『メカゴジラ』解説まとめ【あらすじ・登場人物・名言・主題歌など(ネタバレあり)】

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メカゴジラとは、東宝製作の怪獣映画「ゴジラシリーズ」に登場する怪獣の一体。
その名の如くゴジラを模した姿のロボットであり、視覚的に分かりやすいコンセプト、
カッコよさ、劇中で見せる圧倒的な強さから人気の高い怪獣である。
劇中の描写には、映画製作当時におけるロボットや機械に対するイメージが反映されており、各作品ごとの特色がみられる点が興味深い。

概要

初登場はシリーズ第14作「ゴジラ対メカゴジラ」。この作品はゴジラ生誕20周年記念作であり、プロデューサーの田中友幸が「昔メカニコングってロボット怪獣があったけど、ゴジラのロボットは作れないかな」とアイデアを出した事がきっかけとなって生まれた怪獣である。また、1970年代当時に台頭しつつあったロボットアニメからの影響も指摘されている。
登場作品ごとに出自の設定が異なるが、「ゴジラを倒すために作られた」点は共通している。

各作品ごとのメカゴジラ

昭和ゴジラシリーズのメカゴジラ

ロボット怪獣メカゴジラ

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「全身が武器の凄いゴジラ」、鮮烈のデビュー。

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正体を現したシーン。
文字通り「化けの皮が剥がれ」、炎の中から冷徹な戦闘マシンが姿を現す。

全高:50メートル
重量:4万トン
飛行速度:マッハ5
武器:スペースビーム、フィンガーミサイル、クロスアタックビーム、ホーミューシュート、ハイプレッシャーホーミング、
デストファイヤー(劇中未使用)、ディフェンスネオバリア

シリーズ第14作「ゴジラ対メカゴジラ」に登場。地球制服をたくらむ異星人「ブラックホール系第三惑星人」の地球侵略用兵器として、鋼鉄の10倍の強度を持つ超合金「スペース・チタニウム」を原料とし、地球最強の怪獣であるゴジラを模して造られた。
全身に満載した火器による砲撃戦を得意とするが、強靭なボディを活かした格闘戦もある程度こなすことが出来る。また、足底のロケット噴射で自在に飛行可能であり、最高飛行速度は昭和ゴジラシリーズの登場怪獣中最速である。沖縄・玉泉洞の基地よりブラックホール系第三惑星人の音声による遠隔操作で動かすが、当初は頭部に仕込まれたコントロール端末が若干脆弱で、破損しやすいという欠点があった。しかし初戦での撤退後、この欠点は改修により克服している。

初代メカゴジラは、全体的に鋭利なフォルムであり、顔面には般若の意匠が盛り込まれている。また、歩行などの所作は歌舞伎のイメージを取り入れているという。

当初ゴジラに偽装した表皮を被った「偽ゴジラ」として破壊活動を実施していた。富士山麓にて、偽物と見抜いたアンギラスに襲われるも、アンギラスの顎を割いて逆に一蹴してしまう。東京のコンビナート襲撃中に本物のゴジラと遭遇し、ついに本来の姿を現す。ゴジラと熱線の打ち合いの末相討ちとなり、沖縄・玉泉洞の基地に一時帰還する。
その後、沖縄にてキングシーサー、ゴジラのタッグと戦いを繰り広げる。各種兵装を駆使した攻撃により両者を苦戦させるも、雷に打たれることで自身の体を電磁石と化したゴジラに引き寄せられ、動きを封じられた挙句、ゴジラに首をもぎ取られて機能を停止し、沖縄の海底に沈んだ。

ロボット怪獣メカゴジラⅡ

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さらに狂暴になって、さらに強力な武器を持って、メカゴジラは蘇った。

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本来の頭に隠れた「第二の首」。冷徹さが一層際立つ、不気味な見た目だ。

全高、重量、飛行速度、武器は初代メカゴジラと共通。

シリーズ第15作「メカゴジラの逆襲」に登場。前作ラストで破壊されたメカゴジラの破片をブラックホール系第三惑星人らが回収し、人間を憎む科学者・真船博士の協力もとで修復したもの。
外観は一見初代と変わらないが、胸周りの造形がV字型になっている点、フィンガーミサイルがより鋭くなっている点、肩部のレリーフがMGからMG2に変わっている点、全身の装甲が虹色がかった銀色からやや黒ずんだ銀色に変わっている点で見分けることが出来る。
武器は初代と同様だが、フィンガーミサイルは回転式ミサイルに換装されており、地表を吹き飛ばし、大規模な陥没を引き起こすほどの破壊力を持つ。更に前作の反省から、首が取れても内部にレーザー光線を発射可能な「第二の首」が内蔵されている。コントロールは真船博士の娘、桂の脳波とリンクさせる事で行っているため、たとえ頭をもがれても、桂が無事な限り活動し続けることが可能である。

静岡・天城山中の基地より出撃し、真船博士の操るチタノザウルスと協力して横須賀の街を破壊する。出現したゴジラに対し、当初はチタノザウルスとのコンビで優位に戦い、一度はゴジラをフィンガーミサイルの攻撃で生き埋めにしてしまう。
その後、生き埋め状態から復活したゴジラによって前回同様頭をもがれるも、第二の首に仕込んだレーザー光線により、逆にゴジラを窮地に陥れる。しかし桂が自決した事によりコントロールが切れ、動けなくなったところにゴジラの熱線の直撃を受けて爆破四散し、チタノザウルス共々敗れ去った。

平成ゴジラシリーズのメカゴジラ

メカゴジラ(Gフォースメカゴジラ)

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史上最強の対ゴジラ兵器。その力がもたらすのは人類の平穏か、破滅への序曲か。

形式番号:UX-93-02
全高:120メートル
重量:15万トン
飛行速度:マッハ1
武器:メガ・バスター、レーザー・キャノン、パラライズ・ミサイル、ショック・アンカー、プラズマ・グレネイド

シリーズ第20作「ゴジラVSメカゴジラ」に登場。国連G対策センターが前々作「ゴジラVSキングギドラ」にて海中に没したメカキングギドラを引き上げて23世紀のテクノロジーを徹底的に解析、建造した究極の対ゴジラ用戦闘兵器。劇中の操作画面にて「This ship was・・・」と表記があることから見た目はともかく「艦艇」である。外装は超耐熱合金NT-1および、人工ダイヤモンドコーティングによって成り、ゴジラの熱線を完璧に防ぐことが出来る。ホバリングによってゴジラと一定の距離を取りつつ、全身に満載した火器による砲撃を行うのが基本戦法であり、格闘戦は全く考慮されていない(関節の駆動範囲の関係上不可)。通常3人、最大5人の搭乗員によって操縦されるため、歴代唯一の「完全な乗り込み式操縦」によって稼働するメカゴジラである。このように強力な火器と、完璧な防御力を持った兵器ではあるが、機動性が劣悪である点、兵装の連続使用によるオーバーヒートの多発、ショックアンカーの電流逆流などの想定外の不具合が多い点などが弱点である。

昭和メカゴジラと異なり、球体関節を使用するなど、全体的に丸みを帯びたアール・デコ調の外観が印象的である。

作中では鈴鹿山脈付近に現れたゴジラと初めて交戦し、当初は想定通り、強力な火器によってゴジラを圧倒した。とどめにショック・アンカーによる電流攻撃を敢行するも、ゴジラの熱線体内放射により電流が逆流して機関室が炎上してしまい、機能停止に追い込まれてしまった。

スーパーメカゴジラ

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ガルーダの翼を身に着け、「世紀末覇王」が誕生する。

全高:120メートル
重量:15万482トン
飛行速度:マッハ2
武器:メガ・バスター、レーザー・キャノン、ハイパワーメーサービームキャノン、パラライズ・ミサイル、トランキライザー・ミサイル、プラズマ・グレネイド、G・クラッシャー

メカゴジラの機動性向上のため、G対策センターがメカゴジラ以前に開発した、対ゴジラ兵器第一号「ガルーダ」と合体した姿。合体により、飛行速度が倍化したうえ出力も向上、更にガルーダのハイパワーメーサービームキャノンも使用可能となるなど、総合的な戦闘力は大幅に向上している。
ショック・アンカーは、ゴジラの腰にある「第二の脳」を攻撃するためG・クラッシャーに換装されている。

幕張に出現したゴジラ、さらにファイヤーラドンとの三つ巴の戦いを繰り広げ、両者を強力な火力で圧倒する。そしてゴジラにG・クラッシャーを打ち込み、一度は完全に沈黙させることに成功する。しかし、瀕死のファイヤーラドンがゴジラに生命力を注ぎ込んだことでゴジラが復活、その際風化したラドンの粉がメカゴジラのダイヤモンドコーティングを溶かしてプラズマ・グレネイドが使用不可になってしまった上、電子機器が狂ったことで機能不全に陥る。最後はパワーアップしたゴジラの「ハイパー・ウラニウム熱線」に機体が耐え切れず、爆発・炎上した(搭乗員は直前に脱出し、全員生還している)。

3式多目的戦闘システム「機龍」

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高い火力と歴代最高の機動力を併せ持つ「超攻撃型メカゴジラ」だ。

・全高:60メートル
・重量:4万トン(重装備型)
3万6000トン(高機動型)
・武器:99式2連メーサー砲、0式レールガン、メーサーブレード、95式470mm多目的誘導弾、3式絶対零度砲「アブソリュート・ゼロ」

シリーズ第26作「ゴジラ×メカゴジラ」に登場。1999年、日本政府が極秘裏に引き上げた「初代ゴジラの骨」をメインフレームとして建造された。メカゴジラの名前は劇中にて開発者の一人湯原徳光とその娘・沙羅が用いたのみで、専ら「機龍」と呼称されていた。伝達システムにDNAコンピューターが利用されており、これまでのメカゴジラとは一線を画した俊敏な動作が可能である。当初はDNAに初代ゴジラのものを使用していたが、初陣にてゴジラの咆哮に反応したことで暴走するという大被害をもたらしてしまう。この反省から、後にDNAはゴジラと違うものとすることで暴走を防いでいる。バックパックは戦闘中任意に排除可能で、高機動型になってから積極的に格闘戦を仕掛ける姿は印象深いが、反面防御力はやや低く、熱線を受けてダウンするなどこれまでのメカゴジラより撃たれ弱さが目立つ。胸に搭載された最終兵器「アブソリュート・ゼロ」は、直撃した物体を瞬時に凍結させたうえ、少しの衝撃で分子レベルまで粉砕してしまう凄まじい威力を持つ。特殊戦闘機「しらさぎ」からの遠隔操作によって制御される(一応内部に乗り込んでの操縦も可能だが、戦闘時にかかる負荷は常人に耐えられるものでないため、推奨されない)。
最大稼働時間は2時間であるが、エネルギーが尽きても最も近い自衛隊基地からマイクロウェーブ方式でエネルギーを転送し、「しらさぎ」を経由することで補給が可能。

昭和版の初代とGフォースメカゴジラの中間のような顔立ちをしている。また、機敏に動き回る姿は、現代のロボット工学の発展を考慮したものである。

当初八景島付近に現れたゴジラと戦うも、ゴジラの咆哮をきっかけに機体が暴走、エネルギーが切れるまで八景島付近を破壊しつくしてしまう。その後改良の後品川にてゴジラと再度交戦する。激闘の末、ゴジラを海上まで運び、零距離で「アブソリュート・ゼロ」を発射し、右腕とアブソリュート・ゼロを全壊するほどの損傷を受けるも、ゴジラにも大ダメージを与えて撃退することに成功し、勝負は引き分けに終わった。

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最強兵器を失い、手負いの機龍が「最後の戦い」に挑む。

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