魔女の宅急便 / 魔女宅 / Kiki's Delivery Service

魔女の宅急便 / 魔女宅 / Kiki's Delivery Service

『魔女の宅急便』は、1989年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。キャッチコピーは「おちこんだりもしたけれど、私は元気です」。13歳の魔女キキは満月の夜に自分の住む街を出て、海の向こうの街コリコにたどり着く。そこで「魔女の宅急便」を開業し、挫折を味わい、成長していく。角野栄子の『魔女の宅急便』が原作で、映画では原作よりファンタジー性が抑えられているのが特徴。

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魔女の宅急便(魔女宅)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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「崖の上のポニョ」とは、宮崎駿監督によるスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画作品。2008年に公開された。藤岡藤巻と大橋のぞみが歌うエンディング主題歌「崖の上のポニョ」は、オリコン週間3位になり話題になった。崖の上の一軒家に住んでいた5歳児の少年「宗介」は、海で魚の女の子「ポニョ」に出会う。ポニョは宗介に恋をし、人間になろうとするのであった。

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1988年公開。昭和30年代、緑豊かな農村に引っ越してきた草壁さつき、メイの姉妹は奇妙な生き物トトロと出会います。ネコバスも含め、子供の時にしか会えない彼らとの交流、そして少しの成長を描いたもの。爽やかな自然の描写と、それに相反する多くの暗い都市伝説を持つ作品でもあります。宮崎駿の原作、脚本、監督アニメ映画。

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風の谷のナウシカ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『風の谷のナウシカ』とは、1984年トップクラフト制作の日本アニメーション映画で、宮崎駿監督の長編アニメーション映画第2作である。原作は「アニメージュ」に連載していた宮崎の同名漫画『風の谷のナウシカ』。遥か遠い未来、近代文明が崩壊し「腐海(ふかい)」と呼ばれる菌類の森に世界は覆われていた。その辺境にある「風の谷」で生き抜く少女の生き様を描く。

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風立ちぬ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『風立ちぬ』とは、2013年にスタジオジブリが公開したアニメーション映画で、監督は宮崎駿。キャッチコピーは「生きねば。」。主人公の堀越二郎は、幼い頃から飛行機が大好きで飛行機乗りになりたかった。しかし近眼という決定的な欠陥から飛行機乗りの道を諦め、設計者を志すこととなる。そして大学生のころ関東大震災にあい、その時に出会った結核の少女、里見菜穂子と恋に落ちる。大正から昭和へと流れゆく時代に、生と死の間で苦悩する青年を描いた感動作となっている。

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おもひでぽろぽろ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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1991年公開のスタジオジブリ作品。監督・脚本は高畑勲。制作プロデューサーとして宮崎駿も参加している。ひとり旅に出た27歳の私が“小学5年生のワタシ”と一緒に、それまでの歩みを振り返るストーリー。 声優として今井美樹や柳葉敏郎が参加していることも上映当時には話題となった。 キャッチコピーは「私はワタシと旅に出る」。

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コクリコ坂から(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『コクリコ坂から』とは、2011年に公開されたスタジオジブリのアニメーション映画。監督は宮崎吾朗で、キャッチコピーは『上を向いて歩こう。』。 港南学園高校2年生のメルこと松崎海は、毎朝庭で旗を揚げていた。それは戦争に行ったきり、帰ってこない父親へ向けた信号旗だった。ある日、学校新聞「週刊カルチェラタン」で、自分が旗を揚げる少女として取り上げられていることに気が付く。それは同じ高校の3年生、風間俊が書いた記事だった。メルはこの記事をきっかけに俊を気にするようになり、だんだんと彼に惹かれていく。

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君たちはどう生きるか(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『君たちはどう生きるか』とは、義母を救うために不可思議な世界を旅する少年の姿を描いた、宮崎駿によるアニメ映画。宮崎が「これで本当に最後」と明言して制作した作品で、宣伝も無く、公式HPも無く、一切情報を隠したまま公開されるという独特の手法で話題となった。 太平洋戦争が激化する最中、牧眞人は父と共に郊外へ引っ越し、そこで叔母で新たに自身の義母となるナツコと再会。どう接すればいいのか互いに戸惑う中、ナツコはいずこかへと姿を消し、眞人は彼女を連れ戻すために謎のアオサギに導かれて異界へと旅立っていく。

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千と千尋の神隠し(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『千と千尋の神隠し』とは、2001年の夏に劇場公開されたジブリの長編アニメーション映画。この映画は千尋という10歳の少女が神々の世界に迷い込んでしまう物語である。興行収入は300億円を超える業績を生み出し、2003年にはアカデミー賞を受賞した。まさに大作中の大作である。その名作ぶりは2016年のイギリスBBCの投票で、「21世紀の偉大な映画ベスト100」の4位に選ばれたほど。

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ハウルの動く城(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ハウルの動く城(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「ハウルの動く城」とは宮崎駿監督、スタジオジブリ製作の日本の長編アニメーション映画作品である。2004年11月20日に全国公開され、興行収入は196億円。スタジオジブリ製作アニメでは「もののけ姫」を抜き、「千と千尋の神隠し」に次ぐ第2位の記録を樹立した。 物語は魔法と機械が混在する架空の世界が舞台。呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの戦火の恋を描く。

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もののけ姫(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

もののけ姫(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『もののけ姫』とは、宮崎駿、スタジオジブリ原作の長編アニメーション映画作品である。 1997年7月12日全国公開され、1998年の春先までロングラン上映を実施した映画館もあったことで、 興行収入193億円を記録し、20世紀日本映画歴代興行収入第1位となった。 アシタカという人間ともののけに育てられたサンが出会い、人間と自然の対立を描いた壮大な作品になっている。

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ゲド戦記(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ゲド戦記(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2006年公開、スタジオジブリ作品であり、宮崎駿氏の息子である宮崎吾朗氏が初監督を務めた長編アニメーション映画。国を捨て旅に出た王子アレンと、その旅の途中で出会った顔にやけどを負った少女テルー。二人は旅をするにつれ、自身が抱える辛い過去と向き合いながらお互いの理解を深めていく。互いの心に歩み成長していく姿や、メッセージ性に様々な考え方をもたらす作品。

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紅の豚(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『紅の豚』は、1992年7月18日に劇場公開された、スタジオジブリ制作・宮﨑駿監督による日本の長編アニメーション作品である。舞台は世界大恐慌に揺れるイタリア・アドリア海。自分自身に魔法をかけて豚の姿になったイタリア人・マルコが偽名「ポルコ・ロッソ」を使い、飛行艇を乗り回す空中海賊「空賊」たちを相手に、賞金稼ぎとして空中戦を繰り広げる。

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耳をすませば(耳すま)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

耳をすませば(耳すま)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「耳をすませば」は、1995年に公開されたジブリ映画。原作者は柊あおいである。この映画は、ジブリ作品を作画で支えていた近藤善文の最初で最後の監督作品で脚本・絵コンテは宮崎駿が担当している。ストーリーは、主人公「月島雫」を中心に恋や夢、悩みなどを描いている。誰もが一度は経験したことがある甘酸っぱい青春ストーリーで未だに人気の高い作品だ。

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借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

借りぐらしのアリエッティ(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『借りぐらしのアリエッティ』とはメアリー・ノートン著書の『床下の小人たち』を原作として、米林宏昌が監督のスタジオジブリ制作アニメーション映画である。最終興行収入は92億5000万円で2011年に日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。とても美しい映像は劇中の音楽とよく合い、見ている人を夢中にさせた。人間に見られてはいけない小人が、人間の家で物を借りながらどのように隠れて暮らすのか、そして短い間に築かれていく小人であるアリエッティと少年の翔との友情と絆を描く。

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未来少年コナン(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『未来少年コナン』とは、宮崎駿監督が初監督をした作品で、小説家アレグザンダー・ケイの「残された人々」を原作にしています。NHKによって1978年4月から10月まで放送された作品。この作品は核兵器を上回る超磁力兵器によって文明が崩壊して20年が経った後の世界で、野生児コナンとその仲間たちによる冒険アクションアニメです。

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火垂るの墓(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『火垂るの墓』とは、自身の戦争体験を題材にした野坂昭如の短編小説を元に、監督と脚本を高畑勲、新潮社とスタジオジブリが製作した劇場用長編アニメーション映画。1988年4月16日から東宝系で公開された。第二次大戦下の兵庫県神戸市と西宮市近郊を舞台に、父の出征中に母が亡くなってしまった14歳の兄・清太と4歳の妹・節子が、終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとする姿を描いた物語。

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思い出のマーニー(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

思い出のマーニー(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの古典的名作「思い出のマーニー」をスタジオジブリ制作・米林宏昌監督により2014年に劇場アニメ化。内気な少女杏奈は喘息の療養のため夏休みの間だけ釧路に住む事になった。そこにあった湿っ地屋敷と呼ばれる廃墟で不思議な少女マーニーと出会う。

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かぐや姫の物語(ジブリ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『かぐや姫の物語』とは、日本最古の物語と言われている『竹取物語』を題材に、高畑勲が14年ぶりに監督を務めたスタジオジブリ制作のアニメーション映画。2013年11月公開。キャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」。竹から出てきた娘・かぐや姫が美しく成長し、男性たちからの求婚をかわし、やがて月に帰って行くという『竹取物語』の筋書きはそのままに、何のために地球に来てなぜ月に帰ることになったのか、誰も知ることのなかったかぐや姫の「心」と、物語に隠された真実を描き出す。

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魔女の宅急便 / 魔女宅 / Kiki's Delivery Serviceのレビュー・評価・感想

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魔女の宅急便 / 魔女宅 / Kiki's Delivery Service
10

1回は見て欲しいお話

魔女の母の家に生まれた女の子は、13歳の満月の夜になったら魔女のいない町で1年間修行する風習があり、知らない街で生活をします。

主人公はネコの言葉が分かるキキと黒猫のジジ。キキとジジは魔女として新しい街で生活していくために、定住する街を探しに行きます。
いざ出発してほうきで空を飛んで移動していくと、トラブルが待ち受けています。晴れていたはずの天気が急に雨に変わって雷にあい、雨やどりがわりに貨物列車に避難して夜を過ごします。朝目覚めると晴れているので、出発します。
ある街(コリコの町)に到着すると、1人の男の子と出会います。名前はとんぼ。何かと縁があり少しずつ意識するようになります。
キキはパン屋さんで住ませてもらいながら、ほうきに乗って荷物を運ぶ宅急便の仕事をして生活していくことにしました。

ある日おばあさんの依頼で孫にパイを届けることになりました。その日も雨に打たれたしまい、風邪をひいて寝込んでしまいます。するとジジの言葉がわからなくなり、ほうきに乗っても飛べなくなってしまいます。
悩んでいるととんぼが気球にぶら下がり危険な目にあっているのを発見。これは大変だと助けに行きました。

ほうきにのっても飛べなくなり自信をなくしていたキキですが、助けたい一心で飛べるようになり無事にとんぼを助ける事に成功して、人気者になりました。
ひとりの女の子が親元を離れて、悩み苦しみを乗り越えて行くお話です。

魔女の宅急便 / 魔女宅 / Kiki's Delivery Service
10

何度観ても楽しめる映画ならこれ!

幅広い人たちから長年愛されるジブリ映画だが、『魔女の宅急便』が好きな人も多いのではないだろうか。人気投票で1位になることはないものの、この作品のもつ魅力や面白さをぜひ知って頂きたいのである。

魔女のキキという少女が修行のため、知らない街で1人で生きていくストーリーだ。
「色んな経験や挫折を知り成長していく」といったお話なのだが、この作品が伝えたいことは単純にそれだけではないように思うのだ。
宮崎駿監督はどの作品も、劇中では描かない細かな部分にまで設定を作り込んでいるというのは有名な話だが、観ている側にとって『魔女の宅急便』にはそれを多く感じさせるのだ。
キキとトンボの関係、黒猫のジジと魔法の力の関係、キキを取り巻く人たちとの関係。
そのどれも明確に描かれることなく話は終わってしまう。しかしよく見ないと気付かないようなヒントや答えが所々に散りばめられているので、何度観ても新しい発見をする嬉しさは、この作品が愛される理由の1つなのだ。
キキが出会う人たちは良い人ばかりではないのだが、「他人と関わる」という事を考えさせられる、誰しもが共感できるような部分は社会の縮図のようである。

この作品は1度観ただけでは拾いきれない面白さと魅力に溢れているのだ。観る側の年齢によって見えてくることも感じることも全く違い、毎回新鮮な気持ちを味わうことができるので、数年に1度は是非観てみてほしい。

魔女の宅急便 / 魔女宅 / Kiki's Delivery Service
10

一人で旅に出た小さな魔女の物語。

魔女の宅急便は、13歳になると一人たちするために他の町で過ごさなくてはならない魔女のしきたりを受け、小さな魔女であるキキが旅に出て、町で暮らしていく物語です。
新しく着いた街で自立すべく住むところを探しますが見つからず、人助けをしたことできっかけが生まれ、住む先が決まります。
魔女ということもあり、ホウキを使って空を飛ぶことができるため、空飛ぶ宅急便を始めます。
小さくて未熟なキキが泊めてもらう先のパン屋のオソノや、近くに住んでいる男の子のトンボ、山の中に住んでいるウルスラなど、多くの人に支えられながら、作品を通してちょっぴり大人になっていく姿が描かれています。
数ある多くのジブリ作品の中でも、短いながらも少女自身の大きな成長を見ることができる作品です。
パートナーである猫のジジと一緒に旅に出て、幾度となく立ちはだかる壁を乗り越え成長していく姿は、懐かしい気持ちを思い出したい時や、何か物事に失敗し落ち込んだ時に見ると勇気や元気をもらえます。
またパートナーの大切さ、ひたむきに頑張る姿勢、離れた友人への信頼など、学べることがたくさんあります。
初めての人はもちろん、大人になって再度見返した時もキキを応援したくなり、また見たくなるような心温かい物語です。

魔女の宅急便 / 魔女宅 / Kiki's Delivery Service
8

好きな場面がいっぱい

好きな場面がたくさんある映画です。
キキが独り立ちをする前、お父さんがキキにいつのまにこんなに大きくなったんだい?というところとか、ジジがぬいぐるみの代わりになって、犬にたすけてもらって、遅いよとキキに抱きつくところとか、いろいろあります。
13で修行なんて、厳しいし、ほんと今の時代に合わないことだなと思います。
最初、キキが戸惑ったのも無理ないし、街の人の反応ももっともかもしれません。
でも、いい人に出会って、いいきっかけもあり、仕事も決まって、よかったと思いました。
もちろん運もあるでしょうが、キキの人柄のおかげでもあります。
キキは一度スランプに陥りましたが、魔女は一度は通る道なのでしょうか。
でも、なんだって急にできなくなることはあると思うし、あれは大きくなる上で必要なことだったのかもしれません。
また、空は食べるようになったけど、ジジと話せるようになったかはわからないというところが、リアリティがあってよかったです。
ジジとキキはまた話せるようになるのかもしれないし、もう話せないのかもしれないけど、いつまでも友達で相棒です。
キキがまた飛べたときはすぐに駆け寄ってきて可愛かったです。
映画の最後が、両親に届いたキキからの手紙というのもおしゃれだなと思いました。

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9

まじょこさん

魔女の宅急便と聞くと、まじょこさんと叫びたくなります。
ストーリーは、独り立ちした少女が嫌な思いをしたり、スランプに陥ったりして、結構悲しい話なのですが、とても好きなシーンがたくさんあって、大好きな話です。
上記のトンボがまじょこさんと呼ぶシーンも好きですし、最初の街に向かうときにラジオを回して、歌が流れ出すところも好きです。
ジジもかわいいし、ぬいぐるみのふりをさせられたり、災難に遭うところも好きです。
マイナーなキャラで言えば、パン屋のおじさんも、キキのためにパンの看板を作って早くキキが帰ってこないかなとそわそわしているのがかわいいですし、あの絵描きの少女もキキに良い影響を与えているなと思いました。
キキはうまくいかないことや悲しい思いをたくさんしますか、まだ13歳の少女が一人で暮らしを生計しなきやいけないのだから、そりゃあうまくいかなくて当然だと思います。
子どもの頃はキキかわいそうと思ったけど、大人になってみると、別にあの魚パイの少女もそんなに悪いこと言ってないし、魔女の宅急便ですとか急に始めても、なかなか注文なんか来るわけないよなと思うし、トンボにからかってる気が全くないことがわかります。
思春期の少女目線の話だから、いろいろ感じやすく、傷ついたり悩んだりしたけど、キキが大人になれば大したことなかったなと思える出来事なのかもしれません。
本作を通じて、成長したキキの話を見たいなと思えるし、本作も何度も見たくなります。

魔女の宅急便 / 魔女宅 / Kiki's Delivery Service
10

落ち込んで、また前を向いて

「となりのトトロ」で有名なスタジオジブリによる1989年公開作品。13歳の魔女の少女キキは、独り立ちするための修行の旅に出る。たどりついた海辺の街コリコを舞台に、仕事や出会いを通して成長してゆくキキの様子が描かれる。

全年齢対象。金曜の夜に定期的に何度もテレビで再放送を繰り返されている事からも分かるように、長く普遍的に愛され続けている、もはや「古典」と言ってもいいかもしれない誰もが楽しめるザ・エンターテインメント作品。

素直で天真爛漫なキキの視点で、「独り立ち」という実社会でも誰もが経験するシチュエーションを追体験できる。ひとりぽっちの少女に対して、決してなまやさしくはない現実や、冷たい態度であたる輩もチラホラ散見されるが、そのひとつひとつにしっかり傷つき心を痛めながらも明るくまっすぐ成長してゆくキキが愛おしい!切なく心苦しいシーンと、対照的にホンワリと心温まるシーンの緩急のつけ方や展開が素晴らしく、キキと同じ気持ちになりながら、安心して気持ちを委ねて観ることができる。愛らしく人間臭いキャラクター達や、圧倒的に美しい景色の数々をみずみずしく描き切るアニメーションはやはりさすがであるが、印象的な名セリフを102分の中に多数散りばめてみせた宮崎駿の脚本と、実は2役を演じている声優の高山みなみの全編通しての圧巻の演技力も存分に堪能したい。

魔女の宅急便 / 魔女宅 / Kiki's Delivery Service
10

何か挑戦している全ての人にお勧め出来る、不朽の名作

見習いの魔女キキが、13歳になると一人立ちするという魔女のしきたりに沿って、愛ネコのジジと一緒に旅に出る、彼女の成長を描いたハートフルなストーリー。キキが住むことにしたのは海がみえる大きな町。そこに住む人々が冷たく落ち込むキキでしたが、パン屋のおそのさんや空飛ぶことを夢見る少年トンボ、絵を描く少女ウルスラなど様々な人に会い、自身も奮闘しながら成長していくストーリーです。小さいときに見た魔女の宅急便は、空を飛ぶことやおいしそうなパンに純粋に惹かれましたが、学生時代を終え、社会人になってからこの映画を見ると感じ方が全く違うことに驚きました。
新しい街で新しい人々と慣れない仕事をはじめ環境に慣れることへの大変さ、時々そんな自分をみすぼらしく思ってしまい他人に嫉妬してしまう気持ち、自分の選んだ道が合っていたのか、自分の人生に悩んでいるとき…そんな私にこの魔女の宅急便の映画はいつも寄り添ってくれます。
久石譲による素敵な音楽や、コリコの綺麗な景色など、癒されるポイントがたくさんあります。ジジの表情も意外と豊かなので、注目してみることをおすすめします。海外生活が続く私には欠かせない、大好きな作品です。

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