最遊記シリーズ / Saiyuki series

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最遊記シリーズ / Saiyuki seriesのレビュー・評価・感想

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最遊記シリーズ / Saiyuki series
10

連載20周年、今なお色褪せない作品!

連載20周年を迎え、今は先生がご病気とのことで休みながらも連載中の作品、最遊記シリーズ。
人生の寄り道や脱線をしながらも牛魔王の討伐、そして天竺に向けて旅を進める三蔵一行。
20年目にしてついに西域まで到達した三蔵一行でしたが、まさかの任務クビになり、でも敵はどんどん攻め込んでくるわと相変わらず目が離せない展開です。
三蔵一行だけでなく、敵サイドにもそれぞれ人生があってどこか敵として憎めない、どのキャラ一人一人にも味があるのが良いです。
内容は結構シビアなのでキャラが容赦なく死んでしまうこともあり、三蔵一行もいつどうなるのかとヒヤヒヤします。
本編だけでなく悟空をメインにした外伝(三蔵達の前世)や連載中ついに登場した最強戦神哪吒太子の過去も知ることができるので、本編だけでなく外伝も読んでほしいです。
さらに外伝の外伝というべきなのでしょうか、三蔵のお師匠様が主人公の話も別枠展開されていて、それも書籍化しています。
お師匠様は本編ではそんなに核心をつくほど出てきていないので、どんな思いで三蔵法師になったのかを知ることができると思います。
人それぞれ様々な人生を歩んでいるのだなあと、この作品を読んでいると痛感します。
残念ながら今は休載しているので、この機会にと私は読み直し始めました。
皆様も是非、最遊記ワールドを楽しんで下さい。

最遊記シリーズ / Saiyuki series
7

作者「最もふざけた奴らの道中記」通りふざけています

西遊記の登場人物の名前借りているのと、確かに天竺目指しているのは原典通り。
でも、ジープに乗っているし、シガレットが出てくるし、洋服とか、好き勝手な世界観で、好き勝手放題な4人組。それなのに、スプラッタ待ったなしで全員強烈なトラウマ持ち(捨て子な上に養父は目の間で妖怪に殺された玄奘。記憶を封じられているが500年前に名付け親の金蝉が目の前で死んでしまった上に兄貴分2人も死亡した悟空。義母の虐待を受けていたが異母兄が義母を殺すのを目の当たりにした悟浄。双子の姉を妖怪に誘拐され手籠めにされた事実を知った直後に目の前で死なれた八戒。)で道中それを乗り越える事もあり、涙無くして語れないシーンもあるので侮れない。
喧嘩があいさつの癖に、何だかんだで連携は取れているので面白い4人組である。掲載雑誌や休載を挟んで再開すると、旅物語ものの「お約束」をこれでもかと言わんばかりに、詰め込むベタ話にメタ発言を辞さない一行の表情は必見。西へ向かうにつれ、旅は激化していくのだが、道中で会った別の三蔵法師と情報共有し、高山病対策の薬で八戒の笑顔がフリーズするほどに「不味い」薬という悟浄の説明で緊迫状態だった空気がほぐれる(?)ので、適度に笑いを入れるのは大事ですね。

最遊記シリーズ / Saiyuki series
8

古いと侮るなかれ。絵のレベルは漫画界屈指。

1997年から月刊Gファンタジーで連載され、今もまだ完結していない「最遊記」。私はこれを、全年齢の方々に向けてお勧めしたいです!
最遊記の良いところ1.「絵が尋常じゃなく美しく、主人公である三蔵一行がとにかくかっこいい」
→仲が別にいいとは言えない美形男子4人組が、妖怪の暴走を止めるために西へ旅をするお話です。しかし、彼らがかっこいいのは見た目だけの話じゃなくて、それぞれの人間性がとても良いんです!
4人それぞれが悲しい過去を持っていて、自分の中で様々な葛藤をしつつも、「自分のために生きる」ということに精一杯、力のある限り向き合う姿がすごくかっこいい。
お話のクオリティは子どもから大人まで楽しめるものだと思います。
最遊記のいいところ2.「どんどん進化する峰倉先生のイラスト」
→漫画家・峰倉かずやさん(女性)が描く男性は、とてつもなくかっこいいです。男性の体に何かしらのフェティシズムを持っている方は必見。血管が入り乱れる腕、セクシーな凹凸のある鎖骨、厚いがバランスのとれた胸板、逆三角形な上半身の、美しい腰のライン…「抱かれたい!」と思わずにはいられない男性を描くのが峰倉先生。
男性的な絵を持った新しい沼を探している女性は、ぜひご覧ください!

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