Portishead(ポーティスヘッド)の徹底解説まとめ

ポーティスヘッドは1991年にブリストルにて作曲家のジェフ・バーロウ、シンガーのベス・ギボンズによって結成されたイギリスのバンドである。マッシブ・アタックなどのグループと並びブリストル発祥のトリップホップと呼ばれるジャンルの音楽の先駆的なグループである。バンド名はジェフが育ったサマセット州にある同名の田舎町から取られている。

概要

レコーディング・アシスタントとして働いていたジェフ・バーロウは自分が作る音楽にメロディーをつけて歌を歌ってくれる人を探していた。ある日、ブリストルのパブでブライアン・アダムスの曲などを歌い生計を立てていたベスに出会った。意気投合し、1991年ポーティスヘッドを結成した。2人が出会った後に、ギタリストのエイドリアン・アトリーが加入し、ファーストアルバムを制作し始めた。ジェフはもともとエイドリアン顔見知りであったが、ベスとエイドリアンはレコーディングの際に初めて顔を合わせた。エイドリアンはベスの人見知りの具合に大変驚いたと語っている。

ポーティスヘッドのファーストアルバム「Dummy」は1994年にリリースされた。アルバムのアートワークにはバンドが制作した短編映画「To Kill a Dead Man」のスチール写真が使用されている。ファーストアルバムにはポーティスヘッドはジェフとベスの2人組としてクレジットされているが、エイドリアンはプロデューサーとしてクレジットされており、ファーストアルバムリリース後すぐに公式にバンドメンバーとなった。
バンドは宣伝など商業的な活動を忌み嫌いほとんど行われなかったが、ヨーロッパやアメリカで大ヒットした。「Dummy」は音楽誌のメロディーメイカーから「まだ作られていない映画のサウンドトラックのようだ」と評された。ファーストアルバムからは「Numb」、「Sour Times」、「Glory Box」の3曲がシングルとしてリリースされ、1995年にはマーキュリー音楽賞を受賞した。同年のブリットアワードには最優秀新人賞にノミネートされた。2003年、ローリングストーン誌が選ぶグレイテストアルバム500において、419位にランクインしている。今作は最も優れたトリップホップのアルバムとして見なされており。トリップホップというジャンルを定義付けた作品でもある。

ファーストアルバムで成功したあと、バンドは1997年にセカンドアルバム「Portishead」がリリースされるまでの約3年間表立った活動をあまりしなかった。セカンドアルバムは前作「Dummy」とは異なり、粗く激しいサウンドが特徴である。「All Mine」、「Over」、「Only You」の3曲がシングルとしてリリースされ、イギリスのトップ10チャートにランクインした。
1997年にはニューヨークになるローズランド・ボールルームという音楽ホールにてストリングスのセクションとともにライブパフォーマンスを披露した。1998年にはバンドの曲をオーケストラアレンジで演奏したライブアルバムがリリースされている。

1999年、バンドは「Motherless Child」という曲をトム・ジョーンズとともに録音した。この曲はトムのアルバム「Reload」に収録されている。ここから数年間、メンバーは個人の活動に集中する。2005年2月に地元のブリストルのライブハウスに登場し、演奏を行った。この頃にジェフはバンドがサードアルバムの制作に着手していることを明かした。2006年の8月には「Key Bored 299 03」、「Greek Jam」という新曲を2曲をMySpaceにアップした。同じ頃に「Monsieur Gainsbourg Revisited」というセルジュ・ゲンスブールのトリビュートアルバムに参加し、「Un Jour Comme un Autre (Requiem for Anna)」をカバーした。

2007年10月2日、ポーティスヘッドは新作「Third」のミックスが完了し、ほぼ完成に近づいており、2008年4月にはリリースされることを明らかにした。そしてサードアルバムは4月28日にリリースされた。バンドはイギリスにて「All Tomorrow's Parties festival」というフェスに出演し、ニューアルバムから"Silence"、"Hunter"、"The Rip"、"We Carry On"、そして "Machine Gun"の5曲を披露した。2008年1月にはアルバムリリース記念のため、ヨーロッパツアーを敢行した。

2008年5月18日、ジェフは公式ブログにてバンドが新作の制作について意欲を持ち出していることを書いた。更に2009年9月にはアルバムは2010年の後半にはリリース出来ること、アルバムに対して新しい計画を試みていることを述べた。同じ頃に新曲「Chasing the Tear」をリリースした。このシングルは国際人権団体である「アムネスティ・インターナショナル」からリリースされ収益は全て寄付された。

2010年の新作リリースは叶わず、ジェフは2011年にレコーディングを開始することを述べていたが未だ完成していない。

メンバー

Beth Gibbons(ベス・ギボンズ)

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イギリス生まれのシンガーソングライターである。
ポーティスヘッドではヴォーカルと作詞を担当している。
1991年にジェフ・バーロウと出会い、ポーティスヘッドを結成した。
音楽的影響として、ピクシーズ、コクトー・ツインズ、シュガー・キューブスなどの名を挙げている。

Geoff Barrow(ジェフ・バーロウ)

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イギリス生まれの音楽プロデューサー、作曲家、DJである。
自分が作った音楽に歌を付けてくれるシンガーを探していたところ、1991年にベスと出会いポーティスヘッドを結成した。
リミキサーとして活動しており、これまでにプライマル・スクリーム、ポール・ウェラー、ディペッシュ・モードなどのリミックスをしている。
2009年にはイギリスのバンド、ホラーズのセカンドアルバムのプロデュースを行った。

Adrian Utley(エイドリアン・アトリー)

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イギリス出身のミュージシャン、プロデューサーである。
1980年中頃からジャズの影響下の強いバンドでギタリストとして活動し始める。
ポーティスヘッドでもギターを担当している。
2013年にはテリー・ライリーの「In C」を19台のギターやオルガンを用いてパフォーマンスを行った。

オリジナルアルバム

Dummy

出典: img.discogs.com

1994年にリリースされたポーティスヘッドのファーストアルバム。
批評家達から賞賛を持って受け入れられ、1995年のマーキュリー賞を受賞した。
トリップホップと呼ばれるジャンルを浸透させた作品と知られ、90年代のベストアルバムの1つとされる。

01 Mysterons
02 Sour Times
03 Strangers
04 It Could Be Sweet
05 Wandering Star
06 It's a Fire
07 Numb
08 Roads
09 Pedestal
10 Biscuit
11 Glory Box

Portishead

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1997年9月にリリースされたポーティスヘッドのセルフタイトルのセカンドアルバムである。
イギリスのアルバムチャートでは最高2位を獲得し、ビルボードチャートでは21位にランクインした。
批評家からは前作より暗く、深く、より不安を掻き立てる美しいサウンドをしていると評された。

01 Cowboys
02 All Mine
03 Undenied
04 Half Day Closing
05 Over
06 Humming
07 Mourning Air
08 Seven Months
09 Only You
10 Elysium
11 Western Eyes

Third

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2008年4月にリリースされたポーティスヘッドのサードアルバム。
バンドのファーストアルバムから11年越しのリリースとなっており、当初のトリップホップと言われたヒップホップに影響を受けたサウンドからクラウトロックやサーフロックなどから影響を受けたサウンドに移行していった。実際に過去2作で使用した楽器を使用することを極力避けたと言われている。イギリスのチャートでは2位を記録、ビルボードチャートでは7位を記録した。

01 Silence
02 Hunter
03 Nylon Smile
04 The Rip
05 Plastic
06 We Carry On
07 Deep Water
08 Machine Gun
09 Small
10 Magic Doors
11 Threads

代表曲

Sour Times

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