル勝負に立会人として呼ばれた伽羅は、当初圧倒的に勝っていた(おそらく億単位)貘が最終的には一千万程度の勝ちで終わったことで運に嫌われたなと同情の言葉をかける。だが貘は財力も権力もない今の自分が大勝ちのままで終われば政治家に殺されることを察知し、一千万の勝ちで終わるように意図的に負けていたのだった。

命懸けの勝負ではただ強さを誇示するだけでは生き残れないという生粋のギャンブラー貘ならではの持論だが、賭郎立会人屈指の武闘派である伽羅にとっては己の強さこそが全てであり、自分には当てはまらないと考えていたと思われる。

その後賭郎を抜け貘とも袂を分かつことになった伽羅は貘のボディーガード・戦闘要員であるマルコと戦うことになり、圧倒的な強さでマルコを追い詰める。だが窮地に追い込まれたマルコが覚醒し、その力の前にKOされる。朦朧とする意識の中で伽羅は貘の言葉を思い出す。自分の強さがマルコの新たな力を呼び覚ますことになり結果として自分が敗者となったことで「強さが最良とは限らないとはこういうことだったのかと」貘の言葉の意味を理解したのではないかと思われる。

夜行妃古壱の名言・名セリフ/名シーン・名場面

愚かな…ギャンブルとはカジノや競馬などと言ったことではない 生物にとって「生」とは勝利… 生きる事自体が勝利であるならば人生とは勝負の連続… すなわち すべてがギャンブル

「廃ビル脱出勝負」で勝負の立会人を務める賭郎立会人・夜行妃古壱(やこうひこいち)が心の中で呟いたセリフ。

貘と梶の2人が廃ビルから脱出すれば貘たちの勝利、脱出を阻止すれば廃ビルのオーナー九重太郎(ここのえたろう、通称Q太郎)の勝利というルールでの戦いに丸腰で挑む貘と梶に対してQ太郎は銃やナイフで武装させた部下を多数潜ませている事を2人には隠しており、名うてのギャンブラー(カジノや競馬の手練れ)であろうと丸腰の2人が武装した集団に勝てるはずがないとQ太郎は自らの勝利を疑わなかった。

だが貘の正体を知る夜行はそんな狭い領域のギャンブルではなく生きるか死ぬかの勝負(ギャンブル)でも天才である貘を相手に、勝負に勝つことよりも相手をじっくりとなぶり殺しにする欲望を満たすことを優先しているQ太郎では勝ち目はないと確信した。

そしてQ太郎は夜行の確信通り貘の知略の前に次々と部下を倒され勝負に敗北し失意の最中に、突如現れたQ太郎を敵対視する暴力団鞍馬組の女組長・鞍馬蘭子(くらま らんこ)に殺害され最後を遂げるのである。

この惑星(ほし)は暴力を中心に廻っている 暴力こそ生(せい)

こちらも「廃ビル脱出勝負」で勝負の立会人を務める夜行妃古壱が心の中で呟いたセリフ。

貘の知略の前に次々と部下を倒され追い込まれたQ太郎は切り札として自らの息子「マルコ」(実の子ではなく傭兵時代に襲撃した集落から略奪した少年)を殺人鬼「ロデム」として差し向けその恐るべき「暴力」で逆に貘たちを追い詰める。

殺人鬼「ロデム」はQ太郎が伝授した殺人術と過剰な投薬実験によって偶然生まれたマルコの別人格だった。血のつながりがないとはいえ息子であるマルコにどんな副作用があるかもわからぬ実験を繰り返したQ太郎を夜行はただの外道と蔑む。一方で、ロデムの強固な「暴力」によって「ただの外道」であるQ太郎が街で絶大な権力を保持しているという事実は認めざるを得ないのであった。

作中を通してもギャンブル(ここではカジノや競馬等の狭義のギャンブルを指す)にたとえ勝っても、不正への抑止力としての暴力を有しなければ「力なき勝者」として消される(命を奪われる)として、心理戦が戦いのメインでありながらも暴力にも重点が置かれている。廃ビル脱出勝負ののちに貘の仲間となるマルコを中心とした格闘シーンが要所で繰り広げられておりファンの間でも「嘘喰い最強キャラ論争」が展開されている。

能輪美年の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「おたくもついでに鑑定じゃ おっ? おーおー スゴイよー おたくはスゴイ 100円なり!」

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