KOHH / 千葉雄喜

KOHH / 千葉雄喜

KOHH(コー)とは1990年東京都北王子生まれのヒップホップMC。歌い方の特徴は「適当」スタイルとも呼ばれている、思っていることをそのまま口にのせているようなスタイルが特徴。韓国人の父と日本人の母をもち、KOHHという名前は父の名前からとっている。新しいHIPHOPスタイルでヒップホップ界のみならず様々な業界から注目を集めている。

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KOHH / 千葉雄喜のレビュー・評価・感想

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KOHH / 千葉雄喜
10

KOHHが放つ新しいHIP HOP

KOHHというラッパーかつアーティストを皆さんはご存知でしょうか?ひょんなところから現れた一人のラッパー。今となっては世界で活躍するアーティストになっています。彼の歌の特徴は何と言ってもその芸術性。ストレートな言葉の歌詞に頭にずっと残り続けるような心地のいいメロディ。今までのラップにはなかったジャンルを切り開いています。彼のファーストアルバムである、MONOCHROMEは彼の芸術性を最大限に発揮できている作品になっています。その歌たちから伺えるのは彼の暗い過去、そしてこれからの未来。全体的にネガティブな内容なアルバムになっており、受け手によって捉え方は様々です。しかし、その歌詞から受け取れるのは、小さい何事もない日々でも気にかければ色々のことが見つかるということです。彼の歌う内容は、大物アーティストが歌うような自慢話ではありません。非常に親近感が持てる一般人寄りの音楽になっています。その内容に共感できること間違いなしです。また、彼の歌う音楽はとてもキャッチーなものばかりなので、いつの間にか口ずさんでしまうものが多いのも特徴の一つです。これからより世界的に活躍していくことになるアーティスト間違いなしです。

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8

日本語ラッパーKOHH

「オススメの日本語ラップ教えて欲しいです」と聞かれたら、まず一番最初に挙げるアーティストの一人は間違いなくKOHHである。生まれてこの方ヒップホップという音楽のジャンルを毛嫌いしていた私が「ハマってしまった」というのが大きな理由の一つだ。なぜそんなにハマってしまったのか、一つずつ説明していこうと思う。
それは日本語ラップにおいて、様々な新しい事を試みた先駆者かつオリジネイターという点だ。今でこそ、掃いて捨てるほど溢れているトラップミュージックだが、日本で大きく流行ったきっかけがKOHHである。彼がまだその当時日本で馴染みのないトラップの楽曲を作ることで、日本のヒップホップシーンの大きな流れを生み出したのである。
またその当時では珍しい、顔も含めた体全身にタトゥーを入れながら、所謂ダボダボとしたストリート系のような洋服ではなく、コムデギャルソンやヨウジヤマモト、マルタンマルジェラなどデザイナーズハイブランドを着こなすという独特のビジュアルはまさに唯一無二の存在であった。
楽曲においてもマライアキャリー、フランクオーシャン、スクリレックス、宇多田ヒカルといった錚々たるアーティストと共作をするなど、ヒップホップの枠だけには留まらないカリスマ性を持った数少ないアーティストではないだろうか。