The Velvet Underground(ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)とは【徹底解説まとめ】

ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドはニューヨークで結成された4人組のロックバンド。活動中には商業的な成功を得ることは出来なかったが、その前衛的なサウンドと性に関するタブーや薬物など人間の暗部に焦点を当てた文学的な詩の世界は、現代のオルタナティブロックミュージックに多大なる影響を与え、ロックの芸術性の向上にも大きな役割を果たした。ヴェルヴェッツという略称でも呼ばれる。

01 Sunday Morning
02 I'm Waiting for the Man
03 Femme Fatale
04 Venus in Furs
05 Run Run Run
06 All Tomorrow's Parties
07 Heroin
08 There She Goes Again
09 I'll Be Your Mirror
10 The Black Angel's Death Song
11 European Son

1967年リリースのファーストアルバム。芸術家のアンディ・ウォーホルがプロデュースを務めた。
ゲストとしてドイツ生まれのモデル、ニコがヴォーカルとして参加している。
ウォーホルによるバナナのデザインのジャケットが大変有名なアルバムであるが、発売当時はほとんどヒットしなかった。
ローリング・ストーン誌が選ぶ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」で13位に選出されている。

White Light/White Heat

01 White Light/White Heat
02 The Gift
03 Lady Godiva's Operation
04 Here She Comes Now
05 I Heard Her Call My Name
06 Sister Ray

1968年リリースのセカンドアルバム。前作プロデューサーとして関わったアンディ・ウォーホルから離れ、ルー・リードが制作の主導を握って作られた。アルバムは僅か2日間で録音された。本作はエクスペリメンタル・ロック、ノイズ・ロック、プロト・パンクやアート・ロックとして批評家から評されている。
今作の歌詞ではドラッグや乱交やオーラルセックスなど性描写も多く取り扱っている。

The Velvet Underground

01 Candy Says
02 What Goes On
03 Some Kinda Love
04 Pale Blue Eyes
05 Jesus
06 Beginning to See the Light
07 I'm Set Free
08 That's the Story of My Life
09 The Murder Mystery
10 After Hours

1969年にリリースされたセルフタイトルのサードアルバム。セカンドアルバム制作後にジョン・ケイルが脱退し、今作から後任のメンバーとしてダグ・ユールが参加している。多くがバラードやストレートなロック曲によって構成されており、以前のアルバムから大きく変化を感じさせる。ルー・リードは今作について、"前作と同じようなものを作りたくなく、自分たちの別の側面も見せるために今作を制作した"、と語っている。

Loaded

01 Who Loves the Sun
02 Sweet Jane
03 Rock & Roll
04 Cool It Down
05 New Age
06 Head Held High
07 Lonesome Cowboy Bill
08 I Found a Reason
09 Train Round the Bend
10 Oh! Sweet Nuthin

1970年11月にリリースされた4枚目のアルバム。創設時のメンバーであるルー・リードが参加した最後のアルバムである。
アルバムのアートワークはニューヨークのタイムズスクエアの地下鉄の入り口を描いたペイントになっている。
以前のような実験性はほぼなくなり、伝統的なロックンロールを踏襲した大変ポップな仕上がりになっている。
2012年にはローリング・ストーン誌が選ぶ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」で112位に選出されている。

Squeeze

01 Little Jack
02 Crash
03 Caroline
04 Mean Old Man
05 Dopey Joe
06 Wordless
07 She'll Make You Cry
08 Friends
09 Send No Letter
10 Jack & Jane
11 Louise

1973年にリリースされたヴェルヴェッツのラストアルバム。レコード会社との契約上、アルバムを制作しなければならず、オリジナルメンバー不在の中、ダグ・ユールと彼が集めたスタジオメンバーを中心にレコーディングされた。今作がリリースされたことによってバンドは正式に解散することになった。近年はこの時代のバンドに対する評価も上がっており、未発表曲などの様々な音源も発掘、リリースされている。

The Velvet Undergroundの代表曲

Sunday Morning

ファーストアルバム「The Velvet Underground & Nico」に収録されている。
アルバムのオープニングを飾る曲だが、アルバムでは一番最後にレコーディングされた。
ジョン・ケイルのアイデアによってチェレスタという鍵盤楽器が使用されている。
シングル曲としてもリリースされた。

All Tomorrow's Parties

デビューアルバム「The Velvet Underground & Nico」に収録されている曲である。
ルー・リードがアンディ・ウォーホルのスタジオである「ファクトリー」に集まっている人々にインスパイアされ作曲された。
アンディ・ウォーホルのお気に入りの曲として挙げられている。
この曲のタイトルはロンドンの音楽フェスティバルの名前に使われている。

I'll Be Your Mirror

ヴェルヴェッツのデビューアルバム「The Velvet Underground & Nico」収録の1曲。
ルー・リードがゲストとして参加していたモデルのニコのために書いた曲であり、リードボーカルもニコが担当している。
ニコは繊細に歌うように指示されたが、どうしても大きな声で歌ってしまい、レコーディングがなかなかうまくいかなかったと言われている。

White Light/White Heat

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