ろくでなしBLUES

ろくでなしBLUES

『ろくでなしBLUES(ブルース)』とは、森田まさのりによる『週刊少年ジャンプ』に連載された学園ヤンキー漫画で、コミック版は全42巻。東京の吉祥寺を舞台に、帝拳高校のヤンキー達が暴れ回る。ギャグをちりばめた短編と、他校の強敵とのバトルがメインの長編ストーリーの組み合わせによって構成されており、特に他校とのバトルをメインにした長編シリーズはストーリーの完成度が高く、本作の人気を不動の物にしている。

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ろくでなしBLUES(ブルース)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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ROOKIES(ルーキーズ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『ROOKIES(ルーキーズ)』とは、森田まさのりによる高校野球漫画である。『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた。二子玉川学園へ赴任してきた新人教師の川藤幸一が、野球部の顧問になって野球部の不良たちと甲子園を目指すストーリーとなっている。川藤が親身になって不良の部員達と向き合うことで成長していくところがこの漫画の面白さである。2008年には同タイトルでドラマ化されている。2009年には『ROOKIES-卒業-』として映画化された。単行本は全24巻のほか文庫版が発売された。

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ろくでなしBLUESのレビュー・評価・感想

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ろくでなしBLUES
7

ろくでなしブルースは理想の男性像

ろくでなしブルースは1988~1977まで週刊少年ジャンプ連載された(単行本全42巻)累計6000万部突破した人気ヤンキー漫画です
見どころは何といっても主人公である高校生前田太尊の人間性にあると思います
仲間思い
自分が傷ついても仲間をたすけにいく理屈ぬきの単細胞なところ
仲間が鼻の骨をおられたら「必ず敵をとってやるからな」とやられたらやり返す精神をもつ単細胞なところ
誰よりも喧嘩の強さをもちながら、その強さを周囲に権力を振りかざさないみんなが楽しければそれで良いとする楽天的なところ
そんな前田太尊は周囲からの人望もあつい
女性に対しては優しくそして不器用
ヒロインに好意をもつがいつまでたっても煮え切らない態度
ヒロインがさらわれた時も心配なのに本人の前では強がる照れ屋で不器用なところ
でも何よりボクシングが大好きで誰にも負けたくないというプライドが強い
そんな前田太尊は世の男性の心の奥にある理想の男性像ではないだろうか
仲間の為なら、なりふり構わず突っ走れる 周囲から慕われる そして何よりボクシングという夢もっている

ろくでなしBLUES
9

ヤンキーとボクシングを合わせた最高の学園漫画

東京都にある帝拳高校という学校を舞台にヤンキーたちの活躍が描かれています。ギャグをちりばめた短編や他校の強敵達とのバトルでストーリーが展開し、独特のポーズや表情だけでなくセリフ回しも非常に特徴的な物で、思わず笑いが出てしまう程です。

時代設定が80年代後半から90年代半ばなので、当時は当たり前だった月数回の土曜日登校や、作中に登場する高校生のファッション(例:作品初期の頃に女子高生の流行スタイルだった膝下スカート・三つ折ソックスが後半ではミニスカートにルーズソックスになっている等)に、時代の経過を見る事も出来ます。

登場人物の名前は実在するボクサーや格闘家をもじった物が多く、ローリングストーンズやブルーハーツといったメジャーバンドの影響もあります。ブルーハーツが公認してモチーフにしたレギュラーキャラなども登場し、学校の名前も実在するボクシングジムから取った物があります。

ボクシングの世界チャンピオンになるという夢を持つ高校生・前田太尊(ヤンキーで喧嘩が強く、後に東京四天王とまで呼ばれる)の、強敵達との激闘や一人の女子高生との恋の様子が描かれています。太尊を慕って続々と集まってくる先輩や後輩たち、そして中学時代からの付き合いである舎弟兼友人の山下勝嗣と沢村米示らと共に繰り広げられる学園漫画です。

ドラマ化され大人気となった『ルーキーズ』や、漫才師を目指す若者が主人公の『べしゃり暮らし』を生み出した作者、森田まさのりが世に名を知らしめることになったデビュー作であり、一世を風靡した作品です。ちなみに『ろくでなしBLUES』も実写化されています。
これを見たら、他の作品も楽しめる事間違いなしです。

ろくでなしBLUES
10

夢はボクシングで6階級制覇! 最強の不良漫画

主人公は帝拳高校に通う不良・前田太尊。その名が示す通り、ヘビー級チャンピオンであるマイクタイソンからのもじりだ。彼自身も将来はプロボクサーになることが夢であり、目的はなんと6階級制覇! 傍から見れば、「そんな無茶な」と思われるほどの、実現ほぼ不可能の野望を抱いている。
だがそれを実現するに足る実力を太尊は持っているのだ。
何よりもとにかく喧嘩が強い! めちゃくちゃ強い! 高校1年の時に学校を締めてしまい、それからは不良軍団の番長として他校のあらゆるの生徒と揉め事を起こし、その悉くを解決し、あるいは勝利してきた。
そんな中、読んでいて最も胸が熱くなるのは「東京四天王」と呼ばれる、東京の不良たちの中で最強と謳われている四人の喧嘩の達人とのバトルだ。
メンバーは、吉祥寺の前田、渋谷の鬼塚、浅草の薬師寺、最後に、四天王中最恐と恐れられている池袋の葛西。この東京不良界の精鋭たちが繰り広げる喧嘩バトルシーンは圧巻そのもの!それもその筈、作者・森田まさのりは圧倒的な画力を誇り、キャラクターたちの造形は元より、緻密な背景描写でよりリアルのある絵柄となっているからだ。そしてボクシングにも造詣が深く、綿密な取材を通して描かれるボクシング特有の動きや技なども、不断に本作には盛り込まれているのだ。
したがって、喧嘩のシーンがド迫力になるのは当然で、その他にも太尊が所属するボクシングジムでのボクシングのシーンなども非常にリアリティがある。
前田は「東京四天王」や他にも辰吉や川島といった、数々の強敵を打破し、実力を高めながら、徐々にボクシングへの道へと歩んでいくことになる。
そうして物語は、ボクシングの世界王者兼ライバルである原田成吉に、夢を叶えた前田太尊が世界戦を挑むところで幕を閉じる。
果てして太尊の野望、6階級制覇は成るのか?! 読者にそんな期待を抱かせるラストを用意しているこの作品は、ある意味でズルい漫画と言えるだろう。
ちなみに筆者は、太尊は必ずや目的を達成すると確信している(だって本当に強いんだもの)。

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